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新卒社会人の一人暮らし。家賃の目安や初期費用内訳、節約のポイント

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新卒社会人が一人暮らしを始めるときは、新しい生活が始まるワクワク感と同時に、生活・仕事の両方に責任感を感じることが多いのではないでしょうか。仕事をしながら生活していくために、まずは安心して生活できる住まいを選ぶことがとても大切です。今回は、新生活の家賃の目安や、最初に大きな支出となる入居時の初期費用を中心に、新卒社会人の一人暮らしで役に立つ、節約術を紹介します。

新卒社会人の給与や一人暮らしの家賃の目安

そもそも新卒社会人の給与はいくらぐらいで、一人暮らしを始めるとどの程度の家賃がかかるのでしょうか? 具体的な家賃の目安を紹介します。

●新卒社会人の給与の目安

厚労省の調査によると、新卒社会人の平均初任給は、大学卒で約22万円、高専・短大卒で約20万円、高校卒で約17万円、大学院修士課程修了で約25万円でした。最終学歴などの個人差はあるものの、新卒社会人の給与の平均額はおよそ20万円と考えられます。

給与からは社会保険料や税金などを引かれるため、実際の手取り額は額面よりも低くなります。家賃を参考にする場合、額面ではなく手取り額を用いるのが基本なので注意しましょう。

【出典】厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査:新規学卒者の学歴別にみた賃金」
厚生労働省ホームページ:https://www.mhlw.go.jp/
●一人暮らしする場合の家賃の目安

一般的に「家賃は手取りの3分の1が目安」といわれています。例えば、手取り額が18万円の場合、家賃は6万円が目安です。ただし、入社1年目は収入が少なく、家賃が生活費を圧迫し、貯金まで回らなくなってしまうことがあるため、できるだけ手取りの4分の1程度を目安にすることがおすすめです。例えば、手取り額が18万円の場合、家賃は4万5000円が目安です。会社によっては家賃補助制度があり、より条件の良い住まいを選びやすくなります。

より具体的な家賃の額を求めたい場合は、毎月の生活費を試算してみましょう。固定費(光熱費や通信費など)と変動費(買い物や食費、交際費、娯楽費など)の詳細をチェックして、一人暮らし後の生活をシミュレーションし、細かく予測すると良いでしょう。

一人暮らしの引っ越しに必要な初期費用の内訳

初期費用とは、賃貸物件への入居時に必要となる費用です。まとまった金額が必要になるため、引っ越し前から準備しておくことが大切です。

●敷金

保証金と呼ぶ地域もあります。入居時に貸主へ支払うもので、退去時に原状回復費用を差し引いた額が返還されます。家賃に未納がある場合は、未納分の金額を引かれます。家賃の1~2カ月分が目安となります。

●礼金

物件のオーナーへ支払うお礼のお金のことです。敷金とは違い退去時に返還されません。金額の目安は家賃の1~2カ月分です。

●仲介手数料

不動産屋を通じて物件を契約した際に発生する費用です。上限金額は家賃の1カ月分と法律で決まっています。

●前家賃

賃貸借契約の際にあらかじめ翌月分の家賃を支払います。物件によっては事前に数カ月分の家賃を納めておくケースもあります。月の途中から入居する場合は、日割り家賃が発生します。

●保証料

連帯保証人がいない場合は、保証会社への加入を求められることがあります。加入の際にはプランに応じた料金が発生します。

●引っ越し費用

荷物の運搬や設置などにかかる費用です。時期や距離、依頼する引っ越し業者によって料金が異なります。

●そのほか

物件によっては上記の費用以外に、鍵交換費用、火災保険料など、各種料金の支払いが必要となる場合があります。また家具家電を新しく購入する場合は、その分の費用も調べて、引っ越し時の予算に含めておくことが大切です。

新卒社会人の一人暮らしで節約するコツ

節約のコツは、費目に分けてそれぞれ対策を考えること。初めてもらう給料で、つい気が大きくなってしまいがちですが、しっかり節約してゆとりのある生活を送りましょう。

●初期費用を節約するコツ

敷金とは異なり、礼金や仲介手数料は返還されないことが基本です。初期費用はどうしても大きな額になってしまいがちですが、礼金ゼロ、仲介手数料無料の物件を探して契約すれば、初期費用を大幅に節約できます。

