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一人暮らしの光熱費の平均。節約術や賃貸で初期費用を抑える方法

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光熱費は電気、ガス、水道といった生活に欠かせないサービスの利用料で、多くの場合は住戸ごとに各事業者に払っています。このため、家族との同居中は負担していなかった光熱費も、一人暮らしを始めると自分で払うことになり、「こんなに高いのか!」と驚くかもしれません。そもそも、一人暮らしの光熱費はどれくらいが平均金額で、どうすれば節約できるのでしょうか? 電気料金、ガス料金、水道料金に分けて詳しく紹介します。

光熱費とは

光熱費は電気、ガス、水道などの利用料で、生活に必要不可欠な支出の一つ。通常は毎月払う必要があり、生活費の中では家賃、保険料、通信費などと同様に固定費とされます。

●光熱費の内訳

光熱費は一般的に電気料金(電気代)、ガス料金(ガス代)、水道料金(水道代)を指し、冷暖房に使う燃料などの料金も含まれます。もともとは「光(照明)、熱(調理・暖房)などにかかる費用」の意味で、水道料金を別に扱って水道光熱費(または水道・光熱費)という呼び方もされます。

自ら購入する燃料を除いて、これらの料金は毎月の使用量にかかわらず必要になる基本料金に、月ごとの使用量で決まる従量料金を加えた金額を払う仕組みです。ただし、水道料金のうち下水道料金は基本料金がなく従量料金のみ。電気料金には基本料金なしで従量料金のみの料金プランも登場しています。

●光熱費の特徴

光熱費の対象となる電気、ガス、水道は生活の維持に不可欠なライフラインの一部で、物件を借りて暮らしていれば利用しない月はないでしょう。このため光熱費は毎月(または隔月)確実に払うことになります。

こうした支出を家計の面から考えてみましょう。毎月の家計の支出は、月ごとの支払額に大きな違いが出やすい「変動費」と、毎月ある程度決まった支払額になる「固定費」に大別されます。光熱費は前述の通り日々の暮らしに欠かせないサービスの利用料で、毎月必ず払うことから一般的に固定費と考えられています。

ただし固定費といっても、年間では光熱費の支払額に大きな違いが出る時期もあります。これは冷暖房にかかわる電気料金、ガス料金は季節によって変動しやすいからです。過ごしやすい時期に比べて、暑さ・寒さが厳しい時期は冷暖房を多く使うため、従量料金が増えて光熱費を押し上げます。もちろん住んでいる地域の気候も光熱費に影響してきます。

一方、電気料金、ガス料金ほど大きくはありませんが、水道料金も夏は洗濯やシャワーなどの回数が多くなって水の使用量が増え、料金が上がるなど、季節による変動が見られます。ただ、水道料金は水道事業を運営する市町村ごとに設定されるため、季節変動より地域による違いが大きい場合もあります。

一人暮らしの水道光熱費の平均額

一人暮らしの水道光熱費は、1カ月でいくらくらいなのでしょうか。平均金額を見ればある程度イメージはつかめますが、季節変動や地域差も大きいので注意が必要です。

総務省統計局「家計調査 2020年」(単身世帯)によれば、全国平均は1カ月あたり電気料金5791円、ガス料金3021円、水道料金(上下水道)2171円です。1年間では電気料金6万9498円、ガス料金3万6256円、水道料金(上下水道)2万6059円となっています。なお、ガスには都市ガスとプロパンガスがありますが、都市ガスよりプロパンガスの方がガス料金は高い傾向です。

同調査を地方別に見ると、暖房費がかさみそうな北海道・東北地方でも、1カ月の光熱費のうち電気料金は6463円で全国平均よりやや高い程度、ガス料金は2983円で全国平均とあまり変わりません。しかし、「他の光熱費」の項目は全国平均702円に対し、2999円と突出しています。これは寒い季節に灯油などの燃料を使って建物全体を暖房することが多いためと考えられます。

【出典】総務省総計局「家計調査 2020年」(2021年2月5日公表)1か月当たりの平均額:同調査「単身世帯<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出」、1年間の平均額:同調査「単身世帯<品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額(品目別支出金額及び購入頻度)」

一人暮らしで水道光熱費を節約するには?

