復興支援だより 岩手震災復興支援本部から

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2013年10月

2013/10/31

野田村城内地区で安全祈願祭

岩手県九戸郡野田村は、岩手県沿岸北部に位置する人口約4500人の村です。ホタテやワカメなどの漁業が盛んで、ミネラルたっぷりの「のだ塩」は高い人気を誇る特産品です。野田村は9月まで放送されていた朝のテレビドラマの舞台となった久慈市の南隣にあり、実はこのテレビドラマのオープニングの鉄道が走っているシーンは野田村で撮影されたものです。

地図:野田村

<地図使用承認©昭文社第53G125号>



写真:被災した野田村城内地区の様子

<被災した野田村城内地区。もともとは住宅や商店が並んでいた。
写真撮影当日(平成25年8月25日)は野田まつりで2台(うち1台は今年復活)の山車が村内を練り歩いた。
奥に見える列車が三陸鉄道北リアス線>

野田村も東日本大震災で大きな被害を受けました。そこでURは被災直後から復興支援のために職員を派遣し、復興計画の策定から携わってきました。その後も野田村役場に入って、野田村城内地区の復興の事業化に向けたコーディネートを実施しています。

ここでは土地区画整理事業によって盛土や上下水道整備、道路整備を行って宅地などを整備します。
地区の約7割の土地について、今年の10月11日に第1回目の仮換地指定を行い、これによって地権者の方々の新たな土地の位置や面積が決まりました。岩手県内で実施している震災復興土地区画整理事業の中で、初めての仮換地指定となります。

そして10月31日には行政や工事関係者など約50人が参加して工事の安全祈願祭が行われました。

写真:安全祈願祭の様子1


写真:安全祈願祭の様子2

<安全祈願祭の現場。前の道路を高台造成工事で出た土を運ぶダンプカーが行き交う>

神事を執り行った後、野田村の小田村長から「村民は1日も早い復興を願っています。区画整理事業が進められているのは、村民の協力や関係者の尽力があってのことで、感謝します。安全・安心で活力あるむらづくりの第一歩として期待したいと思います。」と挨拶がありました。


写真:挨拶される小田村長

<挨拶される小田村長>

早いところでは今年中に新たな住宅を建てられるようになり、本格的なまちづくりが始まります。



2013/10/29

山田町織笠(おりかさ)地区で仮換地案の個別説明会を開催

山田町織笠地区は、防災集団移転促進事業によって行う高台移転と、土地区画整理事業によって行う市街地のかさ上げによって復興まちづくりを行います。 今年の5月29日に工事の安全祈願を行い、現在は移転先となる高台の造成工事を進めています。

地図:高台の造成工事の様子


写真:造成が進む高台の様子

<造成が進む高台。工事用の道が造られています>


写真:被災した市街地の様子

<被災した市街地。このうちの一部をかさ上げして宅地を造ります>


10月8日(火)から10日(木)までの3日間、土地区画整理事業の仮換地案の個別説明会を山田町とともに開催しました。仮換地によって権利者のみなさまの宅地の位置や地積が決まるため、今回とても大切な場です。

写真:仮換地(案)個別説明会の様子


写真:仮換地計画を説明する様子

<仮換地案を説明する様子>

織笠地区は、平成25年中の仮換地指定を目指して土地区画整理事業を進めています。仮換地指定がなされた後は、いよいよかさ上げのための盛土工事に着手する予定です。再来年の平成27年度には権利者のみなさまに宅地をお渡しできるよう、工事を進めていきます。



2013/10/25

大船渡市大船渡駅周辺地区で安全祈願祭

岩手県大船渡市は岩手県最大の港を有し、物流や水産業において重要な役割を担っていますが、東日本大震災で大船渡駅周辺は浸水し、大きな被害を受けました。

地図:大船渡市

<地図使用承認©昭文社第53G125号>


写真:大船渡駅前から北東方向を臨む

<大船渡駅前から北東方向を臨む>


写真:BRTの駅となった大船渡駅から南西方向を臨む

<BRT※の駅となった大船渡駅から南西方向を臨む>

※BRT・・・一般車両用の道路とは区切ったバス専用レーンや完全に分離したバス専用道路を設けてバスを運行させる新交通システムで、バス高速輸送システムと訳される。東日本大震災の被災地では、鉄道が被害を受けたため、鉄道復旧までの代替輸送として採用されている。

