団地の未来プロジェクトの大切な考え方のひとつに、「集住」という言葉があります。
これは、文字通り人々が“集まって住む”ことを指しています。災害、核家族化、少子高齢化など、さまざまな社会の課題を広く見渡したとき、かつて日本の多くのまちの中で見られたような、人々が集まり、助け合い、楽しみ合いながら暮らしていくことの魅力や大切さが、いま、あらためて見直されているのです。

集まって住むことは、団地が持つ大きな魅力のひとつ。中でも、そのシンボル的な存在が、団地の中にある「集会所」です。そこは、集まって住む人が、お互いのコミュニケーションでつながり、様々な価値を生む場所。団地の未来プロジェクトの象徴的な場所でもあります。今回のコンペは、この集会所のあり方を、社会全体の課題を見つめ直す視点から考えてみてください。防災、多世代同士の交流、健康増進、知育・教育の場など、人々が集う拠点としてさまざまな役割を果たす場所と考えたとき、そこはどんな建築であるべきでしょうか?団地の未来プロジェクトを表現するような、コンセプチュアルで、アイコニックな表現を求めます。そして、これからの社会全体で求められる答えのひとつとなるような、自由で開かれたアイデアであってほしいと思います。

団地の未来プロジェクト 建築アイデアコンペ委員会

2016.06.28 建築アイデアコンペティション公開プレゼン後 審査委員座談会[後編]を公開しました。

2016.06.21 建築アイデアコンペティション公開プレゼン後 審査委員座談会[前編]を公開しました。

2016.06.21 最終審査結果を発表しました。

2016.02.19 建築アイデアコンペティション1次審査結果を発表しました。

2016.02.19 建築アイデアコンペティション2次公開プレゼンテーション観覧希望申込み受付開始しました。

2015.12.18 作品応募を締切りました。

2015.12.11 応募登録を締切りました。

2015.11.20 質疑についてを追加いたしました。

2015.11.06 質疑についてを追加いたしました。

2015.10.30 質疑についてを追加いたしました。

2015.10.23 図面データを修正いたしました。

2015.10.19 現地見学会の受付締切りました。

2015.09.18 参加登録、作品応募受付開始しました。

2015.09.17 コンペページ公開しました。

隈研吾氏のデザイン監修によるJR洋光台駅前の広場改修とともに、「団地の未来プロジェクト」のアイコンとなる新たな拠点として、洋光台北団地の集会所と周辺外構を再整備し、リ・デザインすることが本コンペの目的です。建替え、改修など建築方法は問いません。サステナビリティのある、未来へのストーリーを描いてください。最優秀案は、隈研吾氏・佐藤可士和氏のディレクションのもと、実施設計されていきます。これからの新しい住まい方を提示する、自由なアイデアを期待しています。

団地の未来プロジェクト ディレクターアーキテクト 隈 研吾

いま団地が面白い。
かつて、団地は全く新しいライフスタイルを日本の住宅に持ち込みました。日本の高度経済成長の象徴でもあり、日本のその頃のパワーを支えていました。そしていま、成熟社会に向けた人々の暮らしの場のあり方が、改めて見直されています。
その時、もう一回、団地が面白くなるだろうと僕は考えています。
欲しいのは集会所をこえた集会所、“団地の未来”を象徴する、なつかしくて新しい空間です。

団地の未来プロジェクト プロジェクトディレクター 佐藤 可士和

団地の未来を考えることは、まさに日本の未来を考えること。
本コンペティションでは、「集まって住む未来」を象徴的に表現するような建築のアイディアを期待しています。
ハード的なこととソフト的なことを融合した、全く新しい北集会所のデザインの考え方を、ぜひ見てみたいと思っています。

UR都市機構 東日本賃貸住宅本部 神奈川エリア経営部長 太田 潤

この洋光台北団地の集会所は、団地の未来プロジェクトのアイコンの役割を担いつつ、若い人々を呼び込むアクティビティの拠点となる集住のシンボルとしてとても重要です。応募していただく提案には、次の時代の団地の新しい住まい方を垣間見せてくれる頼もしさと、時を経て洗練された使い勝手を損ねない優しさを併せ持った「活動の場」を期待します。

