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防災を通してさまざまな人が住む地域のつながりをつくろう!UR×JKK「わがまち清新 つながるスタンプラリー」

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東京都江戸川区にあるUR賃貸住宅「葛西クリーンタウン 清新プラザ別ウィンドウで開きます」とJKK住宅「コーシャハイム清新」を会場として、イベント「わがまち清新 つながるスタンプラリー」が開催されました。このイベントは、団地や地域に住む日本人とインド人を含む外国人の交流のきっかけをつくるため、URとJKK東京(東京都住宅供給公社)が協力。
当日は、各団地の枠を超え、地域のみなさんが集まりました。

インド人を中心に多くの外国人が住む清新町

国際色豊かなエリアとして知られている西葛西。そのすぐ隣の清新町には、UR賃貸住宅「葛西クリーンタウン 清新プラザ別ウィンドウで開きます」や「葛西クリーンタウン 清新南ハイツ別ウィンドウで開きます」があります。同地域では、コロナ禍の影響もあり、外国人を含む入居者同士の交流機会の減少が課題となっていました。

そこで、「葛西クリーンタウン 清新プラザ」の集会所では2022年から「お抹茶体験会(抹茶たて体験、交流会)」「ボリウッドダンス体験会」を、同じ江戸川区内の小島町二丁目団地別ウィンドウで開きますでは団地自治会が中心となり「ひまわりプロジェクト ひまわり種まき会」といったイベントを、多文化理解やコミュニティ形成を目的に行っています。

  • お抹茶体験会
  • ひまわり種まき会

清新町には東京都住宅供給公社(JKK東京)の賃貸住宅「コーシャハイム清新」もあります。ここでも同じ課題を抱えており、住民同士の交流や防災を目的とした「スタンプラリーゲーム大会」や日本のお正月を知ってもらうための「新春おめでとう大会」が開催されていました。

このような背景があり、今回清新町地域で初めてURとJKK東京の共催で、防災をテーマにしたイベント「清新町地域交流 わがまち清新 つながるスタンプラリー」を行うことになりました。

URゲームやティータイムでお互いを知ろう!

イベント「わがまち清新 つながるスタンプラリー」では、エリア一帯を巡るスタンプラリー、誰もが楽しめるゲームや防災体験など、さまざまなプログラムが用意されていました。

UR会場での催しもののテーマは、「多文化理解の促進」。「葛西クリーンタウン 清新プラザ」の集会所に、ゲームコーナーやティータイムスペースが設けられていました。

ゲームコーナーに置かれていたのは、インドでよく遊ばれているビリヤードに似た「カロム」と、ボード上の石取りゲーム「マンカラカラハ」です。近くにインド人のボランティアスタッフが待機し、ルールを丁寧にレクチャー。インド人と日本人の子どもが、一緒にゲームを楽しんでいました。

ゲームコーナーの隣では、災害時に必要な防災グッズのカードを釣り上げて得点を競う「防災釣りゲーム」が行われており大盛り上がり。

飲み物や日本とインドのお菓子でひと息つけるティースペースでは、食を介して自然と会話が生まれるようになっていました。

集会所を出たところで行われていたのは、みちあそび立花一丁目団地(墨田区)別ウィンドウで開きますでも活動をしている一般社団法人SSKによって、巨大ジェンガ、スラックライン、チョークで落書きができるワンボックスカーなど、道幅に合わせた遊び道具が用意され、団地内の道路が遊び場になっていました。
こまやけん玉といった日本のおもちゃに興味津々の子どももいました。

また、「葛西クリーンタウン 清新プラザ」分譲の集会所では、和太鼓輪投げ、パラリンピックの正式種目であるボッチャの道具があり、普段接することが少ない遊びを子どもたちが楽しんでいました。
ベビーカステラのキッチンカーが出店し、スタンプラリーで小腹のすいた参加者が立ち寄っていました。

JKK体験や講座で防災について考えよう!

