住みたいへやの選び方
できるだけコストをかけずに賃貸住宅を借りる方法

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります
初めての一人暮らし、結婚……人生の節目に引っ越しはつきもの。新居探しはワクワクする反面、まとまったお金が必要になるため不安も大きいですよね。できるだけコストをかけずに、賃貸住宅を借りるワザはあるのでしょうか?All About「賃貸・部屋探し」ガイドの上野典行さんに伺いました。
敷金・礼金・仲介手数料……かかるお金の種類は?
賃貸住宅を借りるときには、最初にまとまったお金が必要になります。主に、以下のような費用がかかります(地域によって異なります)。
●敷金…退去する際に必要な修繕費用をあらかじめ預けておくもの。
修繕費用がひかれた上で退去時に返金される。家賃の1~2カ月程度が相場
●礼金…部屋を借りるお礼として大家さんに払う一時金。
退去しても返却はされない。家賃の1~2カ月程度が相場
●仲介手数料…物件を仲介した不動産会社に払う手数料。家賃の1カ月分が上限
●前家賃…一般的に家賃は前払い制のため、契約時には契約月の日割り家賃+翌月の家賃1カ月分を払う
また、連帯保証人を立てる代わりに家賃保証会社に保証を依頼する場合、「保証料」が必要になります。
実際、いくらくらいお金が必要になるの?
ここで、家賃7万円の部屋を借りた場合の初期費用を計算してみましょう。
敷金2カ月+礼金2カ月+家賃保証会社保証料0.5カ月+仲介手数料1カ月+前家賃1カ月とすると、
7×2+7×2+7×0.5+7×1.08+7=約46万円+当月分の日割り家賃+共益費
となり、入居時に家賃の6カ月分以上のお金が必要になります。
また「上記以外にも、引っ越し費用や家具・家電の購入費用などが必要になります。家具や家電以外に、カーテンなども新調する必要があるので、しっかり予算を確保しておきましょう」と上野さん。
できるだけコストを抑えるには?
何かと物入りな時期、できるだけコストは抑えたいもの。上野さんによれば「礼金ゼロの賃貸住宅を探すのが賢い方法ですね。ちなみに公的機関が貸し主となる物件の場合、礼金は必要ありません。」
一方で「敷金ゼロをうたう不動産仲介会社も増えています。一見おトクなようですが、退去時に修繕が必要な場合はきちんと請求されます」とのこと。
また
「入居後1カ月~3カ月程度の間、家賃を無料とする『フリーレント物件』を探す方法もあります。ただし、フリーレントというメリットがあると同時に、契約で入居の期間が決められており、それより短いタイミングで解約した場合には、違約金が発生することもあるので注意が必要です。」
契約時には諸条件をきちんと確認した上で、できるだけおトクな賃貸住宅を選びたいものですね。
上野典行さん
All About「賃貸・部屋探し」ガイド 上野典行さん
「プリンシプル 住まい総研」所長。
全国の不動産会社のコンサルタントを行いつつ、専門誌での執筆や全国各地で、講演活動を行っている。

くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります


