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東京郊外の家賃の相場。安いエリアと費用を抑えるコツ、注意点は?

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「東京に住む」というと、にぎやかな街並みやタワーマンションをイメージしがちですが、東京は都市部から郊外まで多様な顔を持ち、街ごとの雰囲気もさまざま。特に、郊外は都市部に比べて賃貸物件の家賃が安く、活気ある商店街や豊かな自然など暮らしやすさも魅力です。そうした東京の郊外の中でも、特に家賃が安いエリア、家賃や引っ越し費用を抑えるコツ・注意点を紹介します。

東京郊外の範囲と家賃の相場

郊外とはよく聞く言葉ですが、明確な定義はありません。ざっくりと東京23区の外周部から都下(23区外)、近県の住宅の多い、自然も残るエリアを考えると分かりやすいでしょう。

●東京郊外とは?

東京都は、特別区の23区と、それ以外の東京都下という分け方ができ、一般的には23区外周部から都下を郊外と呼ぶことが多いようです。
辞書には郊外は、「都市に隣接した地域」、「都市周辺の地域」などと解説されていますが、都市部からあまり離れると、郊外というより自然に囲まれた田舎といったイメージに近くなるかもしれません。
ちなみに東京都西部には、島しょ部を除いて都で唯一の村である檜原村がありますが、この村は面積の9割以上が森林となっています。

また東京の場合、都市部から郊外に向かって、山手線の主要駅などから各方面に鉄道が延びています。このため、東京都に隣接する神奈川県、埼玉県、千葉県も広域の東京郊外と考えられます。
ターミナル駅から郊外方向への電車に乗ると、移動している間にオフィス街から住宅の多いエリアに入り、やがてマンションがまばらになって戸建てが増え、自然も豊かな郊外へと風景が変化しているのが感じられます。
ただ、どれくらいの乗車時間(=都市部からの距離)で、郊外と感じるエリアに到達するかは、路線によって異なります。

例えば、駅前・駅周辺に商業施設などが充実した地域が連なる路線は、「郊外に来た」と感じるまでの時間が長くなります。「東京」駅を起点に「新宿」駅を通って、「吉祥寺」駅、「三鷹」駅、「国分寺」駅、「立川」駅などを経て、東京都下の八王子方面に向かう中央線は、これに該当するでしょう。
また、「渋谷」駅から「代官山」駅、「自由が丘」駅、「田園調布」駅など、全国的にも有名な駅を過ぎ、神奈川県に入ってからは、「武蔵小杉」駅を経て「横浜」駅に至る東急東横線では、郊外らしい風景を目にする機会はほとんどありません。
一方で、「池袋」駅から「和光市」駅を経て、埼玉県の川越方面に向かう東武東上線は、急行に乗って20分ほどすると戸建てが目立つようになり、電車の窓から田畑を目にすることが増えます。

●東京郊外の家賃の相場

広い範囲が対象になるため、家賃相場にはばらつきがありますが、全体的な傾向として、郊外と都心の違いは以下のようになります。

  • ・単身者向け物件(ワンルーム、1Kなど)では、都心に比べて郊外の家賃相場は4~8万円ほど安い場合がある
  • ・ファミリー層向け物件(2LDK、3DKなど)では、都心に比べて郊外の家賃相場は13~30万円ほど安い場合がある
  • ・専有面積の広い、部屋数が多い物件ほど、郊外と都心との家賃相場の差も広がる傾向にある

