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手取り20万円なら家賃はいくら?生活費の目安や節約のポイントを解説

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賃貸住宅の物件探しでは、「払える家賃の目安」はとても重要な要素。その額によっては、間取りや設備、立地、交通の便など物件の希望も再検討が必要になるでしょう。こうした家賃の目安は、月々の手取り収入から考えるのが一般的です。例えば手取りの月収が20万円程度の場合、どれくらいの家賃なら無理なく生活ができそうでしょうか? 手取り収入の考え方や生活費の節約方法も合わせて徹底解説します。

手取り20万円に適した家賃と生活費のシミュレーション

払える家賃の目安と探せる物件の例、総務省の調査に基づく生活費の内訳など、手取り収入20万円での暮らし方を具体的に考えてみましょう。

●手取り額の計算方法

まず、「手取り収入」とは給与の中でどんなお金を指すのでしょうか。「手取り」という言葉から、毎月自分が手にするお金、給与受取口座に振り込まれた金額、と推測できるでしょう。しかし、給与明細の「総支給金額」といった欄を見ると、大抵の場合、勤め先からはもっと多い金額が支払われていることが分かります。こうした自分がもらっている給与の総額は「額面」や「収入」とも呼ばれます。

一般的に企業・団体などが従業員に給料を払う際、所定の税金や社会保険料を徴収して、国や自治体に納める義務があります。このため所得税や住民税のような税金、健康保険料や厚生年金保険料などの社会保険料を引いて従業員に払うことになり、総支給金額と手取り収入が違ってくるのです。

では、手取り額は総支給金額のどれくらいに当たるのでしょうか。税金や社会保険料は収入に対して払う割合が決まっているため、それらを計算していくと、一般的に手取り収入は総支給額のおよそ8割前後となります。手取り収入が20万円という場合、総支給額は25万円程度です。ただ、総務省『家計調査(家計収支編)2021年』によれば、単身の勤労世帯の手取り収入(=可処分所得)は29万2157円ですから、手取り収入20万円はこれを下回る金額です。

●手取り20万円に適した家賃の金額

次に手取り収入20万円で払える家賃の目安を考えてみましょう。例えば「家賃は手取り収入の4分の1程度に」という考え方があり、これを参考にすると家賃の目安は5万円前後となります。以前は「手取り収入の3分の1以内」、つまり6万円台後半くらいの家賃も許容範囲とされていました。しかし安定した昇給が期待しにくい時代になり、現在の手取り収入の中から生活費を払い、将来に向けた貯蓄も考えなくてはなりません。

しかも、家賃は毎月必ず決まった額を払うことになる「固定費」。「変動費」である食費や交際費のように暮らしの工夫で節約することができません。それだけに、最初から無理なく払える範囲に抑え、生活に余裕が生まれる金額をよく検討する必要があります。

●手取り20万円の生活費のシミュレーション

では、手取り収入の4分の1(5万円)や3分の1(約6万6000円)の住居費で、どのように暮らせるかを簡単にシミュレーションしてみましょう。

家賃が5万円でも6万6000円でも、選べる間取りの多くはワンルーム、1K、1DKといった一人暮らし用の物件。ただし、家賃相場の違いによって探しやすいエリアには差が出てきます。例えば東京都の場合、複数の不動産情報サイトによれば、家賃5万円のワンルームなら23区以外の郊外で探せそうです。また、家賃6万6000円になると1K、1DKなども該当する物件が増え、23区以外の多くの市で物件が探せるようです。ワンルームは東京23区内でも該当する物件が見つかるでしょう。

さらにワンルーム、1K、1DKに住むような単身世帯の場合、総務省『家計調査(家計収支編)2021年』(下表)によれば、賃料以外の主な生活費として食費、水道光熱費、交通費および通信費、教養娯楽費などの金額が多くなっています。そのほかの項目では保健医療費、洋服代、日用品費などに使われています。

もちろん、これは多くの事例を平均した調査結果なので、「この部分は節約して、こちらにお金をかけたい」など、人によって支出のバランスは異なるでしょう。ただ、手取り収入20万円を毎月使い切るのではなく、まとまった出費への対応や将来の備えとして、貯蓄を前提にお金の使い方を工夫していきましょう。

