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五感をくすぐるおもちゃで一緒に遊ぼう!みさと団地内の幼稚園&「吉川美南」駅前に「埼玉おもちゃ美術館」が誕生

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「地域の新たな子育て支援拠点をつくりたい!」
そんな思いから、埼玉県三郷市にあるみさと団地別ウィンドウで開きます内の幼稚園の園舎を、学校法人ソーシャルインパクト学園が2025年4月に「埼玉おもちゃ美術館幼稚園」としてリニューアルオープン。ユニークなのは幼稚園の一部を地域の子育て支援施設として開放し、新しく2館構成の「埼玉おもちゃ美術館」を開館!
みさと団地内の「埼玉おもちゃ美術館WEST」は良質なおもちゃで自由に遊べる、交流&体験型の施設。さらに団地の最寄り駅である「吉川美南」駅前のショッピングセンター内の「埼玉おもちゃ美術館EAST」は赤ちゃん専用の部屋などを備えています。個性あふれる2館からなる「埼玉おもちゃ美術館」がどんな場所なのか訪れてみました。

二つの館で、2倍楽しいおもちゃ体験!

URの団地には、幼稚園や保育園、子育て支援施設が備わっているところがあります。みさと団地もその一つ。44年間の歴史を持つ団地内の幼稚園が閉園することを受け、学校法人ソーシャルインパクト学園が園舎を改修することとなり、2025年4月に「埼玉おもちゃ美術館幼稚園」と地域のみなさんも利用できる「埼玉おもちゃ美術館 WEST」を併設してリニューアルオープンしました。
さらに、地域のショッピングセンター「イオンタウン吉川美南」内には、「埼玉おもちゃ美術館 EAST」を新設しました。この二つの施設は、遊びを通じて人と人がつながるミュージアムである「東京おもちゃ美術館」の姉妹館として、2025年9月に開館しました。

  • WEST
  • EAST

埼玉県産の木材をふんだんに使った館内には、国内外の木製玩具や、地域のおもちゃ作家による手作り作品など、趣向が凝らされた多彩なおもちゃが並びます。木のぬくもりに包まれた空間で、創造力や感性を育てるおもちゃで遊びながら、赤ちゃんからシニアまでが楽しく豊かな時間を過ごせます。

赤いエプロンを着けた遊びの案内人「おもちゃ学芸員」と触れ合えることも、おもちゃ美術館の魅力です。「おもちゃ学芸員」は専門の講座で遊びの知識を学んだボランティアスタッフで、おもちゃの使い方や遊び方を教えてくれます。
「埼玉おもちゃ美術館」では開館に向けて、なんと19歳の大学生から80代の方まで120人ほどが「おもちゃ学芸員」になるための講座を受講。開館後は来館者と一緒に遊んだり会話をしたりしながら、おもちゃ美術館が目指す「多世代が笑顔で交流できる場」づくりを盛り上げています。

「WEST」と「EAST」の両館を楽しめるよう、無料のシャトルバス「おもちゃバス」も運行されています。小さな子ども連れでも安心して移動でき、二つの館でたっぷり遊べます。

WEST(幼稚園内)木のぬくもりに包まれた遊び場へようこそ!

さまざまなおもちゃがそろっている「埼玉おもちゃ美術館」。まずは、体を使った遊びを中心に楽しめる、みさと団地内の「埼玉おもちゃ美術館幼稚園」にある「WEST」から紹介します。

●おもちゃのもり

開放的な室内には木の香りが広がり、まるで森の中にいるような心地よさ。見晴らしの良いセンターハウスに上ったり、幅広のすべり台をみんなですべり降りたり、木でできたカブトムシやクワガタを捕まえる虫捕り遊びも楽しめます。
ほかにも、木製のミニカーを専用コースで走らせることができるなど、体を使って夢中で遊べる仕掛けがいっぱいです。

●おもちゃのひろば

スイスやドイツのトイメーカーによるカラフルな積み木や、玉が転がる仕掛けが楽しいクーゲルバーン(玉転がし)など、世界のおもちゃで遊べます。ボードゲームが並ぶエリアもあり、親子や友だち同士でエキサイティングな対戦を満喫できそうです。

●のりものひろば

5色の電車がそろった特設コースで、乗り物遊びを楽しめます。コースの周りには、木材で壁にデザインされた山や街並み、駅名板が並び、まるで小さな鉄道の世界に入り込んだよう! 運転手になった気分でコースを走り、元気よく体を動かせます。

●ごっこファーム

木製のリンゴやナシ、ブドウをはじめ、ニンジン、ダイコン、タケノコ、キノコまで、数百点に及ぶ果物や野菜の収穫体験ができます。
たわわに実った果物を摘み取ったり、畑に埋まった野菜を引き抜くときの手応えを感じたりと、まるで本当に収穫しているような感覚を味わえます。

