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光熱費の節約方法。世帯数ごとの平均額と費用を抑えるコツは?

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日々の家計で大きな割合を占めるのは、マンションやアパートなどの家賃ですが、水道代、電気代、ガス代などの光熱費もばかにはできません。特に、電気代やガス代は値上がり傾向にあり、以前と同じように使っていると、支払う金額は高くなるばかりです。そこで、毎日の生活の中で、無理なくできる光熱費の節約術を紹介します。

光熱費の平均額はいくら?

まずは、自分の家庭の光熱費が、平均と比べてどれくらい違うのかを確認してみましょう。
総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2018年(平成30年)」をもとに、全国の世帯の電気代、ガス代の平均支出額を紹介します。
ただし、これらは地域や季節による変動も大きいので、この平均支出額は、あくまで目安と考えてください。

●電気代の平均額

調査によれば、1カ月当たりの電気料金は、単身世帯で5852円、二人以上の世帯で1万765円となっています。

二人以上の世帯を世帯人数ごとに見てみると、二人世帯は9559円、三人世帯は1万1024円、四人世帯は1万1719円となっています。
家族が増えても電気代が2倍、3倍になる訳ではなく、家族が多いほど一人当たりの電気代は、少なくなってきます。
その理由として、電力会社の中には、基本料金や最低料金を設けた料金プランを提供しているところがあり、これは世帯人数に関係なく世帯(契約口数)ごとにかかることが挙げられます。
さらに、電力の使用量に応じた料金が加算されますが、家庭の中で多く電気を消費するものといえば、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコン、洗濯機など。これらは、世帯人数が増えれば電気代が増加する傾向にありますが、それでも二人だから2倍、三人だから3倍とはなりません。

なお、調査世帯すべての平均は、1カ月当たり9151円で、年間では10万9810円となっています。

●ガス代の平均額

同じ調査で、ガス料金を見てみましょう。ガスを利用するのは、主にお風呂(給湯や追いだきも含む)、暖房器具、調理器具です。

1カ月当たりのガス料金は、単身世帯で3104円、二以上の世帯で4760円となっています。
こちらも二人以上の世帯を人数ごとに見ると、二人世帯で4364円、三人世帯で5101円、四人世帯で5036円となり、家族が増えても2倍、3倍にはなりません。
これも電気料金と同様、世帯(契約口数)ごとに基本料金がかかり、それに従量料金が加算される仕組みだからです。総世帯では1カ月当たり4216円、年間では5万592円となります。

注意したいのは、都市ガスかプロパンガスかによって、ガス料金に違いが出る可能性があること。
都市ガスは、2017年まで規制料金だった影響もあり、会社ごとの料金設定のばらつきはさほど大きくありません。
一方で、プロパンガスは以前から自由料金制で、会社ごとに料金を設定しているため、地域によってばらつきが大きい傾向が見られます。
このため、同じ地域で都市ガスとプロパンガスが供給されていた場合、都市ガスよりプロパンガスの方が、ガス料金が割高になることもあるようです。
賃貸物件を探す場合、プロパンガスを使う物件しかなければ仕方ありませんが、都市ガスも選べる地域は、希望の物件が、どちらのガスを使っているかチェックしておきましょう。

参考:「家計調査年報(家計収支編)2018年(平成30年)」(総務省統計局)
http://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/index.html

光熱費を節約するコツ

電気やガスを使う生活に付きものの光熱費ですが、できれば安く済むに越したことはありません。生活の中のちょっとした工夫で、節約する方法を紹介します。

●契約会社を変更する

2016年4月に電力自由化、2017年4月に都市ガスの自由化を受けて、現在では地域にかかわらず、契約する電力会社・ガス会社を自由に選べるようになりました(以前は電力会社も都市ガス会社も、地域ごとに独占的に事業を行っており、消費者が会社を自由に選べない状態でした)。
現在は、消費者に選んでもらえるよう、各社とも時間帯や曜日・季節によってお得になる料金が選べたり、電気とガスの契約を1社にまとめるとお得になったりと、さまざまな料金プランを提供しています。
このため、自分の生活に合ったプランを選ぶことで、これまでより光熱費を下げられる可能性があります。ネット上で会社やプランの比較ができるサイトなどもあるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

また、会社を変えなくても、契約プランの見直しで、電気料金を下げられる場合もあります。
例えば基本料金が、契約アンペア数により変化する料金プランを利用している場合、基本料金は、契約アンペア数が高いほど高くなります。
アンペア数とは電気が流れる量のことで、30A、50Aなどと表記され、これが高いほど同時に使用できる家電製品も増やせ、逆に不足していると、大きな電力を消費する家電製品(電子レンジやドライヤーなど)を使ったときに、ブレーカーが落ちることになります。
アンペア数は、最初に契約したときのままということが多いため、今の家族で使う量よりも高いアンペア数で契約していないかどうか確認してみましょう。
一般的な家庭であれば、40~50A程度あれば十分なことが多いようです。世帯人数が少ないなど、同時に使用する電力が小さければ、さらに少ない契約アンペア数でも問題ないこともあるでしょう。

