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持ち家なしで老後は大丈夫?賃貸を選択するときに気を付けたいこととは

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家族構成や暮らし方はもちろん、この先の住居費、老後資金など、さまざまなことを考えて検討する住宅購入。購入する場合と賃貸で暮らす場合ではどちらの方がお得か、自分たちのライフプランに合うのはどちらなのか、迷いがちです。今回は持ち家・賃貸でそれぞれに必要となる支出や、リスク、想定される老後生活について解説し、みなさんが疑問や不安に感じている点をクリアにしていきます。

持ち家と賃貸どちらがお得か?

持ち家と賃貸ではかかるお金にいくらぐらいの違いがあるのでしょうか。シミュレーションの試算を参考に、合計金額や支払いのタイミングを見てみましょう。

●持ち家の場合のシミュレーション

国土交通省の住宅市場動向調査をもとに、三大都市圏における分譲住宅購入者の住宅ローンの毎月返済額を試算すると、11万4000円となります。この毎月返済額をもとに、頭金0円、固定金利1.0%、ボーナス加算なし、35年住宅ローンと仮定した場合、物件価格は4038万円で、返済額の合計は4788万円のシミュレーションとなりました。管理費・修繕積立金は毎月3万円として60年間で2160万円とすると、4788万円+2160万円で合計6948万円がかかります。また、そのほかに住宅ローンを借りるときに火災保険への加入が必須となり、地震による被害に備えて地震保険への加入を検討する場合もあります。

<持ち家のシミュレーションの前提数値>
・年間返済額:137.2万円
└ 月平均:11.43万円(四捨五入し11.4万円で計算)
・対象地域:三大都市圏(首都圏、中京圏、近畿圏)
・対象住宅:分譲住宅
※【出典】国土交通省「住宅市場動向調査 経年変化比較表(分譲住宅)」より(2022年5月31日公開)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00600630&tstat=000001017729&cycle=8&year=20211&month=0&stat_infid=000031920016&result_back=1&tclass1val=0
※利用したシミュレーション
https://www.flat35.com/simulation/simu_01.html
●賃貸の場合のシミュレーション

同じく国土交通省の住宅市場動向調査をもとに、三大都市圏の平均から60年間家賃8.07万円(共益費込み)の賃貸住宅に住み続けたと仮定した場合では、毎月の家賃の支払い合計5810万円と、更新費用(1カ月分家賃)を30回(2年ごとに)で合計242万円となり、合わせると合計6053万円かかります。そのほかに賃貸物件によっては火災保険の加入が必須です。

<賃貸のシミュレーションの前提数値>
・月額7.53万円
└ 共益費:0.54万円
└ 合計:8.07万円
・対象地域:三大都市圏(首都圏、中京圏、近畿圏)
・対象住宅:民間賃貸住宅
※【出典】国土交通省「住宅市場動向調査 経年変化比較表(民間賃貸住宅)」より(2022年5月31日公開)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00600630&tstat=000001017729&cycle=8&year=20211&month=0&stat_infid=000031920018&result_back=1&tclass1val=0
●持ち家と賃貸どちらがお得か

持ち家と賃貸の比較については、住む家の広さや設備、地域によっても異なるためどちらがお得か一概にはいえません。ただ、持ち家がお得といい切れない理由の一つに、持ち家の場合にのみにかかる「リフォーム費用」があります。リフォームの平均資金は181万円。20年に1回リフォームを行うと、60年間で543万円かかる計算です。

さらに、自由な生活スタイルを求める独身の若年層や、家族構成が変化する可能性が高い新婚・子育て層の場合は、引っ越しで希望の間取りに変更できる賃貸の方がライフプランを立てやすいと感じるなど、新たな住まいを検討している方の年齢や世帯構成によってもベストな選択は変わってきます。
団塊ジュニア層は、老後資金や住居費用を計算しライフスタイルなども考慮した結果、子育て後に持ち家である住宅を売却して賃貸に住み替えるというケースなど、新たに住宅を購入するよりも賃貸の方がお得になる場合もあります。

賃貸に住み続けるメリット・デメリット

自由度は大きいけれど、家賃を払い続けなければならない賃貸住宅。住まいを選択する上で押さえておきたい、賃貸住宅の欠点と利点をまとめました。

●デメリット

住んでいる限り、常に家賃が発生します。持ち家の場合は住宅ローンを完済すれば基本的には税金と管理費・修繕積立金などの負担のみになりますが、賃貸の場合は家賃や更新費用がかかります。また、賃貸物件では退去時に原状回復する必要があるため、基本的にはリフォームができません。(物件によってはオーナーの許諾を得られれば可能なケースもあります)。さらに、シニア世代になると新たに賃貸借契約を結べなくなる可能性もあります。大家さんの中にはシニアの方に対し、入居制限などを設けている場合があるためです。

●メリット

自分自身のライフスタイルに応じて、気軽に住み替えができる点が大きなメリットとなります。「子供が生まれたので広い部屋に住みたい」、「子供が自立したので少し狭い部屋で良い」、「定年退職したので海の近くに住みたい」、「親の高齢化に伴って実家の近くに住みたい」といった暮らしの変化に対応した引っ越しも可能です。また、持ち家に比べればかかるコストが少ない場合が多いでしょう。家賃やそれに付随する共益費、更新料などはかかるものの、持ち家の場合に必要となる固定資産税や高額な保険料、建物の修繕費、設備の修理費用などをはじめ、住まいにまつわる大きな支出が発生しにくいため、賃貸はそのぶん貯蓄もしやすいと考えられます。

シニア世代でも賃貸借契約できるのか?

