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鉄骨造(S造)とは?用いられる材料の種類とメリット・デメリット

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賃貸物件を探しているときに、物件データの建物構造の欄に木造や鉄骨造、RC造などといった文字が記載されているのを目にしたことはないでしょうか? 「木造は何となく分かるけど、そのほかのものは何だか区別がつかなくて…」と言う人も多いはず。実は建物構造の違いは、住み心地にも関連する大きな要素なのです。代表的な構造の特徴やメリット・デメリットを知って、納得いく部屋探しにつなげましょう。

鉄骨造(S造)の基礎知識

建物の構造とは、建物の骨組み部分にどんな材料を使い、どのような組み立て方をしているかということです。現在、賃貸物件をはじめとする多くの建築物に使われているものは、主に四つです。
なお、以下の構造で鉄と表記されていても、実際の材料は鉄の合金である鋼(Steel)が使用されています。

●鉄骨造(S造)とは

鉄骨造とは、梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた建物のことです。構造欄にはSteel(スチール)の頭文字を取って「S造」と書かれることもあります。
マンションやアパート、ビルといった比較的大きな建物に用いられることが多いのですが、一戸建てでも、鉄骨造(S造)のものが数多くあります。また、工場や倉庫などにもよく用いられます。

建物の構造には、鉄骨造(S造)のほかに、「木造(W造)」、「鉄筋コンクリート造(RC造)」、「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」などがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

・木造(W造:Wood)
主な構造部分に木材を用いるもので、軸組構造とツーバイフォー構造、丸太組構造があります。
軸組構造は、わが国で最もポピュラーな構造であり、工務店などが採用しており、事業者によって建物の耐震性や、断熱性などの性能の高さにバラツキがあります。
ツーバイフォー構造は北米由来で、その建物には耐震性や断熱性の点で定評があります。
丸太組構造は、丸太を組み合わせた構造です。
なお、アパートにも木造(W造)がありますが、ここ10~20年の間に建てられたものの中には、耐震や断熱、省エネなどに優れた物件も存在します。
・鉄筋コンクリート造(RC造:Reinforced Concrete)
主に柱や梁、床・壁が、鉄筋とコンクリートで構成されて、3~10階建て程度の中高層のビルや、マンションなどに多く使われる傾向にあります。
一般的に、遮音性や耐火性に優れますが、鉄骨造(S造)などと比べて、建築コストが高くなる傾向があります。
・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造:Steel Reinforced Concrete)
鉄筋コンクリートと鉄骨を組み合わせた構造で、超高層ビルやマンション、大型施設などに用いられます。鉄筋コンクリート造(RC造)よりさらに耐久性があるものの、工事が複雑化・長期化するため、高コスト化しやすくなります。
●鉄骨造(S造)の種類

鉄骨造(S造)には、「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の2種類があります。これらは使用する鋼材の厚さによって分けられていて、鋼材の厚さが6mm以上のものを「重量鉄骨造」、6mm未満のものを「軽量鉄骨造」と呼びます。
構造の欄にも、どちらかが分かるように明記されているので、確認しておきましょう。それぞれの特徴は以下の通りです。

・重量鉄骨造
高層ビルやマンションなど大きな建物で使用されることが多く、建築物の重さを柱と梁で支える「重量鉄骨ラーメン構造(※ラーメンとはドイツ語で枠を表す言葉)」による建設が中心となっています。
重量鉄骨は、軽量鉄骨に比べて柱などが太いため、構造を構成する鉄骨の本数が少なくて済みます。このことから広い空間を設けたり、大きな窓を設けたりするなど、間取りプランの自由度が高くなります。
・軽量鉄骨造
軽量鉄骨造は、木造軸組構造の鉄骨版とイメージすれば良いでしょう。
あらかじめ主要な部材を工場で製造し、それを現場で組み立てて完成させる「プレハブ工法」によるものも多く、この場合、現場での作業負担が少ないため工期が短く、品質も安定した仕上がりが期待できます。
柱と梁とブレースと呼ばれる筋交いで強度を保ちます。重量鉄骨造に比べて建築費用が抑えられます。

鉄骨造(S造)のメリット・デメリット

ビルやマンションに使われることが多い鉄骨造(S造)の特徴を、ほかの構造と比較して見てみましょう。

●メリット

鉄骨造(S造)は、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)よりも工期が短めで、坪単価当たりの建築費も安く済みます。
そのため、広さや築年数などが同じくらいの物件で比較すると、家賃が比較的安く抑えられている物件が多いと考えられます。

●デメリット

鉄骨造(S造)の物件は、一般的に周囲の部屋の生活音が聞こえやすくなります。
重量鉄骨造では、木造(W造)や軽量鉄骨造よりやや遮音性が高くなりますが、壁がコンクリートでできている鉄筋コンクリート造(RC造)や、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の物件に比べると、音は聞こえやすくなります。
これは壁の密度などが影響しており、断熱性でも防音性と同様の傾向が見られます。※防音性は建物の構造以外の要素も影響します。

また、鉄骨造(S造)そのものは耐火性があまり高くありません。
火や熱に強いイメージのある鉄鋼ですが、実際には熱の上昇と共に鉄骨が柔らかくなり、強度が低下するためです。
そのため、屋根・外壁や天井(床)材に耐火性能の高い素材を使うなどして、火災への備えを高めている物件もあります。

ちなみに、気になる耐震性についてですが、現行の建築基準法では、どの構造の建物であったとしても、震度6強から震度7程度の地震に耐えられるよう定められています。
このため、1981年以降に建てられた物件であれば、どの構造でも耐震性能に大きな差はありません。
ただ、構造により耐震の仕組みが異なるため、倒壊した場合の被害状況などは、構造によって異なるとされています(なお「法定耐用年数」は、建物の資産価値に関わるもので、建物の寿命を示すものではありません)。

建物の構造に注目して、満足いく物件探しを!

賃貸物件を探す場合、築年数や間取りだけでなく、建物の構造の違いによる生活への影響も考慮すると、賢い物件選びができるかもしれません。
例えば、少しでも家賃を抑えたい人、同じ家賃なら少しでも広い部屋が良い人は、木造(W造)や鉄骨造(S造)の物件に注目してみるのはどうでしょうか。
また、小さい子どもがいる、夜勤の仕事をしているなどで、生活音が周囲の迷惑にならないか気になる場合は、木造(W造)や鉄骨造(S造)を避けて、鉄筋コンクリート造(RC造)や、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の物件を探した方が良いでしょう。
それぞれの構造のメリット・デメリットを理解して物件探しをすれば、希望の暮らし方に合った部屋を見つけやすくなります。

監修/田中 直輝

記事のまとめ

鉄骨造(S造)の物件でも、重量鉄骨造と軽量鉄骨造では特色に大きな違いがある

  • ・鉄骨造は「S造」 とも表記され、梁や柱などの骨組みに鉄骨を用いた建物のこと。マンションやアパート、ビルといった比較的大きな建物、一戸建てなどで利用されている
  • ・鉄骨造(S造)には、重量鉄骨造と軽量鉄骨造がある。重量鉄骨造は広い空間を設けたり、大きな窓を設けたりするなど、間取りプランの自由度が高い
  • ・軽量鉄骨造にはプレハブ工法がよく用いられ、安定した品質が期待でき、重量鉄骨造より建築費用が抑えられる

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