Profile
- 入社:
- 2016年入社
- 専攻:
- 工学部地球環境工学科
- 研究内容:
- 地下・水資源の研究
大学で都市工学を学んだことを機に、まちづくりに興味を持った。加えて、就職活動中に母校跡地をURが手がけていることを知り、親近感を抱いたことが入社を決めるきっかけとなった。現在は、品川駅北周辺地区土地区画整理事業を担当している。
Career
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2016年:
西日本支社技術監理部
団地建替え事業(浜甲子園団地・千里竹見台団地)の設計・工事担当 -
2018年:
宮城本部市街地整備部
各沿岸事務所の支援を実施 -
2020年:
東日本都市再生本部都心業務部
品川駅北周辺地区土地区画整理事業を担当
学生時代に描いた
「まちづくり」。
今、それに向き合う。
「主体的なまちづくり」。
これが入社を後押ししたそうですね。
地元でまちづくりがしたいと就活を進めていく中で、最初は公務員を目指していましたが、大学のOBから「まちづくりに携わりたいのであればURがいい、主体的にまちづくりを進められる」という話を聞き、興味を抱きました。また、URは私にとって身近な存在でした。私の大学は、在学中に移転したのですが、大学跡地の再開発を担ったのがURで、更地だった土地にまちが生まれていく姿をみて感動したものです。このような仕事に携わりたい、それが入社の決め手になりました。
現在は、まさに「まちづくり」に
携わっていると。
はい、品川駅周辺の再編に携わっています。品川駅周辺は、羽田空港の国際化やリニア中央新幹線の開業をはじめ、広域交通整備が進展しています。それを背景に、品川駅北周辺地区を含む4地区が、段階的な計画の実現のため、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020の優先整備地区に指定されました。大規模な土地利用転換や広域的な交通結節点の整備などにより、「国際交流拠点 品川」の形成を目指しています。URは土地区画整理事業※の施行を通じて、都市基盤を整備、またプロジェクト全体のコーディネートを行っています。
※公共施設の整備改善や宅地の利用増進を図るために、土地の区画形質の変更と公共施設の新設又は変更を行う事業
すごく大きなプロジェクトですね。
加藤さんはどのように
携わっているのですか。
品川駅北周辺の土地利用の再編や事業計画の手続き、また、それに伴う地権者や関係者間の合意形成に向けて働きかけを行っています。
土地区画整理の対象の一つとなっているのが、JR東日本の車両基地跡地です。JR東日本は、ここに商業ビルやマンションを建設し、品川駅周辺のさらなる活性化を進めていく予定です。私たちは、これらの建物を建設できるよう、宅地の整備や、道路・公園など都市基盤施設の整備など担っています。JR東日本以外にも地権者がいますので、それぞれの意向を踏まえて調整を行う必要があります。整備後の土地の権利をどうするか、代替地(換地)を検討するのか等々、東京都や港区も含め、関係者の合意形成に向けて調整を進めています。
一つひとつ感じる手応え。
やり遂げることで
得られる自信。
「まちづくり」の仕事には、
どのようなやりがいがありますか。
実務としては、関係者間の調整が多くを占めますが、その調整なくして決定事項は生まれません。やはり、プロジェクトが一つひとつ前進していく過程に手応えを感じますね。また、この品川駅周辺のプロジェクトは規模が大きいことに加え、将来、ここに新しいまちが生まれ、賑わう姿を考えるとやりがいを感じます。プロジェクトそのものは、この先10~20年続くものですが、徐々にまちづくりが形になっていくのが楽しみです。
ご自身で携わった仕事が形になっていく姿は見ものですよね。
進めていく上で、何か苦労もありましたか。
事業計画の変更概要を地権者に説明する場面がありました。通常であれば、地権者のもとへ説明に伺うのですが、コロナ禍の状況でどのような方法が適切かを考えた結果、説明書の郵送と電話による説明というやり方を採用。実は、これが地権者に向けた初めての説明であり、相手がどのような人かもわからない中、不安は少なくありませんでした。郵送だけではなく、一人ひとりに電話をかけて、丁寧な説明を心がけましたね。説明の趣旨は、土地利用計画や事業費、事業期間の変更することを伝えることで、地権者への情報共有が目的でした。結果的には、非常にスムーズに終えることができて一安心。上司にフォローしてもらいながら、自分で実行してやり遂げたことが、仕事への自信につながりました。
Day Schedule
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9:00
東京・新宿のサテライトオフィスに出社。
打ち合わせ準備 -
10:00
打ち合わせ
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11:30
東京・八重洲の事務所に帰社。
メールチェック -
12:00
昼食
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13:00
打ち合わせでの議事録作成
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15:00
課内打ち合わせ。
関係者と事業進捗等の情報共有 -
16:00
次回打ち合わせに向けた資料作成
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17:40
退社
まちづくりで、
地方の活性化と再生に
貢献したい。
My Future
では最後に、今後の目標を
教えてください。
過去携わってきた団地の建て替えや現在担当している事業もそうですが、まちづくりの様々な手法を現場で経験したいです。将来的には、その知見を活かして、地方都市のまちづくりを支援することが目標です。地方にある母校の大学跡地で、URのまちづくりを見たことが、入社を決めるきっかけになりましたが、現在も多くの地方都市では、高齢化や人口減少をはじめ、様々な課題が山積していると思います。その活性化や再生に向けて、まちづくりの観点から貢献していきたいと思っています。