これからのくらしを考える ひと×コミュニティ
夏休みの思い出づくりを団地で!涼しい居場所で、みんなと楽しくつながる「DANCHIつながるーむ」
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子どもたちが心待ちにしていた夏休み。でも、パパやママは「毎日何をさせようか」、「自由研究のテーマはどうしよう」と頭を悩ませませんか?
URでは、そうしたお悩みの解決の一助になればと、自習室開放や多彩な学び・遊びの講座を行う「DANCHIつながるーむ ~夏休みは団地で楽しもう!~」を大阪府と兵庫県の8団地で開催。どんなイベントなのか、大阪府豊中市にある「シャレール東豊中」におじゃましました。
好環境の自習室と、わくわく感満点の学び・遊びの講座
学校の夏休み期間はパパ・ママの育児負担が増える上、通学がないことによる子どもの孤立化や学習機会の持ちづらさも懸念されます。そこでURでは、子どもの居場所づくりを通して子育て世帯の負担軽減を図り、さらにさまざまな人たちがつながり合える場づくりを目指して「DANCHIつながるーむ」を開催。
団地集会所の1室を自習室として開放するほか、夏休みの自由研究のヒントにもなる全30コンテンツの学び・遊びの講座を8団地ごとに異なる日程と内容で実施しました。
「シャレール東豊中」にうかがったのは、5日間にわたる開催の最終日。
自習室では、子どもたちが机に向かって黙々とペンを走らせていました。算数ドリルや漢字の書き取りなど、夏休みの宿題のようです。弟と一緒に来たという女の子は、「静かで勉強に集中できた」と満足顔!
学び・遊びの講座は、これまでの期間中にバラエティーに富んだコンテンツが行われました。
元お笑いタレントの大学の先生による「科学実験教室」や、プロの紙芝居屋を迎えて見て作って楽しむ「おもしろ紙芝居フェスティバル」、団地の廃材を使う「時計づくりワークショップ」も。パパ・ママたちからは「面白い講座をたくさん楽しめた」との声が多くあり、大好評でした。
イベント会場が多世代がほっとできる場所に!
広い集会室には、0・1歳児を持つママのための充電スポット「ママのHOTステーション」がオープン! ここでの主役は、日ごろ頑張っているママたち。少しでもゆったりとした時間や会話を楽しめるよう、赤ちゃんの世話をサポートしてくれる「ベビチア」というボランティア・スタッフもいて、ママがほっとひと息つける場所です。
参加者たちは、「久しぶりに息抜きができた」、「安心しておしゃべりできた」、「日ごろは接点のない世代の方たちと顔見知りになれた」と、にこやかに話してくれました。
ママのための場所の必要性について、「ママのHOTステーション」を企画・運営している倉嶋香菜子さんはこう語ります。
かつて保育士としてさまざまな子どもたちを見てきた中で、子育て支援で大事なことは「ママの応援」だと気付きました。
ママが笑顔でいると、子どもも笑顔になります。だからこそ、ママが笑顔になれる場所をつくらなくてはと、三人の息子の子育て中に孤独感やつらさを感じていた私自身が「あったらうれしい!」と望んだママの居場所を、一つ一つ形にしていっています。
今回は、「ママのHOTステーション」の本拠地である北海道の上士幌町と会場をつなぐインターネット中継も実施。ママたちがモニター越しに手を振り合う光景が印象的でした。
すぐ横のエリアには、飲み物を飲みながらおしゃべりを楽しむ人たちがいました。
これは、住民の暮らしの楽しみづくりと東豊中エリアの魅力向上につながるさまざまな活動を行っている「たのしみつなぐプロジェクト」が、毎週金曜日に実施している企画。天神株式会社による新時代のお客さま満足度向上サービス「Gratify」を展開し、住民の方々が気軽に立ち寄れるようコーヒーなどのドリンクを振る舞い、おしゃべりを楽しんだり交流を深めたりできる場をつくり出しています。
この日は「ママのHOTステーション」に来ていたママや子どもたちも加わり、一段とにぎやかに! 赤ちゃんや小さな子どもと住民の触れ合いも自然に生まれていました。
住民グループも活躍!
