これからのくらしを考える まち×団地
転居費用補助&保育所に優先的に入所できるチャンス!花見川団地で利用できる「団地住替え支援事業」、「保育所優先利用モデル事業」って?

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若者世代から子育て世代、シニア世代までの誰もが「URに住んで良かった」と思える住まいとまちづくりに取り組んでいるUR。千葉県千葉市にある花見川団地では、千葉市、URを含む7者が協議会をつくり、地域を盛り上げるための取り組みを行っています。
その中で今回は、若者世代、子育て世代に向けた千葉市による「団地住替え支援事業」、「保育所優先利用モデル事業」を紹介します。
最大30万円補助!「団地住替え支援事業」
花見川団地は、2024年3月に「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」によって商店街の外観、屋外広場、商店街区がアップデートされました。雰囲気が明るくなったと好評で、定期的なイベント開催や商店街に並ぶ多様な店舗もあり千葉市内でも注目を集めています。

この花見川団地をはじめとする高経年住宅団地への転居を考えている人にぜひ活用してほしいのが、千葉市による「団地住替え支援事業」です。この制度は、子育て世帯、新婚世帯、パートナーシップ宣誓をしたカップルが、千葉市内の高経年住宅団地へ転居した場合、住居費、引っ越し費用、リフォーム費用などに使える最大30万円(※)の補助を受けられるというものです。
この制度について千葉市都市局の前田さんに教えてもらいました。
※条件により最大60万円

前田さん
「団地住替え支援事業」は、若い世代の方々に千葉市内にある高経年住宅団地へ入居していただき、活性化を図るために始めた制度です。
制度自体は数年前から実施しており、千葉県内やほかの都道府県からの転居を検討する際のきっかけとしても、多くの方に活用いただいています。

●団地住替え支援事業
- 【期間】
- 令和7年6月2日~令和8年2月27日
- 【対象】
- 子育て世帯、新婚世帯、パートナーシップ宣誓をしたカップル
高経年住宅団地一覧など、詳しくは千葉市のWebサイトなどをご確認ください。
※千葉市が定める予算額に達し次第終了します
子どもとのくらしにゆとりが生まれる「保育所優先利用モデル事業」
さらに、子育て世帯にうれしい取り組みが「保育所優先利用モデル事業」。
これは、高経年住宅団地以外から花見川団地へ転居した、または転居を予定している子育て世帯の小学生未満の子ども(出産予定も含む)が、令和8年4月から団地内にある三つの保育所のいずれかへ優先的に入所できるように調整するという制度です。
この制度と花見川団地について、千葉市都市局の山口さん、UR都市機構千葉エリア経営部の深田さんに教えてもらいました。

山口さん
花見川団地には、3カ所の保育所や小学校、中学校、公園が団地内や近隣にそろっていて、子育てに最適な環境です。団地内には、千葉市による「花見川・子育てリラックス館」があり、子育て中のパパ・ママが親子で気軽に集い、先輩ママやスタッフと話せたり、アドバイスをもらえたりします。
この制度が、子育て世帯のみなさんにとって安心して新たな生活を始めるきっかけになればうれしいです。

深田さん
団地内の商店街にはスーパーやお肉屋さん、郵便局などが並んでいます。最寄り駅である「八千代台」駅へのバスの本数も多いなど、どんな世代でも住みやすい環境です。
商店街にあるレンタルスペース「はなみがわLDK+」では、自治会さんなどが見守る中で子どもたちが遊び、学ぶことができる「花見川団地こどもカフェ」が開催されています。
「花見川・子育てリラックス館」 「はなみがわLDK+」
●保育所優先利用モデル事業
- 【期間】
- 令和7年9月22日~令和7年10月10日
※抽選により決定。ただし、予定数に応募が満たない場合、10月24日まで延長し先着で受付 - 【対象保育施設】
- 花見川第一保育所、花見川第二保育所、花見川第三保育所
- 【対象】
- ①令和7年4月1日~令和8年3月31日に高経年住宅団地以外から花見川団地へ転居した世帯または転居を予定している世帯
- ②保育を必要とする小学生未満の子ども(出産予定の子どもを含む)がいる世帯
詳しくは千葉市のWebサイトなどをご確認ください。
※優先の対象世帯とされた場合でも、入所できない場合があります
ここで暮らす人たちと、ゆるやかにつながるくらし
「団地住替え支援事業」、「保育所優先利用モデル事業」の両方の制度を活用して花見川団地に転居したMさんファミリーに、生活の変化をうかがいました。


子どもが生まれて、引っ越しを考えていたとき、「せっかくなら助成金が出るところが良いな」と思い調べていたら、この制度を知りました。子育ては出費が多くなりがちなので、こうした支援があるのはありがたいです。
それまで花見川団地に来たことがなかったのですが、実際に住んでみると、人が温かく、昔ながらの近所付き合いが残っている場所だと感じています。散歩中に「どこに行くの?」と、声を掛けてもらえることも多いんです。
家から保育所までの距離が格段に近くなったことで、生活にもゆとりが生まれたそうです。

