住みたいへやの選び方
ルームシェアとは?メリット・デメリットと失敗を防ぐコツ

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欧米では学生が賃貸物件を借りる際、同居人を募りルームシェアをするのが当たり前の選択肢です。日本でも一人暮らしと比べて、家賃や生活費が抑えられるといったメリットから、ルームシェアをする人が増えています。一方で、他人と共同生活をうまくできるか、プライバシーは守られるのかと不安な人も多いはず。そこで、ルームシェアに起こりがちなトラブルを回避するために、生活ルールの決め方や物件選びのポイントを紹介します。
ルームシェアとは?
友達や他人と一つの部屋に一緒に住むことをルームシェアと呼び、親や恋人同士と住む場合は異なります。そのほかにどのような特徴があるのでしょうか。

●ルームシェアの特徴
ルームシェアとは賃貸マンションなどの一般的な賃貸住宅で、家族以外の同居人、友人や他人と共同生活をする居住形態のことです。例えば、2LDKや3LDKといった物件を複数人で借りる場合、それぞれが居室を持ちながらリビングやキッチン、水まわりを共用しながら生活します。同居人のことは「ルームメイト」や「シェアメイト」と呼ばれます。
●ルームシェアとシェアハウスの違い
似たような居住形態に「シェアハウス」があります。大きな違いは、運営会社などの存在です。ルームシェアでは入居者が物件を契約するため、自らルームメイトを選ぶことができます。しかし、シェアハウスの場合は入居者の募集や審査を運営会社や管理会社が行うため、借主は同居人を選ぶことはできません。また、家事の分担や共用スペースの使い方など、運営会社によって決められた居住ルールを守る必要があります。運営会社によって決められた居住ルールを守る必要がありますが、管理面での安心感があるといえます。
ルームシェアのメリット・デメリット
「家賃や光熱費が抑えられる」といったメリットに目が奪われがちですが、当然起こりうるデメリットを理解して、ルームシェアが自分に合っているか検討しましょう。

●メリット
- ・金銭的な負担を抑えられる
- 賃貸借契約に必要な敷金や礼金などの初期費用や、月々の出費となる家賃や光熱費をルームメイトと分担できます。金銭的な負担を抑えられるので、部屋の広さや駅へのアクセスなど、一人暮らしをするより条件の良い部屋を選びやすくなります。
- ・生活における安心感が生まれる
- 二人以上で住むことで家を不在にする時間を減らすことができ、防犯面でのリスクを軽減できます。また、急病など何かあったときに、ルームメイトを頼れる安心感もあります。話し相手がいることで、毎日の生活が楽しくなることに良さを感じる人も多いようです。
- ・家事負担を減らせる
- 料理や掃除、洗濯など、ルームメイトと家事を分担することで、負担を減らすことができます。曜日ごとの当番制にする、お互いが得意な家事を担当するなど、柔軟にルールを決めることができ、また、効率的に行えるので、自由な時間を増やすことも可能です。
●デメリット
- ・物件数が少ない
- エリアによって異なりますが、そもそもルームシェアが可能な賃貸物件はそれほど多くありません。それは、ルームメイト間のトラブルによる家賃の滞納や、騒音による近隣住民からの苦情などを、貸主はなるべく避けたいと考えるためです。場合によっては、トラブルに備えて通常より高い敷金や礼金が提示されることもあります。
- ・プライベートの確保が難しい
- それぞれの自室があればある程度プライバシーを守ることができます。それでもリビングやキッチン、水まわりを共用で使っていると、常に人の気配を感じるもの。在宅ワークなど自宅で過ごす時間が多いと集中できなかったり、恋人や友人を自宅に招く際にルームメイトに気を使ったりと、思った以上にストレスを感じてしまう可能性もあります。
- ・ルームシェアが突然解消される可能性がある
- ルームメイトの結婚や転勤、あるいは関係性が悪くなってしまい、同居を解消するケースがあります。たとえ同居人の数が減っても、住み続けるには分担していた分の家賃も負担しなければなりません。一方で自身が引っ越しをしたいと考えていても、相手の事情があるため自分の都合だけですぐには引っ越すことはできません。
ルームシェアの失敗を防ぐポイント
生活習慣や価値観の異なる他人同士が共同生活をすると、思わぬトラブルに発展するケースも。そうしたもめ事を未然に防ぐためのポイントを紹介します。