たくさん集めた後は、マルシェのブースへ。
店先に並べてお店屋さんごっこをしたり、木の包丁や鍋を使っておままごとを楽しんだりと、遊びの世界がさらに広がります。

「埼玉おもちゃ美術館幼稚園」の広い園庭で子どもたちは、どろんこ遊びなど好きな遊びをのびのびと楽しんでいます。自然の中からさまざまな発見・探求できる環境づくり、発達に合わせて遊びを真ん中に違いを尊重したインクルーシブ教育の実現を目指しています。

「埼玉おもちゃ美術館」のグランドオープン当日は、幼稚園の園児たちもテープカットに参加しました。オープン後、子どもたちは毎日美術館で遊んでいます。さらに幼稚園在籍中は年間フリーパスでご家族一緒に美術館に入館、週末やお買い物帰りにも美術館で遊ぶことができます。

「埼玉おもちゃ美術館幼稚園」は「おもちゃ美術館×幼稚園」という、国内では珍しい教育環境を提供しています。

園長の杉田三奈さんにお話をうかがいました。

杉田園長

幼稚園の日々の遊びでは、各コーナーを順番に回りながら、さまざまなおもちゃに触れ合っています。同じ遊び場で園児の変化を見守ることで、成長や発達をより把握しやすくなりました。
例えば「ごっこファーム」では、以前は手が届かなかった果物を摘み取れるようになったり、摘めるまで何度もチャレンジして粘り強さを発揮したりする姿も見られます。こうした体験は子どもの達成感や向上心をはぐくむきっかけになり、成長の様子を保護者に細やかにお伝えできることを、保育者としてうれしく感じています。

EAST(イオンタウン内)専門家厳選の「グッド・トイ」や、赤ちゃん専用の部屋も!

ショッピングセンター「イオンタウン吉川美南」内にある「EAST」には、気軽に手に取って遊べる、さまざまなおもちゃが並んでいます。

●グッド・トイスクエア

遊びのスペシャリスト「おもちゃコンサルタント」が毎年選定している「グッド・トイ」が大集合! 美しい色と形、心地よい音、手触りの良さ、動きのバリエーションなどの視点で選び抜かれたおもちゃと出会えます。どれも、良質な遊びやコミュニケーションを生み出す魅力にあふれています。

一角には、「グッド・トイ」の中でも、埼玉県内で活動するおもちゃ作家や工房の作品を集めたコーナーもあります。木の穴に隠れた芋虫を磁石付きの棒で引っ張り出す「ひっつきむし」や、おもちゃのどんぐりを坂道に置いてとことこ歩かせる「どんぐりころころ」など、「WEST」の遊び場でも人気のおもちゃも紹介されています。

●つみきひろば

「グッド・トイ」に認定されたさまざまな積み木が、小上がりの遊び場にずらりと並びます。動物、人、いすの形をしたものから色とりどりの積み木まで種類はさまざま。形や色の違う積み木を組み合わせてオリジナルの遊びを楽しめます。

●赤ちゃん木育ひろば

2歳以下の赤ちゃん専用の部屋で、月齢に合わせた安全・安心なおもちゃが用意されています。プルトイ(引っ張って遊ぶ玩具)やラトル(振ると音が鳴る玩具)などが棚に並び、遊び場には、ヒノキの香りが心地よい「木のたまごプール」や、フォトスポットとしても人気の電車をモチーフにしたトンネルも! やわらかくて温かみあるスギのフローリングは、ハイハイや寝転んで遊ぶ赤ちゃんの体をやさしく包みます。

遊び場のすぐ横に「授乳室・おむつ替え室」も完備。「すぐに使えて助かる」と、利用者に好評です。

※「赤ちゃん木育ひろば」の利用は、1時間交代制で要事前予約

●けんだま・こまひろば

独創的なデザインのこまや、10連けん玉、競技用けん玉「大空」などがバラエティー豊かに取りそろえられています。
けん玉やこまは、練習するほど技術が上達する「スキルトイ」として長く多世代に愛され続けている伝承玩具。子どもも大人も一緒に楽しめ、コツを教え合ったり、技を披露し合ったりするうちに、自然と会話が弾みます

●トイ ミュージアム カフェ

遊ぶ前の腹ごしらえや遊んだ後の休憩にうれしいカフェも併設されています。保育園の管理栄養士が監修した栄養バランス抜群の看板メニュー「やさしいごはんセット」をはじめ、子どもも食べやすい辛さを抑えたカレーライス、手作りアイスクリーム、自家製ジンジャエールなどが提供されています。
「埼玉おもちゃ美術館幼稚園」の給食も、毎日このカフェで作られています。

