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SLDKの「S」の意味は?メリット・デメリットと具体的な活用方法

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間取り図で「S」と表記される「サービスルーム」は、建築基準法上の居室に該当せず、部屋数にカウントされません。そのため似た広さの賃貸物件と比べて家賃が安いことがあるのがポイントです。小さな子供がいる家族、大きな収納や趣味空間が欲しい人など、「家賃を抑えつつ、ゆとりのあるお部屋で暮らしたい」という人は、要注目です。ここではサービスルームの定義から利用の注意点まで解説。ぜひ住まい選びに役立ててください。

SLDKの「S」にはどのような意味がある?

建築基準法には居室の定義はありますが、サービスルームについて記載はありません。居室ではない部屋を、不動産業界でサービスルームと表記するようになったのです。

●「S」とはサービスルームのこと

建築基準法では「居住、作業、娯楽などの目的のために継続的に使用する室」のことを居室とし、採光・換気・排煙・避難などの条件を設けています。一方で、使用する時間が短いトイレなどの場所については、居室とはされておらず、前述のような条件もありません。ここで注目したいのは、ある程度の広さがあっても定められた条件を満たせない場合は居室とはならない点です。区分上は居室以外となり、部屋数にはカウントされないことになります。

間取り図で「S」と表記されるサービスルームは、居室ではないことを意味する用語です。ユニットバスを「UB」と表記するようにアルファベットが用いられています。サービスルームの「サービス」とは、短時間の作業を行ったり、収納として使ったりするなど、さまざまな利用を想定したものです。居室でなくても法律上の利用制限はないため自由な使い方ができます。同じような意味合いで「F」=フリールームの表記や、使い方を特定して「DEN」=書斎、「WIC」=ウォークインクローゼットなどと表記されている場合もあります。

サービスルームの用語は法律などに基づくものではなく、近年、不動産業界で一般的に使われるようになったものです。やや築年数のたった、中古一戸建てや中古マンションでは、納戸の表記はあっても、サービスルームはあまりないかもしれません。実際には納戸とサービスルームに違いはないケースが多いと考えられます。参考までにお伝えすると、LDK以外に居室が二つある場合は2LDKと表記されますが、これにサービスルームがプラスされた場合は2LDK+S、または2SLDKとなります。

●居室の定義

前述の通り、人が長い時間を過ごすことになる居室については、採光・換気・排煙・避難などの確保が建築基準法で定められています。居間、台所、寝室、子供室、和室などは「採光のための窓や開口部の面積は、その居室の床面積に対して1/7以上」、「窓など換気に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して1/20以上」を満たす必要があります。一方で、居室とはならない、使用する時間が短い場所、トイレ、浴室、洗面室、玄関、納戸、ロフトなどには条件はありません。

これは健康で快適に暮らせる住まいを実現するために法律で定められたもので、マンションでも一戸建てでも同じです。しかし、敷地の土地形状や、周辺の建物との関係で、窓や開口部に制限があり、十分な採光や換気を確保できない部屋ができてしまうことがあります。それがサービスルームになっているといえるでしょう。居室ではないからといって、使えない部屋ということは実際にはなく、目的に応じた利用が可能です。賃貸マンションやアパートを検討する際は、ぜひこの点を覚えておいてください。

【参考】建築基準法(e-Gov法令検索)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000201別ウィンドウで開きます

サービスルーム(S)がある物件のメリットとデメリット

サービスルームには、どのようなメリットとデメリットがあるのか。家賃との関連や、利用上の注意点、実際の使い勝手などについて主なポイントを紹介します。

●サービスルームがある物件のメリット
・似た広さの物件と比較して家賃が安いことがある
例えば、同じ建物内に3LDKと、2LDK+S(2SLDK)の賃貸物件があった場合、広さや間取りが似ていてもサービスルームのある物件の方が安い家賃を設定されることがあります。前述の通りサービスルームは居室とは違い採光や換気の条件が悪いため、部屋数としてカウントされないのがその理由です。これは家賃を節約したい人にとっては見逃せないポイントかもしれません。
・便利なフリースペースとして多目的に活用できる
独立した大容量の収納として利用すれば、リビング・ダイニング・キッチンなどの生活空間をすっきりと保つことが可能になります。また、十分な広さのあるサービスルームなら、一つの部屋のように使うことも可能です。退去時に原状回復できる範囲のDIYでリノベーションして、趣味を楽しむ空間としても良いかもしれません。具体的な活用方法についてはこの後で詳しく紹介します。
●サービスルームのデメリット
・テレビやエアコンが使用できないことがある
サービスルームにはテレビ端子や、照明器具用のコンセント、エアコン用のダクトやコンセントが備わっていない場合があります。居室ではないため、人が長時間過ごすことがない前提で設計されているためです。ただし、通常のコンセントについては設置されているケースもあるようです。
・日当たりが悪い部屋が多い
居室ではなくサービスルームになっている理由が、採光不足による場合も少なくないようです。窓がないか、あっても小さいなどの理由から、日当たりが悪いのが一般的です。日光の影響を受けにくいことから、日焼けさせたくない衣類や書籍、食品の保存、趣味のグッズを飾るスペースなどに向いているかもしれません。
・換気がしづらい
エアコンを設置しにくく、窓や開口部が小さいことから、湿気がたまってカビが発生することもあるようです。風通しが良くないことを補うために、除湿機やサーキュレーターなどを使うことでかなり改善されます。サービスルームをどのように活用する場合でも、換気の工夫がポイントになるでしょう。

サービスルーム(S)の活用方法

前項でお伝えしたデメリットに注意する必要はありますが、アイデア次第でさまざまな使い方ができるのがサービスルームの特長。次にいくつかの例で具体的に紹介します。

●収納スペース

日当たりが良くないという点を逆に生かして、日焼けさせたくない衣服や書籍はもちろん、扇風機や暖房器具、クリスマスツリーなどの季節用品をしまっておくのに便利です。引っ越し前は荷物が少なくても、長く暮らすうちにだんだんと増えていくことが多いでしょう。サービスルームと部屋のクローゼットをうまく使い分けることで、余裕を持って片付けができるようになるかもしれません。

●書斎や仕事部屋

サービスルームは居室より狭めで、窓も小さいことが多いので、静かに集中して何らかの作業をするのに向いているといえるでしょう。机といす、簡単な書棚を置けば、書斎や仕事部屋などの用途にも利用できそうです。テレワークで自宅からWeb会議に参加する場合なども、映り込みや生活音を気にせずに済むのもうれしいところ。一人暮らしより、家族と同居している場合に価値を発揮しそうです。

●来客時の臨時の寝室

ある程度の広さがあるサービスルームなら、来客時の宿泊スペースとしても利用できます。寝るための場所であれば、日当たりが良い必要はなく、適度なこもり感で落ち着いて過ごしてもらえるかもしれません。折り畳みベッドやエアベッドなどを用意しておけば、すぐに使ってもらえます。使用時にサーキュレーターなどで空気を循環させたり、あらかじめ除湿機を稼働させたりしておけば、より快適に利用できるでしょう。

●子供の遊び部屋

子供をどこかへ連れていき、思い切り遊ばせたいが時間がない。そんなときにリビングやキッチンの近くにあるサービスルームを遊び部屋にできると便利かもしれません。室内用のジャングルジムなどの遊具や大好きなおもちゃで、のびのびと遊ばせることができ、リビングが散らかることを防げます。家事をしながらでも気配を感じて見守りができるので、万が一のときもすぐに対応できる安心感があります。

子育て環境に適した物件を探すならUR賃貸住宅がおすすめ

家賃を抑えつつ、ゆとりを持って暮らせるサービスルームのある物件は子育てにぴったりかもしれません。UR賃貸住宅にはSLDKを含む多彩な間取りがそろっています。

●物件数も多く間取りも豊富なUR賃貸住宅

独立行政法人都市再生機構が管理するUR賃貸住宅は全国に約71万戸。都市部から郊外までのエリアに、多彩なタイプの間取りがそろっており、サービスルームのあるSLDKや1LDK、2LDKなど希望の物件が見つけやすいでしょう。特に郊外の物件は比較的ゆとりのある間取りが多く、子育てに適した、収納スペースが多いゆとりある広さの物件も豊富です。子供の成長に合わせて、より広い住まいに引っ越しを考えている人におすすめです。

