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「UReshiiごはん」vol.1 初めての人同士でも“巻き巻き”して仲良くなれる!コウケンテツさんの「手巻きクレープパーティー」

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コウケンテツさん
料理研究家。大阪府出身。旬の素材を生かした簡単でヘルシーなメニューを提案。テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。三人の子どものパパでもあり、自身の経験をもとに親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。

UR賃貸住宅にお住まいの方々を中心に気軽にみんなで集まれる場所、それが団地の「集会所」。ご近所同士、大人も子どもも家族で集会所に集まってパーティーをしてみませんか? そこで、料理研究家のコウケンテツさんに、簡単に作れて集会所で盛り上がれる「UReshiiごはん」を教えてもらう連載企画がスタート! ご近所や友人の親子たちとリアルに集まる機会も多いというコウさん。初回は、春の出会いの季節におすすめの「手巻きクレープパーティー」をお届けします。

※集会所でパーティーなどを開催する場合は、周りの迷惑にならないよう配慮が必要です

「初めまして」でも会話が生まれる、“参加型”メニュー

近くに引っ越してきた家族や、子どもの入学や進級で一緒になった方々…。春の集会所で行う「初めまして」のパーティーで、コウさんがいち押しするのが、準備から食べる時間、片付けまでみんなで参加できるメニューです。定番は手巻き寿司などですが、今回コウさんは「手巻きクレープ」を提案します。

「手巻きクレープなら、好きな具をみんなで持ち寄るところから楽しめます。集合したら『何、持ってきたんですか?』、食べるときには『その具の組み合わせ、おいしそうですね』など、会話がどんどん盛り上がりますよ。」

包む具次第で食事系からデザート系まで楽しめるのも、クレープパーティーの魅力の一つ。子どもたちも飽きません。たくさんの種類の具を並べられるのも、広い集会所ならでは。具のバリエーションと会話をみんなで楽しみましょう!

「クレープの生地は、家庭にある道具で、薄く、きれいに焼き上げられますよ。集会所にキッチンがあればその場で焼いても良いですし、分担して家で焼いてきて持ち寄っても良いですね。甘過ぎないシンプルな味わいなので、食事系にもデザート系にもよく合います。」

「手巻きクレープ」の材料と作り方

【材料(四~六人分・直径15cmのクレープ15~16枚分)】

[クレープ生地]
  • 小麦粉…100g
  • 溶き卵…2個分
  • 砂糖…大さじ2
  • 牛乳…1カップ
  • 塩…少々
  • サラダ油…適量
[具]
  • 鶏モモ肉…1枚
  • むきエビ…12尾
  • ゆで卵…2個
  • ロースハム…4枚
  • ブロッコリー…1/2株
  • ツナ缶…小2缶(約140g)
  • ホールコーン缶…小1/2缶(約40g)
  • マヨネーズ…大さじ4
  • 好みの葉物(レタス、ミックスリーフなど)…各適宜
  • 好みのフルーツ(イチゴ、ブルーベリー、キウイ、バナナ、オレンジなど)…各適宜
  • チョコレートソース(市販)、ミックスナッツ、マシュマロやクッキーなどのお菓子…各適宜
〈A〉
  • ・生クリーム…1カップ
  • ・砂糖…大さじ2

サラダ油…適量
塩…適量

クレープは何にでも合いますから、材料以外の具も自由に持ち寄って。具は作ることにこだわらずに、市販のものを用意してももちろん良いですよ。
子どもって、意外と生ハムとイチゴがあれば大喜びしますし(笑)。

【作り方】

  1. 1クレープ生地を作る。ボウルに小麦粉、砂糖、塩を入れさっと混ぜる。溶き卵、牛乳を順に少しずつ加えながら、その都度混ぜる。(★1)
  2. 2フライパンにサラダ油を薄く塗って弱火で熱し、中央に①をおたま1杯分流し入れ、薄い円形に広げる。うっすらと焼き色が付いてきたら裏返し、さっと焼いて取り出す。残りも同様に焼く。(★2)
  3. 3具を作る。鶏モモ肉は両面に塩少々を振り、魚焼きグリルで両面をこんがりと焼く。取り出して食べやすく切る。
  4. 4ブロッコリーは小房に分けて熱湯で2分ほど、エビは背わたを取って熱湯で1分ほどそれぞれゆでて、水気を切る。ゆで卵、ロースハム、フルーツは好みの大きさに切る。葉物は食べやすくちぎる。小さなボウルにツナとホールコーンをそれぞれ入れてマヨネーズを大さじ2ずつ混ぜる。別の大きめのボウルにAを入れ、好みの固さになるまで泡立てる。
  5. 5③、④の具をそれぞれ器などに盛って、②のクレープ生地とともに並べる。生地を1枚ずつ取り、好みの具をのせて食べやすく包み、いただく。

