URくらしのカレッジ

自分にぴったりな新しい暮らしを探す

住みたいへやの選び方

仲介手数料と礼金の違いは?新居を探す前に確認しておきたい基礎知識

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

賃貸契約の際に、前家賃とは別に、仲介手数料や礼金、敷金、保証金に加えて、火災保険料などの支払いを求められることがあります。それぞれにどんな意味合いがあり、誰に支払うことになるかご存じでしょうか。また、物件によっては仲介手数料や礼金が不要となり、初期費用を抑えられる場合もあります。どんな賃貸住宅ならお得になるのか、その理由や注意点について基礎的な知識をご紹介します。ぜひ新居探しに役立ててください。

仲介手数料と礼金の違いとは

仲介手数料を受け取るのは不動産会社、礼金を受け取るのは貸主(大家さん)です。それぞれ、いくらくらい払うものなのでしょうか。

●仲介手数料とは

仲介手数料は、不動産会社を介してマンションやアパート、一戸建てなどの賃貸物件を契約した際に手数料として支払うものです。不動産会社から希望に合う部屋の一覧資料を見せてもらったり、現地の案内をしてもらったり、一連のサポートに対する報酬の意味合いがあります。ただし、サポートしてもらっただけでは仲介手数料は発生しません。賃貸契約が成立した場合にのみ支払うことになります。

仲介手数料の金額は宅地建物取引業法という法律に基づき国土交通大臣によって「1カ月分の家賃+消費税を上限とする」ことが決められています。現在の消費税率は10%ですので、月額家賃の1.1倍を上限に支払うことになります。なお、仲介手数料の上限額はあくまでも月額家賃のみから算出されるもので、共益費や管理費などそのほかの費用は含まれません。もしこれらを含めた仲介手数料を不動産会社が請求した場合は違法となります。

●礼金とは

礼金は貸主(大家さん)に支払うお金で、「部屋を貸してくれてありがとう」という感謝の意味があるとされています。礼金の風習は、戦後賃貸住宅の供給量が少なかったときに大家さんに心付けとして渡したことが始まりといわれ、お金を支払ったり贈り物をしたりしたことの名残と考えられています。

礼金の相場は仲介手数料と同じく家賃の1カ月分とされていることが多く、消費税はかかりません。ただ、仲介手数料のように法律で決まっているわけではないため、物件によっては2カ月分や3カ月分という場合があることに注意しましょう。礼金は後で説明する敷金と違って、退去するときに返還されないものだと考えてください。また、地域によっては礼金の習慣がないところもあります。

【出典】国土交通省「令和2年度住宅市場動向調査報告書」
https://www.mlit.go.jp/common/001401319.pdf
●仲介手数料と礼金の違い

仲介手数料と礼金は、前述したように支払う相手と目的が異なります。仲介手数料は不動産会社に報酬として渡し、礼金は貸主にお礼として渡すものです。どちらもいったん支払うと原則として戻ってくることがない点は同じです。新居を探すときに初期費用をできるだけ抑えたいという場合、仲介手数料や礼金が安い物件を探すのがおすすめです。

新居の契約時に必要とされるそのほかの費用

仲介手数料や礼金以外にも賃貸契約をするときにかかる費用があります。どんな費用がかかるか確認しておくことは、物件詳細のチェックとともに大切なことです。

●敷金

敷金は物件の貸主に支払う費用の一つです。貸主に預ける「担保」の意味合いがあり、家賃を滞納した際の補填(ほてん)や部屋を損傷させたときの修理費などに充てられます。退去時に滞納や修理がなかった場合、使われなかった敷金を返還してもらえます。そこが仲介手数料や礼金と違う点です。敷金の対象となる項目は物件によって異なり、例えば原状回復費用として部屋のクリーニング費用が記載されていることがあります。契約書をよく確認しておきましょう。敷金の相場は家賃の1~2カ月分になります。

また、部屋と合わせて駐車場を借りるとき、駐車場にも賃料のほかに敷金や礼金、仲介手数料がかかる場合があるので注意しましょう。駐車場の敷金の相場も、だいたい賃料の1~2カ月分。礼金の相場は1カ月分ですが、駐車場の場所や管理している会社によって異なります。

