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賃貸物件の家賃が安い時期は?契約タイミングのメリット・デメリット

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引っ越し先選びで、「部屋は気に入ったけど、家賃が少し安ければ…」と悩むこともあるはず。引っ越すタイミングが決まっている人には難しいのですが、時期を選べば、賃貸物件の家賃や引っ越し費用が安くなる可能性も考えられます。ただ、季節のセールのように一斉に値下げするわけではなく、交渉しても値下げをしない物件も多々あります。いつごろ、どのような物件の家賃が安くなることがあるのか、いくつか例を挙げて紹介します。

賃貸物件の家賃が安い時期と理由

常に同じと思われがちな賃貸物件の家賃ですが、立地や築年数など物件の条件によって、家賃が変動する時期も見られます。これは物件数と借り手のバランスが変わるためです。

●賃貸物件の家賃が安くなるのは4月中旬~8月

一般的に賃貸物件の家賃は、4月中旬~8月が安くなりやすいといわれます。この時期が、不動産業界では賃貸物件のオフシーズンに当たり、空室はあっても、新たな入居希望者が少なくなるからです。

逆にオンシーズンは、1~4月上旬。新年度が始まる4月に向けて、進学や就職、人事異動などで物件を探す人が増え、一人暮らし向け物件もファミリー向け物件も、家賃が下がることはほとんど考えられません。この時期が、賃貸物件のニーズがピークとなるオンシーズンといえます。しかし、その後は徐々に物件を探す人が減り始め、梅雨から夏にかけては、引っ越しする人が減る時期。また、10月は年度の下半期が始まるタイミングで、企業では異動も増える時期。地域をまたぐ異動で引っ越す人もいて、やはりニーズが高まる時期です。このため、9~10月は一度下がった家賃が、元に戻る傾向にあります。

11~12月になると、こうしたニーズはいったん落ち着きます。一方で不動産業界にとっては、次のオンシーズンに向けた準備の時期で、新築物件も含めて、紹介できる物件数は次第に増える傾向にあります。進学や就職などで、新年度に新居が必要と決まっている場合、選択肢が豊富なこの時期が狙い目と考えて、早めに動く人もちらほら。好条件の物件の家賃が下がることはまずありませんが、以前から空室になったままの物件の家賃は、下がる可能性もある時期です。

●賃貸物件の家賃に安い時期がある理由

時期による賃貸物件のニーズの高まりや低下とともに、家賃が変動するケースがあるのは、賃貸物件のオーナーや仲介する不動産会社が、空室を何とかしたいと考えるからです。

例えば、1年のうちで最もニーズが高まる、4月上旬までに入居者が決まらず、空室が残ってしまうと、オーナーは、本来得られるはずの定期的な家賃収入が、しばらく入ってこなくなります。同様に不動産会社も、賃貸借契約による手数料収入が入ってきません。
そして、賃貸のオンシーズンでも空室となるような物件は、オフシーズン以降も埋まらない可能性があり、次のオンシーズンまで、1年間も家賃収入が得られないことも考えられます。

こうしたリスクを避けたい物件オーナーや不動産会社は、これまで提示していた家賃の金額を少し安く設定し直して、入居してもらいやすくするのです。また、家賃は下げないまでも、賃貸物件の契約に必要な敷金や礼金(地域によっては保証金など)といった、お金の負担を軽減する場合もあります。

賃貸物件の家賃が安い時期に契約するメリット

賃貸物件のニーズが落ち着く時期は、家賃以外に入居のための初期費用、引っ越しの費用がお得になるなど、多くのメリットを享受できることがあります。

●引っ越し費用も5月中旬から安くなる

引っ越し会社の繁忙期は、一般的に3~4月、9~10月で、大型連休中に引っ越す人もいることから、5月上旬も忙しい傾向にあります。こうした時期の引っ越し料金は、閑散期や通常期より高めに設定されていることがほとんど。しかし、賃貸物件のニーズが落ち着いて家賃が下がる時期は、転居する人も減って、引っ越し会社も閑散期が始まるころです。このため、引っ越し料金が繁忙期より安くなることが多く、値引きに応じてもらえる場合もあります。ほかの引っ越しが少ない平日を、自分の引っ越し日にするなど、互いの条件が折り合うように話を進めると、交渉がうまくいく可能性が高まります。

●契約を急かされにくい

賃貸物件のニーズが落ち着く時期は、不動産会社にとっても比較的余裕がある時期です。このため、オンシーズンよりも自然と丁寧な対応になることも期待でき、見込みのありそうなお客には、じっくり接してくれるかもしれません。「なんだか契約を急かされている」と、感じることも少ないでしょう。

