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地域とともに育つ新しい遊び場!高洲第二団地の「みんなで考える遊び場プロジェクト」

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千葉県千葉市にある高洲第二団地別ウィンドウで開きますの広場が、2024年秋にリニューアルオープンします。
これに向け、子どもの遊びについて学びながら新しい遊び場の使い方などの意見交換を行う全3回のワークショップ、「みんなで考える遊び場プロジェクト」がスタート。
7月に実施された第2回には、団地や近隣の住民、子育て関連の方など、多数の参加者が集まりました。

みんなでつくる、楽しく集える遊び場

都市化の進行や、コロナ禍などが影響し、子どもが自由に遊べる空間や、屋外で多世代が触れ合う機会が少なくなってきています。
そこでURでは、2021年より子どもがのびのび体を動かして遊べ、地域の人たちが集える「懐かしいけど新しい、魅力的な遊び場」づくりを高洲第二団地で推進。イベントやアンケート調査などで望ましい遊び場の意見を募るとともに、地域のみなさんと一緒にワークショップ形式で検討する「みんなで考える遊び場プロジェクト」を2024年6月にスタートしました。

イベント「ひろばがあそVIVA!」(2021年7月)

第1回のワークショップでは、パークマイスター(※)の遠山健太さんを講師に迎え、魅力的な遊び場づくりの指針にもなっている、子どもの発達に重要な「36の基本的な動き」などをレクチャー。走る、つかむ、といったさまざまな動きを幼少期に経験することが、体と心の健全な発達・成長に大事であることを学びました。

※公園遊びに詳しく、子どもの発育を考えて指導ができるスポーツトレーナーのこと

そして、実際に団地の屋外で遊んでいる子どもたちを見ながら、基本的な動きがどのように使われているかも確認。座学で学んだ知識をベースに動作をじっくり観察することで、参加者たちは外遊びの大切さを深く認識し、運動能力の発達だけでなくコミュニケーション能力や集中力もはぐくまれていることを実感していました。

団地でウォータースライダー!?発想豊かなアイデアが続出

第2回ワークショップのこの日は、「『危ないからダメ!』と言う前に考えてみよう」をテーマに、楽しく安全な遊び場づくりの専門家であるNPO法人「プレイグラウンド・セイフティ・ネットワーク」代表の大坪龍太さんが講演を行いました。
外遊びに伴う「リスク(限界や新しい体験への挑戦)」と「ハザード(取り除くべき危険)」の違いを正しく理解することの重要性や、リスクへのチャレンジで得られる効果や価値について、二人の息子さんを育て上げたご自身の体験などを交えながら解説してくれました。

続いて行われたのが、新しい遊び場の使い方を考えるグループワーク。参加者が二つのグループに分かれ、新しい広場で「どんなことをやってみたいか」、「子どもたちにどんな遊びをさせてみたいか」などのアイデアを出し合いました
ディスカッションでは、秘密基地など子どものころに熱中した遊びについてやブランコにチャレンジした話、竹馬を手作りしてもらった思い出などが次々と飛び出し、みなさん声を弾ませ、想像力をかき立てられた様子でした。

各グループで出た意見は、全体で発表
例えば、生き物と触れ合える池や、地形の高低差を利用したウォータースライダー、流しそうめんイベント、収穫から調理、食べる過程までの食育体験、ピザ窯でのピザ作りなど多彩な着眼点のアイデアがそろいました。発表後、参加者たちは良いと思うアイデアにシールを貼りながら、構想や夢をさらに膨らませているようでした。

意見交換に熱心に耳を傾けていた大坪さんは、「予想以上にすごかった!」と、驚いていました。

大坪龍太さん

みなさんがとても楽しそうで、「大人にも遊びは大事だ」とあらためて実感しました。この場が楽しいからこそアイデアが豊富に湧き出したのだと思います。
場所を輝かせるのは、そこに集う人です。「楽しい」という気持ちがより多くの方に広がり、新しい遊び場がにぎわうことを願っています。

子どもたちは、のびのび外遊び!