●保証金

家賃滞納や修理などに備えるために請求されるのが保証金です。関西や九州の一部など、西日本エリアで行われている商習慣で敷金の代わりになるものですが、すべての物件に保証金が設定されているわけではありません。保証金には地域や不動産会社によって独特のルールや慣習があり、敷金と同じだと思い込むとトラブルの原因になる可能性があります。保証金には“敷引き”という特約が付いていることが多く、その分のお金は返還されません。敷引きは礼金とほぼ同じ意味合いがあり、貸主の収入になります。

●前家賃、日割り家賃

入居した月や翌月の家賃を支払うのが前家賃です。敷金礼金などの初期費用と一緒に支払うのが一般的です。月の途中から入居する場合は、1カ月分の家賃を日数で割った日割り家賃を支払います。なお、一定期間の家賃が無料になるフリーレント物件のように、前家賃が発生しないケースもあります。

●火災保険料

賃貸物件では万が一に備えて火災保険への加入が入居条件となっている物件が少なくありません。たいていは不動産会社が紹介する損害保険会社と契約しますが、自分でお気に入りの損害保険会社を選んで加入できる場合もあります。その場合は加入証のコピーを求められることが多いようです。保険料の支払いには月払いのほか、1年分や2年分をまとめて支払うプランもあります。

●鍵交換費用

不法侵入や盗難の防止などセキュリティーの観点から、以前の入居者が使用していた鍵から新しい鍵へ交換する費用を求められることがあります。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には、鍵交換費用は「賃貸人(貸主)が負担することが妥当」と書かれていますが、法律で厳密に定められているわけではないので借主に請求されることがあります。ただ、最近は貸主の負担に切り替わる物件も増えています。メモリーキーなど特殊な鍵を採用することで、交換コストが下がっていることも理由のようです。

●清掃費(クリーニング費用)

退去するときに部屋の清掃費(クリーニング代)を求められることもあります。敷金の説明で紹介したように賃貸借契約書で特約として書かれている場合は支払わなくてはなりません。一般的に、退去時の清掃費(クリーニング代)は、1Rや1Kで1万5000~3万円、1DKや1LDKで3~4万円台、2DKや2LDKで3~7万円台、3DKや3LDKで5~8万円台が目安のようです。同じような専有面積や間取りでも地域や物件によって費用が異なります。また、清掃費以外にも退去時に原状回復費用を別途請求される場合があるので注意しましょう。

仲介手数料や礼金が不要になるケース

初期費用はできるだけ抑えたいという人も多いでしょう。物件によっては仲介手数料や礼金が不要になることがあります。どうしてなのか、その理由を紹介します。

●仲介手数料が不要になるケース

不動産会社に頼まず、自分で貸主と直接契約できれば仲介手数料は発生しません。その場合、物件探しのプロによるサポートを受けられず、貸主との交渉も自分で行わなければなりません。退去時にどこまで修繕費を負担するかなど、契約内容をしっかり確認することが大切です。

また、入居者募集の時点で、物件により貸主が仲介手数料を全額負担するケースがあります。貸主がなるべく早く入居者を獲得したいと考える場合がそうです。例えば、募集中の部屋が3カ月間空室になるよりも、1カ月分の仲介手数料を負担して借主に“仲介手数料無料”をアピールすることで契約が早く決まれば、その方がメリットは大きいからです。

また、不動産会社が所有する自社物件を借りる場合は、貸主との直接契約となるため仲介手数料がかかりません。不動産会社が物件を直接管理して貸主になる場合も、仲介手数料が発生しないケースがあります。自分が住みたいエリアの仲介手数料無料の物件をHPで検索すれば、数は少ないかもしれませんが見つかる可能性があります。

●礼金が不要になるケース

そもそも貸主が礼金を設定せず不要となっていることがあります。礼金を0円とすることでお得感をアピールし、早く入居者を決めようというわけです。礼金は戻ってくることがないため、借主はできるだけ礼金が安い物件を借りたいと思う傾向があります。礼金ゼロの効果は高いようで、近年礼金を低めに抑えている物件がみられます。