またトータルコストを抑えるならフリーレントの物件も探してみると良いでしょう。フリーレントとは、指定の期間だけ家賃の支払いがない物件です。例えば、1カ月分のフリーレント付き物件なら、入居から1カ月分の家賃を支払わずに済みます。

さらに新居へ運ぶ荷物が少ない場合は、引っ越し業者を利用せず、自分で運び込むことで費用を削減できます。引っ越し業者ではなく、宅配便を利用することも一つの方法です。

●家賃を節約するコツ

固定費の中でも大きな割合を占める家賃。まずは、支払いに無理のない家賃の物件を選ぶことが大切です。間取りなど、さまざまな要因によって家賃は決まりますが、同じ品質の物件でもエリアによって大きく相場が異なります。会社への通勤ができる範囲内で、手ごろな家賃相場のエリアがないか探してみましょう。また、こだわる条件とこだわらない条件を分けて、不動産会社に相談してみると良いでしょう。希望条件に合った物件が見つからない場合は、駅からの距離や築年数などを見直してみましょう。

また家賃は季節によって変動することがあります。不動産会社の繁忙期は、一般的に1~3月、9~10月といわれています。繁忙期を避けることで家賃が下がり、割安で借りられる可能性が高くなります。ただし、あくまで不動産会社との交渉となるため注意が必要です。不動産会社や大家さんによっては、交渉しても値下げをしない物件も少なくありません。一人暮らしに強いこだわりがなければ、ルームシェアやシェアハウスを活用するという手段もあります。

●光熱費を節約するコツ

電気・ガスなど生活に必要な光熱費。意識せずに生活していると、無駄遣いが多くなってしまいます。

【電気代】
まず見直すべきなのは料金プラン。アンペア数を下げることで月々の基本料金が下がります。一人暮らしであれば、低めの20アンペア程度で暮らすことも可能です。また、家電製品の手入れ、買い替えも大切です。エアコンはフィルターを定期的に掃除するだけでも冷暖房の効率が変わってきます。冷蔵庫や洗濯機などの性能も時代を経るごとに良くなっているので、古い家電製品は買い替えを検討しても良いでしょう。
【ガス代】
節約は風呂とキッチンで行います。風呂では、湯船のお湯を少なくしたり、シャワーで済ませたりしてガス代や水道代の節約を心掛けましょう。キッチンでは、コンロの火を長時間使うほど、ガスを消費します。短時間で火が通る炒め物にしたり、煮込む時間を短縮できる圧力鍋を使ったりすることで節約できます。また給湯器の設定温度を下げることも効果的です。
●食費を節約するコツ

毎月の予算を設定することが大切です。漠然と決めるよりも過去の支出を確認して、無理のない予算にすることがポイントです。支出を記録していない場合は、まずは1カ月間、家計簿を付けてみることをおすすめします。

次に自炊です。外食が多くなると出費が多くなってしまうため、1日1食でも良いので、外食を自炊に置き換えていくことから始めると良いでしょう。少しずつ自炊を増やすことで、節約できる幅が大きくなります。安い食材で作れる料理を覚えたり、作り置きをしたりすることで、出費が抑えられるようになります。

●通信費を節約するコツ

固定電話、携帯電話、インターネットに接続するための費用となる通信費。契約が多いほど毎月の固定費が上がってしまうため、不要な契約は結ばず、必要なもののみに絞りましょう。

利用しているサービスやプランの見直しも大切です。毎月の使用量を確認しつつ、安価なプランやサービスへの移行や、セットプランにすることで、トータルコストを削減することができます。最近ではインターネット回線完備の物件もあるので、こういった物件を選ぶのも良いでしょう。

次に紹介するUR賃貸住宅では家賃や初期費用の交渉は行えませんが、初期費用を抑えられる上、お得な家賃プランも各種用意されています。

UR賃貸住宅は新卒からの一人暮らしにうれしいメリットがたくさん!