●家電製品の使い方を見直す

基本的なことですが、照明器具をLEDに替え、使っていない部屋の照明や冷暖房器具、特に見るつもりもないテレビなどを消すことで、一定の節電効果が得られます。
さらに、テレビをだらだら見ないようオフタイマーを設定する、ホットカーペットの消し忘れ防止にタイマー付きコンセントを利用するなど、あらかじめ利用時間を決めておくのも効果的です。

テレビには、省エネモードの設定がある製品も多く、この設定に変えるだけで自然に節約ができます。加えて画面を明るくしすぎない、音量を大きくしすぎないなども節電効果があるといわれています。
冷蔵庫は、直射日光やエアコンの暖気などで、周囲の温度が高くなる場所を避け、取扱説明書を参考に、壁から適切な距離を取ること。庫内は、冷却効率を落とさないよう詰め込みすぎをやめ、扉を開閉する回数も短時間・最低限にするのがおすすめ。
また、エアコンは設定温度を抑えることで、電力消費を節約できるといわれていますが、フィルターの掃除をしておくのも、無駄な電力消費を抑えるポイントです。
トイレの保温便座の電力消費はさほど大きくありませんが、必要と感じる寒い季節以外は、スイッチを切っておきましょう。こうした小さなことでも、積み重ねれば電気料金を着実に下げることができます。

●料理の仕方を変える

ガスで調理する際には、圧力鍋を利用すると、通常より短時間で調理ができ、ガス料金の節約にもなります。
ちなみに、ガスを使うときにやってしまいがちなのが、強火が必要だからと、コンロの炎が鍋底からはみ出すほど火力を強くすること。これは鍋だけでなく、周囲の空気まで暖めてしまうだけで、ガスの無駄遣いになります。強火の場合も、鍋底から炎がはみ出さない程度にし、中火なら炎の先端が鍋に当たるくらい、弱火なら鍋底に直接当たらないくらいに調整しましょう。
また、長時間の煮込み料理などは厚手の鍋を使うなど、料理によって鍋を使い分けることも大切。そして、鍋から熱が逃げないよう、ふたをするとガス料金の削減につながります。

●家電製品を買い替える

思い切って、家電製品を買い替えるという方法もあります。というのも、最近の家電製品は、消費エネルギーを抑えるよう設計されている傾向があるからです。
一時的な出費にはなっても、長い目で見れば、電気代節約につながるというケースが多いもの。
特に、エアコンや冷蔵庫など、家庭の中での消費電力が大きく、長時間使うものについては、その節約効果がより実感できることでしょう。

●家計簿を付ける

こうした小さな節約は、目に見える形にするとモチベーションが保ちやすくなります。
例えば、家計簿を付けるなどして、毎月かかっている光熱費を把握し、徐々に減っていくのを確認できると、来月はもっと節約しようと思えるものです。
最近では、パソコンやスマホで管理できる家計簿アプリなどもあるので、使いやすいものを選んで記録してみてはいかがでしょうか。

また、電気料金やガス料金の支払いを、口座振替やクレジットカード払いに変更すると割引になったり、会社ごとのポイントが付いたりすることもあります。家計簿を付けることで、計画的な支払いや、ポイントの活用を考えるきっかけにもなります。

家庭に合った方法で、無理なく節約を!

さまざまな工夫で少しでも安くしたい光熱費ですが、無理な節約は長続きしません。継続するポイントは、その家庭に合った方法を探すことです。

例えば、子どもが小さいうちは、親と同じ部屋で生活する時間が長いものの、成長するに従って、それぞれの部屋で電気やエアコンを使うようになったり、生活時間がずれたりして電気料金が上がりがちです。

こうした事情を踏まえた上で、エアコンをよく使う家庭なら、エアコンにかかる電気料金を下げることを心掛ければ、照明をこまめに消すよりも、家庭全体としては大きな節電効果が得られるでしょう。
また、子どもがいる家庭は、リビングで勉強するようにすれば、自室で使う照明やエアコンの電気代を多少なりとも節約できます。
オール電化の家庭なら、割安な深夜料金単価が適用されるプランを契約し、お風呂やシャワー、洗濯などを夜のうちに済ませるという方法もあります。

まずは生活の中で、家族全員がストレスなく続けられる方法を見付けられれば、光熱費は意外と簡単に減らすことができます。

監修/矢野 きくの

記事のまとめ

光熱費節約のコツはさまざまなので、家庭に合った方法で無理なく節約を

  • ・契約する電力会社・ガス会社を自由に選べる時代に。自分の生活に合ったプラン選択で節約になる可能性も
  • ・基本料金が契約アンペア数によって変化する料金プランの場合は、現在の使用量に合った契約アンペア数に下げることで、電気代を節約することも可能
  • ・家電製品やガスの炎などの使い方の工夫が光熱費の節約に
  • ・家計簿を付けて、節約効果を数字にして“見える化“すれば、節約を続けるモチベーションに

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