南花台の魅力をDIYで発信！

住民たちにとってより暮らしやすい街を目指す「咲っく（さっく）南花台プロジェクト」の立ち上げ、プロジェクトの拠点でもある「コノミヤテラス」のオープン、移動支援サービス「クルクル」の運営、新しいサッカースタジアムや公園の整備など、さまざまな計画が進行している大阪府河内長野市の南花台。

エリアの中心にある南花台団地では、自分で自由に部屋をアレンジすることができる「DIYができる団地」をアピールするため、2023年１月より「UR南花台DIYプロジェクト」がスタート。今秋に、２住戸が完成しました。
「コノミヤテラス」の運営を担っている関谷大志朗さんを中心に、関谷さんの母校でもある関西大学建築学科の学生たちや、団地や地域にお住まいのみなさんによって実現しました。

プロジェクトのコンセプトは、「自分らしく、自由に、自然と暮らす。学べるDIY＆コミュニティ」。学生たち、団地の住民さんや専門家とも意見交換をし、暮らし方や部屋のイメージを膨らましていきました。

一つ目の部屋は、大規模な改修が可能な「DIY住宅」。

もともと和室が３部屋の３Kでしたが、現在のライフスタイルに合わせて一部の押入れと壁を取り壊し、広々とした空間に生まれ変わりました。また、残した押入れはクローゼットのように使える仕様にしました。

誰にでも挑戦しやすい作業でチャレンジ！

DIY前と比べて大変身した部屋。具体的にはどんな作業を行ったのでしょうか？

●壁の塗装

ほかの部分を汚さないための養生を行った後、壁の隅から水性ペンキを塗ります。
一見きれいな白い面も、塗り直すことでさらに明るくなりました。住戸全体は白く塗装し明るい印象にしつつ、バランスを考え、靴箱や押入れには黒の塗料を採用しています。

白色を塗装する際は、色むらを防ぐために場所によっては４～５回重ね塗りするなど、トライ＆エラーを繰り返しました。そのかいあって、丘の上で日が差す南花台のような、白の壁が印象的な部屋になりました。

●ふすまに壁紙を貼る

ふすまの表面に、ヘラを使って空気を抜きながら壁紙を貼ります。こうすることで、もともとの和室が持つ雰囲気を残しつつ、部屋全体がモダンな印象になります。

●押入れ中段を取り外す＆壁の撤去

もとの間取りでは三つあった押入れ。二つはクローゼットのように使うため、中段を取り外しました。

もう一つの押入れは、中段に加え、のこぎりを使って壁も取り壊しました。壁を壊すことで、２部屋がつながり、光が入り住戸全体が明るい印象になり、爽やかな風が吹き抜けるようになりました。

●畳の張り替え

さらに、部屋の印象をガラッと変えるため、畳を琉球畳に張り替えました。今回、この作業は市内の専門業者に依頼。自分たちで床材を変えることもできるので、予算や仕上がりに合わせて選ぶことができます。

このほかに、木の机も自分たちで制作。脚にひと工夫凝らし、DIYとは思えないほどの仕上がりになりました。

計画から実際の作業まで携わることができて、楽しかったです！　これまで経験のない作業ばかりでしたが、塗装は何度もやったのでかなり上手になりました（笑）。
壁を取り壊した瞬間に、風が吹き抜けることを実感し、間取りについてより深く考える機会にもなりました。

壁の塗装や壁の撤去など大掛かりで難しいように見えますが、意外と簡単にできます！　特に塗装は、チャレンジしやすいと思います。
南花台団地でDIYをしてみたい人は、ぜひ「コノミヤテラス」にお立ち寄りください。道具の貸し出しや手順など、サポートします！

ワインレッドの壁が特長のよりDIYしやすい部屋も！

「Petit DIY住宅」にてつくられた、もう一つのDIYモデルルーム。「Petit DIY住宅」では、壁紙や床面の変更など、より表層部分の改修が可能です。

そのため、簡易な壁の塗装や、ふすまに壁紙を貼る作業を中心に行いました。一面のワインレッドの壁は、全体のバランスを見つつ、アクセントとして目立つ色にしたのだそうです。

２パターンのモデルルームがあることで、自分の技量やDIYしたい部分に合わせてイメージすることができますね。これらのモデルルームは内覧会を実施中！　詳しくは、南花台団地の管理サービス事務所にお問い合わせください。

自分の住まい方に合ったDIYができて、サポート体制も整っている南花台団地。ここなら、自分らしい暮らしと緩やかなつながりの両方をつくることができそうです。
DIYの様子は、「コノミヤテラス」のnoteでも見ることができます。チェックしてみてくださいね！