なぜシニア世代になると賃貸借契約が難しくなるのでしょう。ここからは、契約に際して大家さんが懸念する理由を確認してみましょう。

●身体的な懸念

シニアの方の場合はそれまで健康であっても突然体調を崩し、そのまま部屋の中で亡くなってしまうことが懸念されます。貸主としては、物件の資産価値を低下させる要因にもなりかねないので契約には消極的になってしまうようです。

●金銭的な懸念

年金暮らしの場合、公的年金だけでは収入が不足し、預貯金を切り崩して毎月の家計をやりくりされる方も少なくないので、将来的な家賃滞納の可能性に不安を感じ、敬遠される場合があります。しかし、年金以外の収入や貯蓄額の提示、家賃保証会社の利用などで大家さんに安心してもらえれば契約可能となる場合もあります。家賃の支払いが滞らないよう、貯蓄しておくことが重要です。

●保証人の有無

賃貸物件を借りる際には連帯保証人が必要となりますが、シニアの方では親族の保証人が見つからないケースも少なくありません。

そこで次に紹介するのがUR賃貸住宅です。入居時の保証人が不要の上、高齢者向けの賃貸住宅も用意されています。

お得にゆとりのある間取りの賃貸を探すならUR賃貸住宅がおすすめ

「今も将来も安心して自分らしく暮らしたい」そんな人に検討してもらいたいのがUR賃貸住宅。
UR賃貸住宅とは独立行政法人都市再生機構が管理する賃貸物件で、年齢を問わず、ゆったりと過ごせる住まいが多数用意されています。

●高齢者向け賃貸住宅も供給している

URではシニアの方が利用しやすいよう、設備やシステムを改良した高齢者向け賃貸住宅を多数供給しています。高齢者向け優良賃貸住宅、高齢者向け特別設備改善住宅、健康寿命サポート住宅、シルバー住宅、URシニア賃貸住宅(ボナージュ)などが用意されており、シニア世代でも安心して暮らせる住まいです。それぞれ設備の概要や申し込み条件などが異なります。

●UR賃貸住宅の4つの特長

URは礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要です。保証人だけでなく保証会社も不要なため、依頼や手配ができない人でも安心です。依頼や手配を行う手間もかかりません。

契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居月(入居日から当月末まで)の日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため新規契約時の初期費用を大幅に抑えることが可能です。

契約更新時の更新料の負担もなく、自動更新で手続きが不要なため、更新時期がきてもまとまった金額を支払う必要がなく、安心して住み続けることができます。同じ場所でずっと暮らすことを考えている人におすすめです。

また、URからURへの引っ越しの場合は、住み替え制度を利用できるケースもあります。旧居から敷金の引き継ぎが可能となり、引っ越し時のコストを軽減できます。

●ゆとりある物件が多いUR賃貸住宅

広々とした間取りの団地も多く取り扱っているので、荷物が多く、ゆとりある間取りが必要な家族や夫婦にもおすすめです。また、敷地内には緑豊かな公園や広場が設けられた物件が多いのも特長です。さらに、歩車分離の考えをもとに設計されており、敷地内には許可を得た車しか入れないエリアが設けられています。近隣地区への移動もなるべく車道とは違う道を使えるようにするなど、安全に十分配慮されています。安全かつ気軽にウオーキングを楽しめるため、健康的な暮らしがかないやすい環境だといえるでしょう。敷地内にはコミュニティカフェがあったり、イベントが開催されたり交流も盛んです。

持ち家じゃなくても大丈夫!賃貸でもゆとりある老後生活が可能

平均寿命が延び、シニア世代になったときのことを考えると不安も大きい人生100年時代。住宅を所有していない場合、将来における住まいの心配もあるかと思います。しかし賃貸住宅でも老後の安心はかないます。そのためには、賃貸住宅の金銭的メリットを生かして家計収支をしっかりと管理し、貯蓄を増やしておくことがポイントです。

持ち家の場合でも、子供が巣立って夫婦二人暮らしになったら自宅を売却し、希望に合った立地や間取りの賃貸住宅に住み替えるという選択肢もあるでしょう。シニア世代に差し掛かり、無職世帯になると収入や保証人などの問題から一般的に賃貸借契約は難しくなるといわれていますが、そんなときにも頼りになるのはUR賃貸住宅です。(※)

通常大きな金額が必要となる礼金・仲介手数料・更新料がかからず、保証人も不要。緑あふれる環境の物件が多く、安心して暮らせる高齢者向け住宅も用意されています。そのときどきのライフスタイルを大切にしながら、自分にぴったりの住まいを選択し、ゆたかな老後を目指しましょう。

※UR賃貸住宅ではお客さまの収入形態に合わせて入居審査を行なっています。その際の必要書類が状況によって異なるのでご注意ください。例えば、年金所得者の方は公的年金証書または年金振込通知書等が、年金等の収入がない方は貯蓄の残高証明書が必要になります。詳細は「収入を証明する書類」の項を参照ください。

https://www.ur-net.go.jp/chintai/rent/documents/

監修/二宮 清子

記事のまとめ

老後はライフスタイルを重視した賃貸暮らしでも安心

  • ・賃貸と持ち家のどちらがお得かは、住まいの広さや設備、地域、年齢などにより異なる
  • ・賃貸住宅は支出が少ないことが多く、暮らしに合わせた住み替えもしやすいが、家賃を払い続ける必要があり、シニア世代での契約が難しい場合もある
  • ・賃貸借契約が難しくなる理由は金銭的・身体的懸念と保証人の有無
  • ・UR賃貸住宅なら礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要。高齢者向け住宅も多く用意されている

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