この日は、カーリンコン(※)の体験会も開催。この団地で最近立ち上げられたカーリンコンサークルのメンバーと一緒に、小学生が熱い戦いを繰り広げました。チームメイトが高得点を決めると、歓声を上げて跳びはね、ハイタッチも!
※円盤状のディスクを床に投げて得点を競い合う、カーリングに似た室内競技
試合を終えた子どもたちは「普段と違う年代の人と遊べて楽しかった」、「またやりたい!」と、興奮冷めやらぬ様子。サークルのメンバーも、「子どもたちからいっぱい元気をもらった」とうれしそうでした。
和室の集会室では、この団地の誕生当初から集会所で本にまつわる活動を続けている市民ボランティアグループ「仲よし文庫」による絵本の読み聞かせが行われていました。小さな子どもも、話に合わせてジェスチャーをしたり、じっくりと聞き入ったりと、和やかな時間が流れていました。
子どもも大人も作品作りに没頭していたのは、「お花紙アート」のワークショップ。
このコーナーでは、花紙で花の形の飾りや綿をくるんでパーツを作り、下絵に沿って貼り付けて、参加者みんなで1枚のアートを完成させていきます。パーツの色選びや貼り方に作った人の個性が表れ、オリジナリティーあふれるアイデアも! 完成作品はしばらくの間、集会所に展示される予定で、訪れる人たちを楽しませてくれそうです。
「たのしみつなぐプロジェクト」の拠点、「ぼん・しゃれーる」
「たのしみつなぐプロジェクト」の活動拠点は、集会所にある本でつながるコミュニティスペース「ぼん・しゃれーる」。本棚に並ぶ本を誰でも自由に読め、貸し出しもしてくれます。
また、畳敷きのキッズスペースや、学習スペース、ウッドデッキの屋外スペースも完備。小中学生が宿題をしに来たり、サークル活動やドリンクを楽しみに訪れた人たちが立ち寄ったり、ママたちがランチに使ったりと、さまざまな住民の利用が増えています。
「たのしみつなぐプロジェクト」では、毎週金曜日と月1回の土曜日に、キッチンカーの出店も行っています。「DANCHIつながるーむ」の開催期間中は、昼ごはんに悩むママの手助けになればと毎日実施。この日は、ハンバーガーとクレープの店が並んでいました。
たくさんの笑顔を目にすることができた「DANCHIつながるーむ」。
こうしたイベントや、「ぼん・しゃれーる」もある集会所や「たのしみつなぐプロジェクト」の活動を通して、「シャレール東豊中」での世代を超えた住民のつながりはさらに広がっていきそうですね。
自習室や講座がありさまざまな人がつながれる場「DANCHIつながるーむ」が開催
- ・団地集会所を自習室として開放するほか、全30コンテンツの学び・遊びの講座を8団地で異なる日程と内容で実施
- ・「シャレール東豊中」では、0・1歳児を持つママのための充電スポット「ママのHOTステーション」、カーリンコンの体験会、絵本の読み聞かせ、「お花紙アート」のワークショップなどが行われた
- ・「シャレール東豊中」では、普段から「たのしみつなぐプロジェクト」を展開
豊中市東豊中町6丁目5、9、11、12番
北大阪急行線「桃山台」駅からバスで7分。もしくは阪急宝塚線「豊中」駅からバス10分の2WAYアクセス。周辺には病院やスーパー、銀行など生活に便利な施設が集まり、梅田まで30分以内という好アクセスの立地が人気です。
また敷地内には広々としたグラウンドや、建て替え前から受け継がれてきた自然が残り、子育てにぴったりの環境。
美しいカラーデザインと個性的な外観の建物群が一つの街を形成しており、自然と共生しながら緑豊かな美しい住環境をつくりあげています。
くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
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