以前は保育園まで少し距離がありましたが、今はすぐそばなので朝の支度や雨の日の送り迎えがぐっと楽になりました。そのおかげで家事や気持ちにもゆとりが生まれています。
保育園の帰りには、団地内にある公園に寄ることも多いですね。そこにいらっしゃる方々との何気ない会話が良い気分転換にもなっています。また、団地内の商店街で、日々の買い物を済ませられるのもとても助かっています。以前とは子育て環境がガラっと変わり、より暮らしやすさを感じています。

団地に足を踏み入れると、不思議と心が落ち着くんです。出勤などのタイミングで同じ棟に住んでいる人とあいさつを交わすことが多く、どんな人が暮らしているのかが分かる安心感があります。
転居した当初は、地域に受け入れてもらえるか不安でしたが、みなさんとてもフレンドリーで、よく声を掛けてくださるのがうれしいです。

徒歩圏内の場所にある「花島公園」には広場や噴水池などがあるほか、カヤック体験や野鳥観察などもでき、親子での外出も楽しみの一つになっているのだそうです。

毎日が楽しくなる場所や催しがたくさんの花見川団地
花見川団地では、千葉市、UR都市機構、株式会社良品計画、株式会社MUJI HOUSEに加え、花見川団地自治会(UR賃貸)、花見川住宅自治会(分譲)、花見川団地商店街振興組合の7者による協定のもと、地域の活性化を目的とした多彩な取り組みが行われています。2025年4月には、この7者によって、みんなで集まることができる交流拠点がオープンしました。
その拠点の一つとして、コミュニティストアでは、無印良品による出張販売が週3回(木・金・土)行われています。

隣接しているのは、コミュニティカフェ「ROUTEMAP COFFEE&BOOKS」。千葉県成田市にあるスペシャルティコーヒーショップ&ロースタリー「ROUTEMAP COFFEE ROASTERS」が運営しており、コーヒーと古本をテーマにした、くつろげる空間です。

その2階には、団地の住戸に無印良品の商品を取り入れコーディネートしたモデルルーム「団地のくらし体感ルーム」があります。気軽に見学できるので、団地でのくらしを具体的にイメージすることができます。

さらにその隣には、コミュニティサークル「花見川コミュニティルーム」が設けられています。誰でも利用できる多目的ルームで、地域のみなさんの「やってみたい」を実現する場所。交流のきっかけとなる催しや作品展示などが可能です。商店街に場所があることで活動の見える化が期待されます。

商店街には、「中屋フルーツ」、「肉のカンダ」、「花見川中央薬局」、「わかば理容」、「ユキエハム 石塚商店」、「団地テーブル HANAMIGAWA」、「Theコンテナ」など、生活に便利で気軽に立ち寄れる店舗が並んでいます。また、「100円商店街」や「花見川団地マルシェ」、夏祭りなどのイベントも開催され、毎回にぎわっています。
UR都市機構千葉エリア経営部の犬塚さんによると、花見川団地らしいこんな取り組みもあるのだそうです。

犬塚さん
花見川団地商店街を盛り上げるために結成された有志グループ「花団もりあげ隊」による「花団未来会議」や、地域のこれからを住民同士で考える「タウンミーティング」なども開催されています。どちらもお住まいのみなさんが主役となり、今後について自由に意見を交わせる機会をつくることで、ここで出たアイデアを形にできたらとも考えています。
さまざまな取り組みが行われている場所だからこそ、新しく入居した方々も気軽に参加して、地域とのゆるやかなつながりを感じてもらえたらうれしいです。
保育所や学校、自然、安心感のあるご近所付き合いといった環境に加え、お得で便利な制度や、企業と地域が連携した心強いサポートがそろっている花見川団地。少しでも気になった方は、ぜひ一度足を運んで、その魅力や温かな雰囲気をのぞいてみてくださいね。


花見川団地で千葉市による若者世代、子育て世代向けの二つの便利な制度が利用できる
- ・「団地住替え支援事業」は、子育て世帯、新婚世帯、パートナーシップ宣誓をしたカップルが、千葉市内の高経年住宅団地へ転居した場合、住居費などに使える補助が受けられる
- ・「保育所優先利用モデル事業」では、高経年住宅団地以外から花見川団地へ転居した、または転居を予定している子育て世帯の子どもが、団地内の保育所へ優先的に入所できるように調整してもらえる
- ・花見川団地は千葉市内でも注目を集めている団地
千葉県千葉市花見川区花見川1ほか
京成本線「八千代台」駅からバス3~10分、徒歩で1~8分。
花見川に沿って広がる、戸数約5700戸の大規模団地。団地の中には、公園や広場もあり緑豊かな環境が魅力。「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」によって、2024年3月に商店街や住棟の外観、屋外広場、商店街区がアップデートされました。地域コミュニティの形成にも取り組んでおり、イベントなどが開催されています。


くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
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