●オンシーズンではないため、物件を比較的ゆっくり検討できる

一般的にこの時期は、入居の競争率がオンシーズンほど高くなく、空室が次から次に埋まるような状況にはなりにくいといえます。紹介物件をすぐに内見したり、内見した日に賃貸借契約を交わしたりしなくても、ほかの人に先を越される心配はあまりありません。気になる物件を、ゆっくりと比較しやすい時期です。

●初期費用や家賃を交渉しやすい

オフシーズンでも空室のままという物件に対し、オーナーや不動産会社は、家賃を安くすべきか悩んでいるところかもしれません。このため、オンシーズンでは難しい値下げ交渉に応じてくれる可能性も出てきます。あるいは、入居している人からクレームがくる可能性を考慮して、家賃の減額はできなくても、礼金の減額、入居後の一定期間は家賃を払わずに済む、フリーレントで対応してくれることも考えられます。ただ、やみくもに値下げを頼むのではなく、自分が物件を気に入っていること、家賃が具体的にどの程度安ければ入居したいかなどを、誠実に伝えるのがポイント。また、周囲の家賃相場を調べておくのも大切です。そこからかけ離れたような値下げ交渉をしても、逆に入居希望の真実味が薄れるので注意しましょう。

賃貸物件の家賃が安い時期に契約するデメリット

家賃や初期費用などたくさんのメリットがある一方で、物件数が少ないといったデメリットも。家賃が安い時期には以下のような注意も必要です。

●選べる物件数が少ない

引っ越しする人が多いオンシーズンは、物件が豊富に出回り、物件探しの選択肢が広がりやすい時期。タイミングによっては、ちょうど空室になった人気物件に入居できることもあります。
一方で、オフシーズンは空室の物件が少なく、誰もが好条件と思うような物件は、入居済みのケースがほとんどでしょう。

しかも家賃の値下げや、敷金・礼金の軽減が行われるのは、駅から少し遠い立地や、築年数がやや古い物件、3点ユニットバス(浴室・洗面・トイレ)や和室の物件など、「このまま放っておくと、空室が長引くかもしれない」と、オーナーが心配するような物件が中心。
自分の希望条件に合った物件に出会えるかどうかは、運次第といえるかもしれません。

●家具や家電のお得なキャンペーンが少ない

せっかくの新居だから、家具や家電も新しくしたい。そうしたニーズに応えて、多くの家具店や家電量販店では、賃貸物件のニーズがオンシーズンとなる1~3月を中心に、新生活に必要な家具・家電をセットで割安に販売する、「新生活を応援するキャンペーン」を行っています。
オフシーズンに引っ越しをする場合は、こうしたキャンペーンを使った、お得な購入が難しいことは知っておきましょう。

●退去費用が必要になる可能性も

賃貸物件から引っ越しする際に発生するのが退去費用です。ほとんどの場合、原状回復に必要な費用として、入居時に預けている敷金から差し引かれますが、敷金を払っていない場合は、新たに修繕費やクリーニング代など、原状回復のための費用を用意する必要があります。敷金なしの物件でも、敷金ありの物件でも基本的に退去費用は変わりませんが、さまざまなケースがあります。オーナーと借り手の負担の範囲など、賃貸借契約書をしっかり確認しておくことが大切です。また高額になった場合は内訳を確認すると良いでしょう。

家賃が安い時期に賃貸物件をよりお得に借りる方法

家賃が安くなった物件が出てくるオフシーズンに、さらに敷金や礼金の負担が少ない物件を探すなど、賃貸物件をよりお得に借りる方法を紹介します。

●敷金、礼金の安い物件を探す

引っ越しにかかる費用は、引っ越し会社に払う費用のほか、賃貸物件の契約に必要な敷金や礼金(1カ月分または2カ月分が目安)、保証人の代わりになる保証会社に払う保証料、仲介した不動産会社に払う仲介手数料など。
また、家賃の先払いを求められることも多く、月の途中から入居する場合は、入居後から当月末までの日割り家賃(1カ月分の家賃から計算した1日当たりの家賃×入居後の日数分)が必要なこともあります。敷金および礼金がそれぞれ家賃2カ月分、仲介手数料が家賃1カ月分だった場合、これに日割り家賃を加えると、賃貸借契約の際に払うお金は、なんと家賃の半年分近くの額になる場合も! 保証料も契約時に1年分や2年分をまとめて払う仕組みなら、さらに出費がかさみます。

