住みたいまちの選び方
ユージのぶらり団地レポート【URまちとくらしのミュージアム編(後編)】

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タレントのユージさんがURの団地内をぶらりとお散歩する連載企画。今回は特別編として「URのまちとくらしのミュージアム」(東京都北区)を見学! 後編では屋外エリアと隣接する「ヌーヴェル赤羽台」にもおじゃまして、さらにこれまでの「ぶらり」を振り返ります。案内してくれたのは、UR都市機構の野口さんです。
集合住宅に必要な「コミュニティ形成の場」を考える


ここは「URまちとくらしのミュージアム」の屋外エリア、ミュージアム棟の前ですね。

屋外エリアの住棟は旧赤羽台団地から引き継いだもので、「板状階段室型住棟」と「スターハウス」、どちらも登録有形文化財に登録されています。これは団地として初になります!

「スターハウス」! ひばりが丘団地(ひばりが丘パークヒルズ)にもあったなぁ。

「ひばりが丘パークヒルズ」のスターハウス。上から見ると「Y」の字のように3方向に延びているのがよく分かる。高度経済成長期にはさまざまな団地で建てられた。


ひばりが丘団地もよく知られていますね。旧赤羽台団地のスターハウスはもともと8棟ありました。ここが高台になっているので、「赤羽」駅の方からよく見えるんです。そこで景観も考慮してポイントにもなるスターハウスを配置し、変化を付けたそうです。

なるほど、景観も考えられていたんですね!

こちらのスターハウス周辺は広場になっていて、彫刻家の流政之さんの作品が設置されています。また、屋外を「ワークショップ広場」と名付け、新たな暮らし方を探求する場としてさまざまなイベントやコミュニティ形成の活動などを試みています。

流政之さんの作品で遊ぶユージさん。
このほかにもさまざまなデザインのベンチが置いてある。

「コミュニティ形成の場」というのは、どの団地にもつくられていましたよね。ミュージアム棟でも、同潤会の時代にすでに意識されていたということで驚きました。

やはり、人の幸福な暮らしを考えたときに交流やコミュニティってなくてはならないものですよね。URではさまざまな世代間でのコミュニティを形成することにも注力しているので、広場などの場所づくりはどこの団地でも意識しているんです。

同潤会から受け継いだコミュニティ形成の考え方を、現代の暮らしにフィットするよう研究されているんですね。

おっしゃる通りです。
ところでユージさん、ミュージアム棟で見た「晴海高層アパート」の模型、覚えてますか? あの円柱形の階段、ミュージアム棟の外に設置しているんです。


中はらせん階段が見えますね。これは2階に住む方の専用階段だったんです。

模型に付いていた円柱は階段だったんですね!
面白いなぁ。フォルムも格好良いですよね。

これで、「URまちとくらしのミュージアム」の屋外エリアの見どころはだいたいめぐりました。次は、旧赤羽台団地が現代のUR団地としてどう生まれ変わったのか見に行きましょう!


「URまちとくらしのミュージアム」のすぐ隣なのですが、突然、別世界になります。

わー! 過去から未来にワープしたみたい!


今は「ヌーヴェル赤羽台」という名称に変わり、19棟の住棟が建てられています。


住棟もきれいだけど、道も舗装されていておしゃれですね。1棟1棟、外観のデザインが違うのもすごい!

「管理サービス事務所」もおしゃれ!

15号棟の1階にある「Hintmation」は住民以外も利用できるコミュニティ拠点。中にはコーヒースタンドとシェアスペースがある。

「ヌーヴェル赤羽台」でも、やはりコミュニティ形成の場はあちこちにつくられています。座れる場所が多かったり、カフェやラウンジがあったり。

木の周りが座れるようになっているのがすてきですね。荷物を置いて、ひと息つけそうな場がたくさんあります。


僕の案内はここまでになります。ユージさん、ありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました!
これまでの「ぶらり団地レポート」を振り返り!


