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一人暮らしの防犯対策とは?セキュリティーの高い物件の特徴や防犯グッズを紹介

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気ままで楽しい一人暮らし。しかし、一人だからこそ、防犯に関しては心配なことも多くありますよね。特に女性やシニアの方の場合は、立地や建物の条件がどんなに良くてもセキュリティーに不安があると、物件を選ぶときにためらってしまうでしょう。そこで、今回は一人暮らしで起こりうるリスクから、賃貸住宅でもできる対策、そして防犯に優れた物件選びのポイントを紹介します。
一人暮らしの際に防犯を意識すべき理由

一人暮らしを考えているなら、何よりも気を付けてほしい防犯への意識。一人暮らしで考えられるリスクと合わせて、賃貸物件を探すときのポイントを解説します。
●一人暮らしの防犯上のリスク
一人暮らしは防犯面での不安が付きものです。空き巣など、住まいで起こるトラブルがまずは思い浮かぶのではないでしょうか。男性と比べると女性が、さらにシニアも犯罪のターゲットにされやすい傾向にあります。空き巣だけではなく、在宅時を狙って侵入されるケースもあるので、まずは家の中への侵入を防ぐ対策が重要です。洗濯物を外に干さない、表札を名字のみにして家族構成が分からないように工夫をするなど、一人暮らしを悟らせない生活習慣も必要となります。さらに、一人暮らしはひったくりや痴漢、ストーキングなど、帰宅途中でも不審者に狙われやすい傾向にあります。引っ越しをするなら、防犯性の高い部屋を選ぶことはもちろん、その地域の治安状況を確認することも大切です。
●引っ越し先のエリアの治安を確認する方法
まずは、検討中の引っ越し先があるエリアの治安状況をチェックしておきましょう。各都道府県の情報は、地域の警察や自治体がWebサイトなどで公表しています。東京都であれば、警視庁の「犯罪情報マップ」の活用がおすすめです。「子供や女性に対する声かけ事案」や「身近な犯罪の発生状況」をエリア別に確認することができます。また、物件の内見をする際にも、建物自体の防犯性の高さはもちろん、駅までの道路に十分な街灯があるか、近隣商店の営業時間や人通りの多さなど、周辺環境の安全性を合わせてチェックしておきましょう。可能であれば家族や友人に同行してもらい、夜間帯の内見もしておくと判断材料になります。
- 【参考】「犯罪情報マップ(東京都)」(警視庁)
- https://map.digipolice.jp/
一人暮らしでも安心して暮らしやすい物件の特徴

安全に暮らすために重要な防犯性の高い賃貸物件の特徴を紹介します。物件を選ぶ際のチェックポイントとして活用してください。
●オートロックが採用されている
物件の共用部分であるエントランスに、自動的に施錠を行うオートロックシステム。基本的に住人以外が居住エリアに入りにくく、共用部分であるエントランスと専有部分となる自宅の玄関で二重に鍵を掛けられるので、セキュリティー面で安心感を得ることができます。
●部屋への侵入経路が少ない
1階の部屋だと侵入されやすいのではないか、と不安を感じる方も少なくないようです。そのため、1階には二重窓や曇りガラス、見えにくくなるフィルムシート、シャッターや雨戸などが設置されていることも多く、防犯面はよく考えられているものです。また、部屋が2階だとしても、そばにある大きな木、塀やフェンス、エアコンの室外機や壁面の配管などを足掛かりにされて侵入される恐れがあります。内見時には、道路や外からどう見えるか、侵入経路となる足場はないかなど、周囲をよく確認しましょう。
●防犯設備が用意されている
室内はもちろん、エントランスや集合郵便受けなど共用部分の防犯設備もチェックしましょう。例えば、部屋の玄関には、ドアチェーンやドアスコープはもちろん、モニター付きのインターホンがあると玄関ドアを開けずに応対できるので安心です。また、宅配ボックスがある物件は、ドアを開けずに荷物を受け取ることができるため、便利なだけではなく、防犯上のメリットも大きいでしょう。
共用部分ではエントランスやエレベーターなどに防犯カメラが設置されていると心強いです。そのほか、郵便物や捨てたごみから、居住者の個人情報が抜き取られるケースもあります。鍵付きの郵便受けやきちんと施錠管理されたごみ置き場など、セキュリティーがしっかりした物件を検討しましょう。もちろん、防犯設備が充実していたとしても、自分でできる対策に取り組むことが大切です。
●管理が行き届いている
エントランスや廊下といった共用部分の清掃が行き届いているか、照明が切れていないか、ごみ置き場は乱雑になっていないかなど、管理体制も防犯に大きく関わってきます。一般的にメンテナンスがしっかりと行われている物件は不審者にとって侵入しづらく、反対に管理が不十分な物件は無防備な印象を与え、空き巣などの犯罪の標的になりやすいといわれています。きちんと管理が行き届いているか、内見時に確認しておきましょう。不審者は人目を嫌うため、管理人が常駐しているマンションや、1階に大家さんが居住しているアパートも、防犯性が高く安心です。
安全な一人暮らしのために意識したい防犯のコツと防犯グッズ