JKK東京「コーシャハイム清新」の会場では、「地域防災力の強化」をテーマにした催しを実施。

中庭やピロティでは、地域の消防団や消防署によって、初期消火体験、起震車、火災時の室内の状況を再現した煙ハウス、AEDの使い方などを体験できるコーナーが広がっていました。

日本人にとってはなじみのあるものですが、インド人にとってはどれもはじめて見るものばかり。参加していたインド人の一人は、「インドで防災に関する催しは耳にしたことがなく、とても勉強になった」と話していました。

室内のコミュニティサロンでは、防災食の展示や、段ボールで作るいす防寒アイテムの体験コーナーに加え、講座「在宅避難のススメ おうちでサバイバル」を実施。専門家から災害時に役立つ情報や知恵が紹介されたほか、ビニール袋で作った炊飯の試食、簡易トイレの体験などが行われ、参加者は興味深そうに耳を傾けていました。

また、会場には留学生の受け入れ支援や就労のための日本語教育などを行っている「一般財団法人 日本国際協力センター(JICE)」のブースも。日本語教室の案内などをしていました。

今回のイベントについて、JKK東京公社住宅事業部の奥田さんにお話をうかがいました。

奥田さん

私たちJKKは、地域のコミュニティ形成と、助け合える関係づくりを目的にイベントを開催しています。大規模な災害時はもちろん、孤立死の減少や子どもの安全確保など、コミュニティの活性化によって解決できる課題がたくさんあると考えています。
今回のようにURさんと連携することで、地域一体のイベントとして参加者同士が交流を広げることができました。イベントが共助の関係づくりに役立てばうれしいです。

広い会場中には6カ所のスタンプスポットが設けられ、スタンプをすべて集めると防災グッズがもらえました。

地域で働く人、住む人、学ぶ人などみんなを巻き込んで開催

今回のイベントは、自治会や地域の消防署、消防団、江戸川区、地域の福祉専門学校、高校、中学校などの協力も得ながら行われました。

学生ボランティアの確保やイベントの企画に参加したのは、「なごみの家」葛西南部の中村さんです。「なごみの家」は、江戸川区による誰でも立ち寄ることができる施設で、相談への対応や地域のネットワークづくりを進めています。

中村さん

なにかあったとき声を掛けあうために、日ごろから地域の人と関係を持つことが大事だと思います。そのためにも、このイベントがコミュニティの活性化のきっかけや、地域の担い手の育成につながっていったらうれしいです。
このエリアには、地域の課題について考えている人が多くいらっしゃいます。その課題を解決していけるように「なごみの家」で人と人をつないでいきたいですね。

今回ボランティアとして、学生たちに協力してもらいました。社会福祉士を目指す専門学生にとっては、今後の仕事に関する経験ができる良い機会になったと思います。

イベントスタッフには、日本人、インド人のボランティアも参加。それぞれの立場から、このイベントの感想を教えてもらいました。

日本人ボランティア
八杉さん

スタンプラリーやお菓子の提供など、外国人も参加しやすいイベントだったと思います。このエリアはインド人だけでコミュニティができているので、日本人からしてもインド人と仲良くなるのが難しいんです。このようなイベントであれば、国籍を超えたつながりをつくりやすいと感じました。

生活をしていく上でのルールづくりなど、外国人にアンケートを取ってこれから一緒に話し合いながら考えていくのも良いのではないかと考えています。

日本人ボランティア
Kさん

イベントに多くの方が参加していて、インド人も防災にかなり関心があることが分かりました。
私自身このイベントを通して顔見知りが増えました。災害時こそコミュニティの力や助け合いが大切になるのではないでしょうか。

近隣のインド人の友達ももっと日本の方と知り合いたいと話しています。にこっとしてひと言あいさつするなど、小さな一歩を踏み出すことで、お互いを知るきっかけができると良いな、と思います。

インド人ボランティア
アシュウィニさん

今回参加して、とても楽しかったです。長い間日本に住んでいて、ずっとこうしたイベントにボランティアとして協力したかったんです
みなさん親切で仲間に入りやすく、企画・運営がよく考えられていて、日本流の準備の仕方なども経験できました。インド人の友達にも、このイベントやボランティアをおすすめしたいです!

多文化を知り、地域のつながりをつくりながら防災も学ぶことができた今回のイベント。お互いが歩み寄り、さらにコミュニティの輪を広げていくため、これからもイベント「わがまち清新」は続いていきます。

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記事のまとめ

URとJKKの共催!防災がテーマの「わがまち清新 つながるスタンプラリー」

  • ・インド人を中心に外国人が多く住む清新町。UR賃貸住宅とJKK住宅では、入居者同士の交流機会の減少が課題になっていた
  • ・「わがまち清新 つながるスタンプラリー」は、コミュニティ形成や助け合える関係づくりを目的として開催
  • ・UR会場では、ゲームやティータイムスペースなど「多文化理解の促進」を意識した催しを実施。JKK会場では、防災関連の体験コーナーや講座など「地域防災力の強化」を考えた催しを実施
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