東京郊外で家賃相場が安いエリア

都市部と比べて家賃相場が安い郊外。その中でも、特に安いエリアはどの辺りになるのでしょうか? 代表的なエリアをピックアップしました。

●青梅市
・家賃相場/ワンルーム~1LDKで4~6万円台、2LDK~3LDKで7~9万円台
・アクセス/「青梅」駅から「新宿」駅まで、JRで約1時間
・暮らし/大型商業施設、昔ながらの商店街や地元密着型スーパーなどが点在し、日常の買い物に便利。「秩父多摩甲斐国立公園」の玄関口にあたり、豊かな自然環境も魅力
●羽村市
・家賃相場/ワンルーム~1LDKで4~6万円台、2LDK~3LDKで6~7万円台
・アクセス/「羽村」駅から「新宿」駅までJRで約45分
・暮らし/全国で7番目に面積の小さい市で、その分、アットホームな雰囲気がある街。玉川上水沿いの桜、関東最大級の規模のチューリップ畑が有名
●東村山市
・家賃相場/ワンルーム~1LDKで5~7万円台、2LDK~3LDKで8~10万円台
・アクセス/「東村山」駅から「西武新宿」駅まで西武新宿線で約33分
・暮らし/近隣も含めると複数の商業施設が点在しており、買い物には困らない。市西部には屋外レジャー施設、東村山音頭に歌われた多摩湖などがある。最近は行政と民間が連携して、公共サービスを提供する公民連携に積極的なことでも有名
●日野市
・家賃相場/ワンルーム~1LDKで4~8万円台、2LDK~3LDKで7~10万円台
・アクセス/「日野」駅から新宿までJRで約30分
・暮らし/鉄道、モノレールが縦横に走り、移動に便利。市南部に動物園を含む緑豊かな多摩丘陵が広がり、豊富な湧水でも知られる。市内には大型商業施設、大型団地も
●町田市
・家賃相場/ワンルーム~1LDKで3~8万円台、2LDK~3LDKで7~12万円台
・アクセス/「町田」駅から「新宿」駅まで小田急線で約33分
・暮らし/市南東部に都市部に向かう鉄道が集中。「町田」駅周辺は、大型商業施設と商店街が広がり、利便性が高く、文化施設も多い。一方、北西部は多摩丘陵の自然、里山風景が残る

東京郊外で家賃を安く抑えるコツ

都市部に比べて家賃相場が安めとはいえ、「もう少し安ければ家計に安心」と感じる人もいるでしょう。物件探しのタイミング次第では、その希望がかなうかもしれません。

●不動産会社の繁忙期後を狙う

賃貸物件の家賃は、季節によって変動することがあります。
日本では会社、学校の新年度が始まる4月を前に進学や就職、人事異動などで新しく家を探したり、住み替えたりする人が多く、この時期は不動産会社の繁忙期といわれます。
ところが、このタイミングを逃すと、物件を探す人が減るため、賃貸物件のオーナーや仲介する不動産会社は、空室にしておくよりはと家賃を下げることがあるのです。
繁忙期は、一般には12月から4月上旬くらいまでといわれており、それ以外には、企業の異動が増える10月以降も、比較的物件を探す人の多い時期。それ以外の季節、特に夏場は、比較的家賃が下がることがあるといわれます。

ただ、季節のセールのように、一斉に家賃を値下げするわけではなく、あくまで不動産会社との個別交渉によるもの。最近は交渉しても値下げをしない物件も少なくありません。

●家賃の値下げ交渉がしやすい条件の物件を選ぶ

家賃の値下げ交渉に応じてくれるのは、空室になるリスクを避けたいため。誰もが借りたいと思えるような人気物件は、例え繁忙期が過ぎてたまたま空室だったとしても、値下げされる可能性は低くなります。
反対に交渉が可能なのは、次の繁忙期が来ても空室の懸念がある物件。具体的には古い、狭い、遠いなど多少不利な点がある物件です。
探す場合には、「便利な場所なら、和室でも、築年数が古くても、バスとトイレが一緒でも良い」、「テレワークで通勤の機会が減ったので、広めの間取りなら、最寄り駅まで15分以上歩いても構わない」など、自分の優先順を絞り込み、譲れる条件を譲って交渉しやすい物件を探すのが手です。

●ルームシェアやシェアハウスを利用する

また、ルームシェアやシェアハウスなどのように、家賃を複数人で負担する仕組みなら、一人当たりの家賃や光熱費を抑えることができます。
シェアハウスは専用の募集サイトがあるので、それを利用して探すのが効率的です。
ルームシェアの場合には、不動産の検索サイトで「ルームシェア可」などの条件を加えてみてください。気に入った賃貸物件があれば、それを友人と一緒に借りてシェアする方法もあります。

