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賃貸物件の鍵交換費用は借主が負担する?よくある疑問を詳しく解説

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住まいの防犯を考えたとき、気になるのは鍵のこと。現在は昔ながらのディスクシリンダー錠のほかに、ディンプルキーやカードキーなど、機能性の高い鍵も多く使われています。普段当たり前に行っている施錠・開錠ですが、賃貸契約の際の鍵交換については、案外知らない方も多いのではないでしょうか。鍵交換のタイミングや、交換にかかる費用、費用負担をするのは誰かなど、大切な家族や財産を守る鍵交換について詳しく解説します。

賃貸物件の鍵交換にまつわる基礎知識

賃貸契約での鍵交換については、家主である貸主と借主の間で、問題が起こりやすい事例の一つ。トラブルを避けるためにも、鍵交換に関する基礎知識を理解しておきましょう。

●鍵交換が必要な理由

鍵の交換は必須ではありませんが、防犯上のリスクを考えると、入居時の鍵交換は必要です。
鍵交換なしのケースでは、前入居者がスペアキーを作製していた場合に、住居へ侵入できるので、防犯面での不安が残ります。また、不特定多数の人にスペアキーが渡っている可能性もあり、強盗や空き巣などの被害を受けることも。
万が一の事態に備え、費用負担が発生する場合でも、セキュリティを強固にするために、鍵交換はしておいた方が賢明です。

●鍵交換に関する費用負担

鍵交換にかかる費用は、入居時に借主が負担することが一般的です。
貸主、借主のどちらが費用負担をするかでトラブルが起きないよう、国土交通省では、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によりルールを設定。ガイドラインの中では、賃貸人(貸主)が負担することが妥当とされていますが、法的拘束力はなく、最終的には貸主が判断することとなります。
賃貸借契約書は、貸主に優位な条件で作られることが多いため、契約書に、鍵交換に関する費用を負担する旨の特約が記載されていれば、借主は負担しなければなりません。

●鍵交換費用の相場

マンション・アパートなどで通常使われている鍵は、ディスクシリンダー鍵といい、鍵およびシリンダー(鍵穴)の部品代と工事費用を含めた総額は、1~2万円ほどが目安となります。
オートロック機能が搭載されている鍵なら、2~3万5000円、磁気カードを使うカードキーは1~1万2000円、ピッキングに強いとされているディンプルキーは1万5000~2万円ほどが相場。防犯性が高く、複雑な機能が付いている鍵交換ほど、費用がかかる傾向にあります。
以下は、賃貸住宅で導入されている鍵の種類と特徴です。

●主な鍵の種類と特徴
<ディスクシリンダー錠>
一般的な賃貸住宅に取り付けられており、アパートやマンションなどで多く使われている鍵。鍵穴が縦でひらがなの「く」の字、キーは両端が刻まれている形状。防犯面では、ほかの種類の形状の鍵より劣りますが安価です。
<ピンタンブラー錠>
築年数の古い住宅に多く使われており、シンプルな構造で鍵穴は縦型、キーは片側だけ刻まれています。ピンが正しい高さにそろうと、回転する構造となっており、ピンが多いほど防犯性は高くなります。
<ロータリーディスクシリンダー錠>
ピッキングに強く、ほかの高性能シリンダーより安価で、取り付けも簡単。ギザギザの鍵を縦向きに差し込む形なら従来のディスクシリンダー錠で、差し込む向きが横ならロータリーディスクシリンダー錠になります。
<カードキー>
施錠・開錠は、磁気カードを使用して行います。カードは簡単に複製できないため、セキュリティー面で安心。鍵交換の相場も比較的安価で、近年導入する賃貸物件が増えています。
<ディンプルキー>
キーの表面に、深さや大きさの異なるくぼみが施され、複雑な鍵形状となっている、防犯性能の高いシリンダー錠。不正開錠はもちろん、破壊開錠にも強く、価格はほかの形状の鍵と比べるとやや高価になります。
<オートロック機能付き>
集合キー式、暗証番号式、カードキー式、指紋認証式などがあり、集合キー式では、入居者全員で共用の鍵を管理する形となります。

賃貸物件の鍵交換に関するよくある疑問

「鍵をなくしてしまった!」、「家族の合鍵を作りたい場合はどうすれば良いの?」といった、入居後の日常生活で起こり得る、鍵に関する疑問を解消します。

●鍵を紛失したときも鍵交換は必要?

