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畳の部屋とフローリングの部屋のメリット・デメリット

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「イ草」を使った畳は、自然素材ならではの香りと心地よさが魅力。湿気を吸収し、断熱性やクッション性に優れるなど、機能面でも強みがあります。とはいえ現代の生活ではフローリングの洋室の方が何かと暮らしやすいかもしれません。この記事では、畳の和室、フローリングの洋室、それぞれのメリットとデメリットを解説。畳とフローリングの良いとこ取りを可能にする、おすすめの賃貸住宅も紹介します。ぜひ参考にしてください。

畳は日本固有の床材

日本の文化には中国から伝わったものが少なくありませんが、畳は日本で発達してきた敷物で、長い歴史があり、庶民が使うようになったのは江戸時代中期以降のようです。

●畳の歴史

畳は日本の伝統的な床材ですが、畳と同じ材料の「イ草」を編んだ簡素な敷物である筵(むしろ)は縄文時代には存在していたようです。奈良時代に完成したとされる日本最古の歴史書「古事記」(712年)に「畳」という言葉が登場しています。このころの畳は、畳めるもの、重ねられるものとして、敷物を総称して用いられています。使わないときは畳んで部屋の隅に置いていたことから、動詞の「たたむ」が名詞化して「たたみ」になったという説もあります。

平安時代のころには、貴族たちが現代と近い形の畳を使うようになりました。厚みが加わったことで板床にクッションのように敷かれ、使う人の身分により畳の大きさや厚さ、縁の柄・色が異なっていたのが特徴です。室町時代に入ると書院造が広まり、部屋全体に畳が敷かれるようになると、移動させる必要がなくなった畳はより分厚く重くなりました。一部の貴族のための敷物だったのが、建物の床材として利用されるようになったのです。

安土桃山時代から江戸時代にかけて、数奇屋造や茶道が普及して、だんだんと町人の家にも畳が敷かれ始めます。庶民が一般的に使うようになったのは江戸時代中期以降で、都市部から離れた農村はさらに遅れて明治時代になってから。鎌倉時代に寝殿造に携わる「畳職人」が現れ、畳が一般庶民のものとなった江戸時代には「畳師」、「畳屋」と呼ばれるようになりました。明治・大正・昭和の後半にかけて、各家庭の部屋で畳が広く使われるようになります。

昼は家族だんらんの居間に、夜は布団を敷いて寝室に、多目的に使えることで人気だった畳の和室ですが、ライフスタイルの変化によって洋式の暮らしが根付いたことで、和室がある住まいは減りつつあります。一方で、自然素材の「イ草」の気持ち良さ、モダンな空間に和の雰囲気を取り入れたインテリアの魅力など、畳のある暮らしに改めて注目が集まっているのも事実です。

●畳の構造

畳は、「畳表(たたみおもて)」、「畳床(たたみどこ)」、「畳縁(たたみべり)」の三つの部分に分けることができます。何層にも重ねた乾燥わらを締め付けた「畳床」に、「イ草」を使って織られた「畳表」を上からかぶせ、長方形の長辺に沿って「畳縁」を縫い付けたのが、畳の基本的な構造です。現代では、住宅事情などに合わせ、軽量化やメンテナンス性、価格などを考慮して、多様な素材が開発され使われるようになっています。

例えば、畳表のござ部分に伝統的に使われてきた「イ草」に代わって、パルプや化学繊維を使って織り上げられたものが登場しています。和紙を細長くより合わせて作られた畳表の「和紙畳」や、ポリプロピレンなどで作られた「樹脂畳」は、表面の撥水性が高く、ささくれや日焼けも起きにくいなど耐久性にも優れるようです。工夫により、外観は「イ草」の畳表と変わりなく、また断面も「イ草」をまねて中空層をつくり、「イ草」の性能に近づけようとしているものもあります。

また、畳床についても天然素材の乾燥わらの代わりに、木質繊維を圧縮したインシュレーションボードやポリスチレンフォームなどの素材が、用途に応じて使われています。軽量で価格を抑えることができて、断熱性にも優れ、水分を吸収しにくく、カビやダニなども発生しにくいなどの利点があります。とはいえ、乾燥わらをたくさん使用した高品質な畳床の方が、足当たりは軟らかで、湿気を吸収・放出する湿度調整にも優れるようです。