さて、室内に移動してきました。これから「ぶらり団地レポート」を振り返ろうということで…。懐かしいなぁ。初めてぶらりしたのは、「奈良北団地」でしたね。


2020年から4年間、12カ所の団地をめぐったわけですね。僕、今は子どもが四人いますけど、次男はまだ生まれてなかったもんなぁ。

ユージさんの次男が誕生したのは、「ビーコンヒル能見台サウルヒル」の記事がアップされたころ。

次男が生まれて久しぶりに未就学児の育児をしてるんだけど、
「ぶらり」で訪れる団地はどこも子育てに最適だなぁと改めて感じることができましたね。敷地内に保育園があったり、遠くまで行かなくても近くに公園や広場があったり。

敷地内の公園や広場では、楽しい写真をたくさん撮影。この写真は「浦安マリナイースト21」にて。


「浦安マリナイースト21」は広場に丘があって、街並みもリゾート感があって気持ち良かった。
この腕を広げるポーズは「ビーコンヒル能見台サウスヒル」でもやったな(笑)。
案内してくれるエリアの担当者さんが、よく一緒にポーズしてくれたのも良い思い出!

「どの団地もよく覚えてますよ!」と話が止まらないユージさん。特に印象的だった団地を聞いてみると…。

どこも暮らしやすそうだし、それぞれに魅力があるんだよなぁ~。全体の雰囲気でいうと、「ビーコンヒル能見台サウスヒル」と「浦安マリナイースト21」は開放的だったりアメリカの空気が感じられたりして好みかな。住棟のデザインでは、芦花公園団地も良かった!
でも、レトロな団地も味わいがあって好きなんですよ。

大阪の中宮第3団地は築50年以上たっている歴史ある団地。

中宮第3団地は歴史を感じられて、印象に残ってますよ。しかも、リノベされた部屋にもおじゃましたらランドリールームがあったりしてすごく暮らしやすそうだったんだよね。

中宮第3団地のリノベ済モデルルーム。

団地ってどこも同じと思われがちだけど、実際に「ぶらり」してみると、それぞれに個性がありますよね。UR団地は立地も住棟の特徴も幅広くそろってるから、絶対に暮らしてみたい部屋が見つかると思う!


どこも魅力的で語りきれなかったなぁ。詳しくは、これまでの「ユージのぶらり団地レポート」をぜひご覧ください!
【まとめ】古き良きデザインを楽しみながら快適に暮らせる団地!


特別編として、ミュージアム棟、屋外エリア、そして「ヌーヴェル赤羽台」をめぐりました。すごく勉強になったなぁ!
前編でも触れましたが、「コミュニティ形成の場をつくる」という考え方がずっと貫かれているんですね。同潤会の時代に生まれたものだけど、今はもっと多世代に向けて、多角的に考えられているように思いました。これまでの振り返りも、団地の暮らしって良いなぁと改めて感じましたね。
またどこかの団地で会いましょう!

「URまちとくらしのミュージアム」と「ヌーヴェル赤羽台」の印象に残ったところをユージさんがイラストに。新旧URの魅力がつまっています。


新旧の団地をめぐることで、集合住宅の暮らしやすさを再発見!
- ・「コミュニティ形成の場」はますます進化中!
- ・多様なUR団地から、自分に合う部屋を見つけてみよう
東京都北区赤羽台2-3ほか
JR埼京線、JR京浜東北・根岸線「赤羽」駅から徒歩6~11分、東京メトロ南北線「赤羽岩淵」駅から徒歩11~17分。
昭和の名作・赤羽台団地のレイアウトや樹木などを生かしながら、複数の建築家が設計を担当してつくり上げた団地。その敷地内には、団地のシンボルであるスターハウス住棟が、1962年の建設当時のまま残されています。2019年、団地建物として初の登録有形文化財(建造物)に登録。

URまちとくらしのミュージアム
東京都北区赤羽台1丁目4-50
2023年9月15日にオープンした、URの企業ミュージアム。都市のくらしの歴史を学び、未来を志向する情報発信施設。
見学施設「ミュージアム棟」は、一般の方も完全予約制(入場無料)で来館できます。

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