ショッピングセンターの中に開設された「EAST」。その役割について、「埼玉おもちゃ美術館」のチーフディレクターの笠原敦子さんはこう語っていました。

笠原さん

生活圏内に親子で遊べるおもちゃ美術館があるということは、地域の方々にとって大きな魅力となると思います。お買い物のついでに立ち寄っていただけますし、駅からも近くアクセスも便利です。ここからシャトルバスで「WEST」に足を延ばすこともできます。
ご来館いただいたご家族からは、「楽しい遊び場ができてうれしい」というお声を多くいただいています。忙しい日々の中でもお子さんと一緒に遊ぶ時間はとても大切です。そうした時間を無理なくつくれる場所として、ぜひ活用していただきたいです。

おもちゃを介して、人や地域の新たなつながりを生む

「埼玉おもちゃ美術館」のオープンに先立ち、2025年7月にはみさと団地の集会所でイベント「おもちゃの広場@みさと団地」が開催されました。さまざまなおもちゃや、手作りワークショップ、大道芸などもあり、都内の美術学校(東洋美術学校)の学生さんも参加しました。たくさんの来場者でにぎわいました。
このイベントをプロデュースしたのは、おもちゃと遊びのスペシャリスト「おもちゃコンサルタントマスター」でもある杉田園長です。

埼玉県内のおもちゃ作家さんにワークショップをお願いするなど、地域とのかかわりを深めることや、今後の継続的なつながりづくりを意識してコンテンツを企画しました。
イベント当日は、みなさんとてもすてきな表情をされていて、夢中で遊ぶ子どもたちに目を細めながらおしゃべりに花を咲かせるシニアの方たちもいらっしゃいました。そんな多世代に楽しんでいただけるイベントにできたのは、URさんをはじめ多くの方のご協力があったからこそ。連携することや、つながることの大切さを再認識しました。

オープンを迎えた「埼玉おもちゃ美術館」には、初日と翌日の2日間で約1000人もの来館者が! みなさん、開館を心待ちにしていたようです。
そんな「埼玉おもちゃ美術館」のこれからについて、今後への期待と展望をうかがいました。

地域からのご来館をお待ちするだけでなく、私たちからも積極的に地域へ出向き、講演やイベントなどを通じて交流を深めていきたいと考えています。その中で「美術館にも行ってみたい」と感じてもらい、地域と双方向に関わる循環を生み出していけたらと思います。
また、近隣の小・中学校にもお声掛けをして、異年齢の園児との遊びを経験してもらう機会や、将来的には子どもたちが来館者におもちゃを紹介する「子ども学芸員」の取り組みも実現したいと考えています。

ワークショップなど気軽に参加できるイベントの準備をしています。楽しみ方の幅を広げる企画も進めていきたいですね。地域の幼稚園や福祉施設から団体利用のご相談もいただいており、2館を巡って併設カフェで昼食を楽しむ遠足企画や、親子遠足など、今後提案できたらと考えています。
そして、お子さんはもちろん、多世代・多様な方々が楽しめる魅力づくりを続けて「地域のみなさんに愛される場所」を目指していきたいです。

安全で成長につながるおもちゃがたくさんそろう上、遊びをより楽しくする工夫や、多世代が交流できる仕組みも整っている「埼玉おもちゃ美術館」。遊びを通して生まれる子どもたちの笑顔が、この場所の魅力をさらに育てていくことでしょう。

記事のまとめ

みさと団地内&「イオンタウン」内に2館からなる「埼玉おもちゃ美術館」がオープン

  • ・団地内の幼稚園が園舎を改修することとなり、「埼玉おもちゃ美術館幼稚園」としてリニューアルオープン
  • ・団地内の「WEST」では、体を使った遊びを中心に楽しめる
  • ・「イオンタウン吉川美南」内の「EAST」では、気軽に手に取って遊べるおもちゃが並んでいる。2歳までの赤ちゃんだけの部屋もある
  • ・2025年7月には団地の集会所でイベントを開催
  • 埼玉おもちゃ美術館

    WEST(幼稚園内):埼玉県三郷市彦糸3丁目-1-1
    EAST(イオン内):埼玉県吉川市美南3丁目25-1
    イオンタウン吉川美南 東街区1階

    「東京おもちゃ美術館」の姉妹館。
    木のぬくもりを感じるおもちゃや、地域の作家による作品、懐かしいおもちゃがそろいます。世代を問わず楽しめる空間です。
    2館の間は、無料のシャトルバスが運行しています。

    • 【定休日】木曜日(木曜日が祝日の場合は開館。翌平日振替休館あり)、年末年始
    • 【営業時間】
      • WEST(幼稚園内):10:30~16:30
      • EAST(イオン内):10:00~17:00
    • 【Web】https://museum.socialimpact.ed.jp/
    埼玉おもちゃ美術館 外観写真
    埼玉おもちゃ美術館 外観写真2
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