ゆたかなくらしって? まち×食
【団地のグルメ】カフェ、団地の活性化、見守り活動でふるさとを元気に!わし宮団地で見つけたおいしいお店「Kuki紅茶」
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団地の中には、住宅だけでなく飲食店やカフェなどがあることをご存知ですか? 全国の団地で、地元の人に愛されている名店を調査!
今回おじゃましたのは、埼玉県久喜市のわし宮団地にある「Kuki紅茶」です。
メニューのメインは5種類のセイロンティー
東武伊勢崎線「鷲宮」駅より徒歩約14分。わし宮団地の商店街内にあるのが「Kuki紅茶」です。
「Kuki紅茶」は、わし宮団地で生まれ育った社会福祉士の伊藤さんがオープンしたカフェ。スリランカ産の紅茶の販売や軽食類の提供を中心に、商店街の活性化、子どもの学習支援、地域福祉への貢献に取り組んでいます。
まずは、メニューの紅茶の中から「和なし」、「ディンブラ」、「煮出しミルクティー」の3種類をオーダー。
「和なし」は、カカオのような香りの茶葉「キャンディ」、程よい渋みとかんきつ系の香りの茶葉「ヌワラエリア」、そして久喜市の名産品であるナシの香りがブレンドされたフレーバーティー。ナシの上品な香りがふわっと鼻に抜け、次に爽やかな香りと風味が口の中に広がります。
「ディンブラ」は、セイロンティーの中でも最も優れた品種の一つ。甘く香ばしい香りとまろやかなコクのある味わいを楽しむことができます。
「煮出しミルクティー」は、「アールグレイ」を使ったミルクティー。ミルクの香りに負けないほどしっかりとした茶葉の香りを楽しめます。
伊藤さんは「ミルクが紅茶の風味を損なってしまわないよう、何度も調合してバランスを見極めました。こだわりの一杯です」と教えてくれました。
お店では、「和なし」、「ディンブラ」、「アールグレイ」に「ヌワラエリア」と「サワーサップ」を加えた5種類のティーバッグを販売。手土産やプレゼントにもぴったりです。
親子で安心してくつろげる店内
紅茶やコーヒーなどの飲み物だけでなく、紅茶を使用したデザートや、軽食もいただくことができます。
「Kuki紅茶パフェセット」(数量限定)、「ミニサンド」、「ハニートースト」をオーダーしました。
紅茶パフェには、Kuki紅茶の茶葉を使って作られた紅茶ゼリーとアイスクリーム、生クリームがたっぷり。爽やかな紅茶ゼリーと生クリームの相性が抜群です。「Kuki紅茶パフェセット」は飲み物も付いています。
卵とハムが入った「ミニサンド」、じゅわっとしたバターと蜂蜜がたまらない「ハニートースト」は、小腹が空いたときにぴったり。これらのメニューには、通常より手ごろな子ども料金が設定されています。
「忙しいパパ、ママがお子さんと一緒にカフェタイムを楽しめるように、子ども料金を考えました。みなさんの相談に乗ったり、子どもたちを見守ったりする場所でありたいと思っています。息抜きにぜひいらしてくださいね」と伊藤さん。
店内には、キッズスペースもあるので小さな子どもと一緒でも安心して過ごすことができます。
ふるさとに新しい風を!社会福祉士として地域に貢献
「Kuki紅茶」では、カフェだけでなく、商店街の活性化、子ども&大人の学習支援、子どもの見守り活動などに取り組んでいます。
「数年前、わし宮団地に訪れる機会がありました。そのとき目にしたのはにぎわっていた数十年前とは異なる、シャッターが閉まった商店街の姿。とても寂しい気持ちになりましたね。生まれ育った団地を元気にしたい。そんな思いからお店をオープンしました」と、マスターの伊藤さん。
オープンから2年たち、店舗にはどのような方がいらっしゃっているのでしょうか。
「お店は、お子さんからシニア世代までいらっしゃり、団地居住者さんの交流の場になっています。毎日、憩いの時間を過ごされているご夫婦もいますよ。良い方ばかりで、この場所でつながった住民さん同士での見守り体制も徐々にできつつあります。今後も、住民さんや子育て世帯にとって居心地の良い環境づくりに取り組んでいきます。」
店内には、自由に使用できる学習スペースや電子ピアノもあります。撮影日には、近隣にお住まいの常連客であるピアノの先生が来店し、美しい音色を聞かせてくれました。
店内の壁やティーバッグのパッケージに使われている紫色は、久喜市の花であるコスモスをイメージ。こんなところにも伊藤さんの地元愛が感じられます。
香り高いセイロンティーと温かいマスターがいる「Kuki紅茶」に、ぜひみなさんも足を運んでみてくださいね!
周辺環境もチェック!
緑が豊富な団地内。シャッターアートも誕生!
わし宮団地の商店街には、2023年夏、地元在住のイラストレーター・矢島玲花さんによるシャッターアートが完成。「日常に新たな色をもたらすきっかけになってほしい」との思いを込めて作られたこの作品が、団地を明るく彩っています。
団地内は自然が多く、落ち着いた環境。ベンチや公園もあり、のんびりと毎日を過ごすことができそうです。
最寄り駅である「鷲宮」駅の隣にある「久喜」駅は、JRと東武鉄道の2路線が利用可能で、通勤や通学に便利です。
社会福祉士のマスターがさまざまな形で地域に貢献!わし宮団地の「Kuki紅茶」
- ・スリランカ産の5種類の紅茶や、紅茶を使用したデザート、軽食をいただける
- ・お店では紅茶の提供と販売だけでなく、商店街の活性化、子ども&大人の学習支援の場づくり、子どもの見守り活動などに取り組んでいる
- ・UR賃貸住宅には、敷地内に商店街や飲食店、カフェがあるところも
埼玉県久喜市上内478
東武伊勢崎線「鷲宮」駅から、徒歩で14~20分。
「鷲宮」駅から埼玉の中心地「大宮」駅までは、隣の「久喜」駅でJR湘南新宿ラインに乗り換えると約30分。「新宿」駅までは約1時間10分です。
団地内には、スーパーマーケットや郵便局があるほか、徒歩15分の所には約100の専門店からなる大型ショッピングモールもあり、必要なものが近場でそろいます。
Kuki紅茶
埼玉県久喜市上内4782街区3号棟 104号
わし宮団地にあるカフェ。
紅茶やコーヒー、軽食などが味わえる。オリジナル紅茶の購入のみもOK。親子向けのプチイベントや、大人向けの資格取得の支援を行っている。
土曜日限定で生姜焼き定食も提供。(数量限定)- 【定休日】第1水曜日、毎週木曜日、日曜日、祝祭日
- 【営業時間】12:00~18:00
くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
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