補強のため畳の長辺だけに付けられている布地が畳縁です。綿糸や麻糸を使った高級なものもあるようですが、昨今は耐久性の高い化学繊維を用いたものが主流になっています。前述の通り、歴史的には柄や色によって身分などを表す時代もありましたが、今では好みに応じて自由に選ぶことができます。無地や柄物などのデザインや色合いに種類があるため、畳縁を変えることで部屋の雰囲気が大きく変わるでしょう。

覚えておきたいのが、同じ一畳でも地方によりサイズが異なること。関東圏の「江戸間」、西日本の「京間」、東海の「中京間」などのほか、集合住宅で使われる「団地間」があります。これらは長方形をしていますが、「琉球畳」は正方形に近い半畳のサイズで畳縁もありません。畳表に使われる「七島藺(七島イ・しちとうい)」が丈夫で加工しやすいことから、畳縁を付けなくても十分な耐久性があるのがその理由です。モダンなインテリアに合うことから、琉球畳は近年人気になっているようです。

畳のメリット

「イ草」など自然素材を使った畳には、日本の気候と暮らしに合った特長があります。防音性、クッション性などに加えて、香りにリラックス効果もあるといわれています。

●音が響きにくい

畳表や畳床など、空気を含んだ分厚い層のある畳には音を吸収する性質があり、防音性に優れています。子供が歩き回る足音、おもちゃを落とす音なども響きにくいため、特に子育て家族にとってうれしい特長を備えています。とはいえ、完全に音を遮断することは難しいようなので、マンションで下の階が心配なときは、畳の下にさらに防音マットを入れるなどの方法で対策を行うと良いでしょう。

●クッション性がある

畳は音だけでなく衝撃の吸収力にも優れるため、クッション性が高いことでけがをしにくいかもしれません。赤ちゃんがハイハイをしたり、お尻をついたり倒れたりしても、それほど気を使わずに見守ってあげられます。ママやパパにとっても、座ったり、添い寝をしたりするとき、畳のクッション性が体への負担を和らげてくれます。ちなみに柔道場で使われる畳は激しく転倒しても安全なように特にクッション性を高めて作られているそうです。

●さらっと快適に過ごせる

畳表に使われている「イ草」には、空気中の水分を吸収・放出する働きがあり、高温多湿な夏はさらっと快適に、乾燥する冬は適度な湿気を保ってくれます。赤ちゃんは大人よりも汗っかきですが、「イ草」で作られた畳表なら、さらっとした状態が保たれるので心地よく過ごせるでしょう。ただし、畳表が樹脂などで作られたものでは、調湿の効果を感じにくいようです。

●冬でも冷えにくい

畳表の「イ草」1本ずつに空気が含まれ、畳床に使われている乾燥わらもスポンジのように空気を含んでいることから、断熱性能にも優れています。床からの冷気が室内に広がることを防いでくれるので、暖房効率が良くなり、光熱費の節約にもつながるかもしれません。フローリングのように冷たくなり過ぎないので、ハイハイしたり、歩き回ったりして、床と接することが多い赤ちゃんも、体を冷やし過ぎることがなく安心です。

●消臭効果がある

「イ草」の断面を見ると、硬い表皮部分と内側の軟らかい部分で構成されていることが分かります。軟らかい部分には無数の気孔があり、スポンジのような状態になっていて、においの原因物質を吸収する働きがあります。また「イ草」には、足の裏にいる微生物や細菌に対する抗菌作用もあるといわれ、においの元となる細菌の増殖も防ぎます。赤ちゃんの汗やおしっこのにおいの原因物質であるアンモニアや酢酸も吸収してくれるようです。

●リラックス効果がある

「イ草」から広がる爽やかな植物の香りには、森林浴と同じ効果をもたらすフィトンチッドなどの成分が含まれています。これらの成分には、リラックス効果や鎮静作用があるため、ストレスを軽減して気持ちをリフレッシュしてくれます。寝付きが良くなるなどの働きのほか、集中力を高める効果もあるといわれています。ただし、この香りは時間の経過とともに失われてしまうため、一定の期間で畳表を張替えできると良いかもしれません。

畳で注意したい点

自然素材ならではの心地よさを体で感じられるのが畳の魅力。一方で自然素材だからこそ知っておきたい注意点もあります。特に定期的なメンテナンスは重要なポイントです。

●メンテナンスに手間がかかる

畳は、人の足で踏まれ、日光に晒されて日焼けすると、徐々に劣化していきます。特に湿気の影響を受けやすいため、適度な換気を行い、畳の上にはなるべくカーペットなどは敷かないようにしましょう。大事に使っていても一定の期間が経過すると、畳表が色あせて見た目が悪くなり、傷んでくるためメンテナンスが必要です。基本的な畳のメンテナンスには、使用年数や劣化の程度に合わせて、「裏返し」、「表替え」、「新調」の3種類があります。少し手間はかかりますが、工夫次第で長く使うことができるよう作られています。

