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みんなでつくって、みんなが主役!あけぼの団地が一つになった「みんなのあけぼの夏祭り」

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北海道札幌市のあけぼの団地別ウィンドウで開きますで、2025年8月に「みんなのあけぼの夏祭り」が開催されました。このイベントは地域を盛り上げるため、団地の自治会や大学、「さっぽろまなびまくり社」、URが連携して企画・運営。「とにかく楽しんでほしい!」という思いが込められた当日の様子をお届けします。

自治会が中心となって計画!多くの人が待っていた夏祭り

緑に囲まれながらも繁華街からほど近く、快適に暮らすことができる真駒内エリア。「北海道立真駒内公園」や「真駒内セキスイハイムアイスアリーナ」の近くにあるのが、あけぼの団地です。
ここでは、あけぼの団地自治会、富山大学芸術文化学部 籔谷(やぶたに)研究室、札幌市立大学 山田研究室、「さっぽろまなびまくり社」とURが一緒になり「みんなのあけぼのプロジェクト」を結成。その活動の一つとして、2025年8月に「みんなのあけぼの夏祭り」が開催されました。

2018年から「あけぼのテラス」として親しまれてきたこのイベントですが、5回目を迎える今回は名前を新たにしました。
その理由について、あけぼの団地自治会でイベント部として活動している甲賀さんはこう話します。

甲賀さん

コロナ禍前に行われていた夏祭りは、毎年200人以上が集まる団地の一大イベントでした。しばらく開催が途切れてしまっても、夏祭りの思い出はきっとみなさんの心に残っているはずです。
だからこそ今回「みんなのあけぼの夏祭り」という名前で盆踊りや盆ダンスを開催することで、「あの夏祭りが帰ってきたんだ!」と多くの方が感じ、足を運んでもらいたいと思いました。

自治会としてはこのイベントでどのような役割を担われたのでしょうか?

総合的な統括をはじめ野菜マルシェの出店、キッチンカーの選定と依頼、今年初めて行った盆ダンスの先生へのお声掛け、フリーマーケットなどを担当しました。
企画を考える上で大切にしたのは「何をしたら団地にお住まいのみなさんが遊びに来てくれるか」ということです。野菜マルシェでは、普段からお世話になっている八百屋さんにご協力いただき、この日だけのお得な価格で提供しています。これを目玉にぜひ立ち寄ってほしいとの思いからです。

自治会として団地を10年以上見守る甲賀さんは、イベント開催をはじめとする外出機会づくりについてこのように話します。

この団地にはシニア世代の方々も多く暮らしています。年齢を重ねるにつれて、人と会う機会が減り、外出やコミュニケーションが難しくなることも少なくありません。私たちは、そうした孤立を防ぎ、安心して暮らせる環境をつくりたいと考えています。
そこで、このイベントの開催に加えて今年4月からは月1回のサロンを開き、団地にお住まいのみなさんが気軽に集まれる場を設けています。普段から顔を合わせながら、助け合いを大切にしていきたいですね。

この日、自治会やボランティアのみなさんは袖に「みんなのあけぼのプロジェクト」の名前が入ったおそろいのTシャツを着て参加していました。

地域の学生が活躍!よさこい演舞&ヒーローショー

広場を熱気で包んだのは、迫力あるよさこいステージ。北海道大学、北海道武蔵女子大学、北海学園大学の学生で構成される「テスク&祭人」と、「和と粋」をコンセプトに活動している「北海学園大学『粋』」の2グループが演舞を披露しました。
今年のパフォーマンスについて、「テスク&祭人」の田中さんと「北海学園大学『粋』」の池田さんにお話をうかがいました。

田中さん

あけぼの団地でのイベントには昨年から参加しているのですが、自治会のみなさんがフレンドリーで、会場全体が活気にあふれていると感じています。
「テスク&祭人」の今年のテーマは「ゾンビ」です。昨年の「桃太郎」に続き、見てくださる方に楽しんでもらえることを第一に、「これがよさこい!?」と思っていただけるような少しユニークな演舞で会場のみなさんを笑顔にしたいですね。

