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UR賃貸住宅のメリットとは?一般の賃貸住宅との違いや部屋探しでよくある疑問

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「UR賃貸住宅」の名称をCMなどで見たことはあっても、どんな住宅なのかをよく知らない人も多いのでは? 実はその多くは緑豊かな敷地に建てられたゆとりある環境で、お得な家賃プランがあり、子育て世代にもぴったりです。自宅やその近くで過ごす大切さを実感する昨今、UR賃貸住宅は引っ越し先の有力候補の一つといえるかもしれません。そこで一般の賃貸住宅との違いや部屋探しの疑問など、気になるポイントをまとめて紹介します。

UR賃貸住宅の基礎知識

UR賃貸住宅とはどんな賃貸物件なのでしょうか。管理するUR都市機構の成り立ちとともに、その特長を知ると魅力が実感できるでしょう。

UR賃貸住宅は、一般の賃貸住宅とも、県営や市営といった自治体による住宅とも異なり、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)が管理・提供する賃貸住宅です。公的な機関による賃貸住宅としていくつもの特長があり、費用や住環境などの面で多くのメリットを備えています。

●UR賃貸住宅の特長

UR都市機構は、戦後の住宅不足を解消し、食堂と寝室を別にするなど当時の先進的なライフスタイルを実現する住宅を供給した日本住宅公団(1955年設立)が前身。高度成長期に進めた郊外のニュータウン開発をはじめ、日本の住環境の向上に大きな役割を果たしてきました。現在も独立行政法人という公的機関として、UR賃貸住宅の適切な管理、計画的な修繕などにより、安心で快適に暮らせる住宅を提供しています。

●一般的な賃貸住宅との違い

UR賃貸住宅は一般的な賃貸住宅と同様、空室の物件に先着順で申し込み、内覧後に気に入れば、入居審査などを経て賃貸借契約を行います(新築物件など一部の物件については異なる場合があります)。

ただ、一般的な賃貸住宅では、契約の手続きは不動産会社、契約の相手は貸主(大家さん)、物件の管理は管理会社、と分かれていることが多いのですが、UR賃貸住宅ではこれらをすべてUR都市機構(または関連会社)が担う点が大きく異なります。

そのため不動産会社が一般的な賃貸物件を紹介した場合、入居者が契約時に不動産会社に払う仲介手数料が、UR賃貸住宅では必要ありません。一部の不動産会社は「UR賃貸住宅取扱店」としてUR賃貸住宅のあっせん(紹介)を行っていますが、こうした不動産会社を利用した場合も仲介手数料は発生しません。

また、UR賃貸住宅では入居審査の基準が明確で、Webサイトの「お申込み資格について」で五つの条件が詳しく紹介されています。

例えば、その一つである「申込者本人の平均月収額が基準月収額以上ある方」については、以下のように基準が明示されています。なお平均月収額とは、給与収入や事業所得、不動産所得、雑所得(年金など)など、将来も継続すると認められる収入を指し、原則として過去1年間の合計額を12で割った額を用います。

UR賃貸住宅で部屋を探す10のメリット

UR賃貸住宅は入居時の初期費用が抑えられるほか、豊富な物件から家族構成やライフスタイル、希望する家賃の価格帯に合った部屋が選べるなど、多くのメリットがあります。

●メリット(1)4つのナシ

UR賃貸住宅では、以下の「4つのナシ」で、引っ越しの際の初期費用、長く住んだときの更新料が抑えられるのも魅力です。

  • ・礼金ナシ 一般的な賃貸住宅では家賃1~2カ月分が必要なこともある「礼金」が不要です
  • ・仲介手数料ナシ 仲介した不動産会社に払う「仲介手数料」が不要です
  • ・保証人ナシ 保証人だけでなく、保証会社による保証も不要。このため「保証料」も不要です
  • ・更新料ナシ 契約更新時の「更新料」が不要。契約は面倒な手続きのない自動更新です

「4つのナシ」のうち、特に礼金、仲介手数料、保証人(保証料)がないことは、引っ越しにかかる初期費用を抑えられる大きなメリット。賃貸借契約時に払うのは敷金(家賃2カ月分)+入居日からの日割り家賃+入居日からの日割り共益費だけ。一般的な賃貸物件では、入居月の翌月分の家賃や共益費が必要なこともありますが、UR賃貸住宅では入居月の分だけ払えば良いので負担が軽減されます。

