世界的に著名なレストランガイドブックにも掲載されたレストラン

JR筑豊本線「本城」駅から徒歩15～18分。本城西団地の商店街にあるのが「エス小林」です。

フレンチや創作料理の店舗で修行を積んだ、料理人歴28年の小林さんが考案する本格的なフランス料理を提供しています。
今回いただいたのは、ランチとディナー共通のメインメニューであるフルコース。パンとコーヒー・紅茶を含めた全９品です。季節ごとのおいしさを楽しめるように、料理は１カ月から１カ月半ごとに変わります。

オードブルは、一本釣り天然サクラダイのカルパッチョ、ミルフィーユ仕立て。
サクラダイに山口県萩市のムラサキウニがサンドされ、塩気の補いとしてフランス産のフレッシュキャビアがのっています。付け合わせは、新タマネギとワラビのマリネです。

２品目は、福岡県田川市のアスパラガスを使ったグラチネ。
グラチネとは、フランス語で表面を焦がして焼く、という意味。この料理では、パルメザンチーズがかかったアスパラガスの表面が香ばしくあぶられています。添えられているのは、ハモンセラーノと半熟卵で、白ワインソースのマルテーズ風を付けていただきます。

卵は熊本県天草市で生産されている「タマンゴ」というブランド卵。マンゴーやココナツなどの肥料で育った鶏の卵で、卵黄のねっとり感とコク、澄んだ卵白の色に驚きます。

食材へのこだわりを小林さんにうかがいました。
「基本的には九州を中心とした地産地消。お客さんから要望があれば、全国だけでなく世界から特別な食材を取り寄せます。その際に、できる限り生産者さんにお会いして餌まで見せてもらうようにしています。」
このように、一つ一つ、選び抜かれた食材だけが使われています。

次にいただいたのは、小林さんが自らが育てた無農薬グリーンピースのスープ。
グリーンピースと相性が良いという、ヤナギガイ、生の白エビ、そしてあぶったグリーンピースがのせられています。

４品目は福岡県のアカイカ・ヤリイカと天草のバンカン、北九州市若松のトマトのマリネ。
バンカンとはブンタンの一種。和製グレープフルーツとも呼ばれる果物で、甘くてジューシーです。
上にかかっているのは、トウガラシの一種であるピマン・デスペレットのパウダー。トウガラシですが辛味より、香りが良いのが特長です。

イカを使ったメニューは、小林さんの得意ジャンルの一つ。その言葉の通り、これまで味わったことのない濃厚なイカの風味と食感でした。

「エス小林」ならではの素材の組み合わせ

魚料理のメインディッシュは、三重県伊勢エリアの天然イワガキと一本釣りキンメダイのロースト。
下に敷かれている付け合わせはホウレンソウと、キンジソウ。キンジソウには、モロヘイヤのような粘りがあります。ソースには、佐賀県唐津市のサフランを使っています。

「カキとキンメダイの組み合わせが抜群なんです！　僕の料理は、すべての食材を一緒に食べることで完成します。ぜひ食べやすい大きさにして、味わってください。フランス料理に欠かせないワインとのペアリングも楽しんでほしいですね」と小林さん。

メインの肉料理は、福岡県田川市の黒毛和牛、５等級雌牛ハラミの低温ロースト。
肉質がむっちりしていることから、雌牛を選んでいるのだそうです。付け合わせは、地元・九州のヤングコーンと福岡のセンリョウナス。サツマイモとズッキーニは、自家菜園で作られたものでこちらも無農薬です。
ソースはフランス料理の定番である赤ワインソース。

パンは店で毎日焼いているお手製で、もちもちとした食感。料理のソースに合うようにと、考えられています。

最後のデザートは、福岡県田川市のイチゴのスープとマスカルポーネのムースリーヌ。
飲み物はコーヒーと紅茶から選ぶことができますが、料理に合うとおすすめしてもらったブルーティーをいただきました。甘い香りが料理を引き立たせる、ベストな組み合わせでした。

このように、コーヒーや紅茶も料理に合うものが用意されています。

コースのほかに、ランチには皿数と食材が変わるハーフコース、ディナーにはアラカルトもあります。

ひと皿ごとに楽しめるワインとのペアリング

「エス小林」には、ワインや日本酒などのアルコール類が200種類以上、常備されています。ワインソムリエである小林さんの奥さまに、料理に合ったアルコール類の相談をすることもできます。
また、コースのひと皿ひと皿に合わせて１杯ずつワインを楽しめるペアリングのメニューもあります。

店内は広々としていながらもアットホームな雰囲気で、リラックスして料理を味わうことができます。記念日に訪れる方や、近くにお住まいの方がふらっとアラカルトを楽しみに立ち寄ることもあるのだそうです。

季節に合わせた極上の料理をいただける、本城西団地の「エス小林」。ぜひみなさんも足を運んでみてくださいね。
※取材は2023年５月に行いました

周辺環境もチェック！

教育施設と医療機関が充実している折尾地区

折尾地区内にある本城西団地。商店街には、銀行、郵便局、リサイクルショップ、パンとワインの販売店などの店が入っている上、敷地内には、スーパーマーケット「サニー」もあるので生活に便利。
近隣には幼稚園、小学校、中学校などがあり、通学にも便利です。

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また近隣には、北九州で唯一の大学病院である「産業医科大学病院」と、「産業医科大学」があります。
さらに、お花見スポットである「光貞池公園」や、車で15分程度の場所には海水浴場もあり、多彩なレジャーを楽しむことができそうです。

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