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団地ではぐくむ顔の見える関係。遊びながら学ぶ「防災×ASOBI FES」!

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東京都墨田区にある立花一丁目団地別ウィンドウで開きますで、イベント「防災×ASOBI FES」が開催されました。
団地で毎月第3土曜日に開催されている移動式あそび場「みちあそび」と「地域食堂こだち」から生まれた地域のつながりを土台に、団地自治会や、地元の団体などと連携して実施。当日は防災体験や食事などを通して、子どもからシニア世代までが自然に交流する姿が見られ、地域の温かな関係性が広がる1日となりました。

遊びとごはんがつなぐ、地域の輪

東京都墨田区の立花一丁目団地では、2022年から月1回、当日設置された遊具で自由に遊べる移動式あそび場「みちあそび」と、近隣にお住まいの方が気軽に集える「地域食堂こだち」が開催されています。

活動を続けるうちに、地域のみなさんから「自分も場づくりにかかわりたい」という声が少しずつ集まるようになりました。関係者での話し合いを重ねる中で浮かび上がったのが、日ごろから課題となっている「防災」です。
そこで、防災をテーマにしたイベント「防災×ASOBI FES」を昨年開催。その反響を受け、今年も引き続き行うことになりました。

毎月「みちあそび」を実施している一般社団法人SSKでは、輪投げやけんけんぱができるコースのほか設置された遊具などが広場に並び、のびのびと遊べるようになっていました。あわせて、能登地震による災害のパネル展示もあり、防災について学べるコーナーも設けられていました。

全面が黒板になった車も登場し、チョークで自由に落書きを楽しむ子どもたちの姿も見られました。

イベントの主催者の一つでもある一般社団法人SSKの秋山さんに、開催のきっかけについて教えてもらいました。

一般社団法人SSK
秋山さん

「防災×ASOBI FES」は、「団地内に設置されている、かまどベンチで豚汁を作ってみたいよね」という、ちょっとしたアイデアから始まりました。
そのため、軸にあるのはあくまで「楽しい体験」なんです。結果的に防災について学べる内容になっていますが、楽しいコンテンツだから子どもたちも気軽に参加してくれていると思います。
「みちあそび」では子どもたちが興味を持つ遊びに加え、こまやけん玉、ベーゴマなど、大人が懐かしみながら一緒に参加できる遊びも用意しています。こうした工夫から、世代を超えた交流が生まれています。

また、今後の「みちあそび」では、「子どもたちと何かやってみたい」と考える地域の人が気軽に参加できる体制づくりも進めています。

「地域食堂こだち」が今回のイベントでふるまったのは、豚汁とおにぎり。豚汁作りには、普段はベンチとして使われ、災害時には座板を外すことでかまどになる「かまどベンチ」が活用されました。
朝から食材の準備や調理、後片付けを担当したのは、「地域食堂こだち」や一般社団法人SSKのメンバーと、日ごろから「みちあそび」に参加しているボランティアの子どもたち。地域のみんなで力を合わせて、湯気の立つ豚汁とおにぎりをつくり上げました。

お昼時になると、ブースは多くの人が集まり大行列! 冬の寒さの中、豚汁とおにぎりを囲みながら、ほっとひと息つく姿があちこちで見られました。

また会場の一角では、フードドライブも実施されました。フードドライブとは、家庭で余っている未使用の食品を持ち寄り、必要としている団体や施設に寄付する活動のことです。

「地域食堂こだち」の運営に携わる本橋さんは、今回の取り組みについて次のように話します。

「地域食堂こだち」
本橋さん

「かまどベンチ」は、あの場所がベンチであることも、かまどとして使えることも、まだ知らない子どもたちが多いんです。だからこそ、「災害時にはこんなふうに活用できるんだよ」と知ってもらうきっかけになればと思い、今回使わせていただきました。
ボランティアとして手伝ってくれた子どもたちは、地域の方から「すごいね!」などと声を掛けてもらい、とても良い経験になっているようです。これからも「地域食堂こだち」での活動を通して、地域の方々が一緒に食事をする機会を増やし、自然に会話が生まれる交流の場をつくっていけたらと思っています。

体験と遊びで学ぶ、立花児童館の防災プログラム

「地域食堂こだち」や「みちあそび」がこの団地で開催されるようになったきっかけをつくったのが、団地のすぐ近くにある立花児童館です。立花児童館では学童クラブを運営し、地域の子どもたちに安心して過ごせる遊びと生活の場を提供。あわせて、地域ネットワークの中心的な役割も担っています。

