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UR賃貸住宅の魅力!「安心で心地よい“あかり”」の秘密に迫ります

前回はUR賃貸住宅の「屋外の自然環境への取り組み」を調査しに現地に訪れて、さまざまな緑化計画の取り組みを学びました。3回目となる今回は、UR賃貸住宅の魅力のひとつである「美しく安全で快適な“あかり”への取り組み」を調査すべく、夜の団地探訪を行います!

第3回:UR賃貸住宅に関する疑問に答えます! インタビュー「UR賃貸住宅の魅力! 安心で心地よい“あかり”の秘密~夜の団地探訪~」

都会でありながら、それでいて一歩裏道に入るとホッと安心するような下町情緒も感じられる街・三軒茶屋。今回は、そんな東急田園都市線・三軒茶屋駅から徒歩9分に位置するUR賃貸住宅『アクティ三軒茶屋』を訪れました。こちらのUR賃貸住宅は「あかり」にさまざまな工夫を凝らすことで「快適で安全・安心に暮らせる街づくり」や「街並みに相応しい景観づくり」を目指しているそうです。

今回も20代を代表してライター・北山が現地を訪問しました。そして、さまざまな疑問にお答えいただいたのはこちらの4名。UR都市機構の電気設備担当の田中さん(左)、田村さん(中央左)、林さん(中央右)、造園担当の成田さん(右)です。
では、4名の方にお話を伺っていきましょう。

Q.UR賃貸住宅の「照明」が人々にもたらす良い効果とは、どのようなものなの?

ライター:
「今回のテーマは『安心で心地よい“あかり”の秘密』。早速ですが、照明が人々にもたらす良い効果についてUR都市機構さんの考えを教えてもらえますか?」
田中さん:
「はい。そもそも照明とは、当然のことながらその場所を利用される方の安心・安全を守るために設置するものです。ですが、効果はそれだけではありません。照明の光の使い方・色・強さを工夫することで、高級感や落ち着き、住宅ならではの安らぎや団らんなどを作りだすことができます。夜の景観は、街づくりに重要な要素のひとつですので、安全性・防犯性を確保したうえで、より人にやさしい、あたたかで心地よい「あかり」を作ることを心がけています。このような「あかり」をUR都市機構では景観照明と呼んでいます」
田村さん:
「そうですね。同じ空間でも、照明の工夫次第でさまざまな演出をすることができるから面白いですね。例えば、壁面へのウォールウォッシャー(壁面全体をまんべんなく明るくする照明手法)や光壁・光床などの手法を使って、広い面を均一に明るくすることだけでも、非常に強いアイキャッチ効果が生まれます。樹木を利用したアップライティングや、水面を利用したミラーライティングは華やかな雰囲気を、明るさの強い光源を利用した装飾照明はきらびやかな雰囲気を与えることができます」

Q.『アクティ三軒茶屋』で、照明にこだわったのはなぜですか??

ライター:
「なるほど。あまり意識していなかったですが、団地のあかりって色々と効果があるのですね。では、この三軒茶屋の団地であかりにこだわった理由を教えてもらえますか?」
林さん:
「三軒茶屋は、賑やかな繁華街でありながら、隠れ家的なカフェ、レトロな雰囲気が残る商店街など、多くの方々に愛される地域です。アクティ三軒茶屋は住宅街に計画された高層集合住宅でしたので、周囲の環境に馴染むような照明を作ろうと考えました。また、こちらの団地が完成したのが平成14年なのですが、アルミルーバーやガラス、ステンレスを多用し、屋上にキャノピー(庇)を設けるなど、当時からするとかなり先進的なデザインだったのです。その建物意匠を夜も演出したいという試みもあって、景観照明を導入することとなったのです」
ライター:
「確かに! 都会的でありながら、安心できるような三軒茶屋の雰囲気に合ったライティングにこだわられたのですね」
田中さん:
「これまでも屋外景観に配慮をしていましたが、どうしても安心・安全をメインにして明るさの確保が第一に考えられてきたのだと思います。しかし、ちょうどこの団地の建設計画が始まったころは、安全性に加えて快適性や環境に配慮する意識が高まっていて、『夜の景観づくりに本格的に取り組んでみよう』というように考え方が変わってきていました。ここ『アクティ三軒茶屋』は、建物や造園のデザインも含めて、総合的に夜の景観づくりにチャレンジして手掛けられた、まさにUR賃貸住宅の景観照明をはじめた、先駆けとなる団地ですね」