●メリット(2)お得な家賃プランや制度

このほか、毎月払う家賃についても、条件を満たす世帯(人)を対象にお得な家賃プランが用意され、所定の期間は家賃を抑えて住むことができます。

<子育て割>
新婚世帯は最長3年間、子育て世帯は最長6年間、その二つを切り替えた場合に最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)がサポートされます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子供がいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合。
<そのママ割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子供(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
<U35割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
<近居割>
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます。また、二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。
<URライト(定期借家)>
通常の家賃より3年間お得な家賃で住めるプランで、期間3年間の定期借家契約です。このため、当初の契約期間が終われば更新はなく、確定的に契約は終了します。契約期間が3年を超える場合は一部の物件を除いて通常家賃と同額になります。

さらに、家賃の支払い額に応じてポイントがたまる「URでPonta」なら、毎月着実にポイントがたまります。

<URでPonta>
毎月払った家賃の額に応じて500円ごとに1Pontaポイントがたまる制度。たまったポイントは通常のPontaポイントと同様、提携する店舗やサービスで使えます。事前に同サービスへの申し込みが必要ですが、物件の契約後は「URでPonta」の申込みサイトで簡単に手続きできます。
●メリット(3)リノベーションした部屋がいっぱい

UR賃貸住宅では、広めの間取りや十分な収納といった特長は残しながら、必要に応じて部屋の設備を修繕したり、一部を新しくしたりして、安心で快適な住まいを提供しています。中には現代のライフスタイルに合わせて和室を洋室にする、キッチンや浴室などの水まわり設備を機能・デザインに優れたものに替えるなど、リノベーションした部屋も多く、若年層にもおすすめです。

さらに、企業との共同プロジェクトにより実現した部屋もあります。その一つが無印良品と共同開発した「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」。古いものの良さを生かしつつ、今のライフスタイルに合うように新しい素材の床、シンプルなデザインのキッチンを採り入れるなど、リノベーションが行われています。

このほかイケアと協力した「イケアとURに住もう。」も提供しています。これは環境にやさしく、季節やライフステージの変化を楽しみながら、豊かに暮らし続ける「サステナブル・リビング」がコンセプト。「スカンジナビアンモダン」、「トラディショナル」、「ポピュラーモダン」などのテーマで壁紙や床材もカラーコーディネートされ、北欧テイストのインテリアを楽しめるデザインとなっています。

●メリット(4)緑豊かな住環境

建物の周辺環境にもUR賃貸住宅らしい特長があります。例えば、ほとんどの物件で建物がゆったりした間隔で建てられ、木々や草花が植えられるなど、自然が身近に感じられる住環境が生み出されています。しかも、敷地内に公園のある物件がほとんどで、子供が安心してのびのびと遊べる場所がすぐ近くにあり、子育て環境としても魅力的です。

こうした緑豊かな環境を守るために働いているのが、URのグリーンマネージャーです。敷地内の木々や草花の剪定、芝刈りなどを指示し、景観の美しさはもちろん、防犯面にも十分に留意して管理しています。また、大規模改修のときなどは新たに木や草花を植え、こうした環境を次世代につないでいます。

しかも多くのUR賃貸住宅は歩車分離の考えをもとに設計され、許可を得た車しか入れないエリアが設けられています。ほかにも、近隣地区への移動もなるべく車道とは違う道を使えるようにするなど、安全に配慮された造りになっています。

●メリット(5)安心安全なコミュニティ

UR賃貸住宅には、入居者を中心に利用でき、多様な世代の交流や地域コミュニティの拠点にもなる「集会所」が設置されています(一部集会所のない物件もあります)。集会所は入居者主催のイベントや習い事をはじめ、さまざまな使い方が可能で、例えば子育てサロン活動などを行っているところもあります。ほかにも入居者同士のコミュニケーションを促すような場所やイベントが豊富で、定期的に開かれるカフェや食堂を持つ物件もあります。

