街に、ルネッサンス UR都市機構

岩手震災復興支援本部から(2016年03月)

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2016/3/25

大槌町で源水(げんすい)大橋が開通

3月25日(金)、大槌町から受託して整備した源水大橋が完成し、開通式が行われました。

<開通した源水大橋>

源水大橋は、大槌川に架かる幅員12.8m、橋長91.2mの橋で、災害公営住宅や3月19日から利用が始まった大槌消防署新庁舎がある川の右岸と、 大槌高校や建設中の小中一貫校や三陸沿岸道路(仮称)大槌インターチェンジがある川の左岸を結びます。

式典には関係者や地元住民など約60名が参加し、 大槌町の平野公三町長は「この橋でつながる道が大槌町復興の大動脈として、 地域の暮らしの中で利用され、愛されることを願っています」とあいさつされました。

あいさつされる平野大槌町長<あいさつされる平野大槌町長>

その後、テープカットやくす玉開披、地元の子どもたちによる風船放天、参加者の渡り初めで新たな橋の完成を祝いました。

<テープカットとくす玉開披の後、子どもたちによって空に放たれる風船>
<平野町長を先頭に渡り初めをする参加者の方々>

この橋の開通によって地域間のネットワークの強化や、避難経路の充実が図られるだけでなく、 三陸沿岸道路が開通すると消防署からのアクセスが向上して緊急時の対応効率が上がる効果も見込まれています。

2016/3/13

大野団地・田端団地災害公営住宅で内覧会・交流会を開催しました

岩手県陸前高田市の災害公営住宅大野団地と田端団地で、完成を目前に控えた3/13(日)、 住宅の内覧会に合わせて、入居予定の方の交流会を開催しました。
この入居前交流会は、入居後、住民間の交流や自治会運営がスムーズに行われることを目的に、 前回11月の交流会バスツアーに引続いて開催したものです。
今回は、同じ階や上下階に住まわれる方のお顔とお名前を知っていただいたり、 団地自治会設立・運営に向けた準備委員などを決めて頂きました。
また、多くの近隣の方々にも来場いただき、住戸の見学、入居予定の方と会話を楽しまれていました。

<大野団地>
<田端団地>
<大野団地での内覧会・交流会に来られた皆さん>

まず、社会福祉協議会からあいさつと本日の流れの説明後、市建設課から入居にあたっての注意事項などの説明を行いました。 また、団地を含む地域の自治会からもごあいさつを頂きました。

社会福祉協議会よりあいさつ<社会福祉協議会よりあいさつ>

続いて、皆さんで自己紹介です。 用意された用紙に、「お名前」、「住戸番号(号室)」、「一緒に住む方」、「好きなこと・入居したらやりたいこと」を書いて、 同じ階に入居される方にごあいさつして頂き、お互いを知っていただきました。

入居者間で自己紹介(大野)<入居者間で自己紹介(大野)>

「散歩が好きで、毎朝歩いています」、「あいさつをするのが好きで、入居したらあいさつをしたい」、 「入居したら子供といっぱい遊びたい」といったお話があり、その様子を見ていると穏やかだけど笑顔あふれる明るい団地になっている絵が頭に浮かびました。

入居者間で自己紹介(田端)<入居者間で自己紹介(田端)>

自己紹介後は、入居後の団地自治会運営に向けた役員決めなどについて話し合っていただきました。

次に、住戸の内覧です。共同花壇、集合ポスト、エレベーターといった共用部の説明の後、入居される住宅と同じタイプ(2DK、3DK)の住戸を見学していただきました。 集合ポストには、自らお名前を書いたネーム用紙を、それぞれのポストに取り付けてもらいました。

<集合ポストの説明>
<住戸内の内覧>

住戸見学後は、集会所に戻ってお茶っこです。内覧会の間、集会所を広く開放し、お茶やお菓子をいただきながら、 ご近所のお話や、意見交換など、地域の社会福祉協議会やUR職員も混ざって、懇親を深めていただきました。

お茶っこ<お茶っこ>

大野団地と田端団地は、今月下旬から入居が開始されます。

2016/03/13

大船渡駅周辺地区で第1期まちびらきが開催されました

3月13日(日)、駅前交通広場やメインストリートの一般供用開始を祝して第1期まちびらきが開催され、関係者ら約600人が新たなまちの門出を祝いました。 また同日には、JR大船渡線のBRT(バス高速輸送システム)の専用道も完成し、バスの運行が始まりました。

<完成した大船渡駅前交通広場と式典会場。右側は今年3月12日に移転新築した大船渡プラザホテル>
<専用道を走るBRT。JR大船渡線の軌道敷だったところを海抜約5mまでかさ上げしました>

セレモニーでは、大船渡市の戸田公明(とだ きみあき)市長が「全国からの支援をいただき、ようやくなりわいや生活再建に一定の目途が立ちました。 夢や希望を持てるまちづくりを進めていきます」とあいさつされました。