10月25日(金)、大船渡駅周辺地区復興まちづくりの工事に係る安全祈願祭があり、行政や工事関係者など90名ほどが参列しました。

神事を執り行った後、はじめに、UR大船渡復興支援事務所の中川所長が行った事業の概要説明は次の通りです。

  • 大船渡駅周辺地区は、土地区画整理事業と津波復興拠点整備事業により復興まちづくりを行う。
  • 土地区画整理事業では、JR大船渡線よりも海側(東側)を非居住区域として商業や業務のエリアとする他、山側(西側)を海抜5mまでかさ上げして主に宅地を整備。
  • 津波復興拠点整備事業では、非居住区域のうち大船渡駅近くの2.3haの土地を大船渡市が全面買収し、平時は商業施設として、災害時には避難ビルとして機能する施設の敷地を整備。
写真:土地利用計画


その後、戸田大船渡市長が、「大船渡駅周辺は産業の振興と安全・安心な住宅を整備することで、災害に強いまちを目指します。これまでの関係者の皆様の尽力に感謝するとともに、工事にあたっては安全対策など住民への配慮をお願いします。」と挨拶されました。

写真:挨拶をされる戸田市長

<挨拶をされる戸田市長>



平野前復興大臣は、「ここまで来られたのは大船渡市・UR・施工関係の皆様の努力のおかげです。市民の皆様の想いを受けて整備をお願いします。資材・人材の問題がありますが、私も後押ししていきます。」と挨拶されました。

写真:挨拶をされる平野前復興大臣

<挨拶をされる平野前復興大臣>



URの小山震災復興推進役は、「大船渡市においては被災直後の一昨年4月から2名の職員を派遣して、復興に携わって参りました。すでに災害公営住宅4地区が着工し、来年春には完成予定です。大船渡駅周辺も着工ということで、商業・業務の中心地であるこの地区が名実ともに復興するよう、共同企業体とともに進めて参ります。大船渡市の一日も早い復興に全力を尽くします。」と挨拶しました。

写真:挨拶をする小山震災復興推進役

<挨拶をする小山震災復興推進役>



最後に、施工する共同企業体の代表として東急建設株式会社の浅野代表取締役常務執行役員営業本部長は、「東急建設としても初の取組みです。美しく安全・安心なまちづくりを心がけます。」と決意を語られました。

いよいよ大船渡でも復興まちづくりの工事が始まります。


2013/10/09

山田町山田地区で安全祈願祭

岩手県下閉伊(しもへい)郡山田町はカキやホタテの養殖といった漁業が盛んな町でしたが、東日本大震災で大きな被害を受けました。

地図:山田町

地図使用承認©昭文社第53G125号

山田町の山田地区は町の中心市街地であり、商店や飲食店などが集まっていました。現在は仮設店舗で営業している店が見られます。


写真:町役場から陸中山田駅の方角を臨む

<町役場からJR山田線「陸中山田」駅を臨む>


写真:町役場付近の様子

<町役場付近。山田町は震災で火災が発生し、その被害も大きかった。
右側に見える建物は仮設店舗>

10月2日、山田地区復興まちづくりの工事に係る安全祈願祭があり、山田町や工事関係者など約130名が参列しました。

写真:安全祈願祭の様子

神事を執り行った後、山田復興支援事務所の平林所長が山田地区の復興まちづくりについて①~③の説明を行いました。
①土地区画整理事業によって市街地を約3mかさ上げして道路や宅地を整備する。
②防災集団移転促進事業によって高台に3団地を造成し、海に近いエリアの居住に不適当な区域の住民の移転を行う。
③津波復興拠点整備事業によって、駅前に商業・業務施設などを集めたにぎわいを再生する地区と高台に病院等を建設する地区を整備する。

写真:JR山田線陸中山田駅付近に設けられた看板

<JR「陸中山田」駅付近に設けられた看板>


写真:看板の裏側

<看板の裏側。黄色のラインまで盛土をする>

その後、佐藤山田町長から、「現在も3,000世帯が仮設住宅で不便な生活を強いられています。山田地区は工事に着手しておらず復興が見えないと言われてきましたが、一日も早い住居と生業の再生に向けて、3事業を一気に行うという今までにない難しい事業となりますが、UR都市機構や施工する大林・戸田・飛島・建設技術研究所・復建技術山田町震災復興事業共同企業体(以下、「山田町CMJV」)に力をお借りしながら進めていきます。」と挨拶されました。