ただし、賃貸条件に複数人で入居できるとあっても、家族や親戚でない単身者同士の同居はできない、つまりルームシェアはできない場合もあるので、注意が必要です。
なお、単身者同士でも同居が可能な物件としては、例えば、独立行政法人都市再生機構が運営するUR賃貸住宅があります。URでは一定の広さや間取りを持つ物件について、単身者同士で同居できる「ハウスシェアリング制度」が利用できます。

東京郊外で家賃が安い物件を内見する際のチェックポイント

優先順位に従い、譲れる条件を譲って選んだ場合、内見でもある程度の割り切りが必要になります。とはいえ、快適性や安全性の面で、どうしても外せないポイントもあります。

●室内の設備

電気系統と水まわりが重点ポイントです。特に古い部屋の場合は、入念なチェックが必要です。
まず、電気系統ではアンペア数、コンセントが足りないことがあり得ます。その場合、複数の家電製品を同時に使えなかったり、パソコンが落ちやすくなったりするなどの不便が生じますし、たこ足配線をすることになって、つまずきやすくなることも。
また、エアコンが古い機種だった場合、冷暖房の効率が悪い上に消費電力が多く、電気代がかさむなどのデメリットも考えられます。

また、キッチンやお風呂、洗面台、トイレなど水まわりの設備もチェック。
キッチンは、蛇口から水を出してみて、水の出具合や止めたときの漏れの有無などを確認。シンク下の収納スペースでは、においや湿気などを確認しましょう。
長期にわたって空室になっていた部屋では、排水口からにおいがする場合がありますが、水を流してみて感じなくなるようなら問題はありません。流してみてもにおうようなら、不動産会社に早めに相談してみましょう。

お風呂ではまず、換気の状況や浴室内のカビなどをチェック。シャワーの水圧が弱すぎると快適に使えないので、水が出せるようなら見ておきたいところ。さらに、浴室の床や浴槽にも水を流してみて、排水がスムーズかどうかも確認を。
トイレでは、いつも水がたまっている便器の中、トイレタンクの中のカビなども見逃さないようにしましょう。

住み始めた後に不備が見つかっても、入居者が故意に破損するなどしたのでなければ、修理・交換はしてもらえます。ただ、修理をしてもらうまでは、不便なままで過ごすことになりますから、できるだけ入居前に確認、ベストな状況で暮らし始められるようにしたいものです。

●居住環境

次は、部屋の中や敷地内の居住環境について。
日当たりは、「日中は部屋にいないからあまり気にしない」という考え方もできますが、周囲からの騒音は、原因次第で昼夜を問わず聞こえる可能性があります。周囲に大きな音が出る施設、交通量の多い道路はないか、あったら内見時にそれがどの程度聞こえるか、自分の許容範囲かどうかを確認しておきましょう。
電車は、深夜から早朝までは運行しませんが、車の往来は時間に関係なく、逆に深夜は大型トラックが増えて、余計にうるさいことも考えられます。

このほか、建物の廊下やエレベーターホール、ごみ置き場などの共用部分の状況も見ておきましょう。
こうした共用部分に不要物が置かれていたり、過度に散らかっていたり、汚れたりしているなどの場合には、管理会社が適切に管理していないことが疑われますし、同時に、居住者にルールを守らない人がいるかもしれない可能性も教えてくれます。

●共益費や管理費

基本的なことですが、家賃以外に毎月または定期的にかかる費用の確認を。
一般的な賃貸物件では、家賃とは別に共益費・管理費が設定され、家賃と同時に毎月払うことになります。家賃だけを支出と考えていたら、管理費が意外と高く、契約をやめるようなケースも考えられます。
一部には、家賃に共益費・管理費を含む物件、共益費・管理費なしの物件もありますが、多くは共益費・管理費は、別と考えて物件を検討しましょう。
物件により、共益費、管理費と名称は違うこともありますが、両者とも物件全体の維持・管理に使われる費用という意味で、内容的には変わりありません。

これ以外に、保証会社に払う保証料、契約更新時に払う更新料、更新時の事務手数料、火災保険料などもあるので注意しておきましょう。

東京郊外の物件も多いUR賃貸住宅

「ハウスシェアリング制度」でも紹介したUR賃貸住宅は、全国に約72万戸の物件があり、都市部のタワーマンションから、東京郊外のマンション・団地まで多様な物件がそろっています。