自分で自分の身を守らねばならない一人暮らし。まずは、今からすぐにできる防犯対策を紹介。一人暮らしをしている人もこれから始める人も、ぜひ参考にしてみてください。
●戸締まり確認を徹底する
当たり前のことですが、鍵を閉め忘れないように外出する際の確認を習慣付けましょう。在宅時であっても侵入される恐れはあるので、鍵とチェーンやドアガードなどを掛けておくと安心です。また、住人以外が入りにくいオートロックの物件を選ぶのも一つの方法。もちろん、玄関だけでなく、ベランダに通じる窓の戸締まりも忘れずに行いましょう。侵入経路となり得る玄関や窓の防犯性を高めるためには、ドアや窓に補助錠、窓ガラスの防犯フィルム、防犯ブザー、ステッカーなど、防犯グッズを活用するのもおすすめです。
また、ベランダにはセンサーライトと防犯カメラを設置するとより防犯効果を高められます。各種さまざまな製品が販売されているので、事前に設置方法を確認し、賃貸物件にも取り付け可能なものを選びましょう。1階の部屋や、窓が通りから死角になる場合はターゲットにされやすいため、特に注意が必要です。
●洗濯物を屋外に干さない
ベランダで干している洗濯物の種類や数で、住んでいる人の性別や年代を推測されやすくなります。洗濯した衣服が少なく、すべて女性ものだと分かれば、この部屋には女性一人しかいないのだろうと、目を付けられてしまうリスクもあるのです。
男性用の下着を一緒に干すなどの工夫もありますが、洗濯物を盗まれる恐れもあるので、できる限り室内干しの方が良いでしょう。また、長い間干したままにしていると、不在にしている時間を教えることにもなりかねませんので注意しましょう。浴室乾燥機付きの物件を選択すれば、室内でストレスなく洗濯物を乾かせるのでおすすめです。
●郵便物を小まめに取り出す
郵便物の宛先から個人情報を知られるケースがあるため、郵便受けに鍵を掛けるなどの防犯対策が必要です。また、郵便受けに郵便物がたまっていると、長期間留守にしていることを悟られてしまい空き巣の被害に遭う恐れがあります。旅行や出張など長期間不在となる場合は、「不在届」を郵便局に提出して郵便物などを局で保管してもらうなどの手続きをしましょう。
●突然の訪問者を警戒する
インターホンが鳴ったからといって、すぐにドアを開けるのは避けましょう。開ける前には必ず、ドアスコープやインターホンのモニターで相手を確認することが必要です。また、ドアを開ける際には、押し入られないためにもドアチェーンやドアガードを掛けたまま対応するようにしましょう。
●プライバシーに気を付ける
フルネームの表札は住人の性別まで分かってしまうので、氏名を書かないか、名字のみにとどめましょう。また女性が好むカーテンの色や柄で不審者に狙われるケースもあるため、中性的でシンプルなデザインの色柄を選ぶのがおすすめです。厚手の遮光カーテンにすれば夜間の室内照明も透けにくく、よりプライバシーに配慮できます。
また、日常的に利用するSNSですが、窓からの風景や付近の商店、使っている路線などの情報がヒントとなって地域や自宅を特定される恐れがあります。写真の位置情報はオフにして投稿日時をずらすなど、投稿する際には十分注意が必要です。
安心の管理体制で生活を支えるUR賃貸住宅

