街に、ルネッサンス UR都市機構

岩手震災復興支援本部から(2017年10月)

東日本大震災の復興支援について現地の姿をお伝えします。

2017/10/28

鍬ヶ崎・光岸地(くわがさき・こうがんじ)地区でまちびらき

10月28日(土)、URが宮古市から受託して復興事業に取り組んでいる宮古市鍬ヶ崎・光岸地地区で、「まちびらき記念式」が開催されました。

鍬ヶ崎・光岸地地区は宮古湾を擁するまちで、古くから交易や漁業の港として発展してきましたが、東日本大震災では、地区内の大部分の建物が損壊・流出するなど壊滅的な被害を受けました。

このため、被災者の早期の生活再建や宮古市の主要産業である漁業・水産加工業等の再生に向けて、土地区画整理事業を実施することにより、道路・公園等の公共施設の基盤整備を行うとともに、従前の密集市街地を改善し安心・安全に暮らすことのできる健全な市街地を一体的に整備することで、東日本大震災からの早期の復興を図ってまいりましたが、今般、土地区画整理事業が概成したことからまちびらき記念式が開催されました。。

<幹線道路沿いには再建された住宅や店舗が建ち並んでいます>

今年の3月には新たなまちのシンボルであり、岩手県内では初となったラウンドアバウトと呼ばれる環状交差点の供用も開始されています。

<供用が開始されているラウンドアバウト>
<浄土ヶ浜大橋から望む鍬ケ崎・光岸地地区>

このような中、開催されたまちびらき記念式には、関係者など約170名のほか、多数の市民の方々が参加されました。

式典に先立って、宮古市立鍬ヶ崎小学校の児童さんによる賛歌の合唱が行われました。

<宮古市立鍬ヶ崎小学校の児童さんによる合唱>

式典では、山本正德(やまもと まさのり)宮古市長が「鍬ヶ崎・光岸地の復興なくして、宮古市の復興なし。宮古市は必ずや復興します。市民一丸となって一日も早い復興、そして復興の先を見据えたまちづくりを進めてまいります。」と力強い言葉を述べられました。

<あいさつされる山本宮古市長>

また、来賓の吉野正芳復興大臣からは、「被災地出身の復興大臣として、就任以来多くの現場に足を運び、ここ鍬ヶ崎・光岸地地区への訪問も2回目となります。これまで道路が新しく開通し、住宅の再建も進んでおり、復興が着実に進んでいることを実感し大変うれしく思っています。今後残された土地区画整理事業への支援に加え、水産業・水産加工業の復興、産業生業の再生に対して支援を行うなど、この地区のみならず宮古市の益々の復興に向けて全力で取り組んでまいります。」とあいさつがありました。

<あいさつされる吉野復興大臣>

その後、復興事業の経過報告や地元中学生による作文朗読、鍬ケ崎地区復興会議への感謝状の贈呈が行われました。

また、特設会場ではイベントも開催され、熱気球搭乗体験、餅まき、山口太鼓演奏やさんますり身汁などの無料お振る舞いが行われたほか、宮古市のゆるキャラ「サーモンくん」・「みやこちゃん」が登場するなど、大変なにぎわいを見せてました。

<熱気球搭乗体験の様子>
<多くの人で賑わう餅まきの様子>
<「サーモンくん」・「みやこちゃん」も登場し会場を盛り上げてくれました>

まちびらき記念式終了後の復興事業情報発信フォーラムでは、これからの鍬ケ崎・光岸地地区のまちづくりについてのパネルディスカッションなども行われました。

<パネルディスカッションの様子>

URは引き続き鍬ヶ崎・光岸地地区の復興事業完遂に向けて全力で取り組んでまいります。

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