写真:挨拶をされる佐藤町長

<挨拶をされる佐藤町長>

地元の衆議院議員の方や、岩手担当の坂井復興大臣政務官代理の方が挨拶をされた後、URの小山震災復興推進役が「山田町の復興には、震災直後から携わってきました。今年5月には織笠地区で復興まちづくりに着手し、山田地区でも工事が始まることになります。山田町の心臓部ともいえる山田地区の復興にスピードを上げて、山田町CMJVとともに交通安全対策などに万全を期し、一日も早い復興に組織を挙げて全力で取り組みます。」と挨拶しました。

写真:挨拶をする小山震災復興推進役

<挨拶をする小山震災復興推進役>

最後に山田町CMJVの代表として、株式会社大林組の石塚常務執行役員が「最新の技術を駆使して期待に沿えるよう努めます。」と決意を語られました。

いよいよ山田町の中心、山田地区でも復興まちづくりの工事が動き出します。
まずは高台造成に着手します。



2013/09/04

宮古市鍬ヶ崎(くわがさき)・光岸地(こうがんじ)地区復興まちづくり事業工事の安全祈願祭を実施

岩手県宮古市は盛岡から東へ約100kmのところにあります。古くから漁業が盛んで、サケやサンマ、アワビ、ウニなどが水揚げされていました。

地図:記念式典の様子1

地図使用承認©昭文社第53G125号

宮古市鍬ヶ崎・光岸地地区は宮古市役所から車で約5分、古くから宮古の港町として栄え、住宅や水産加工場などが立地していたところです。

写真:宮古市鍬ヶ崎の様子

<宮古市鍬ヶ崎。以前は住宅や、道路の右(海側)には水産加工場があった>

9月4日(水)、その宮古市鍬ヶ崎・光岸地地区において実施する土地区画整理事業の工事に係る安全祈願祭が行われました。

写真:宮古市鍬ヶ崎の様子

式典には、宮古市やUR、工事を行う三井住友建設・本間組建設工事共同企業体の関係者など約80名が参加しました。 鍬ヶ崎・光岸地地区は約24haの区域で土地区画整理事業を行います。土地区画整理事業では、地区の中央を走る幅員17mの道路や幅員2~4mの狭い道路を5m道路へ拡幅整備する他、公園整備や水路改修を行います。この他にも、ラウンドアバウトと呼ばれる信号を設置しない円形交差点の整備も行います。

※ラウンドアバウト・・・交差点の中央を円形の一方通行の優先道路として周回し、そこに接続する道路との流入・流出を左折で行う新たな平面交差点。事故の抑制と、信号待ちがない分の時間短縮等が期待されています。
長野県飯田市では、東和町周辺の一連の事業(市道東和町線の改良、中央公園の再整備、谷川改修を併せて実施)により、東和町交差点をラウンドアバウトにしています。
資料は、東和町交差点(ラウンドアバウト)改良工事の概要として飯田市HPに掲載されているものです。

先行実施事例(長野県飯田市ホームページより)PDFファイル新しいウインドウを開きます。

画像:完成予想図

<完成予想図(宮古市ホームページより)>

式典後、山本宮古市長は「歴史と活気ある港町の復活を待つ住民にとって希望の槌音です。URの支援をもらいながら、三井住友建設・本間組JVに安全第一で工事をしていただき、生業の再生に尽力をお願いします。」と挨拶されました。

写真:挨拶される山本市長

<挨拶される山本市長>


平野参議院議員(前復興大臣)も「復興はようやく計画から実施へと進んでおり、この安全祈願祭はその象徴です。一日も早い復興を祈ります。」と挨拶されました。

写真:挨拶される平野議員

<挨拶される平野議員>


これに対して小山UR都市機構震災復興推進役は「被災直後の2011年4月の復興計画策定支援から宮古市の復興に携わっており、これから事業が本格化するということで身が引き締まる思いです。住宅地や水産業などの生業の場の再生を、安全対策に万全を期して進めて参ります。皆様には進捗状況をお伝えしてご心配をおかけしないよう、組織を挙げて一日も早い復興に取り組みます。」と挨拶しました。

写真:挨拶をする小山震災復興推進役

<挨拶をする小山震災復興推進役>

これで先に着工した田老地区とともに、URが宮古市で携わる復興事業は2地区とも着工したことになります。



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