URくらしのカレッジ

自分にぴったりな新しい暮らしを探す

これからのくらしを考える ひと×コミュニティ

商店街リノベーション、イベント、実証実験。さまざまな取り組みで団地が生まれ変わる!花見川団地の「ウェルビーイング」な暮らし

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

若者世代から、子育て世代、シニア世代まで、みんなが「URに住んで良かった」と思うような住まい・まちづくりに取り組んでいるUR。さらに、地域にお住まいのみなさんまで心身ともに良好な「ウェルビーイング(well-being)」であることを目指し、全国のUR団地ではさまざまな取り組みを行っています。

今回は「ウェルビーイング」に関するさまざまな活動が行われている、千葉県千葉市にある花見川団地の取り組みを紹介。
屋外共用部や商店街区のリノベーション&地域のコミュニティ形成に取り組むプロジェクト「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」が行われているなど、今注目したい団地です。

団地ががらっと変わった!「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」

団地の部屋を今の暮らしに合わせてリノベーションする「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト別ウィンドウで開きます」。その取り組みを、住棟の外観、屋外広場、商店街区にも広げる「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」を花見川団地別ウィンドウで開きますで実施。2024年3月に完成しました。

木とベンチなどのストリートファーニチャーの設置、外壁の修繕、店舗へのオーニング(日よけ)の設置、芝生の整備、自転車走行帯の設置、共同トイレの改修などが行われ、より明るく、心地よい環境に生まれ変わりました

定期的に開催される「花見川団地マルシェ」

「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」のお披露目と同時に、花見川団地商店街と中央公園で行われたのが花見川団地マルシェ。千葉市、株式会社良品計画、株式会社MUJI HOUSE、UR都市機構が共催する、団地のイベントです。

今回は、ミニスカイライナー乗車会、京成バス体験乗車、防災普及車による地震体験、無印良品POP-UPストア、「URふるさと応援プロジェクト」東北復興マルシェ、千葉国際芸術祭キックオフ企画「かえっこin花見川団地」、創業コミュニティ開設・千葉工大チーム作品公開、テントサウナ体験、100円商店街とビンゴ大会、お休み処「えがお」での駄菓子とコーヒー販売、こどもカフェ、無印良品リノベーション販売住戸見学会、フリーマーケット、各種キッチンカーの出店などが行われました。

商店街の一角で大学生が駄菓子屋を運営!

「花見川団地マルシェ」のほかに、花見川団地ではどのような「ウェルビーイング」な取り組みが行われているのでしょうか? 団地商店街振興組合理事長で「中屋フルーツ」の店主である大澤幸治さんにうかがいました。

団地商店街振興組合理事長
大澤さん

団地商店街振興組合としていくつかの取り組みを行っているのですが、一番力を入れているのが、お休み処「えがお」です。
もともと休憩スペースとして使っていたのですが、大学生が中心となってリノベーションを行い、2023年10月より週2回ほど駄菓子屋としても運営しています。
子どもから学生、パパ・ママ、シニア世代まで、多世代間のコミュニティがはぐくまれつつある場所です。
今後は開催日を増やす、大学生だけでなく地域のサポーターによって販売や運営が行えるような体制をつくる、といったアップデートも考えています。

実際に、お休み処「えがお」を運営している大学生グループ「ミナラボ」の中田勇太さんにもお話をうかがいました。

ミナラボ
中田さん

最初は、団地で行われているイベントをお手伝いすることから始まりました。イベントに参加するに連れて、「この団地に子どもが遊びに来られる場所をつくりたい」と感じ、大澤さんに相談の上、「えがお」を駄菓子屋として活用できるようにこれまで動いてきました。

「ミナラボ」として、「えがお」での活動を通して参加する学生たちの「個性を生かしたい」と考えています。好きなこと、できることを趣味で終わらせてしまうのではなく、人に良い影響を与える、お金を稼ぐ手段にする、といった方向に生かしてほしいという思いがあります。
そのため「えがお」は、設計ができる人が内装を考えたり、コーヒーのハンドドリップが得意な人がコーヒーを振る舞ったり、子どもが楽しめるクイズや動画を作ったりと、得意なことの発表の場にもなっています。

学生が「何かやりたい!」となったとき、花見川団地では商店街や周りの方々が温かくサポートしてくれます。だから学生も「頑張ろう!」と思えて、相乗効果が生まれるんです。

お休み処「えがお」のほかに、団地商店街振興組合としてコミュニティスペース「はなみがわLDK+と、シニア向けの自転車送迎サービスを運営しています。

団地商店街振興組合理事長
大澤さん

「はなみがわLDK+」は1時間ごとのレンタルが可能なキッチン付きスペースです。雑貨販売やセミナー、子どもたちが気軽に立ち寄ることができる「こどもカフェ」など、さまざまな用途で利用されています。
ほかにも、シニア世代の買い物支援になればと始めた自転車送迎サービスも好評ですし、商店街の店舗に100円のアイテムが並ぶ「100円商店街」も10年以上続いています。