新卒社会人におすすめなのがUR賃貸住宅。初期費用や更新料などの大きな支出を減らすことができて、一人暮らしでも節約しながら安心して暮らすことができます。

●UR賃貸住宅の「4つのメリット」

独立行政法人都市再生機構が管理するUR賃貸住宅は、礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要です。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため新規契約時の初期費用を大幅に抑えることが可能です。契約更新時の更新料の負担もなく、自動更新で手続きが不要なため、安心して住み続けることができます。同じ場所でずっと暮らすことを考えている人におすすめです。保証人だけでなく保証会社も不要なため、依頼や手配を行う手間もかかりません。

●UR賃貸住宅の新卒社会人にうれしいお得な家賃プラン

UR賃貸住宅にはお得な家賃で住めるプランが複数用意されています。35歳以下が幅広く利用できる「U35割」や定期借家契約の「URライト」などがあり、条件が合えば家賃を抑えることができます。またフリーレント対象物件も利用可能です。

<U35割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
<URライト(定期借家)>
契約期間を入居開始可能日から3年とし、契約の更新はありませんが、その代わり月々の家賃を通常よりも抑えることができます(契約期間が3年を超える場合は、一部を除き通常家賃と同額です)。
<フリーレント>
URが定める期間中に申し込めば、その間の家賃が無料となるフリーレント物件があります。1カ月フリーレントと2カ月フリーレントの物件があり、例えば、1カ月フリーレントで入居開始可能日が2月11日なら3月11日以降分から家賃の支払いが始まり、2カ月フリーレントなら家賃の支払いが始まるのは4月11日以降分からとなります。
URのフリーレント物件と「4つのメリット」を組み合わせれば、入居時にかかる初期費用は共益費と敷金のみとなり、初期費用をさらに大幅に抑えることが可能です。ただし、契約期間の途中で解約した場合、フリーレント期間中の家賃の支払いが発生することがあります。フリーレント期間が1カ月の場合は入居開始可能日から1年以上、フリーレント期間が2カ月の場合は入居開始可能日から2年以上、継続して入居することが条件となります。
●ハウスシェアリング制度でルームシェアも可能!

UR賃貸住宅には、単身者同士が一緒に住めるハウスシェアリング制度があります。単身者同士が互いに協力し合って共同で生活するための制度で、入居者全員が契約名義人となります。原則2名までですが、居室数によっては3名以上の入居も可能です。

しっかり予算を立ててスタートダッシュ!新生活はシミュレーションから始めよう

新卒社会人が一人暮らしを始めるとき、仕事も生活も新しいステージに進むので、思うようにいかないことが多くなります。そのため事前にどのぐらい準備できるかが、その後の生活に影響を与える場合があります。

生活費の中心となる家賃の一般的な目安は、およそ手取り額の3分の1です。新卒の場合は貯金が難しい場合が多いため、4分の1が理想的です。引っ越しや賃貸借契約の初期費用は大きな額が必要になるため、注意して物件を選びましょう。

また生活費の節約をすることで貯蓄ができ、お金にも気持ちにも余裕が生まれます。固定費を抑えて変動費を意識しながら、節約を行いましょう。最初に予算を立てて、シミュレーションをしておくことが大切です。

費用を抑えて借りることのできるUR賃貸住宅は、有力な候補の一つ。初期費用を抑えることができるので、その後の生活費にも余裕ができて、お得な家賃プランを利用することもできます。さらに更新料も必要ありません。

新しい生活も事前に調べてシミュレーションすることで、希望を持って迎えられるはずです。快適に新生活をスタートしましょう。

監修/河野 真希

記事のまとめ

節約を視野に入れた物件選びで生活費を抑えて、ゆとりある新生活を送ろう

  • ・新卒の場合、家賃は手取り額の4分の1を目安にする
  • ・初期費用は大きな出費になるため、事前に把握しておく
  • ・家賃、光熱費、通信費は後々まで固定費としてかかるので注意する。外食を控えて、できるだけ自炊する
  • ・UR賃貸住宅は、新卒社会人の味方。初期費用だけでなく、お得な家賃プランもあり、更新料もかからない

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