まず「裏返し」ですが、畳床から畳表を取り外し、ひっくり返してから再び畳床に固定します。使い始めて2~3年を目安に、人の手が触れておらず、日光にも晒されていない畳表の裏側を表側に変えることで、新品に近い状態になります。裏側の畳表を使い始めてから2~3年を目安に、今度は「表替え」を行い、表裏両側とも畳表を新しいものに張り替えます。こうすることで一定期間後に再度「裏返し」して使うことができます。そうして10~20年ほどたったら、畳床も相当傷んでくるため、新しい畳に「新調」することを検討した方が良いかもしれません。

上記の期間は典型的な事例ですので、実際にメンテナンスを行うタイミングは自身の判断となります。賃貸物件の場合は、賃貸借契約書に畳のメンテナンスについて記載があり、どのタイミングで何を実施するか決められていることがあるため確認すると良いでしょう。「裏返し」、「表替え」、「新調」については、畳の専門業者のほか、リフォーム業者やホームセンターでも対応してくれるようです。素材や仕上げの選択肢がたくさんあり、価格の相場に幅があるため、複数の業者のHPを調べて、電話で相談した上で依頼しましょう。

●カビやダニが発生しやすい

高温多湿な日本の気候に合った畳ですが、調湿性や断熱性に優れているがために、ダニやカビが発生することがあります。ダニの生育に適した環境は、温度20~30℃で、湿度60~80%といわれます。髪の毛やふけ、食べかすなどのごみを餌とするため、畳の目に沿って丁寧に掃除機をかけましょう。湿気も繁殖の要因となるため、部屋の換気を行い、湿度が高い時期は除湿機を使用するのがおすすめです。ダニ対策はカビ対策にもなるため、これらを行うことでカビが発生することも防げます。

また、畳は一度汚れが付いてしまうと掃除が大変。特に、液体のものは染み込み、粉末は隙間に入り込んでいくため、時間の経過とともに取り除くのが難しくなります。なるべく畳をきれいな状態に保てるよう、お手入れしながら暮らせると良いでしょう。「イ草」を使った畳表は比較的軟らかいため、重い家具を置くと跡が残ったり、移動させる際に傷が付いたりすることもあります。ささくれなどで傷んだ部分は直せないので、掃除機をかけるときも、できるだけ丁寧に行いましょう。

フローリングのメリット

昭和の時代に、床材は畳からカーペットへ、そしてフローリングが好まれるように変化してきました。どのようなメリットがフローリングの人気の理由になったのでしょうか。

明治・大正・昭和と広く普及した畳ですが、高度経済成長期を過ぎてライフスタイルが変化し、洋風化の傾向に伴い、リビングや個室などにカーペット仕上げが多く採用されるようになります。しかし、ダニやアレルギーなどの健康問題に注目が集まるようになります。そこで登場したのが現在使われているフローリングでした。木材を加工した床板をフローリングと呼びますが、大きく分けて「複合フローリング」と「無垢フローリング」の2種類があります。

「複合フローリング」は、薄い板を何枚も重ねて加工した合板を使ったものです。品質が均一で手入れがしやすく、耐久性があるため、一戸建て住宅はもちろん集合住宅でも使われています。「無垢フローリング」は、自然木の一枚板が使われ、それぞれの木に特有の風合いが生かされ高級感がありますが、傷が付きやすく、割れや収縮などが起こることもあります。一般的に多く使われているのは「複合フローリング」の方なので、以下ではそちらを中心に紹介します。

●掃除がしやすい

畳と違って、液体がすぐに染み込まないので、お茶やコーヒーをこぼしても、簡単に拭き取ることができます。粉末のものも隙間に入り込むことがないため、掃除機をかければきれいな状態を保てます。また、フローリングワイパーを使えば、掃除機を用意しなくても、食べかすなどを手軽に取り除けるでしょう。ごみやほこりのない清潔な状態が保ちやすいことに加え、湿気がたまりにくいので、ダニやカビの発生も抑制できるのはうれしいメリットでしょう。