私自身としては、昨年から団地の魅力をつくる「花団もりあげ隊」としても活動し、商店街の各店舗をまわってオリジナルハンバーガーを作る「商店街バーガー」などをみんなで開発しました。
最近では、何か催しをする際に私がすべて関わらなくても自然に成立していることが多く、昔と比べてコミュニティが成熟してきていると感じています。

DIY工房、子育て支援施設など多様な店舗が商店街に!

団地商店街振興組合理事長である大澤さんと一緒に「花団もりあげ隊」として活動もしているのが、商店街にある、ものづくりができる工作室「ミトーリ工房」の店主である見通真次さんです。

ミトーリ工房
見通さん

「ミトーリ工房」は、自分で物を作ってみたい人を応援する場所で、誰でも使うことができます。私自身、この店舗の内装をDIYしたという経験を生かして、商店街に出店予定の方の内装のサポートをしたいとも考えています。

最近も新しく出店される方がいらっしゃったのですが、花見川団地に関わっている方は地元愛が強く、「団地で何かやりたい!」「子どものころにお世話になった団地に貢献したい!」と考えていることが多いですね。
これからもそういった方々の力を借りながら、団地をもりあげられるような取り組みを続けていけたらと思います。

さらに団地内には、子育て中の方が親子で気軽に立ち寄って、交流や子育てに関する相談ができる「花見川・子育てリラックス館」があります。
「花見川・子育てリラックス館」は、生活協同組合コープみらいが千葉市から受託している地域支援拠点です。そちらで、コーディネーターを務める世良さんにお話をうかがいました。

花見川・子育てリラックス館 世良さん

「花見川・子育てリラックス館」は団地にお住まいのご家族はもちろん、自動車や電車などでほかの地域から来られる方もいらっしゃいます。先輩ママやスタッフと話してつながったり、アドバイスをもらえたりするのが、この場所の良いところですね。

団地内にあるので、商店街のお店と連携した企画ができることがすごくうれしいです。今日も「花見川団地マルシェ」で絵本の読み聞かせを商店街で行い、リラックス館に来ている親子みんなで聞きに行きました。
今後も地域と一緒に何かできたらと考えています。

これまでに紹介した取り組み以外にも、シニア世代が集うコミュニティスペース「絆」、自治会&NPOが子ども向けに小学校の学習支援を行う「花見川学習クラブ」、コトを起こす人たちが集まる「コミュニタ花見川」、無印良品POP-UPストアなど、花見川団地にはさまざまな取り組みや場所があります。

この団地に長い間住んでいる方が、この団地の魅力を教えてくれました。

花見川団地は、部屋の日当たりが良く、緑が多く公園もあって、“ちょうど良い”です。
母とお休み処「えがお」のお手伝いをすることがあるのですが、温かいコミュニケーションが残っているところも、この団地の良さだと感じています。
団地の中でちょっとした用事は完結できる上、「花見川・子育てリラックス館」があり、子育てもしやすい環境だと思います。今子育て中の方がうらやましいくらいです(笑)。

新しい暮らしに向けて、自動運転モビリティの実証実験も

千葉市、株式会社良品計画、株式会社MUJI HOUSEとUR都市機構では、花見川団地を拠点とした地域の活性化に関する協定を締結しています。それに伴い、「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」や「花見川団地マルシェ」のような、団地共用部を活用したにぎわいの演出や、新しい事業の実証実験なども実施しています。

2023年3月には、自動運転モビリティ「GACHA」も実証実験運行を行いました。

URではこれからも地域関係者の方々と連携し、多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まちの実現を目指すことで、「ウェルビーイング」を推進していくようです。
さまざまな取り組みが行われ、どんどん変わっている花見川団地。イベントに参加していたみなさんの表情から、その豊かな暮らしぶりがうかがえました。

記事のまとめ

花見川団地では、みんなが生き生きと毎日を過ごすためのさまざまな取り組みを実地

  • ・2024年3月に「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」が完成
  • ・イベント「花見川団地マルシェ」が行われた
  • ・お休み処「えがお」、コミュニティスペース「はなみがわLDK+」、自転車送迎サービス、「ミトーリ工房」、「花見川・子育てリラックス館」など、暮らしが充実する場所や便利で楽しい取り組みがある
  • ・URでは多世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まちを目指し、「ウェルビーイング」を推進
記事で紹介したURの物件はこちら 別ウィンドウで開きます

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

あなたにおすすめの記事