一人暮らしで水道光熱費が高過ぎる場合は、自分の暮らし方の工夫でそれを解決できるかもしれません。電気料金、ガス料金、水道料金に分けて節約術を紹介します。

水道光熱費の節約の基本は、それぞれの使用量に気を配ることです。ただ、節約を頑張り過ぎると暮らしの快適さを損ねることも考えられます。無理なくできるところから始めてみましょう。なお、電力およびガスの自由化により、電力会社やガス会社が電気・ガスをセットにして、割引料金で提供するサービスも始まっています。水道光熱費の節約には、そうしたお得なプランを検討することも重要です。

●電気代を節約するポイント
・居室
主にエアコンで室温調整をしている家庭では、電気料金に冷暖房費(特に暖房費)の占める割合が高くなりがちです。このため室温の上手なコントロールが電気料金の節約につながります。

例えば資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでは「無理のない省エネ節約」として、エアコンの設定温度は夏の室温を28℃、冬の室温は20℃を目安にするよう呼びかけています。加えて日差しや外気が室温に影響しにくいようカーテンを閉める、扇風機で室内の空気を循環させることなども紹介されています。ただし、定期的な換気で室内の空気を入れ替えることも大切です。

また、照明を電球形蛍光ランプや電球形LEDランプなど省エネ性能に優れたものに取り換えることで電気料金を節約できます。同時に無駄な点灯時間を減らし、使わない部屋の照明や冷暖房をOFFにするなど使い方も工夫しましょう。

・キッチン
家電の中でも消費電力が大きく、24時間使い続ける冷蔵庫。庫内が冷え過ぎないよう、温度設定は季節に合わせて適切なものを選び、消費電力を抑えるようにしましょう。また、物を詰め込み過ぎるのも電力を余計に使う原因の一つ。庫内に入れるものを整理し、常温で保存できるものは最初から入れないことも大切です。また、扉の無駄な開閉は避け、開けている時間が長くならないよう、手早く庫内に入れる・出すなど使い方にも工夫を。
・風呂
電気料金の節約ポイントとしては、ドライヤーの使い方が挙げられます。入浴後に髪を乾かすとき、ドライヤーを使う前にタオルで水気を拭き取ることで、使用時間の短縮につながり、電力の消費も抑えられます。特に最近増えている1000W級の大風量のドライヤーは、消費電力が大きいことがほとんどなので要注意です。
・トイレ
温水洗浄便座を使っている場合、温水は寒い季節だけにすることも節約ポイントの一つです。また、便座を温める機能を使うときは温度設定を低めにし、使わないときは便座のふたを閉めておくと余計な電力を使いません。冷房を使う時期には便座の暖房をOFFにするなど、必要なときに使うようにしましょう。
●ガス代を節約するポイント
・居室
部屋全体を素早く暖めてくれるガス暖房器具は、OFFにしても室温はすぐには下がりません。外出や寝る直前までつけているより、部屋からいなくなる15分前くらいに切るようにしましょう。

またガスファンヒーターのように空気を取り入れて吹き出す暖房器具は、フィルターが汚れると暖房効率が下がります。製品の説明書に従って、定期的にフィルターを掃除すると、無駄なガスを使わずに済みます。

・キッチン
ガスコンロにかけるやかん・鍋は、丸い底より熱効率の良い平たい底のものを使う方が、ガスの使用量を減らすことにつながります。また、鍋の外側が水で濡れている場合は、拭き取ってからコンロにかけましょう。余計な水分を蒸発させるためにガスを使わずに済みます。

調理中の火加減は、たとえ強火でも鍋底から炎がはみ出さない程度に。はみ出た炎は周囲の空気まで暖めてしまい、ガスを余計に使うだけです。中火は炎の先端が鍋底に当たる程度、弱火は鍋底に直接当たらない程度が目安です。

・風呂
シャワーを使うときは、お湯を出したままの時間をなるべく短くしましょう。前出の資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によれば、1分間のシャワーで約12Lのお湯を使うとのこと。ユニットバスの湯船の満水容量は200L以下が多いといわれ、シャワーを15分ほど出していると、湯船が満杯になるくらいのお湯の量が流れている計算です。