セレモニーであいさつされる戸田大船渡市長<セレモニーであいさつされる戸田大船渡市長>

続いて、UR都市機構の渡部英二復興支援統括役が、「被災された方には大変お待たせしてしまいましたが、駅前の先行地区の基盤整備がおおむね完成しました。 一日でも早く復興を実感していただけるよう引き続き復興支援をしてまいります」とあいさつしました。

あいさつをするUR渡部復興支援統括役<あいさつをするUR渡部復興支援統括役>

最後にテープカットとくす玉割でまちびらきを祝いました。

テープカットをする戸田大船渡市長(中央)やUR渡部復興支援統括役(左から3番目)ら<テープカットをする戸田大船渡市長(中央)やUR渡部復興支援統括役(左から3番目)ら>

また、セレモニーの前には、地元大船渡保育園の子どもたちによる「ししおどり」や大船渡東高校太鼓部による「太鼓の披露」で花を添え、 「トモダチ作戦」で震災直後から支援をいただいた在日米国大使館ジェイソン・P・ハイランド臨時代理大使らによるハナミズキの記念植樹も行われました。

<大船渡東高校太鼓部による「太鼓の披露」>
<ハナミズキを植樹する戸田大船渡市長(左)やジェイソン・P・ハイランド在日米国大使館臨時代理大使(右)ら>

今後、大船渡駅周辺にはかさ上げ後に引き渡した土地に大型の商業施設が今春から夏にかけてオープンする予定です。 大船渡の顔ともいえる拠点となる市街地の復興がますます目に見えるようになり、まちの復興に弾みがつくことが期待されます。

2016/3/12

大槌町町方地区でまちびらき式と災害公営住宅の内覧会

町方地区では土地区画整理事業で平均2.2mのかさ上げをして宅地や道路などを整備する復興事業を進めています。 このうち最初の完成エリアとなる約4.3ha107宅地の整備が終わり、今年2月半ばに権利者の方々へ引渡しを行いました。

<完成した宅地>

また、この末広町では大槌町から要請を受けてURが災害公営住宅を建設中で、今年3月に完成を迎えます。

完成した末広町地区災害公営住宅<完成した末広町地区災害公営住宅>

東日本大震災から5年の節目に、被災された方々が初めて大槌の中心市街地に戻って来られて新たなまちがスタートすることから、 3月12日(土)にまちびらき式を開催しました。 当日は主催者である大槌町、UR、町方復興CMrの他、高木復興大臣政務官や区画整理の権利者、災害公営住宅に入居予定の方など、約120名が参加して祝いました。

まちびらき式会場<まちびらき式会場>

式ではまず平野公三大槌町長が「いよいよ中心市街地の新たなまちづくりがスタートします。魅力あるまちづくりに努めます」とあいさつされました。

あいさつされる平野町長<あいさつされる平野町長>

続いて、UR都市機構の渡部英二復興支援統括役が「着工から約2年半でまちびらきができ、来年度には地区の3分の2が完成します。これを機に更なる支援をして参ります」と挨拶しました。

あいさつするUR渡部復興支援統括役<あいさつするUR渡部復興支援統括役>

関係者からあいさつをいただいた後は、くす玉を割ってまちびらきを祝いました。

くす玉を割るUR渡部復興支援統括役(一番左)ら<くす玉を割るUR渡部復興支援統括役(一番左)ら>

続いて、伝統芸能の披露です。今回は、「松の下大神楽」と「向川原虎舞」が披露されました。 震災によってなかなか披露する場がないなど難しい時期が続いていますが、「懐かしい。久しぶりに見られて感動した」 とおっしゃる方もいらっしゃいました。

<披露された松の下大神楽>
<披露された向川原虎舞>

最後に埼玉県川口市の団体から寄贈された松の木を植樹し、災害公営住宅の2階から餅まきをしてまちびらきを祝いました。

<松の植樹を行う平野町長(一番右)や地元中学生(右から2人目)ら>
<餅まきの様子。スーパーマーケットのビニール袋いっぱいに餅を取った方もいらっしゃいました>

また、式典と同時に3月下旬に完成する災害公営住宅の内覧会も行われました。 かさ上げした末広町に建設したこの災害公営住宅は、鉄筋コンクリート造6階建で、2DK~3DK及び車いす対応の1DK~2DKの計53戸です。 1階には「集会所」や神楽の練習など多目的に使える通り抜け空間の「みんなの広場」、 エントランスに設けたちょっとの待ち合わせにも使える「畳の小上がり」、などコミュニティづくりのためにちょっとした工夫もしています。

災害公営住宅の1階屋外<災害公営住宅の1階屋外>

内覧会には、入居予定者の方など約270名が来られ、早速カーテンを取り付けるための寸法を確認している方もいらっしゃいました。

<部屋を案内するUR職員(右)>
<早速カーテンレールの長さを測られています>

このまちびらきを機に、大槌の中心市街地に住民の方が戻ってくることになります。 「ようやく家を建てられる」とおっしゃる方の笑顔が印象的でした。 大槌町では、今夏には町方地区を横断する幹線道路がかさ上げ・整備を終え、周辺の宅地の引渡しがさらに進む予定です。

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