この中でも、敷金や礼金は物件による違いが大きく、金額を1カ月分または無料としている賃貸物件も見かけます。例えば前述の例で礼金が無料だった場合、契約時に必要なお金は、家賃の半年分近くから4カ月分以下にまで軽減されます。

このように引っ越しにかかる費用負担を減らすには、敷金や礼金などが低く抑えられる賃貸物件を探すことも大切です。

特に、礼金も仲介手数料も無料となるのが、独立行政法人都市再生機構が管理し、全国に約70万件の物件があるUR賃貸住宅です。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみです。

さらにUR賃貸住宅の場合は、保証人も保証会社による保証も不要なので、保証料を払うことはありません。加えて、1年ごとに自動更新される、契約更新時の更新料も無料。引っ越しの費用が抑えられるだけでなく、その後に払う保証料や更新料も無料なので、安心して長く住み続けることができます。

●不動産会社のキャンペーンを利用する

このほか不動産会社によっては、家賃の0.5~1カ月分が目安といわれる仲介手数料を、半額にしたり無料にしたりする、割引キャンペーンを期間限定で行うことがあります。そうしたタイミングを利用するのも、引っ越し費用を抑える方法の一つです。なお、UR賃貸住宅はいつでも仲介手数料が無料なので、キャンペーンなどの時期に縛られず、引っ越しを検討できることがメリットです。

●フリーレント物件を探す

最近は、入居後の一定期間は家賃を払わずに済む、フリーレント物件も目に付くようになってきました。ただ、一定期間がどれくらいなのかは、物件によって異なり、例えば月途中で入居したときの日割り家賃だったり、入居して1カ月または2カ月相当額だったりとさまざまです。

注意したいのは、フリーレント期間中も、管理費や共益費などを毎月払う必要があること。また、多くの場合は終了後も継続して住み続けるよう、契約時に求められる点にも注意が必要です。その期間は2年以上、3年以上などで、もしこれより短い期間で退去した場合は、違約金を払うことが契約に盛り込まれていますから、フリーレント物件を借りる場合は、十分に説明を受けるようにしましょう。

●家賃がお得になるプランを利用する

なお、UR賃貸住宅は、礼金、保証料、仲介手数料、更新料が不要なだけでなく、以下のように所定の条件を満たせば、家賃そのものがお得になるプランが設けられています。

<子育て割>別ウィンドウで開きます
新婚世帯は最長3年間、子育て世帯は最長6年間、新婚世帯から子育て世帯へ切り替えた場合に最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)がサポートされます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子どもがいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合となります。
<そのママ割>別ウィンドウで開きます
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子ども(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
<U35割>別ウィンドウで開きます
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には、一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
<近居割>別ウィンドウで開きます
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます。また、二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。

URでは、借主との個別交渉による家賃の値下げは行っていません。しかし、こうした家賃プランを利用すれば、入居する時期に関係なく、お得な家賃で一定期間住み続けることができます。

家賃だけでなくトータルの費用を抑える工夫も大切に

時期によって家賃が安くなることがあるのは、オンシーズンを過ぎても空室の物件が残っていて、オーナーや不動産会社が、「このままの家賃では、オフシーズンの入居が難しい」と考えるから。このため立地や間取り、築年数などが決して好条件といえない物件も多く、それが自分の希望に合うかどうかは、実際に現地を見て判断する必要があります。

確かに、家計で大きな割合を占める家賃が安くなるのはありがたいことですが、気になる点がいくつもある物件で長く暮らすと、ストレスの原因になってしまうかもしれません。それより敷金や礼金、保証料、仲介手数料など、引っ越しにかかるさまざまな費用を抑えたり、フリーレントの物件やお得な家賃プランを探したりして、気に入った物件に安心して長く住めるよう工夫することが大切。
これから引っ越しを検討するという人は、そうした条件にぴったりのUR賃貸住宅にも、注目して物件を探してみましょう。

監修/二宮 清子

記事のまとめ

家賃の値下がりが期待できる時期はあるものの、デメリットにも注意!

  • ・賃貸物件の家賃は、ニーズが落ち着くオフシーズンの4月中旬~8月が安くなりやすい時期
  • ・オフシーズンは、引っ越し費用が安く抑えられる可能性がある半面、物件数が少ないなどのデメリットもある
  • ・オフシーズンの家賃をさらに抑えるには、フリーレント物件や、家賃がお得になるプランを利用する方法も
  • ・UR賃貸住宅ならいつでも礼金、保証料、仲介手数料、更新料が無料で、引っ越し費用を抑えられる

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