子供からシニア世代まで、年齢を問わない交流が広がり、自然とコミュニティが生まれるのもUR賃貸住宅の特長。さらに建物の共用部分やごみ置き場、敷地内の道路などをほぼ毎日清掃している清掃スタッフ「クリーンメイト」も、敷地内の道を通る子供たちに対し、積極的なあいさつ運動を実施しています。こうした子供とのコミュニケーションを大切にする環境は、子育ての心強い味方になってくれるでしょう。UR都市機構では、多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まちづくりを目指す「ミクストコミュニティ」に取り組んでいて、今後もコミュニティの広がりにも期待が持てます。

また一部の物件を除いて、敷地内には管理サービス事務所が設けられています。ここはUR都市機構への書類提出、集会所など共用設備の利用の申し込み、住んでいる部屋の設備故障や破損をはじめ、さまざまな困りごとの相談窓口になるところ。すぐ近くにこうした窓口があると安心して暮らせます。

●メリット(6)あたらしい暮らしにマッチしている

2020年から続く新型コロナウイルスの影響により、自宅とその周辺で過ごす時間の大切さに改めて気づいた人も多いのでは? 良質な住環境の提供を目指して建てられたUR賃貸住宅は、そうした新しい暮らし方にもマッチしています。例えば、部屋数が多く、間取りがゆったりした物件も多数あるため、リモートワーク用のスペースを自宅に設けやすいのもポイント。

建物の外は緑が豊かで、桜や紅葉する木も植えられているため、四季の移り変わりが楽しめます。遠くに出かけなくても、窓から外を眺めたり散歩に出たりと気分転換がしやすい点も魅力でしょう。また、敷地内に食事や買い物ができる店舗、食事・飲料を販売するキッチンカーが利用できる物件もあります。

●メリット(7)全国約71万戸の豊富な物件

UR賃貸住宅は三大都市圏を中心に北海道から九州まで全国に約71万戸の物件があり、都市部や郊外など住みたいエリアに合わせて物件が探せます。広い敷地に集合住宅が点在する物件のほか、高層マンションなどもあり、間取りは一人暮らし向けからファミリー向けまで多彩です。

空室を探すときは、UR賃貸住宅の物件検索ページが便利。「沿線・駅から探す」、「エリア(市または区)から探す」、「地図から探す」、「路線図から探す」、「通勤・通学時間から探す」などの条件で探すことができ、家賃、床面積、間取りといった具体的な条件で絞り込みが可能です。

●メリット(8)いろいろなタイプの住宅がある

UR賃貸住宅には、さまざまな木々や草花で彩られた広場、遊具も設置された公園などが配置された広い敷地に、ゆとりある間隔で建物が点在する大規模な物件が多くあります。このほかにも、駅と直結するなど利便性の高い立地に建つ都市型の超高層物件など、いろいろなタイプの住宅が用意されています。

このため、緑豊かな敷地で子育てができる物件、交通の便が良く敷地内や近隣に保育園がある物件、歩車分離で安心して散歩ができる物件、世代を超えた交流がしやすい施設を持つ物件など、希望するライフスタイルに合わせて物件選びができるのもメリットです。

●メリット(9)賃貸なのに思い切りDIYできる物件も

環境や立地を選ぶだけでなく、自分たちでDIYが楽しめる物件もUR賃貸住宅にはあります。大きな特長は、一般的には退去時に求められる「原状回復義務」が免除されること。DIY可能な範囲によって、以下の3タイプが用意されています。

中でも「DIY住宅」は、入居前の3カ月を家賃無料でDIYに使うことができる特典もあります(共益費は必要です)。最初に3カ月の使用契約(家賃無料)と、使用契約満了日の翌日を入居開始とする賃貸借契約を結ぶことで、家賃を気にせずマイペースでプランニングと施工が楽しめます。

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●メリット(10)約99%の住棟で耐震診断を実施済み

UR賃貸住宅は耐震性にも優れ、各住棟は耐震基準(建物に求められる耐震性の基準)を満たしています。耐震基準は1981年に改正された建築基準法により、改正前は「旧耐震基準」、改正後は「新耐震基準」と呼ばれますが、それぞれのUR賃貸住宅が建設されたときの耐震基準を満たすように建てられているのです。

このため、全体で見ると旧耐震基準の建物と新耐震基準の建物が混在していますが、いずれの建物も阪神・淡路大震災(1995年1月発生)および東日本大震災(2011年3月発生)で大きな被害を受けることはありませんでした。