また、湯船にお湯を張ったらなるべくすぐ入るようにしましょう。時間が空けばお湯の温度が下がり、追加の給湯や追い焚きをする必要が出てきます。どうしても入るまでに時間が空くときは、浴槽にふたをして温度を下がりにくくするなどの工夫を。

●水道代を節約するポイント
・キッチン
水やお湯を出しっ放しにしないことが基本。洗いおけなどを使って食器を水につけ、そこに食器用洗剤を入れて洗う「ため洗い」なら、水や洗剤の使用量を減らせます。

食器洗い乾燥機は、手洗いに比べて節水効果があるとされています。しかし、洗剤を余計に入れると水を余計に使うことになります。洗剤の量を増やしても洗浄能力はほとんど変わらないので、決められた量を守って使いましょう。

また、洗い物が少ない場合はいったん水につけておいて、次の洗い物が出たときに2回分をまとめて洗うことで使用回数を減らし、節水効果を高める方法もあります。「洗い物をそのままにするのは気が進まない」という人は、洗い物の量に合った少量コースなどを選んで使いましょう。

・風呂
ガス代の項でも紹介した通り、シャワーの出しっ放しは水の無駄遣いです。小まめに止めながら使いましょう。シャワーの回数が多くなって水道の使用量も増えがちな夏は、特に注意しましょう。

また、洗濯機には風呂の残り湯を利用するコースを備えた機種もあります。これを使えば、ポンプで湯船から残り湯をくみ上げて洗濯時に使い、すすぎは水道水で行うことで節水に役立ちます。ただし入浴剤が入った残り湯は、色素が洗濯物に付いたり洗剤の洗浄力が落ちたりするので使用は避けてください。なお、残り湯は時間が経つと雑菌が増えるため、なるべく早く使うのがおすすめ。気になる人は、除菌剤入り洗剤を使うなどリスクを軽減する対策を考えるか、残り湯を使わないで洗濯しましょう。

・洗濯
洗濯機を使うときの節水ポイントは、洗剤は適量を守ること、洗濯物は小まめに洗うよりはまとめて洗うと洗濯回数を減らすことができます。すすぎが少なくて済む洗剤を使うなどの工夫もできます。
・トイレ
水を流すときは「大」と「小」を使い分けること。東京都水道局「平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査」では、家庭での水の使われ方の1位は風呂(40%)、トイレ2位(21%)と意外に多いので注意しましょう。ちなみに同調査では炊事3位(18%)、洗濯4位(15%)となっています。
・洗面所
こちらも水を出しっ放しにしないことが一番の節水対策。歯磨き中や洗顔中は水を流したままにせず、小まめに止めながら使いましょう。コップや洗面器を使って水をためるのも有効です。

UR賃貸住宅なら一人暮らしの初期費用を抑えられる

一人暮らしを始めるときは、水道光熱費の節約術だけでなく、引っ越しの初期費用をどう節約するかも重要なポイント。UR賃貸住宅はそのようなニーズにもぴったりです。

引っ越しの初期費用を抑えるには物件選びも大切。というのも、初期費用のうち敷金、礼金などは物件ごとに違い、仲介する不動産会社や貸主によっては仲介手数料や前払い家賃・前払い共益費の扱いも違ってくるからです。

UR賃貸住宅は全国に約71万戸ある豊富な物件から選べ、こうした初期費用を抑えて引っ越しができる特長がそろっています。

●初期費用を抑えられるUR賃貸住宅の特長

UR賃貸住宅は、前身の団体を含め60年以上も日本のまちづくり・住まいづくりに貢献してきたUR都市機構が提供する賃貸住宅です。

初期費用や入居時の条件として、以下の「4つのナシ」が特徴的です。

  • ・礼金ナシ 物件によっては家賃1~2カ月分が必要な礼金が不要です
  • ・仲介手数料ナシ 仲介した不動産会社に払う仲介手数料が不要です
  • ・更新料ナシ 契約更新時の更新料不要。契約は面倒な手続きのない自動更新です
  • ・保証人ナシ 保証会社による保証も不要。保証料も必要ありません