また、地域によっては以前から礼金の習慣がない場合もあります。不動産会社により礼金を不要としていることもあるのでHPで検索してみましょう。ただし、礼金をなくした分、家賃を相場より高めにしているケースもあるかもしれません。中には訳あり物件という可能性もあります。気になったら不動産会社に礼金なしの理由を確認しておくことをおすすめします。

UR賃貸住宅は仲介手数料や礼金、保証金、鍵交換費用などが不要

「できれば仲介手数料や礼金を払わずに新居に引っ越したい」という人に知ってほしいのがUR賃貸住宅。ライフステージに応じた割引プランも魅力です。

●住宅の初期費用を抑えるならUR賃貸住宅

独立行政法人都市再生機構が管理するUR賃貸住宅は全国に約71万戸もあり、礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要です。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため初期費用を大幅に抑えて引っ越しをすることができます。保証会社も不要なため依頼や手配を行う手間がかからず、鍵交換費用なども発生しません。

さらに、契約更新時の更新料の負担もなく、自動更新で手続きが不要なため安心して住み続けることができます。同じ場所でずっと暮らすことを考えている人におすすめです。

●ライフステージに応じた割引プランもご用意

URでは、礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要なだけでなく、所定の条件を満たせば、家賃そのものがお得になるプランが設けられています。これらを利用すれば、お得な家賃で一定期間住み続けることができます。条件を満たしている場合は、ぜひ活用をおすすめします。

<近居割>
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます。また、二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。
<U35割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
<そのママ割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子供(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
<子育て割>
新婚世帯は最長3年間、子育て世帯は最長6年間、その二つを切り替えた場合に最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)がサポートされます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子供がいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合となります。
<URライト>(定期借家)
契約期間を入居開始可能日から3年とし、契約の更新はありませんが、その代わり月々の家賃を通常よりも抑えることができます(契約期間が3年を超える場合は、一部を除き通常家賃と同額です)。

初期費用を抑えて新生活をスタート

賃貸住宅の契約には、仲介手数料、礼金、敷金、前家賃などさまざまな初期費用がかかります。トータルで月額家賃の数カ月分のお金を用意しなくてはなりません。しかし、中には仲介手数料や礼金が不要の物件もあり、不動産会社に相談したり、HPで新着情報を小まめに検索したりしてお得な物件を見つけることができるようです。

ただし、ほかの物件と比較して不自然に費用が安い場合、何らかの理由があるかもしれません。その分家賃が相場より高めになっているケースもあり、よく確認することが大切です。一方で、JRや私鉄の最寄り駅からの徒歩時間が長い、年数がたっている物件であるなど、安い理由が分かっていて自分にとっては問題ないなら、掘り出し物件といえるかもしれません。

初期費用を抑えたい場合、2階以上といった所在階にこだわらず1階の物件を探すのも一つの方法です。家賃は階数が上になると高くなる傾向があります。同じ物件の1階を選べばその分敷金や礼金などトータルの費用を安くできます。

すべての部屋について、仲介手数料や礼金が不要で初期費用を抑えられるのがUR賃貸住宅です。ライフステージに応じた家賃の割引プランもあり、多くの人に選ばれています。あなたも新居探しの際は候補に含めてみてはいかがでしょうか。

監修/平野 泰嗣

記事のまとめ

URなら仲介手数料や礼金が不要!お得に暮らせる新居を探そう

  • ・敷金や保証金、前家賃や火災保険料などどんな初期費用があり、いくらかかるか確認を。トータルで家賃の数カ月分になることも
  • ・貸主と直接契約すれば仲介手数料は不要、貸主が早く入居者を決めたくて礼金をゼロにしているケースもあるが、いずれも数が限られる
  • ・UR賃貸住宅ならすべての部屋の礼金・仲介手数料・更新料・保証人が不要で、お得な家賃の割引プランも! ぜひ新居探しの候補に加えてみては

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります


あなたにおすすめの記事
新着記事
あなたにおすすめの記事はこちら

URくらしのカレッジとは

URくらしのカレッジはUR賃貸住宅がお届けする、くらしのヒントがつまった情報サイト。

説明を見る

URのことを知ろう