Profile

大澤 佑太郎

入社:
2015年
専攻:
文学部人文学科
研究内容:
都市の文化、産業、コミュニティ等について

大学では人文地理を専攻。「人間の日々の営みと住んでいる地域の関係性と影響」を学ぶうちに、「住」に興味を持ったことがURへの入社のきっかけになった。現在は、賃貸住宅における共益費運営をはじめとした、賃貸住宅管理全般に関する全社の取りまとめ、方針策定を担当している。

Career

  • 2015年:

    東日本賃貸住宅本部埼玉エリア経営部営業チーム
    埼玉エリアにおけるUR賃貸住宅の入居促進に係る業務。

  • 2017年:

    (株)URコミュニティ 南多摩住まいセンターお客様相談課(出向)
    南多摩エリアにおけるUR賃貸住宅の現地管理業務。

  • 2019年:

    本社住宅経営部業務収納課
    UR賃貸住宅の管理に関する全社の取りまとめ、方針策定に係る業務。

全国のUR賃貸住宅の
維持・発展に向けた方針を策定する。

まずは、URへ入社を決めた理由を教えてください。

大学での学びから、人間の営みの根幹を成すのは「住」であると考え、住環境に関わる仕事に興味を抱きました。地元にUR の団地があったため、URはもともと私にとって身近な存在でしたが、さらにURについて調べてみると、「独立行政法人として、公益と利益の双方の追求が求められること」、「全国約70万戸におよぶ多種多様な団地を経営していること」など、魅力的な発見がありました。ここなら、質・量ともにやりがいのある仕事ができるのではないかと思いましたね。

その約70万戸におよぶ全国の団地を、今は見ていると。

現在所属している本社住宅経営部の大きな役割は、URの賃貸住宅を持続的に維持・発展させていくことです。そのために、全国すべての賃貸住宅に、安全・安心・快適な環境を提供し、お住まいの方に満足していただくことがミッションです。管理、修繕、経営、募集といった業務がエリアごとに行われていますが、本社住宅経営部では、それらの全社的な方針を策定することによって、お客さま満足度の向上を担っています。

大きな仕事ですね。さらに具体的に教えてください。

分野はいろいろありますが、私の担当である「共益費を使用して運営する各種業務の方針策定」を例にご説明します。共益費で調達するものには「団地内の共用部で使用する電力」や「団地内の共用部の清掃業務」などがあり、それらの仕様や調達方法の策定を担っています。独立行政法人であるURには、民間企業とは異なるさまざまなルールがあり、また、時代や社会情勢の変化に合わせて、仕様や調達方法も見直していく必要があります。加えて、エリアごとの状況にも配慮しなければなりません。こうした諸事情をしっかりと踏まえながら、各種業務を担っています。

コロナ禍で求められた、
慎重かつスピーディーな対応、重要なのは現場重視の視点。

印象に残っているエピソードは。

やはりコロナ禍の対応ですね。初の緊急事態宣言が発出された2020年の春、URでも、賃貸住宅の管理に関して多くの方針を策定する必要がありました。団地内にある集会所の運営や、公園にある遊具や砂場の取扱い、日々の団地内の共用部の清掃などがわかりやすいところです。スピード感が求められる一方で、全国約1400団地にお住いの方々の生活に直結する内容であるために、慎重に判断を下さなければなりません。社内の関係部署はもちろん、現地で管理業務を担うパートナー会社とも調整を重ねながら、大きなトラブルもなく、団地の環境を維持できたことは深く印象に残っています。

パートナー会社との関係性も重要になると。

そのとおりです。賃貸住宅の管理は、現場での居住者対応や清掃・修繕などを直接担う、多くのパートナー会社とその関係者の協力によって成り立っています。コロナ禍のような非常時はもちろん、常日頃から、現地を熟知するパートナー会社の意見を聞くことは非常に重要です。団地の管理方針を策定する際には、第一線で働く方々への敬意を払い、現場の視点を重視することを心がけています。

活躍できるフィールドの広さを、
自身の成長につなげていく。

どのようなところに仕事のやりがいを感じますか。

私は直接現場対応をするわけではありませんし、目に見えるモノをつくったり、感動的なイベントを開催したりするわけでもありません。ですが、私の業務の一つひとつが、全国約1,500団地にお住いの方々の生活に結びついていることを思うと、そのスケールと責任、そしてやりがいの大きさをひしひしと感じますね。

スケールの大きさ故の難しさもありそうですね。

団地管理上の課題は個別の団地ごとに異なります。それらを複合的に加味して、最大公約数に全社の方策をまとめなければならないことに、最初の頃は戸惑いました。しかし、すべての業務には、エリアを超えて共通する「原理原則」があります。制度が制定された背景や、内規・法令等による裏付けを紐解くうちに、そうした本質に気づき、戸惑いが徐々に払拭されていきました。

Day Schedule

  • 9:00

    出社。週末の台風による団地被害状況を確認し、役員等に報告

  • 10:00

    団地内共用部の清掃業務等、共有部分の維持管理に係る仕様の作成

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    団地内共用部の清掃業務等、共有部分の維持管理に係る部署内の打合せ

  • 15:00

    外出

  • 16:00

    パートナー会社と集会所の運営等について打合せ

  • 18:00

    退社

My Future

では最後に、今後のキャリアビジョンについて教えてください。

URの賃貸住宅における事務系総合職の活躍フィールドは、私が現在携わっている典型的な管理業務だけではありません。経営管理、新規入居者の募集、団地の付加価値向上、団地の建替えなど、非常に多岐にわたります。これは、全国に多種多様な団地を擁するURだからこその環境ではないでしょうか。そうしたさまざまなフィールドを経験し、今後のキャリア形成につなげていきたいと考えています。そのためにも、知識には貪欲でありたいですね。アウトプットの質を高めるためにも、日ごろから、書物や新聞などを通じてインプットの量を増やすことを心がけています。URというチームの一員としてチームプレーの原動力となり、UR賃貸住宅のファンをさらに拡大していきたいですね。