審査委員長

隈 研吾

東京大学教授/隈研吾建築都市設計事務所代表
「団地の未来プロジェクト」ディレクターアーキテクト

審査委員

佐藤 可士和

クリエイティブディレクター/SAMURAI代表
「団地の未来プロジェクト」プロジェクトディレクター

大月 敏雄

東京大学教授

藤本 壮介

建築家/藤本壮介建築設計事務所主宰

三上 勇夫

洋光台まちづくり協議会 会長

秋元 康幸

横浜市建築局企画部長

太田 潤

UR都市機構 東日本賃貸住宅本部 神奈川エリア経営部長

尾神 充倫

UR都市機構 
東日本賃貸住宅本部 団地マネージャー(洋光台担当)

団地の未来を描く。それは、社会の豊かな未来像を描くことでもあります。40年以上の歴史を持つ団地の価値を、精緻に見つめ直し、磨いていく。そして、新しい時代の輝きを与えていく。団地の未来プロジェクトは、建築家の隈研吾氏をディレクターアーキテクト、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏をプロジェクトディレクターとして、神奈川県横浜市・洋光台団地を舞台に、人々の生活の変化を考察し、課題とアイデアを見つけながら一歩ずつ団地の価値を上げ、より良い住まい方と地域のあり方を創造する、社会貢献の視点を持ったプロジェクトです。かつての経済成長期に憧れであった「団地」の価値を、未来へ向けて継続的に高めていくことで、既存団地の再活性という日本全体が抱える課題に対してひとつの未来を描き、人々に新しい住まい方を提示できることを願っています。

神奈川県横浜市磯子区に位置する洋光台北団地は、JR根岸線「洋光台駅」から徒歩5分ほどにある中層階段室型の5階建ての住棟を中心に構成された団地です。昭和45年、洋光台のまちの誕生とともに団地の歴史も始まり、45年が経過しました。UR賃貸住宅の団地の特徴として長く住んでくださっている方が多く、洋光台北団地も高齢者の方が多くお住まいです。子育てに適した緑豊かで広い屋外空間も大きな魅力のひとつです。

洋光台団地地図

洋光台団地の詳細はルネッサンスin洋光台のウェブサイトでもご覧いただけます。

まちの主要動線である洋光台通りに面する場所に、今回の対象建築である、平屋建て勾配屋根の「北集会所」があります。前面の洋光台通りと集会所奥に続く団地にレベル差があるので、ちょうど集会所の下が、通りから団地内通路へのアンダーパスになっており、とても面白いロケーションです。現在、この集会所と、アンダーパスへ続く「サンクンガーデン」、大階段のあたりでは、居住者の方々によるさまざまなアクティビティが行われています。集会所は、地域のサークル活動や健康体操、コミュニティ講座などに積極的に利用され、サンクンガーデンでは、朝のラジオ体操、大階段は高齢者のリハビリなどに使われているなど健康増進や維持に利用されています。また、将来的には、集会所を多世代交流のためのコミュニティの拠点として、コミュニティカフェ的な活動に利用したり、地震などの災害時拠点やお祭り広場として活用するなどの役割が期待されています。

集会所全景

集会所俯瞰

洋光台通りに面する大階段とサンクンガーデン

集会所をくぐるアンダーパス

審査方法

審査は2段階方式で行います。1次審査で応募案の中から6作品を選出。通過した6作品は、2次審査で、公開の場でのプレゼンテーション、質疑応答、審査委員による審査会(非公開)を経て、最優秀賞、優秀賞、佳作を決定します。

賞金(税込み、2次審査用制作費・交通費含む)

最優秀賞:1点 50万円

優秀賞  :2点 10万円

佳作   :3点 3万円

審査の流れ

【応募登録】平成27年9月18日(金)~12月10日(木)【受付締切りました。】

【現地見学会】平成27年10月13日(火)16日(金)22日(木)【受付締切りました。】

【作品応募期間】平成27年9月18日(金)~12月17日(木)【受付締切りました。】

【第1次審査会】非公開

【第1次審査結果発表】平成28年2月上旬を予定

【第1次審査通過者によるプレゼンテーション】平成28年4月中旬を予定

【第2次審査会】非公開

【最終結果発表】平成28年6月中旬を予定

応募要項詳細

応募登録方法、提案条件などの詳細については、以下のPDFでご確認ください。

応募要項詳細PDF

質疑について

このデザインコンペの内容に質疑のある場合は、質問書を提出することができます。質疑の提出方法については、応募要項詳細PDFをご確認ください。質疑の受付は平成27年11月13日(金)午後5時までとなります。質疑への回答については、質疑回答のページをご確認ください。

質疑応答

[主 催]

UR都市機構 東日本賃貸住宅本部 神奈川エリア経営部

[事務局]

団地の未来プロジェクト 建築アイデアコンペ委員会
compe@danchinomirai.com

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