親子で来場した方も多く、大人がワークショップ中、子どもたちは運動指導士とともに遊びを満喫しました。
はしゃぎ声がこだましていたのは、集会所の広場に設けられた水遊びコーナー。しゃぼん玉やスリリングな水風船のキャッチボールに、子どもたちは大興奮。風船が割れて水がかかると、「気持ち良いー!」と目を細めていました。
水遊びに疲れたら、涼しい集会室でひと休み。トランプやお絵描きなども楽しみました。

日差しが和らいだころ、団地内のプレイロットへ移動。遊具で遊んで、いっぱい体を動かしました。
さらに、木の実や花びらを見つける「公園ビンゴ」も! これは、リストにあるアイテムを探す「アイテムハントウオーキング」という遊びをビンゴゲームにしたもの。運動が苦手な子どもでも楽しく外遊びができ、家族で挑戦すれば親子のコミュニケーションを深めるきっかけにも役立つそうです。

今回の遊びをコーディネートしたのは、前回のワークショップで講師を務めた遠山健太さん。トップアスリートのトレーニングに携わる一方で、子どもの運動能力をはぐくむプログラムを開発しており、「URくらしのカレッジ」サイト内で、誰でも手軽に楽しめる団地エクササイズも提案しています。(記事はこちら
そんなUR賃貸住宅をよく知る視点から、新しい遊び場への期待をこう語っていました。

遠山健太さん

URの団地には、そこに暮らす人々の文化や歴史にはぐくまれた、団地ごとの個性があります。それを光らせた、高洲第二団地ならではのどんな遊び場が完成するのか非常に楽しみです。
全国の各UR賃貸住宅での、それぞれの地域性を反映させた「懐かしいけど新しい」遊び場がどのようなものなのかも気になります。

一緒に考えることで高まった、思いとモチベーション

団地にお住まいの方だけでなく、地域の子育てパパ・ママや、子育て支援・居場所づくりに携わる方々、千葉市の職員も来場し、みんなで一緒に学び考えた今回のワークショップ。
参加者からは、「遊び場のオープンが待ち遠しい」「子どもがたくさん挑戦できる環境を大人たちでつくりたい」「自分の思い入れがあるこの場所での取り組みに協力したい」といった感想や期待が寄せられました。

翌月開催された第3回のワークショップでは、これまでに出た意見やアイデアを踏まえつつ、みんなが楽しく安全に利用するための遊び場の使い方や“やくそく”などが話し合われました
そしていよいよ、2024年秋に開催予定のイベントで、完成した遊び場がお披露目されます。

高洲第二団地の魅力的な遊び場づくりが始動した当初から、取り組みを総合監修してきた大妻女子大学・教授の木下勇さんに、完成間近の今の思いをうかがいました。

木下勇さん

団地のオープンスペースが魅力的になると、人が外に出て集まり、人のつながりや、そこを拠点とした創造的な活動にも結び付いていくでしょう。
いろいろな世代が混ざり合って何かをできる場所は、これからますます求められます。遊び場が出来上がった後もみなさんで「みんなの居場所」に育て、より魅力的な「まちづくり」に発展させてほしいですね。

会場には、みなさんが自分たちの遊び場ととらえているからこその活気と笑顔があふれていました。遊び場づくりを通して人と人がつながり、目標を共有し、地域が協力し合うことも、新しくつくられる遊び場の魅力なのだと感じました。

記事のまとめ

高洲第二団地で、新しい遊び場の意見交換を行うワークショップを実施

  • ・高洲第二団地の広場が、2024年秋にリニューアルオープン
  • ・子どもの遊びについて学びながら、新しい遊び場の使い方などの意見交換を行うワークショップ「みんなで考える遊び場プロジェクト」がスタート
  • ・第2回は大人向けに、「『危ないからダメ!』と言う前に考えてみよう」をテーマにした講演と、新しい遊び場での自由な遊びを考えるグループワークを実施
  • ・子どもは運動指導士とともに遊びを満喫
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