鍋ごと気軽に集会所へ！手軽なのにごちそう感も

大人も子どもも大好きなカレーは、何でもない日の気分を上げる持ち寄りごはんにもってこい、とコウさん。
「前日の晩にも仕込めて楽ですし、鍋で気軽に持ち運べるので、定番中の定番です。」

ポイントはまず、ルーを使わずにスパイスだけをミックスした粉末状のカレー粉を使うこと。
「本格的な味わいに仕上がるのに、実は煮込む時間が短く済みます。当日でも作りやすいですよね。」

ごはんもターメリックライスにするのがおすすめ。
「特別感も出ますし、黄色に誘われて子どももよく食べるんです。炊飯器に材料を入れて普通に炊けば良いので、簡単。彩りと栄養に、焼き野菜やヨーグルトなどを添えれば、グッと華やかなごちそうになりますよ。」

「簡単トマトチキンカレー」の材料と作り方

【材料（四～六人分）】

• 鶏モモ肉（から揚げ用）…500g
• タマネギのみじん切り…１個分
• ニンニク、ショウガのすりおろし…各１かけ分
• ホールトマト缶…２缶（800g）
• カレー粉…大さじ３～４
• 牛乳…300ml
• バター…20g
• 蜂蜜…大さじ１＋1/2
• 塩…小さじ２＋少々
• サラダ油…大さじ３

〈焼き野菜〉

• ・野菜（赤パプリカ、黄パプリカ、ナス、アスパラなど）…適宜
• ・サラダ油…大さじ１
• ・塩…少々

香菜のざく切り（好みで）…２～３株分
プレーンヨーグルト（無糖・好みで）…適宜

集まる人数に合わせて多めに作りたいときは、基本的には倍量の材料を用意しますが、水だけは少なめに。２倍の分量で作る場合は、まずは水は１.５倍量にして調節していくと失敗しませんよ。

【作り方】

1. 1鶏モモ肉は塩少々を振り、軽くもみ込む。
2. 2フライパンにサラダ油大さじ２を中火で熱し、タマネギを炒める。
   しんなりしたら鶏モモ肉を加えてさらに炒め、肉の色が変わったら残りのサラダ油を足し、ニンニク、ショウガ、カレー粉を加えて炒める。
3. 3油がなじんだらつぶしたホールトマト、塩を加え、煮立ったら弱火にして10～15分ほど煮る。牛乳を加えてさっと煮詰め、塩を適宜（分量外）入れて味を調える。
   バター、蜂蜜を加えてさっと混ぜ合わせる（★）。
4. 4焼き野菜を作る。野菜は各々食べやすく切り、サラダ油を中火で熱したフライパンに並べ入れて焼く。こんがりと焼き色が付いたら、塩を振り、器に盛る。
5. 5器にターメリックライス（作り方は下記参照）を盛り、③をかけ、好みで④と香菜を添え、ヨーグルトをかける。

★ワンポイントアドバイス

バターと蜂蜜を加えると、コクが増します。辛さを少しマイルドにしたければ、分量よりやや多めに加えても。

コウさんの“ちょっぴり”アドバイス

野菜は「別盛り」が正解！

野菜嫌いの子どもには、良い手があります。
カレーの皿に直接添えずに、あえて彩り良く別盛りにしてみてください。食べたい野菜を自分で選べますし、普段苦手なものでも、みんなにつられてかえって食べるものです。油でこんがりと焼いた焼き野菜は香ばしくて、子どもも食べやすいですよ。

「ターメリックライス」の材料と作り方

カレーが“映える”ひと手間も役割分担で気軽に楽しもう

団地の集会所で集まる食事会の良さは、準備も片付けもみんなで役割分担できるところ。今回の「簡単トマトチキンカレー」なら、カレー担当、ターメリックライス担当など、それぞれ持ち寄れば準備も楽に済みます。

「焼き野菜は彩りもきれいだし、カレーにもよく合います。でも、普段ならそこまではなかなか作れないもの。持ち寄りだからこそ味わえるおいしさじゃないでしょうか」とコウさん。

カレーは辛いかも、など子どもと一緒の食事会は心配も付きもの。「我が家でもよく大勢の親子で集まりますが、子どもってお菓子を食べるか、遊んでいるか。正直、みんなで集まるとごはんより遊びに夢中になるんですよ（笑）。だからあまり難しく考えずに、大人もリラックスして食事会の時間を楽しんでくださいね。」

UR賃貸住宅の「集会所」は気軽な集いの場

写真は「多摩ニュータウン ベルコリーヌ南大沢」の集会所。2018年に「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」の提案でリノベーションされた。最大のポイントはキッチンスペース。業務用のオーブンや冷蔵庫などを備えた大型キッチンを導入している。

UR賃貸住宅の集会所は、みんなが集まれる場所。「みんなでパーティーをしたい」、「何でもない日だけれど、ちょっとみんなで集まりたい」、そんな場合でも、UR賃貸住宅にお住まいの方なら、予約が空いていればいつでも利用できます。１時間当たり数百円のお得な料金設定も魅力。テーブルやいすなどのほかに、一部の集会所にはキッチンやウッドデッキなどの設備が備わっている場合もあります。（一部集会所のない団地もあります。）