手取り20万円で家賃や生活費を節約するポイント

手取り収入は20万円のまま変わらなくても、家賃を抑えた物件への引っ越しや生活費の工夫などで、貯金がもっと楽にでき、使いたいことにお金を使えるようになります。

●家賃を節約するポイント
・今より家賃を抑えた物件に引っ越す
日々の工夫では節約するのが難しい家賃も、今より家賃を抑えた物件に引っ越すことで、毎月一定額の支出を減らすことができます。ポイントは新居に求める条件を一部見直して、家賃を抑えた物件に出会いやすくすること。一般的に賃貸住宅を選ぶ条件として、通勤・通学に便利な駅が最寄り、駅に近い、人気のあるエリアにあるなどの「立地条件」、築年数が浅い、部屋数が多い・専有面積が広い、バス・トイレが別といった「設備関係」があります。また、スーパー・コンビニが近い、インターネットの利用が無料などの「利便性」も選ぶ条件の一つでしょう。
こうした条件を満たす物件ほど人気が高く、家賃が高めになる傾向にあります。このため自分にとってあまり重要ではない条件は優先順位から下げることで、家賃を抑えながら、お気に入りの部屋が見つかる可能性が高まります。引っ越し後もストレスなく、ライフスタイルに合った暮らしをするためにも、物件探しの条件を再検討しましょう。
・会社の家賃補助を利用する
勤め先によっては、福利厚生の一環として「住宅手当」などの名称で、住宅費の一部を補助する家賃補助を行っています。支給条件は企業によって異なり、世帯主であること、会社までの距離、賃貸か持ち家かなどが条件となる場合があり、引っ越しによってこうした条件に該当するようなら、総務など福利厚生の担当窓口に相談してみましょう。
なお、厚生労働省の『令和2年 就労条件総合調査』(2020年)では、家賃補助(調査では「住宅手当など」と表記)がある企業は47.2%、平均額は1万7800円です。平成27年(2015年)の同調査の結果45.8%、1万7000円と比べると、家賃補助を行う企業の割合は増えており、従業員確保の目的などで家賃補助を手厚くする企業も出てきているようです。
そのほか会社以外でも、住んでいる自治体や引っ越し先の自治体で、所定の条件に該当する世帯に家賃補助を行っていることもあります。
・入居時の初期費用が安い物件を選ぶ
家賃だけでなく、引っ越しでかかる初期費用の節約も重要で、一般的には敷金、礼金、仲介手数料、先払いする家賃などが初期費用に含まれます。例えば敷金=家賃2カ月分、礼金=家賃1カ月分、仲介手数料=家賃1カ月分、先払い家賃=入居月の翌月分の家賃1カ月分および管理費(または共益費)+入居月の日割り家賃および日割り管理費(または共益費)を合計すると、一般の賃貸住宅の場合は家賃5カ月分以上を一度に払うことになります。
また、長く住み続けると定期的に賃貸借契約の更新が行われますが、そのたびに更新料を払うことがほとんど。通常の家賃に加えて更新料を用意しなくてはならず、契約更新時には住居費関連の負担が重くなります。
しかし、中には「礼金なし」、「仲介手数料なし」など初期費用が軽減できる物件、更新料が不要の物件もあります。物件を探すときは、こうしたメリットのある部屋を選ぶのも家賃にかかわるコストを抑える方法です。
●生活費を節約するポイント
・プランの見直しなどで通信費を削減
住居費と同様、携帯電話やインターネットの料金といった通信費も家計に占める割合が大きく、生活費の節約では重要なポイント。最近は各社から以前より割安なプランが出ているので、自分の使い方に合わせて今のプランを見直してみましょう。
・外食を控えて自炊にも工夫を
食費は生活に欠かせない出費ですが、工夫によって節約できる余地はあります。一般的には外食を控え、自炊する機会を増やすことが節約につながるといわれますが、ただ漠然と自炊をするのでは、かえってお金や時間がかかる可能性もあります。重要なのは食材の買い方・使い方で、なるべく数日または1週間分の献立を考え、必要な分をまとめて購入し、買った食材は無駄なく使い切ることです。
また、食材は季節を通じて安定して安く手に入るもの、価格が安くなった旬の食材、期間限定の特価品などをうまく活用。休日や在宅勤務で時間が取れるときなどに料理して、使い切れない食材は冷凍して保存する、おかずはまとめて作って冷蔵・冷凍するなど工夫しましょう。
特に外食費は食費の支出の中でも節約しやすい部分。外出して食べることが多い人は、前述のようなまとめ買いした食材で作ったお弁当を持参すると節約になります。さらに、バランスの取れたメニュー、塩分控えめの味付けなど、健康管理に役立つ工夫を自分でできるのも自炊のメリットです。また、お店での食事を、惣菜を買って食べるように変えるだけで、節約になる場合もあります。
・無駄を減らして電気代や水道代を抑える
電気代や水道代を節約するコツは、まずそれぞれの使用量に気を配ることが必要です。例えばエアコンを中心に冷暖房を行っている家庭では、日差しや外気が室温に影響しにくいようカーテンを閉める、扇風機で室内の空気を循環させて室温の偏りを減らすなど、エアコンを使う時間を減らすようにしましょう。
このほか冷蔵庫に物を入れ過ぎない、扉を開けている時間を短くするなどの工夫で、消費電力を減らして電気代を節約できます。照明は電球形蛍光ランプや電球形LEDランプなど省エネ性能に優れたものに取り換え。使わない部屋の照明・冷暖房は小まめにスイッチを切ることも大切です。
水道代の節約術は節水が効果的です。キッチンでの洗い物、風呂場でのシャワー、洗面所での歯磨きや洗顔などで、水・お湯を出しっ放しにしないのは節水の基本。トイレで流す水も小と大をちゃんと使い分けましょう。
・都市ガスを選んでガス代を抑える
ガスで部屋全体を暖める暖房器具は、スイッチを切っても室温はすぐには下がりません。外出や寝室への移動などでガス暖房を使う部屋からいなくなるなら、その15分前くらいに切ってガスの使用量を節約しましょう。ガスファンヒーターのように空気を取り入れて吹き出す暖房器具は、定期的にフィルターを掃除すると無駄なガスを使わずに済みます。
ガスコンロにかけるやかん・鍋は、丸い底より熱効率の良い平たい底のものを使う方が、ガスの使用量を減らすことにつながります。調理中の火加減は、たとえ強火でも鍋底から炎がはみ出さない程度にすると、ガスの無駄な使用を防げます。中火は炎の先端が鍋底に当たる程度、弱火は鍋底に直接当たらない程度が目安。シャワーは水道の節約と同様、出しっ放しはやめましょう。
また、ガスには都市ガスとプロパンガスがありますが、一般的に都市ガスよりプロパンガスの方がガス料金は高い傾向にあります。引っ越しの際は都市ガスを使う物件を選ぶ方がガス代を抑えられる可能性は高くなります。