外出先などで鍵を紛失してしまった場合、一般的に鍵交換が必要となり、費用は紛失した借主が負担することになります。
日中であれば、大家さんや管理会社に連絡し、マスターキーで開けてもらうことも可能。
深夜など、大家さんや管理会社に連絡がつかない場合は、鍵業者に連絡し、鍵開けを依頼することになります。その場合、翌日改めて、大家さんや管理会社に連絡が必要です。

※UR賃貸住宅の場合は予備の鍵(マスターキー)はありませんので、鍵の保管には、十分ご注意ください。なお、鍵を紛失した場合は、防犯上、シリンダーごと交換することをおすすめします(この場合、交換費用はお客様の負担となります)

また、紛失に気付いた段階で、すぐに最寄りの交番や警察署へ遺失物届を提出しましょう。
拾った人がすでに届けてくれている場合があるほか、後日見つかる可能性も高くなります。
遺失物届を出す際には、鍵の形状やメーカーが分かっていないと、所有者の特定が難しくなるため、事前にスマートフォンなどで、鍵の写真を撮影するほか、メーカーや型番をメモで残しておくと役に立つでしょう。
日数がたっても、警察からの連絡がなく、鍵の紛失が確定した場合は、防犯上のリスク回避のために、鍵の交換が必要となりますので、大家さんや管理会社に鍵交換の相談をしてください。

【鍵紛失後の行動手順】
  1. 1.最寄りの交番・警察署へ遺失物届を提出
  2. 2.大家さん・管理会社への連絡
  3. 3.(深夜などの場合)鍵業者へ開錠の依頼
  4. 4.大家さんや管理会社と話し合い、鍵交換
●合鍵は勝手に作って良い?

賃貸物件で合鍵を作る際には、原則として大家さんや管理会社の許可が必要となります。理由は、鍵も賃貸物件と同様に、大家さんや管理会社に所有権があるからです。入居者は暮らしの上で鍵を使用し、保管することを託されているだけなので、無断で合鍵を作ることはできません。
家族での入居などで、一人ずつ鍵を持ちたい場合は、どういった目的で何本合鍵を作りたいのかなど、詳しい事情を大家さんや管理会社に説明、相談すると良いでしょう。後々のトラブルを避けるために、覚書を交わすことも有効です。
合鍵を作製した場合、作った鍵は退去時にすべて返却するという条件が、一般的となっています。

【合鍵を作る際の行動手順】
  1. 1.合鍵作製の目的・本数などを整理し、大家さんや管理会社に相談
  2. 2.覚書を交わし、大家さんや管理会社の指示に従って合鍵作製
  3. 3.退去時には、合鍵も合わせて返却
●鍵を普通に使っていて壊れた場合はどうなる?

「鍵が折れてしまった」、「鍵穴が回らない」など、普段通りに使っていてトラブルが起きてしまった場合も、借主が費用を負担するケースが一般的です。
万が一鍵が故障してしまった際は、賃貸借契約書を確認した上で、まず大家さんや管理会社に相談しましょう。連絡せずに、自己判断で修理業者に依頼してしまった場合、本来であれば、大家さんや管理会社側が負担すべき費用でも、自己負担になってしまう可能性があります。