このため、賃貸借契約の際に払うのは
敷金(家賃2カ月分)+入居日からの日割り家賃+入居日からの日割り共益費
と、とてもシンプルです。

一方で一般的な賃貸住宅の場合は
敷金(家賃2カ月分)+礼金(家賃1カ月分)+仲介手数料(家賃1カ月分)+入居日からの日割り家賃+入居日からの日割り共益費+前払い家賃(1カ月分)+前払い共益費(1カ月分)
となり、初期費用が大きく違ってきます(このほか保証会社への保証料、火災保険料などが必要)。

●UR賃貸住宅のお得な家賃プラン

さらにURには以下のようなお得な家賃プランも用意されています。

<U35割>
契約者が学生、社会人を問わず35歳以下なら、対象となる物件に3年間お得な家賃で住めます。一人暮らしはもちろん、配偶者(年齢不問)や親族(35歳以下)の同居も可能。ただし、同居できるのは二人以上の入居が可能な物件のみです。これは期間3年間の定期借家契約で、当初の契約期間が終われば更新はなく、確定的に契約は終了します。
※親族とは6親等以内の血族および3親等以内の姻族
<URライト>
進学先や就職先の都合で一時的な住まいが必要、あるいは実家から一度離れてみたいなど、しばらく一人暮らしする人には「URライト」がおすすめです。これは通常の家賃より3年間お得な家賃※で住めるプランで、期間3年間の定期借家契約です。このため、当初の契約期間が終われば更新はなく、確定的に契約は終了します。
※一部の物件を除いて契約期間が3年を超える場合は通常家賃と同額になります
●ハウスシェアリング制度でルームシェアも可能!
もともと一人暮らしを検討していたが、仲の良い友人や知人と一緒に暮らすことも考えているという人には、URの「ハウスシェアリング制度」が便利です。

これは単身者同士の同居ができる制度で、契約名義人は原則二人まで。二人で同じ物件に入居する場合はそれぞれが契約名義人になります。ただし、間取りによっては三人以上の入居も可能です。

●「URでPonta」なら家賃支払いでポイントがたまる
URなら、毎月の家賃の支払額に応じて500円ごとに1Pontaポイントがたまるサービス、「URでPonta」もあります。たまったポイントは通常のPontaポイントと同様、提携する店舗やサービスで使えます。事前に同サービスへの申し込みが必要ですが、物件の契約後は「URでPonta」のお申込みサイトで簡単に手続きできます。

ゆとりを持って一人暮らしを始められるUR賃貸住宅

一人暮らしの水道光熱費の特色と節約術を詳しく紹介してきましたが、実際に引っ越すときには、初期費用が大きなハードルになることがよくあります。しかし、UR賃貸住宅はそうした初期費用のうち、「礼金ナシ」、「仲介手数料ナシ」、「更新料ナシ」、「保証人(保証料)ナシ」の4つのナシのおかげで、経済的にゆとりを持って引っ越しができます。

さらにURの物件は都心部から郊外までさまざまな地域に点在し、「便利な場所に住みたい」、「静かな場所で過ごしたい」など、自分の一人暮らしのイメージに合う立地の物件を探しやすいのもポイント。駅近くなら通勤・通学に時間的なゆとりが持て、緑に囲まれた環境なら気持ちの面でもゆとりを持てるでしょう。

さまざまなゆとりの中で一人暮らしが始められるUR。ホームページの「物件を探す」のページで、希望する地域や間取り、家賃の範囲、U35割やURライト対象の物件かどうかなど、詳細な条件を指定して物件を探すことができます。一人暮らしを考え始めたら、URの物件も探してみましょう。

監修/矢野 きくの

記事のまとめ

水道光熱費は家計の固定費。上手に節約すると毎月の生活にゆとりが持てる

  • ・水道光熱費とは電気、ガス、水道などの利用料。通常は毎月払う必要があるため、家計では一般的に固定費に含まれる
  • ・電気料金とガス料金は季節や気候による変動が大きく、水道代は自治体ごとの料金の違いなども影響する
  • ・一人暮らしでは水道光熱費の節約はもちろん、入居するために必要な初期費用の節約も大きな課題
  • ・URなら「4つのナシ」で初期費用が抑えられ、お得な家賃プランも。一人暮らし向きの間取りも多い

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