Q.『アクティ三軒茶屋』ならではの、照明計画の具体的な取り組みや、照明器具の選定について教えてください。

ライター:
「よくわかりました。では、せっかくお邪魔したので、ここ『アクティ三軒茶屋』で取り組まれた具体的な照明計画を教えてください!」
成田さん:
「例えば、この樹木のライトアップです。『アクティ三軒茶屋』は大学跡地に建てられたのですが、既存の樹木をできる限り保存し、都心の中でも緑豊かな居住環境となるよう取り組んでいます。シンボルツリーであるこちらのヒマラヤスギはかなりの高木ですが、夜は暗い陰のかたまりになりがちです。そこで、計画的に光を当てることによって、陰になるのを防ぎながらも、同時に樹木に反射した光で雰囲気を明るくするなど、夜でも緑の存在がお洒落な空間を演出できるよう工夫しています。そのため、帰り道は夜のお散歩気分で敷地内を歩いていただけます。敷地内には、メタセコイアやハナノキなどたくさんの樹木がありますが、木の種類によって見せ方が違うので、それぞれライティングを変えています」
田中さん:
「景観照明の計画では、特に演出性が高く、景観照明のポイントとなる部位、つまり「景観照明における見せ場」を設定することが重要です。通行者の目線に立ち、「どこから見せるのか」を意識した計画を心がけています。例えば、『アクティ三軒茶屋』の団地の入り口から続くメイン通路の照明は、ぜひ見ていただきたいですね。具体の照明手法としては、この団地ではハイポールの照明器具は使っていません。歩く人自体が照らされるのではなく、周囲が明るくなっていることで快適な歩行性を確保しています。メイン通路ではひざよりさらに下の位置に照明を設置し、人々の目線に合わせたヒューマンスケールな道にすることで、ストレスなく過ごせるよう設計しています」
田村さん:
「そして道の向こうに見えるのが、路面に照らされた丸いスポットライト。ポン、ポン、ポン、と地面を丸くリズミカルに照らすことで、足取りが軽くなるような気分になってもらえれば嬉しいですね」
田中さん:
「こちらは住棟のエントランスです。ここはゲート性を持たせるために他のエリアよりもとくに明るく照らしています。落ち着きのある照明の敷地内をゆったりと歩いていき、行きつく先に自分の住む家が見えて、ホッとする。そんなシーンを想定しています。照明の光がガラス面に反射しないように配置や配光を検討し、壁面のみを効果的にライトアップする設計をしました」
林さん:
「こちらは、ぜひ注目していただきたい住棟の屋外階段です。照明器具を見せないで壁面全体を照らし、ルーバーから漏れる光によって階段室を行燈(あんどん)のように見せています」
田村さん:
「建物の屋上もご覧ください。建築デザインの表現として設けたキャノピーをアッパーライトで照らしています。このキャノピーは仕上げ色を反射率の高いものにして、照明効果を高めています」

Q.気になる省エネ面では、どのような工夫がなされていますか。

ライター:
「想像以上にありとあらゆるスペースで照明環境が整えられていますが、省エネ面では、どのような工夫がなされていますか?」
田村さん:
「昨年度照明器具をリニューアルし、すべてLED化することで、消費電力を40%削減しました。また、深夜など通行者が少ない時間帯には、ライトアップを消灯するなど、シーンに合わせた照明制御を採用しています」
ライター:
「あって当たり前としか考えていなかった団地の照明が、そこまで考えられて設置されているなんて! わたしたちの生活をさりげなく支えてくれている、あかりの存在の大きさに改めて気づけました。みなさん、本当にありがとうございました!」

前回の座談会に参加された関東在住のRisaさん(21歳/モデル)。この記事を読んで疑問が解決したようです。

Risaさん:
「あかりは安心・安全のためで、それ以外に効果があるなんてそれほど深く考えたことはありませんでした。でも今回の記事で、UR賃貸住宅がお住まいの方に対して、そして近隣の住民の方に対して、さまざまな角度からあかりの配慮がなされていることが理解できました。とくに、ホッと安らぐようなあかりの演出に感激! 毎日癒されそうで、住んでみたくなりました」

さて、次回はUR賃貸住宅のリノベーション物件に潜入したいと思います。どんな部屋なのか気になりますよね! わたしも今からワクワクしています! 乞うご期待!

アクティ三軒茶屋(UR賃貸住宅)

東京都世田谷区野沢1-35
東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩10分圏内。大学キャンパス跡地に建てられた団地内には当時の面影を残す樹木などが残されており、都会でありながら安らぎを感じます。また、照明による景観づくりにもこだわっており、夜になると、昼とはまた違う温かく美しい景色が現れます。

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