【鍵が壊れた際の行動手順】
  1. 1.賃貸借契約書を確認し、大家さんや管理会社に連絡
  2. 2.大家さんや管理会社の指示に従い業者に依頼

UR賃貸住宅なら鍵交換費用は不要

鍵の交換費用の有無は、賃貸物件によって変わってくる項目ですが、UR賃貸住宅なら、入居時の鍵交換費用の負担はゼロ。気になる入居時の初期費用も、ここで紹介します。

●入居時の鍵交換費用が不要

UR賃貸住宅の場合、通常の賃貸物件で入居時に必要となる鍵交換費用が不要。前入居者が使用していたものから交換された3本の鍵が入居者に預けられ、退去時に返却が必要となります。
また、賃貸契約中に鍵を紛失した場合の交換費用は、自己負担となりますので注意が必要です。

※UR賃貸住宅の場合は予備の鍵(マスターキー)はありませんので、鍵の保管には、十分ご注意ください。なお、鍵を紛失した場合は、防犯上、シリンダーごと交換することをおすすめします(この場合、交換費用はお客様の負担となります)

●4つの「ナシ」で初期費用を抑えるUR賃貸住宅

引っ越すにはまとまったお金が必要です。一般的には、荷物を運んでもらう費用、賃貸契約に必要とされる敷金・礼金・仲介手数料、前払い家賃のほか、前述の鍵交換や消毒料といった名目の費用などが、引っ越しの初期費用といわれます。
UR賃貸住宅の場合、以下の4つの「ナシ」で、引っ越し時の初期費用、その後の費用を抑えることができます。また火災保険の加入は任意となっており、通常入居時に請求されることの多いクリーニング代も不要です。

<1>礼金ナシ
通常は家賃1カ月分相当となる礼金が不要なので、引っ越しの初期費用を抑えられます。
<2>仲介手数料ナシ
物件を紹介した不動産会社に払う仲介手数料がなく、さらに初期費用が抑えられます。
<3>更新料ナシ
定期的に行われる契約更新は、面倒な手続きのない自動更新で、更新料も不要。長く住み続けるとさらにお得感がアップします。
<4>保証人ナシ
賃貸契約時に「保証人になってくれる人を探す」といった気苦労がありません。保証会社による保証の必要もなく、保証金もかかりません。

鍵の所有者はオーナー。トラブルの際は賃貸借契約書を確認し、すぐに相談することが重要

入居時や鍵の紛失時、退去時など、鍵交換についてのトラブルを避けるためには、契約時にあらかじめ鍵交換費用などについて、確認しておくことが大切です。
また、鍵の所有者はあくまでも大家さんや管理会社。入居後に紛失や合鍵の作製、鍵交換が必要になった際には、特定の業者と提携している場合もあるので、契約書を確認した上で、必ず大家さんや管理会社に連絡しましょう。

とはいえ、鍵に関する条件は賃貸物件ごとに異なり、物件探しの際に分かりにくいのも事実。そんなときは、事前に不動産会社に、鍵に関する条件を相談しておくのも一つの方法です。

前出のUR賃貸住宅なら、入居時の鍵の交換費用は不要。初期費用の負担も少ないので、安心して入居できます。
鍵交換の費用や初期費用に関して不安をお持ちの方は、ぜひUR賃貸住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

監修/加藤 哲哉

記事のまとめ

適切な鍵交換で暮らしの安心を守る

  • ・前入居者が作ったスペアキーで侵入される場合もあるため、安全面を考え鍵交換は必要
  • ・現状では、入居時に借主が鍵交換費用を負担することが一般的
  • ・通常の鍵交換費用の相場は、1~2万円程度。防犯性能が高いほど価格は上がる
  • ・鍵の紛失時や故障、合鍵作製の際は、大家さんや管理会社に連絡する
    ※UR賃貸住宅の場合は予備の鍵(マスターキー)はありませんので、鍵の保管には、十分ご注意ください。なお、鍵を紛失した場合は、防犯上、シリンダーごと交換することをおすすめします(この場合、交換費用はお客様の負担となります)
  • ・UR賃貸住宅は、入居時に初期費用を抑えられ、鍵交換費用の負担もない

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