★2ポイントアドバイス

クレープ生地は、混ぜるだけなので簡単。粉に水分を一度に全部加えると混ざりにくく、ダマができる原因に。「粉に水分を少し加えたら混ぜる」を何度か繰り返すと、全体によく混ざります。

クレープは、好きなサイズに焼いて作っておけるのでパーティーにぴったり。フライパンの中央に生地を落とし入れたら、おたまの底で円を描くように広げると薄くきれいに伸びます。

コウ’s アレンジ

食事系にも、デザート系にもおすすめ!

クレープパーティーの楽しみの一つは、好きな具を組み合わせられること。コウさんおすすめの、食事系とデザート系のアレンジ例を紹介します。

サラダ感覚で楽しむ「食事系クレープ」
肉類や魚介類、野菜や葉物をサラダの具のように組み合わせると、栄養バランスも彩りも良くなって、おいしく食べられます。定番中の定番「ツナ×コーン」は間違いのないおいしさ。「エビ×ゆで卵×コーン」にはマヨネーズをトッピング。チキンソテーやハムなどを包んでもボリュームたっぷりで、満足度も高いはず。
フルーツ×クリームで「デザート系クレープ」
「子どもは食事系よりもこっちかな(笑)」とコウさん。いくつかのフルーツとクリームを用意すれば、手軽にカラフルな甘いクレープが作れます。「いちご×ブルーベリー」は、フルーツの甘酸っぱさによく合うチョコレートソースを。さっぱりと食べたいなら、爽やか風味の「オレンジ×キウイ」がおすすめ。

子ども時代の「手巻きサンドイッチ」がヒントに!

「今回の手巻きクレープパーティーは、子どものころ、小学校のお楽しみ会で僕が提案して実現した『手巻きサンドイッチ』の経験が元になっています」とコウさん。「みんなで具を持ち寄ったんです。こんな具を持ってきたのかとか、同じ具を持ってきているとか、盛り上がって大成功でした。」まさにコミュニケーションが生まれる、うれしい&おいしいメニュー。

今回、コウさんが訪れたのは、東京・南大沢にあるUR賃貸住宅「多摩ニュータウン ベルコリーヌ南大沢別ウィンドウで開きます」の集会所。MUJI HOUSEとの共同プロジェクトで、大型キッチンを導入し、壁面に杉材、床にラワン材を使用して温かみのある空間にリノベーションされています。

「吹き抜けが設けられているので、明るくて開放感があり、居心地がとても良いですね。これは集まりたくなりますね。しかも、集会所は誰のお家でもない第3の場所。ここであれば、誰かだけに負担がかからず、みんなフラットな立場でパーティーを開けるのが良いですね。まだ親しくないうちの集まりには、特に大切なことだと思います。」

UR賃貸住宅の「集会所」は気軽な集いの場

写真は「多摩ニュータウン ベルコリーヌ南大沢」の集会所。2018年に「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」の提案でリノベーションされた。最大のポイントはキッチンスペース。業務用のオーブンや冷蔵庫などを備えた大型キッチンを導入している。

UR賃貸住宅の集会所は、みんなが集まれる場所。「みんなでパーティーをしたい」、「何でもない日だけれど、ちょっとみんなで集まりたい」、そんな場合でも、UR賃貸住宅にお住まいの方なら、予約が空いていればいつでも利用できます。1時間当たり数百円のお得な料金設定も魅力。テーブルやいすなどのほかに、一部の集会所にはキッチンやウッドデッキなどの設備が備わっている場合もあります。(一部集会所のない団地もあります。)

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