一部の団地を除き、各団地に配置される管理サービス事務所をはじめ、定期的に敷地内を清掃するクリーンメイトなど、いつも人の目が届き安心して生活できる環境が整えられています。
●一人暮らしにもおすすめ!きれいにリノベーションされた部屋も多数
UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構(UR)が管理する賃貸物件です。全国に約70万戸の賃貸住宅を管理しており、さまざまなタイプの物件の中からライフスタイルや好みに合った住まいを探せます。水まわりなどがきれいにリノベーションされた部屋も多く、賃貸住宅でありながら自分好みにDIYできる部屋があるのも大きな魅力です。
●UR賃貸住宅なら設備の条件で物件を検索できる
全国のUR賃貸物件を検索できるホームページでは、「さらに詳しく条件を指定する」の設定を利用して、「防犯カメラ」、「オートドアロック」、「モニター付きインターホン」などの、設備の条件を指定して検索することもできます。また、一定の規模以上の団地には「管理サービス事務所」が配置されており、内見時だけでなく、入居後も修理の依頼などの受け付け、問い合わせに対応しています。清掃員(クリーンメイト)がほぼ毎日のように敷地内を清掃するなど、日々の暮らしを快適にしてくれる管理も行き届いています。
●一人暮らしにうれしい!初期費用の安さとお得な家賃制度
UR賃貸住宅は礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要です。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため新規契約時の初期費用を大幅に抑えることが可能です。契約更新時の更新料の負担もなく、自動更新で手続きが不要なため、安心して住み続けることができます。同じ場所でずっと暮らすことを考えている人におすすめです。保証人だけでなく保証会社も不要なため、依頼や手配を行う手間もかかりません。
なおUR賃貸住宅の申込み資格には収入要件があります。それが「申込者本人の平均月収額が基準月収額以上であること」で、給与収入や事業所得、不動産所得、雑所得(年金等)など、将来も継続すると認められる収入をもとに、原則として過去1年間の額面収入の合計額を12で割った額を平均月収額としています。入居を希望する物件の家賃の額、入居者が世帯か単身かによって、基準月収額は以下のように異なりますので確認しておきましょう。

また、「U35割」や「URライト(定期借家)」といった一人暮らしにぴったりのお得な家賃制度も多数用意されています。
- <U35割> 35歳以下の方を対象としたお得な家賃
- 3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
- <URライト(定期借家)>
- 契約期間の満了により、契約が更新されることなく確定的に終了する契約。期間中の家賃変更がなく、3年間お得な家賃で借りられます。最初から借りる期間が決まっている人、いろいろな物件に住んでみたい人などにおすすめのプランです。更新の条件は、「U35割」と同じです。
物件自体の防犯性と、周辺環境のチェックも忘れずに

一人暮らしを始めると決めたら、どんな物件なら安心できて、どんな物件を避けるべきなのか、しっかり理解してから物件探しを始めましょう。物件自体の防犯性はもちろんですが、最寄り駅からの帰宅ルートに、人通りや街灯が少なく、死角になりがちな細い道や、不審者が出没しそうな危険なエリアはないか。周辺環境のチェックも必要です。UR賃貸住宅は、オートロックのある物件はもちろん、防犯カメラの設置やディンプルキーを採用するなど、セキュリティー対策にも力を注いでいます。さらに、敷地内の定期清掃や樹木の剪定など管理体制が徹底されているので、安全で快適な住環境が保たれています。
住まいに守られている安心感はとても価値のあるものです。ただし、日常生活においても防犯を意識した行動が大切。不安のない一人暮らしを満喫するために、この機会に身近な防犯対策から始めてはいかがでしょうか。
監修/佐伯 幸子


一人暮らしでできる防犯対策と防犯性の高い物件選びのコツを紹介
- ・一人暮らしには、空き巣による被害などリスクもある
- ・戸締まりの習慣や、洗濯物・郵便物の管理など、今からできる防犯対策がある
- ・オートロックや防犯カメラなどの設備、共用部のメンテナンスをはじめとした管理体制など防犯性の高い物件を探す
- ・UR賃貸住宅には、ある一定規模以上の団地に配置されている「管理サービス事務所」をはじめ、敷地内の定期清掃を行うクリーンメイトがいたり、安心して暮らせる管理体制がある

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