●生活のルールを決めておく
例えば生活必需品などの支払いの割合をめぐって、「折半なのに多く使った!」などと、もめ事になってしまうことも。そうしたトラブルを避けるために、事前にルールを決めておくことが必要です。家賃や光熱費、日用品の購入費といった金銭面のほか、共用スペースの使い方や掃除の分担など、ルームメイト同士で話し合いルールを決めましょう。
また、「次の更新のタイミングまで」や「2年間」など、ルームシェアをする期間を決めておくのも良いですね。その際は、解消時の家賃や家具・家電の扱いについて事前に話し合うことも重要です。
●自室を確保できる間取りを選ぶ
いくら仲の良い友人同士でルームシェアをする場合でも、常に近くで生活をしているとストレスになる可能性も。一人になれる時間をつくれるよう、2DKや2LDKなど人数分の居室があり、お互いが自室を確保できる間取りの物件を選ぶのがおすすめ。お互いのプライベートに干渉し過ぎないよう意識することも大切です。
●ルームメイトを決めてから内見に向かう
賃貸物件を内見する上で、基本的なチェック項目は一人暮らしの場合と変わりません。ポイントはルームメイト全員が納得できる物件を契約すること。そのためには、なるべく全員で内見に立ち会うことをおすすめします。
- ・立地
- それぞれの学校や職場までのアクセスを考えて、全員が納得できる物件を選びましょう。また、周辺にスーパーやコンビニがあるか、道路沿いで騒音が気にならないかなど、基本的な確認も忘れずに。
- ・部屋数
- 同居する人数分の個室が確保できるか確認しましょう。それぞれのプライベートな時間を大切にしたいなら、各居室が広めの間取りを選ぶと良いでしょう。また、同じ家賃を払うのであれば、個室の広さはできるだけ同じにすること。
- ・共用スペースの使いやすさ
- ルームメイト同士が集まる機会が多いのであれば、リビングやダイニングなど広い共用スペースのある物件がおすすめです。また、共用スペースからそれぞれの自室へ出入りできる間取りを選ぶことがポイントです。
- ・浴室とトイレが別になっているか
- お風呂とトイレが一緒の場合、ルームメイトがお風呂に入っているとトイレを使うことができません。なるべく浴室とトイレは別々になっている物件を選ぶようにしましょう。
- ・日当たり
- 一人暮らしと比べると、洗濯物の量も多くなります。ベランダはたくさんの洗濯物を干すことができる広さはもちろん、日当たりの良さも確認しましょう。
UR賃貸住宅でルームシェアできる物件を探そう
豊富な間取りのバリエーションやゆったりとつくられた居室が魅力のUR賃貸住宅。初期費用を抑えられるメリットや、ルームシェアをしやすい制度もあります。
●UR賃貸住宅でルームシェアをするメリット
URは礼金・仲介手数料が不要となり、契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から当月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため初期費用を大幅に抑えて引っ越しをすることができます。面倒な保証人や保証会社を依頼する手間もありません。更新料も不要となり、自動更新のため面倒な手続きなしで長期間住み続けることが可能です。
さらに、全国に約71万戸の物件があり、1DKや1LDK、2LDK、3LDKといったタイプの間取りも豊富にそろっています。それぞれの居室がゆったりとつくられている物件も多く、ルームシェアをする上でお互いに納得できる物件を選びやすくなります。
●ルームシェアにおすすめなUR賃貸住宅のハウスシェアリング制度
友達など家族以外の単身者同士の入居について、原則2名まで契約ができ(1K、1DKおよび1LDKの住宅では2名が限度となります)、住宅形式に応じて3名以上でも同居が可能です(ただし居室数=最大人数となります)。同棲を希望するカップルだけでなく、友人や会社の同僚同士でも可能。そして、ビジネス街や学生街に近いエリアの物件も多いので、さまざまな暮らし方に対応できるのです。
代表者が契約するのではなく、シェアする入居者全員が個別に契約するため、それぞれの平均月収額が一定額以上であるなどの申込資格に該当すれば入居が認められます。基準が明確なため、曖昧な理由で入居審査をクリアできないことはありません。満18歳以上の学生の場合は、平均月収額が条件に満たなくても申し込み可能な場合があるため、学生でもルームシェアをして暮らすことができます。

多様なシェア生活に合う、豊富な間取りバリエーション
生活スタイルの異なる人が一緒に暮らすルームシェア。ほんのささいなことでけんかになり、関係性にヒビが入ることも。無用のトラブルを避けるには、生活のルールをじっくり決めることが大切。気心の知れた仲であっても、お互いが尊重し合いちょっとした気遣いをすることで、シェア生活をもっと楽しむことができるはずです。
そして、それぞれが納得できる物件選びも大切。豊富な間取りタイプの物件がそろうURは、都市部のタワーマンションから、自然が豊かな郊外に広がる低層タイプの集合住宅など選べる物件も幅広く、多様な生活スタイルに合わせることができます。HPでは全国の物件から、家賃や間取りタイプ、お得な家賃プランなど、要望する条件や生活スタイルで検索できるので、まずはルームシェアに合った物件探しを始めてみてはいかがでしょうか。
監修/阿部 珠恵


共同生活のメリット・デメリットを理解して、ルームシェアを始めよう
- ・運営会社が管理するシェアハウスと異なり、ルームシェアは入居者が自ら自分で同居人を選ぶことができる
- ・家賃や生活費が折半できるなどのメリットも大きいが、生活スタイルの異なる人が一緒に暮らすにはデメリットも理解することが必要
- ・事前に生活ルールを決める、自室のある物件を選ぶなど、ルームシェアのトラブルを避けるためのポイントがある
- ・「ハウスシェアリング制度」があるUR賃貸住宅なら、初期費用を抑えながら、ルームシェアライフを始めることができる

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