引っ越しするなら初期費用を抑えられるUR賃貸住宅がおすすめ!

手取り収入に合わせて家賃を節約する、テレワークに適した環境を選ぶなどで引っ越しを考えるなら、初期費用を抑えやすいUR賃貸住宅から物件を探してみましょう。

●初期費用を抑えられるUR賃貸住宅とは?

UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構が管理する賃貸物件。全国に約71万戸の賃貸物件があり、都市部から郊外までさまざまなロケーションに物件が点在しています。家賃、立地や間取りの選択肢も豊富で、自分の手取り収入で理想のライフスタイルを実現できるような部屋、趣味を楽しめるような部屋も探しやすいのが魅力の一つです。

しかも、引っ越しでかかる初期費用のうち、URでは礼金と仲介手数料が不要。保証人も必要ないため、保証会社に払う保証料も不要です。さらに賃貸借契約は、定期借家契約を除いて1年ごとに自動更新されるので面倒な手続きがなく、更新料も不要。引っ越しのときだけでなく、長く住み続けてもメリットのある賃貸住宅という点もおすすめです。

初期費用として家賃5カ月分以上を一度に払う一般の賃貸住宅(前述の例)に比べて、URの初期費用は「敷金=家賃2カ月分」、「入居月の日割り家賃」、「入居月の日割り共益費(一般的な賃貸住宅の管理費に相当)」だけ。入居日が月末に近ければ日割り家賃や日割り共益費も少なく、必要なのは家賃2カ月分プラス数千円というケースも考えられます。

●家賃がお得になるUR賃貸住宅のプラン

さらにURには、さまざまなライフステージを対象に、一定期間は家賃が軽減されるお得な家賃プランがあります。

<U35割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
<子育て割>
新婚世帯は最長3年間、子育て世帯は最長6年間、新婚世帯から子育て世帯へ切り替えた場合に最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)がサポートされます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子供がいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合となります。
<そのママ割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子供(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
<URライト(定期借家)>
契約期間は入居開始可能日から3年(一部物件を除く)で、契約の更新はありませんが、その代わり月々の家賃を通常よりも抑えることができます。契約期間中は月額家賃は変更されません。

手取り収入20万円でもURでゆとりある暮らしを

UR賃貸住宅は、多様な世代に対応した住まいを目指して維持・管理され、緑豊かな周辺環境、耐震や耐火に優れた建物、広めの間取り・充実した設備など、住む人が安心して暮らせる物件を選ぶことができます。

手取りの月収が20万円の場合、家賃は5万円前後が許容範囲となり、URの物件を検索してみると、郊外の1DK、2DKなどの一部がその家賃に該当しそうです。築年数は全体的にやや古めで、駅から距離がある物件も見られますが、古めの物件でも必要に応じて部屋の設備を修繕し、必要なら設備の一部を新しくしているため、快適に住むことができるでしょう。

テレワークが中心で都市部に通勤する機会が減り、日々の生活は郊外でのんびり過ごしたくなった。そんなライフスタイルを検討している人は、手取り収入20万円でゆとりある生活を目指せるUR賃貸住宅から、引っ越し先を探してみませんか?

監修/平野 泰嗣

記事のまとめ

手取り収入20万円で無理なく暮らすには、家賃を含め生活費の節約が鍵

  • ・安定した昇給が期待できない時代、家賃は手取り収入の4分の1を目安に
  • ・食費や水道光熱費などの支出も、暮らしの中で上手に節約を
  • ・さらに家賃を節約するなら引っ越しも検討。URなら引っ越しの初期費用も抑えられる
  • ・世帯主が35歳以下など、ライフステージに応じたお得な家賃プランもURのメリット

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