ゆたかなくらしって? へや×DIY
西海岸風でリラックス!「隠す収納」もできるリビング用ベンチをDIY
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DIY好き&子育てパパであるタレントのユージさんが、「暮らしのお悩み」をDIYで解決する連載の第14回。今回は、「リビングが散らかってしまう」というお悩み。初心者のミサさんが、ユージさんからDIYのポイントを教わりながら、すっきり収納できるくつろぎのリビングに変身させます!
収納がないからリビングがいつも散らかっています
収納がないリビングに、日用品や掃除グッズ、運動器具などを床置きしています。
そのせいか雑誌や本を読んでいても、まったくリラックスした気分になれなくて…
ユージさん、何か良い方法ありますか?
リビングに置いておくと便利なものってあるよね。でも丸見えだと生活感が出ちゃうから、「隠す収納」ができるベンチを作ってみるのはどうでしょう?
リビングをアメリカ西海岸みたいなおしゃれな雰囲気に変身させちゃおう!
【材料】リビングの収納DIYに必要なものリスト
- 【必要なもの】※ベンチ3台分の材料(⑨以外)
- ①カラーボックス(幅414×奥行き290×高さ890mmのものを使用)3台
- ②構造用合板(座面用/幅452×厚み12×長さ928mm)3枚
- ③チップウレタンクッション(幅600×厚み30×長さ2000mm)2枚
- ④SPF1×4材A(横框(よこがまち) ・短手用/幅89×厚み19×長さ274mm)12枚
- ⑤SPF1×4材B(縦框(たてがまち)用/幅89×厚み19×長さ290mm)24枚
- ⑥SPF1×4材C(横框・長手用/幅89×厚み19×長さ712mm)12枚
- ⑦貼れる布(座面裏のタッカー芯カバー用/ドット柄)
- ⑧生地(座面用/幅600×長さ1200mm)
- ⑨貼ってはがせる壁紙(ブルーグレー)/壁紙DIYショップ
- ⑩水性木部用ステイン/和信化学工業
- ⑪ストップ付きステー(左右セット)3セット/和気産業
- ⑫平丁番6個
- ⑬クッションゴム(しっかりつくクッションゴム)/スリーエムジャパン
- ⑭カーペット用両面テープ/ニトムズ
今回のDIYにかかった合計製作費用 約3万1000円(税別)
- ※③は粗切りした状態で撮影しました。
- ※材料のサイズ、費用は部屋の広さや使用するカラーボックスによって異なります。
- ※費用には木材カット代を含みません。
【How To】リビングが楽に片付く収納ベンチをDIY!
材料の下準備をしよう
今回は収納付きのベンチを作る作業がメインなんだけど、カラーボックスを使うから作業自体は簡単ですよ!
なるほど、カラーボックスなら棚板が仕切りになりますね!
そう、だから初心者でも作れるし、かなり時短になります! まずはカラーボックスに貼るSPF1×4材に、水性木部用ステインを塗りましょう。
SPF1×4材A~Cの、貼り付けたときに見える面にだけ、スポンジで水性木部用ステインを塗る。
木口(こぐち)は塗料を吸い込むので、たっぷり塗る。
この塗料はすぐ浸透したから、ウエス(古布)で拭かなくても大丈夫だね! このまま乾燥させておこう。
SPF1×4材を乾かしている間に、ベンチの本体となるカラーボックスを組み立てる。
- ユージのワンポイントアドバイス!
ベンチの本体にするカラーボックスは、西海岸風をイメージして古びた雰囲気があるタイプを選んだよ。いろいろなタイプがあるから、イメージに合わせて選んでみてね!
カラーボックスに装飾と補強を施そう
では、先ほど水性木部用ステインを塗ったSPF1×4材A~Cをカラーボックスにねじどめしよう!
はい! この木材は、見た目を格好良くするために付けるんですか?
それもあるけど、補強の意味もあるんです。安心して座れるように、しっかり作りたいからね。まずはカラーボックスの側面から作業していくよ~。
SPF1×4材Bの裏に木工用接着剤を塗る。
「カラーボックスの素材が接着剤を吸わなそうだから、はみ出さないように中央だけに塗っておこう」とユージさん。木工用接着剤を塗ったSPF1×4材Bを、カラーボックス側面の端に貼って仮どめし、内側からねじで固定する。電動ドリルドライバーで下穴を開けてから、ねじを打つ。
カラーボックスの内側から電動ドリルドライバーで固定するのは、ちょっと力が入れにくいかも! 僕も手伝うから一緒にやってみよう。
向かい側の端も同じようにSPF1×4材Bを木工用接着剤で仮どめし、下穴を開けて、内側からねじを打つ。
「後から固定するSPF1×4材C(横框・長手用)を当てて、付ける位置を決めてから作業しましょう! 微妙な誤差で入らなくなるかもしれないからね」とユージさん。
SPF1×4材Cも同様に固定して、カラーボックスの側面をロの字で囲むようにしよう!
小さいほうの側面にも、SPF1×4材AとBを固定する。
- ユージのワンポイントアドバイス!
電動ドリルドライバーは力を入れて押しながら使うから、ねじを打つ角度によって難易度が変わるよ! 下に向かって打つのが一番楽で、横、上の順に力が入れにくくなるね。
慣れないうちは、電動ドリルドライバー本体の後ろを、もう片方の手で押しながら作業すると良いよ!
ベンチの座面兼ふたを作ろう
では、ベンチの座面を作りましょう! 座ったときに心地良く感じる座面にしたいよね~。
どんな風に作るのか楽しみです!