●メンテナンスがほとんど必要ない

「無垢フローリング」は、定期的にワックスを塗るなどメンテナンスを要する場合がありますが、一般的に賃貸住宅などでも使われている「複合フローリング」は、摩耗に強く、材質が劣化しにくいため、長期にわたり住み心地が変わらないのが特長です。畳のように頻繁にメンテナンスをする必要がなく、そのための費用も発生しません。表面が硬いことで、重い家具を置いても跡が付きにくく、ささくれなどの傷みも少ないでしょう。まったく傷が付かないわけではありませんが、畳ほど気を使わず暮らせます。

フローリングで注意したい点

機能的でコスト面でも有利に見えるフローリングですが、快適性という点ではいくつか注意したい点があります。ちょうど畳のメリットの裏返しになっているかもしれません。

●調湿性がない

「無垢フローリング」の場合は一定の調湿効果がありますが、「複合フローリング」の場合はあまり期待できません。畳のような調湿の働きがないことで、夏季は蒸し暑さを感じやすく、冬季は乾燥し過ぎることもあるかもしれません。エアコンの除湿機能を使ったり、加湿器を使ったりして、適度な湿度を保つ必要があります。特に冬場は過乾燥の状態になると、喉を痛めたり、肌が荒れたりすることもあるため、注意した方が良いでしょう。

●足元が冷える

特に「複合フローリング」は内部に空気の層があまり含まれないため、畳のような断熱性は期待できません。夏季は素足で気持ち良く過ごせても、冬季は足元から寒さが伝わってくるため、スリッパを履くなどの防寒対策が必要になるでしょう。冷え性の人はしっかり準備をした方が良いかもしれません。床暖房があれば良いのですが、備わっていない場合は電気カーペットや厚手のラグなどを敷いて、十分な暖かさを保てるようにしましょう。

●寝転がりにくい

木材の種類や加工の仕方によって違いはあるものの、基本的にフローリングは硬く、畳よりクッション性が低くなります。そのため、じかに床に座ったり、寝転がったりするのには向いていません。踏み心地が硬めのタイプの場合は、歩いていると疲れを感じやすいなどのデメリットもあります。転んだ際の衝撃も強く体に伝わるため、小さな子供やシニアの方はけがをしないよう注意が必要なこともあるかもしれません。

畳の部屋の活用方法

これまでも日本人は畳のある和室を多目的に利用してきました。自由な発想で畳のある空間を楽しんでも良いのではないでしょうか。活用方法の例をいくつか紹介します。

●ワークスペースや読書スペースにする

畳の「イ草」の香りにはフィトンチッドなどの成分が含まれ、リラックス効果で集中力を高めてくれるため、仕事をする環境としてぴったりかもしれません。座卓や座布団、座いすを使えば旅館にいるような落ち着いた気持ちになれるでしょう。資料がたくさんあっても床に置くことができ、すぐに手に取れるので、効率的に仕事が進められそうです。疲れたらごろりと畳の上で横になって気分をリフレッシュ。オン・オフの切り替えもスムーズです。

●寝室にする

和室で暮らしたことがない人は、畳の部屋をどう利用すれば良いかイメージが湧かないかもしれません。畳があるから和のスタイルと決め付けず、ベッドなど洋風の家具を置いてモダンな寝室にアレンジするのもおすすめです。お伝えしたように、畳のある部屋はフィトンチッドの効果もあり、熟睡できそうです。脚のないフロアベッドを選べば、畳にへこみ跡も付きにくいですが、念のためコルクカーペットなどで保護できると良いでしょう。

●キッズスペースにする

もしリビング・ダイニング・キッチンの隣に畳の和室がある間取りなら、子育て家族に何かとうれしいメリットがあります。和室は子供が過ごす場所に適しています。畳のクッション性が高いことで、ハイハイしたり、転んだりしてもあまり心配せずに済みます。また、家事をしながら、子供が遊んだりお昼寝したりする様子を安心して見守ることができます。成長してからも、そのまま和室をキッズスペースとして利用すれば、リビングなどに子供が遊んだおもちゃが散らかるのを防ぐことができ、片付けの手間を減らせるでしょう。急な来客があっても襖を閉めればすぐ隠せます。