池田さん

僕たちは「地域のみなさんに元気を届けたい」という思いを胸に、札幌市内を中心に活動しています。あけぼの団地は、小さなお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで多くの方が見てくださり、こんなに盛り上がる場所はなかなかありません。
「北海学園大学『粋』」の今年のテーマは「道~共に翔ける~」です。さまざまな困難があってもみんなで乗り越えていこうという願いと、見てくださる方への感謝の気持ちを込めています。

それぞれのステージが終わった後には、2グループによるコラボレーションがスタート! 力強さと華やかさが交わり、会場の熱気は最高潮に。観客からは大きな拍手と歓声が沸き起こり、一体感に包まれました。

そのほか広場では、太鼓の演奏「お楽しみ袋投げ」などが行われていました。
その中でもひときわ注目を集めていたのが、近隣にある札幌藻岩高等学校の広報担当「藻岩戦隊ファイブビーズ」によるヒーローショー。在学中に身に付けたい「ことばの力」、「考える力」などの五つの力をヒーローに見立てた演出は臨場感たっぷり。ショーの終了後には記念撮影を求める人もいるほどの人気ぶりでした。

高校生がやってみたいことに挑戦!

会場全体をにぎやかに彩っていたのは、「さっぽろまなびまくり社」の高校生たちによるブース。手作りお菓子の販売やキッチンカー、科学実験コーナー、メイクや恋愛事情に関する調査、体験ブースなどそのジャンルはさまざま!
「さっぽろまなびまくり社」は「まなびを文化に、そして街の個性を」をテーマに、高校生、大学生、教員、市民、民間企業、行政が一緒につくっている札幌市教育委員会認定のプログラムです。札幌市立高校の学生が課外授業の一つとして、それぞれの興味がある分野で活動しています。

「さっぽろまなびまくり社」の平野さんに高校生がこのイベントに参加することへの思いを聞いてみました。

平野さん

講座やオンラインでの打ち合わせを重ね、高校生たちが自分のやりたいことを発表し合い、準備を進めながら今日を迎えました。
団地のイベントは、高校生にとって多世代と交流できる貴重な機会です。自分たちの力でブースやコンテンツを企画・運営し、参加者のみなさんから直接反応をもらうことで、彼らの社会性がはぐくまれていると感じています。

あけぼの団地自治会のみなさんが、高校生や大学生と一緒にこのイベントを盛り上げ、新しいことへ積極的に挑戦する勇気は本当にすごいなと思っています。高校生たちも、大人になったときにこの柔軟さや楽しむ姿勢の大切さに気付き、それが成長につながっていくはずです。

「参加者に喜んでほしい!」の気持ちで出店

会場では、このほかにも富山大学芸術文化学部 籔谷研究室と札幌市立大学 山田研究室による「真駒内わくわくすごろく旅」駄菓子屋の店員になりきれるお仕事体験ブース参加者へのヒアリング、札幌市立大学による手作りお菓子&手編み雑貨の販売キーホルダー作り体験など地域の大学生によるコンテンツや、八百屋「ふぁーむらんどShinwa」による野菜販売、有志によるプチ木工体験などさまざまなブースが設けられていました。

今回のイベントは、あけぼの団地のみなさんの温かさと、高校生をはじめとする若い世代のエネルギーが交わる場となりました。ここで生まれた笑顔やつながりが、これからの日々にも広がり、この場所でのくらしをさらに生き生きと彩っていきそうです。

記事のまとめ

団地&地域の人に楽しんでほしいとの思いから「みんなのあけぼの夏祭り」を開催

  • ・あけぼの団地自治会、富山大学芸術文化学部 籔谷研究室、札幌市立大学 山田研究室、「さっぽろまなびまくり社」とURが一緒になり「みんなのあけぼのプロジェクト」を結成。その活動の一つとして、「みんなのあけぼの夏祭り」を開催
  • ・盆踊り&盆ダンス、野菜マルシェ、フリーマーケット、よさこい演舞、キッチンカーや飲食ブース、学生によるブースなど、地域のみなさんが集まっておもてなし
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