さらにUR都市機構では約99%の住棟で耐震診断を済ませ、その結果に基づいて、必要な耐震改修などが計画的に進められています(診断実施割合は2021年3月時点)。UR都市機構のWebサイトでは住棟ごとに、「所要の耐震性を満たしており、耐震改修は不要」など耐震診断結果を公表しています。

UR賃貸住宅に関するよくある疑問

ここでは、UR賃貸住宅に関するよくある二つの疑問、「古い物件が多いのでは?」、「物件はどこで探せるの?」について回答していきましょう。

UR賃貸住宅の始まりは、今から60年以上前にさかのぼります。前述の通り部屋の設備の更新やリノベーションも行われていますが、「古い物件が多そう」というイメージを持つ人も少なくないようです。

●URには古い物件が多いの?

UR賃貸住宅が最初に建てられたのは今から60年以上前で、一部には古い物件が残っています。しかし、10のメリットの「(3)リノベーションした部屋がいっぱい」にあるように、必要に応じて部屋の設備を修繕・刷新し、現代のライフスタイルに合わせたリノベーションなどが進められています。例えば壁を撤去して部屋を広げ、新たな間取りに変更するといったリノベーションを行った部屋など、年代を問わず住みやすい部屋がいくつも誕生しています。

さらにその後も新たな物件が建てられたり、古い物件が建て替えられたりしているため、築年数が浅い物件もあり、これにはタワー型マンションなども含まれています。つまり、UR賃貸住宅には古い物件もありますが設備などは新しいものがほとんどで、もちろん新しい物件にも住めるのです。

また、最近はゆとりある住環境などにひかれた子育て世代の入居も目立ち、入居者の年齢層は広がっています。世代を超えて交流しやすい場所やイベントなども多く、入居者同士のコミュニケーションが活発な物件も増えています。こうしたコミュニティの成熟は、子育てや防犯など多くの面でのメリットも期待できるでしょう。

●UR賃貸住宅の物件はどこで探せる?

今すぐ探せるのはUR賃貸住宅のHP。地域や最寄り駅、間取り、家賃など、さまざまな条件をもとに空室を検索できます。興味のある部屋については、詳細ページで間取り図、外観・室内の写真、構造、近くにある便利な施設、物件の各種設備などの情報を手に入れられます。気に入った部屋があればURに電話かメールで問い合わせを。

また、全国にあるURの店舗では、希望の条件をもとにハウジングアドバイザーが部屋探しをサポート。気に入った部屋が内覧できる状況で、対応できるスタッフがいれば同行して現地まで案内してもらうことも可能です。また、HPで見つけた部屋も、店舗での仮申込後に内覧ができます。店舗は混雑している場合もあるので、事前に予約をするとスムーズです。

このほか、UR賃貸住宅のあっせんを行っている不動産会社もあります。この場合、一般の賃貸住宅と比べながら探すこともできます。ただ、UR賃貸住宅の仮申込、部屋の内覧はURの店舗で行います。

すべての世代に魅力的なUR賃貸住宅

UR賃貸住宅は、初期費用などが抑えられること、ゆとりある環境で安心・快適な暮らしができること、DIYなどで暮らしをさらに楽しめること、耐震性に優れていることなど、多くのメリットがあります。このため、引っ越し費用を節約したい人、子供が安心して遊べる場所が欲しい人、多様な世代と交流を持ちたい人、自分らしい住まいを求めている人など、さまざまなニーズを満たす物件を探すことができます。

いわば全世代にとって魅力的なのがUR賃貸住宅。これから引っ越し先を探すときは、一般の賃貸住宅だけでなくUR賃貸住宅も候補に加えることで、自分の希望に合った物件が見つけやすくなるはず。UR賃貸住宅のWebサイトでは、さまざまな条件から検索ができるので、まずはどんな物件があるのか探してみては?

監修/加藤 哲哉

記事のまとめ

住む人に多くのメリットがあるUR賃貸住宅

  • ・UR賃貸住宅は、公的機関のUR都市機構が関連会社と協力して管理する賃貸住宅
  • ・礼金ナシ、仲介手数料ナシ、更新料ナシ、保証人ナシで費用面でもメリット
  • ・緑豊かな環境に加え、安心、安全、快適な暮らしができる設備が整っている
  • ・入居者同士の交流も活発でコミュニティが形成されている

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります


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