今回、向島消防署協力のもと、「VR(バーチャルリアリティー)防災体験車」が会場に登場しました。VRゴーグルを装着し、車内の座席に座って映像を見ることで、地震や火災など災害時の周囲の状況をリアルに体感できる防災プログラムです。家具が倒れてくる場面なども再現されており、まるでその場にいるかのような臨場感の中で、災害の現実を知ることができます。

立花児童館と「地域食堂こだち」が、合同で実施していたのが、「防災なぞときゲーム」。配られた用紙とファイルを手掛かりに、会場内に置かれた漫画を集めながら答えを導き出していくというものです。

参加者は会場内を行き来しながら問題に挑戦。遊び感覚で楽しみながら、防災について自然と学んでいました。

また「児童館の出張あそび場」では、ストラックアウトなどを楽しむことができました。

イベント主催者の一員でもある立花児童館。館長の蔵野さんは、地域の子どもたちを見守り続けています。

立花児童館
蔵野さん

児童館として一番大切にしているのは、子どもたちが地域の方と顔見知りになることです。子どもは家庭だけで育つのではなく、児童館や学校、そして地域の中で育っていきます。だからこそ、このような場を通して、有事の際に子どもたちが地域の方に助けてもらえる関係性を築いていけたらと思っています。
「防災×ASOBI FES」は、今後も続く行事として育てていきたいですね。この地域には、シニア世代の方や外国籍の方などが共に暮らしています。そうした中で、「地域食堂こだち」はシニア世代の利用も多く、外出のきっかけにもなっています。こうした出会いの場やつながりの場を、これからもURさんと一緒につくっていきたいですね。

地域の力が集まった、多彩なコンテンツ

会場ではこのほかにも、さまざまな催しが行われていました。
全国こども食堂支援センター「むすびえ」とのつながりから、さいたま市の子ども食堂のみなさんもキッチンカーで参加。長期保存可能なアルファ米を使ったカレーやリゾットが無料提供され、こちらも多くの来場者でにぎわいを見せていました。

向島消防署による消火器の使い方の訓練や、NPO法人すみだ多文化共生交流会による外国人向けの防災訓練AED体験も実施されました。会場には英語と中国語の通訳が常駐し、防災になじみのない海外出身の方にとっても、もしものときに備える大切さを知る機会が生まれていました。

墨田区防災士ネットワーク協議会では、「カラフルねんどであそぼ」と題し、非常時のトイレについて楽しく学べる体験コンテンツを実施。また、すみだ多文化共生交流会では、災害時の備えへの理解を深めるパンフレットの配布や防災グッズの紹介が行われました。
さらに会場には相談コーナーも設けられ、公認心理師が常駐。子育てや仕事、学校、介護など、日常の悩みを気軽に相談できる場が整っていました。

集会所では、UR都市機構による防災講座「団地での在宅避難と、身近なものでできる実践防災」が開催されました。あわせてURの復興支援事業のポスター展示も行われました。午後には、墨田区による防災講話「地震について」も開催されました。参加者は真剣な表情で耳を傾け、それぞれが今できることをあらためて考えていました。

イベントに込めた思いや、地域とのかかわりについて、URの加藤さんにお聞きしました。

UR 加藤さん

イベント開催の目的は、地域の連携を深めることと、防災意識の向上です。
特にこの地域は地震だけでなく水害のリスクもあるので、防災イベントをきっかけに、いざというときに助け合える関係を深めることができたらと考えました。
これまで続けてきた「みちあそび」と「地域食堂こだち」でも、新しく来てくれる方や、ふらっと立ち寄ってくれる方が少しずつ増えていて、外国の方も一緒に遊ぶ姿が見られるようになっています。これからも地域のみなさんが気軽にかかわることができる場づくりを続けていきたいと思っています。

月1回の催しから始まった「みちあそび」と「地域食堂こだち」。その継続的な取り組みは人と人をつなぎ、少しずつ関係を深めています。

記事のまとめ

地域のつながりを深める防災の取り組みとして、イベント「防災×ASOBI FES」が開催

  • ・立花一丁目団地では、毎月第3土曜日に移動式あそび場「みちあそび」と「地域食堂こだち」が行われている
  • ・地域ネットワークの中心として、立花児童館や「地域食堂こだち」、団地自治会などが各所をつないでいる
  • ・イベントでは「みちあそび」や豚汁とおにぎりのふるまい、VR防災体験車、防災なぞときゲーム、防災講座などが行われ、誰もが楽しみながら防災について考えるきっかけとなった
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