建物同士がゆったりした間隔で建てられ、敷地内や近隣に広場や公園、プレイロットのある物件も多く、植えられた木々や草花から自然を身近に感じられます。「歩車分離(歩道と車道を分ける)」が採用された物件では、敷地内に許可を得た車しか入れないエリアが設けられています。子供と安心して散歩ができ、のびのびと遊べる場所も確保され、子育てしやすい環境が整っています。

また、子育て中の家族が交流できるサロンや、集会所などでコミュニティが形成されている場合もあり、子育ての困りごとや悩みについて情報交換することができるのも魅力です。保育園や幼稚園、学童クラブなどの施設や、医療機関が近くにある物件なら、子供の急な体調変化にも対応しやすく安心です。

子供の成長に合わせて、そのとき必要な間取りや部屋数の住まいに引っ越して、住居費を節約したいと考える家族も多いでしょう。一般的に住み替えには初期費用で多くのお金がかかりますが、UR賃貸住宅なら礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要です(保証会社への加入も不要なので保証料も不要)。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居月(入居日から当月末まで)の日割り家賃、日割り共益費のみというのが、うれしいポイントです。

●UR賃貸住宅ではライフステージに応じたお得な家賃プランが豊富

URには初期費用だけでなく家賃も節約できる、お得な家賃プランが複数用意されています。子育てファミリーや夫婦、学生、単身者向けのものに加えて、二世帯が近くに住む場合に適用されるものもあり、条件を満たしている場合はぜひ活用すると良いでしょう。

<U35割>別ウィンドウで開きます
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
<そのママ割>別ウィンドウで開きます
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子供(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
<子育て割>別ウィンドウで開きます
新婚世帯は最長3年間、子育て世帯は最長6年間、新婚世帯から子育て世帯へ切り替えた場合に最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)がサポートされます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子供がいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合となります。
<近居割>別ウィンドウで開きます
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます。また、二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。
<近居割WIDE>別ウィンドウで開きます
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは近居割WIDEエリア内のURとUR以外の住宅です。親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たにUR賃貸住宅を契約した世帯の家賃が減額されます。近居割WIDEは、地域医療福祉拠点化に取り組んでいる物件を中心に導入されています。

柔軟に暮らせる間取りで、家賃も賢く節約してずっと快適に

快適に暮らせる住まいの広さや間取りは、同居している子供の人数や年齢などによって変化するものです。今回お伝えしてきたように、多目的に使えるサービスルームのある間取りは、暮らしの変化にも対応しやすいのがメリットでしょう。しかも、広さや間取りが似ている居室のみの賃貸物件と比べて、家賃が安く設定されることがあるのが魅力です。何かと物入りな子育て家族におすすめといえるかもしれません。

UR賃貸住宅は、入居時の礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要で初期費用を大幅に節約でき、さらに月々の家賃も節約できるお得な家賃プランが複数用意されています。子育て家族向けプランはもちろん、子世帯と親世帯がURで暮らす家族を対象とした二世帯向けプラン「近居割」もあり、家賃を節約しながら子育て協力もしやすくなっています。

URの郊外の物件なら、緑や公園のあるゆったりとした敷地で、子供のいるファミリーだけでなく、シニア世代の親世帯も暮らしやすい環境といえます。URのHPで、希望する間取りやエリア、家賃の範囲などを設定して検索すれば、物件の情報だけでなく、周辺の生活環境まで確かめることができます。ぜひHPをチェックしてみてはいかがでしょうか。

監修/佐川 旭

記事のまとめ

サービスルームのある住まいを賢く生かそう!

  • ・サービスルームは採光や換気の条件が悪いが、居室ではなく部屋数に含まれないため家賃が低く設定されることがある
  • ・収納、書斎、仕事部屋、来客時の寝室、子供の遊び部屋など、目的に応じて上手に活用すれば、ゆとりある暮らしを手に入れられる
  • ・UR賃貸住宅は、サービスルームのある間取りなど多彩な物件が豊富にあり、初期費用や月々の家賃を賢く節約して快適に暮らせるのがうれしい

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