特に、東京郊外のURに多いのが、広々とした敷地に、建物同士の間隔を十分に空けて建てられた団地です。敷地内に広場や公園などが点在する団地もあり、敷地内を散歩するだけで、自然豊かな郊外の雰囲気を感じることができます。

また、広めの間取りが多く、室内でゆったりと過ごせるのもURの魅力。
建物と建物の間が離れていることが多いため、他人の視線を気にすることなく、窓からの光や風を楽しむ快適な暮らしが実現できます。
広さを生かして、リビングを仕切ってテレワーク用の仕事スペースを設けたり、趣味の空間を設けたりするなど、自分たちの暮らしに合わせたさまざまな使い方もできます。

なお、URは築年数が古い物件のリノベーションにも積極的で、和室を洋室にする、モニター付きインターホンを設置する、キッチン・浴室・トイレなどの水まわりの設備を一新する、など現代のライフスタイルに合わせた改良が進んでいます。

●家計にやさしい4つの「ナシ」で初期費用を抑えられる

URには、引っ越しの初期費用などを抑えられる4つの「ナシ」が用意されているので、一般的な賃貸物件の場合の初期費用に比べると、家賃2~3カ月分の節約が可能です。

<1>礼金ナシ
入居時に必要な費用は、敷金(月額家賃の2カ月分)と日割りの家賃・共益費だけ。礼金は不要です。
<2>仲介手数料ナシ
通常は不動産会社に払う仲介手数料も不要。契約時の初期費用を抑えられます。
<3>更新料ナシ
契約は自動更新で、面倒な手続きも更新料も不要。長く住み続けると、さらにお得感がアップします。
<4>保証人ナシ
保証人も保証会社も不要なので、保証会社に払う保証料もかかりません。

>>UR賃貸住宅の4つの特長の詳細はこちら

●家計にやさしいお得な家賃プランも

URでは、借主との個別交渉による家賃の値下げは行っていませんが、以下のような家賃プランを利用すれば、お得な家賃で一定期間住み続けることができます。

・子育て割
最大9年間、家賃の20%(上限2万5000円)をサポートしてくれます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子どもがいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合が対象です。
・そのママ割
妊娠中も含め、現に同居する満18歳未満の子ども(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯であれば、3年間限定で、お得な家賃で借りられます。
※3年間の定期借家契約
・U35割
契約者が35歳以下の世帯も3年間限定で、お得な家賃で借りられます。学生、単身、夫婦、子育て世帯も対象です。なお配偶者以外の同居者には、一定の条件があります。
※3年間の定期借家契約
・近居割
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます。また、二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。

>>UR賃貸住宅の便利な制度はこちら

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郊外暮らしで家賃を抑えて暮らしを充実させる

郊外から都市部への回帰が続いてきた昨今ですが、ここへきてワーク・ライフ・バランスを求める人が増え、また新型コロナウイルスで「3密を避けたい」、「テレワーク中心で通勤の機会が減った」などと暮らしの常識が一変したことで、郊外での暮らしを再考、魅力を感じる人が出てきています。

在宅勤務などのため、自宅で過ごす時間が増える中、自宅を中心とした暮らしを充実させられるかどうかは、これからの住まい選びでは大事なポイント。東京郊外に多くの物件があり、広い敷地やゆとりある間取りも多いUR賃貸住宅なら、家賃の手ごろさに加え、暮らしを充実させてくれる条件がそろいます。

東京郊外での暮らしを考えるなら、URの物件も含めて検討すれば選択肢が広がるでしょう。

監修/中川 寛子

記事のまとめ

暮らしの常識が変わり、東京郊外での暮らしに改めて注目

  • ・東京の郊外は、23区以外の都下および隣接する3県の一部が大多数のイメージ。ただし路線によって、郊外に来たと感じるまでの時間・距離は異なる
  • ・都市部より郊外の方が家賃は安い傾向にある
  • ・暮らしの常識が変わり、郊外で自宅を中心とした暮らしを重視することも大事な選択肢に
  • ・UR賃貸住宅は、郊外にゆとりを持って建てられた物件も多く、暮らしを充実させたい人にぴったり

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