URくらしのカレッジ

自分にぴったりな新しい暮らしを探す

これからのくらしを考える ひと×コミュニティ

世界各国の料理で交流!食を通してみんなをつなぐ子ども食堂「世界料理厨房」を川口芝園団地で実施

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

さまざまな国の料理を味わいながら、地域の人々と交流しようというユニークな子ども食堂「世界料理厨房(キッチン) Shibazono-Kitchen」が、埼玉県川口市の川口芝園団地で開かれました。第一回となる今回のメニューは、中国料理と和食のセット。食べるだけでなく、飛び入りで料理作りに参加する来場者もいて、みんなでおいしく楽しいひとときを過ごしました。

川口芝園団地の個性を生かした子ども食堂

世界各国のメニューを提供する「世界料理厨房」は、川口芝園団地にあるオープンキッチン完備の集会所を会場に行われた子ども食堂。外国籍の住民も多く暮らすこの団地ならではの取り組みです。団地や近隣に住むメンバーからなる住民グループが主催、子ども食堂の運営ノウハウを持つ「川口こども食堂」が協力し実現しました。

子ども食堂といっても、参加は誰でもOK。会場にはコロナ感染防止のアクリル板を設置した会食スペースが設けられ、でき立ての料理をその場で楽しめるほか、テイクアウトでも対応していました。家でゆっくり食べたい人も利用しやすいのは良いですね。

中国の地元料理と日本の煮物で、会話が広がる!

午前中に会場を訪ねると、料理作りの真っ最中! 川口芝園団地の活性化に取り組む学生ボランティア団体「芝園かけはしプロジェクト」のメンバーや、手伝いを買って出たボランティアの方たちも加わり、みんなで準備を進めていました。
今回振る舞われたのは、中国・東北地方の代表的な料理「肉パイ&砂糖パイ」と、和食の「鶏ムネ肉と大根の煮物」です。メニュー決めやレシピづくりは、住民グループのメンバーが担当しました。

中国料理を担当した中国出身の武田さんは、「日本では珍しく、子どもも大人も食べやすくて家庭では作りづらい料理を選びました。肉餡は控えめの味付けで、好き嫌いなく食べてもらえるようにしています」と、工夫を話してくれました。
生地を延ばして餡を包む作業は、来場した方も飛び入り体験。がんばっていた子どもたちは、上手にできると「見てー!」と自慢顔です。そして、こんがり焼き上げ、外はカリッと中はもっちりなパイが完成しました。

和食は、「季節感や日本らしさが感じられ、体が温まるものをと考え、旬の大根を使った煮物にしました」と、日本料理を担当した藤井さん。見た目も楽しんでもらおうと、花の形に型抜きした人参で彩りを添えたそうです。

そんな、心の込もった料理は大好評! おいしそうに頬張る笑顔が、たくさん見られました。
また、食後は会話も弾んだ様子。中国語での肉パイの呼び方を直伝してもらう人もいて、思い思いに交流を楽しんでいました

作って食べてお互いを知り、楽しくつながれる場にしたい!

みんなが一緒に楽しむ光景が印象的だった「世界料理厨房」。この取り組みでは、さまざまな「場づくり」を目指しているそうです。住民グループのメンバーで、運営をサポートしている「川口こども食堂」の代表でもある佐藤匡史さんにお話をうかがいました。

佐藤さん
異文化交流の面からは、普段顔を合わせるだけで交流の機会がない外国籍の方とつながり、お互いの国の料理を囲んで理解を深め合える場になればと考えています。また、世帯数が約2500に上る川口芝園団地には、親が共働きで、一人で食事をしているお子さんも多くいるようです。そうした子どもたちの居場所になり、さらに、さまざまな世代の住民の方たちも交流できる場をつくりたいと思っています。

この「場づくり」に向けた手応えを、今回、佐藤さんは感じていました。

佐藤さん
肉パイを召し上がった日本の方が作り方に興味を持ってくださり、中国出身の方は故郷の味を懐かしがり、煮物も「おいしい!」と喜んでくださいました。それぞれの食文化に触れ合えていたように思います。

オープンキッチンの空間も、交流に一役買っていたようです。

佐藤さん
調理の様子がお客さまにも見えるので、料理への関心が高まり、飛び入り参加もしやすかったでしょう。開催側もお客さまも、みんなで作って食べて、ゆるやかにつながり合えるコミュニティにしていきたいですね。

今後「世界料理厨房」は、 年に数回の開催を予定。韓国やブラジル、ベトナム、アフリカ、中国の別の地域のメニューなど、いろいろな国の料理で交流予定なのだそうです。
「世界料理厨房」のおいしい文化交流がどんなふうに広がっていくのか、楽しみですね。

記事のまとめ

川口芝園団地で、世界の料理を通して住民がつながり交流できる子ども食堂が始動

  • ・川口芝園団地の特長を生かして、住民グループが企画・主催する「世界料理厨房(キッチン)」。今回は中国・東北地方の料理と和食が振る舞われた
  • ・国籍の枠を越えた住民交流を促進し、異文化への相互理解を深める場づくりを目的としている
  • ・多世代交流の場や、子ども食堂としての子どもの居場所づくりも目指している
記事で紹介したURの物件はこちら

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

あなたにおすすめの記事