まずはチップウレタンクッションを構造用合板のサイズに合わせてカット。合板を当てて、油性ペンで線を引く。
チップウレタンクッションを線のとおりに切る。
「これは切りにくい素材だな~! ハサミの根元で小刻みに切ると良いね」とユージさん。チップウレタンクッションの端は、さらにカッターで斜めにカット。手を切らないように注意しながら、削ぐように切る。
これで座面の端がなだらかになって座り心地が良くなったはず! 次はチップウレタンクッションと構造用合板を両面テープで貼り合わせましょう!
構造用合板に、カーぺット用両面テープを貼る。「上下左右だけでなく、中央部分にも貼っておこう!」とユージさん。
両面テープのはくり紙をはがしたら、チップウレタンクッションをのせて、表面をなでて密着させる。
これが座面の中身になります。今から座面布を張っていくよ~! 布を留めるのは、タッカーっていうホチキスみたいな道具だよ。
座面布の張り加減を均等にするため、まずは中央部分を留める。構造用合板を上から押さえながら、座面布をぐっと上に引っ張る。
座面布を引っ張ったまま折り、構造用合板の端に近い場所でタッカーを打つ。
今度は向かい側の辺の中央に、同じように座面布を引っ張りながらタッカーを打つよ~。その後は中央から端に向かって均等に、向かい側と手元側を交互に打っていこう。
上下の辺を打ち終わったところで一度確認。「生地を強く引っ張ったから、くぼみができて良い感じ!」とユージさん。左右の短い辺も同様にタッカーで留める。
余分な生地をハサミで切る。
角の生地は厚みが出ないように折りたたんでからタッカーで留める。
角は生地を折るから厚くなるので、タッカーで留めるのが少し難しいかも! タッカーの芯が浮いちゃったら、かなづちで叩いておこう。
「座面の裏は物を出し入れするときに見えるから、きれいにしておきたいよね」とユージさん。生地の端に貼れる布を貼る。
長い辺のどちらかに平丁番をねじどめする。
- ユージのワンポイントアドバイス!
座面の布張り、楽しかったなぁ! 生地をしっかり引っ張ることでくぼみができて、座面のアクセントになるよ。タッカーを留める位置と引っ張る加減を均等にするのがポイント♪タッカーに使う芯の長さは、構造用合板の厚みより短いものを選んでね!
座面を本体に取り付けよう
いよいよ収納ベンチの最終工程! 本体に座面を取り付けましょう~。
本体前側の角は座面を開閉するときに当たる場所。衝撃を和らげるためにクッションゴムを貼る。
座面を本体に載せて、平丁番にねじを打つ。
次は、座面を開けっぱなしにできるように「ストップ付きステー」という金具を付けるよ。
座面を開けておきたい角度を確認して、先に本体側をねじで固定する。
座面側もねじで固定。もう片方の端も同じ角度になるようにストップ付きステーをねじどめする。これで収納ベンチは完成。同じものを後2台作る。
- ユージのワンポイントアドバイス!
片付けのハードルを下げるためには、使いやすい収納ベンチであることが大切だよね。だから、開閉が面倒にならないように開いた状態をキープできる「ストップ付きステー」を使ってみたよ。ステーには左右があるから、確認をしながら取り付けてね。
ベンチを置くコーナーに壁紙を貼ろう
最後に、収納ベンチを置く場所に壁紙を貼って「アクセントウォール」にしよう! 西海岸風をイメージして、ブルーグレーの貼ってはがせる壁紙を用意したよ。
壁に電灯のスイッチがあったので、あらかじめスイッチカバーと内側のプレートを外しておく。
貼ってはがせる壁紙は、最初は回り縁にかぶせるように貼り、スクレーパーで中央から空気を追い出しながら下方向に貼っていく。スイッチのまわりはカッターでくり抜く。
ミサさんも壁紙貼りにトライ。ユージさんがすでに貼った壁紙の上に数センチ重ねて貼る。回り縁に重ねた壁紙は、地ベラで押さえつけてカッターで切り取る。
壁紙が重なってるところは、プロが使うワザできれいに仕上げよう! まず、重なりの中央あたりにカッターを入れて、重なっている壁紙を2枚とも切ってみて。
右側に貼った壁紙が上、左側に貼った壁紙が下に重なっている状態なので、まずは右側の切れ端をはがす。
残りの重なっている部分を少しめくって、左側の切れ端もはがす。
めくった部分を戻して貼り直すと、見事に切れ目が隠れた!壁紙を貼り終わったら、スイッチのプレートとカバーを元に戻す。アクセントウォールの前に、収納ベンチを配置する。
- ユージのワンポイントアドバイス!
壁紙などを貼って一面だけアレンジされた壁を「アクセントウォール」というよ。最初から広い面に壁紙を貼るのは難しいけど、アクセントウォールならチャレンジしやすいよね。イメージに合わせて壁紙の色柄を選んでみてね。
リビングをおしゃれ空間にする収納ベンチが完成!
おつかれさまでした~! リビングに床置きしていた日用品や運動器具を収納したら、完璧なくつろぎ空間になったね!
簡単にしまえてうれしいです! アクセントウォールもすてきで、海外にいるみたい~。
ぜひリゾート気分でリフレッシュしてね。収納ベンチの配置を変えてみても楽しいと思うよ~!
【レビュー】日用品もすっきり収納!おしゃれな西海岸風リビングに
ユージさんに教えてもらったとおり、収納ベンチをコの字形にしたりL字にしたりしてアレンジを楽しんでいます。座面の開閉が気楽にできるから、きちんとしまう習慣ができて片付いた状態をキープできるのもうれしいです!
収納ベンチDIYで片付く&リラックスできるリビングに!
- ・カラーボックスを使えば、初心者でも簡単に家具が作れる!
- ・座面は座り心地と使い勝手にこだわってみよう
- ・アクセントウォールでコーナーの雰囲気をすてきにアレンジ!
神奈川県平塚市高村203
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