畳とフローリング両方のメリットを享受できるUR賃貸住宅

畳のある和室、フローリングのある洋室、両方の間取りが豊富にそろうのがUR賃貸住宅。レトロな佇まいが魅力の物件も、建物がきちんと管理されていて安心して暮らせます。

●畳のあるレトロな部屋も多いUR賃貸住宅

独立行政法人都市再生機構(UR)が管理するUR賃貸住宅は全国に約70万戸あり、都市部のタワーマンションや、自然が豊かな郊外に広がる中層の集合住宅など、さまざまなタイプがそろっています。学生や女性の一人暮らしに人気の1Rや1DK、二人暮らしにぴったりな2DKや1LDK、さらにファミリータイプの2LDKや3DK、3LDK、畳が敷かれた和室のある物件も豊富で、暮らしに合わせて希望する住まいを見つけやすいといえるでしょう。

ほとんどが鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造で建てられ、管理もしっかりしているため、安心して暮らせるのがUR賃貸住宅の魅力であり特長となっています。現代のニーズに合わせて建て替えやリノベーションが行われている物件も多数あります。

その一つが無印良品とのコラボレーション【MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト】です。構造部分はできるだけ変えずに生かしながら、自分の暮らし方に合わせて組み合わせができるキッチンなど、楽しいアイデアを取り入れています。シンプルな内装と使い勝手の良さが特長で、新素材が採用された「麻畳」は、畳とは思えない外見で和・洋どちらのインテリアにもフィット。麻の感触を生かした心地よい足触りが魅力です。

UR賃貸住宅では、畳の取り換えや、畳のフローリング化については、退去時の「原状回復義務」が免除されています(模様替えの際は「模様替え等承諾申請書」の提出が必要)。ですので、畳のある部屋に入居し、ライフスタイルの変化に合わせて、フローリングに変えることも可能。また、URには本格的なDIYが可能な「DIY住宅」があります。この物件では一般的な賃貸住宅で必要となる広い範囲の「原状回復義務」が免除になるのが特長です。

URの「DIY住宅」の場合、契約時に3カ月間の使用契約(家賃無料)と、使用契約満了日の翌日を入居開始とする賃貸借契約を同時に締結することで、入居までの3カ月間は家賃を気にすることなく、マイペースでプランニングと施工を行えます(ただし、共益費のみこの期間も負担が発生します)。「自分好みのお部屋にしたい」、「お気に入りの家具とインテリアに囲まれて暮らしたい」という人におすすめです。

●UR賃貸住宅なら初期費用を抑えられる

UR賃貸住宅は礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要です(保証会社への加入も不要なので保証料も不要)。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居月(入居日から当月末まで)の日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため入居時の初期費用を大幅に節約でき、何かとお金のかかる子育て家族も住み替えがしやすくなっています。更新時は自動更新で手続きも不要なので、スムーズにそのまま住み続けることができます。

暮らしに合わせて畳とフローリングを上手に使おう!

日本の風土と歴史から生み出された畳には、自然素材の感覚的な心地よさだけでなく、クッション性や調湿性など機能面の強みもあります。これらは、特に赤ちゃんや小さな子供がいる子育て家族にとってはうれしいメリットといえます。とはいえ、畳ばかりでフローリングのない間取りでは、掃除などの負担が大きく暮らしにくいかもしれません。新しく建てられる賃貸住宅では、フローリングの洋室だけの物件が主流になっているため、畳のある部屋を希望するなら中古物件から探すのがおすすめです。自分に合ったスタイルで畳のある暮らしをうまく実現できると良いでしょう。

UR賃貸住宅ならフローリングだけでなく、畳の和室のある物件も豊富です。築年数がたっていても構造が頑丈でメンテナンスが行き届いているため安心して暮らせます。現代の生活に合わせてリフォームされている物件があるほか、原状回復義務のないDIYに対応する物件もあり、プロレベルの本格的なリフォームも可能です。URのHPで、エリアや路線、駅徒歩時間などの条件から簡単に検索できます。子育て関連施設、スーパーマーケットや商店街などの生活情報も確かめられるので、気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。

監修/井上 恵子

記事のまとめ

UR賃貸住宅なら畳の和室がある物件も豊富、自分のスタイルに合わせて暮らせる!

  • ・さまざまなメリットがある畳の和室だが、新築の賃貸物件で見つけるのはかなり難しいので、築年数のたった物件も視野に入れて探そう
  • ・UR賃貸住宅なら畳の和室がある物件も豊富で、築年数が経過していても構造が丈夫でしっかりメンテナンスされているので安心
  • ・UR賃貸住宅にはリフォーム済みの物件もある。また、畳の和室がある間取りで一定期間住んでから、暮らしの変化に合わせて自分で畳をフローリング化することも可能

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