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二人暮らしの生活費は平均いくら?詳しい内訳や節約ポイントも解説

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これから結婚や同棲を考えているカップルなら、二人で暮らしたときの生活費がいくらになるのか気になるかもしれません。一人暮らしのときに比べて、どんな支出が、どれくらい増えるのか? 総務省が行った全国調査などをもとに、生活費全体とその主な内訳、生活費で大きな割合を占める家賃などについてまとめました。二人暮らしを始めたカップルにも役立つ、生活費を上手に節約するポイントも紹介します。

二人暮らしの平均的な生活費や内訳

二人暮らしの生活費は、一人暮らしの生活費の約1.5倍。家賃は地域により差がありますが約1.3~1.5倍です。ただし、内訳によっては支出が倍増するものもあります。

●新婚夫婦や同棲カップルの生活費の平均値

新婚夫婦や同棲カップルの生活費は、二人のライフスタイル、収入、住んでいる地域などによってさまざま。その平均値として、総務省の『2019年全国家計構造調査』の勤労者世帯の家計をもとに、家賃、共益費・管理費などの住居費を除いた月ごとの生活費の平均値を調べると以下のようになります(※1)。

  • ・夫婦のみの世帯で夫が30歳未満 約19万3000円
  • ・夫婦のみの世帯で夫が30~39歳 約22万9000円
  • (参考:単身世帯 約13万6000円)

こうした家計調査の結果から住居費を除くのは、マイホーム購入後に払う住宅ローンが消費支出から除外されて「住居費0円」の扱いになるため、住居費の平均値が実態を反映しにくくなることが多いからです。

二人暮らしの家賃の目安としては、『全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向』(不動産情報サイトアットホーム調べ)で、「一人暮らし向け」としている30平方メートル以下の部屋と、「カップル向け」としている30~50平方メートルの部屋(マンション)を比較すると以下の通りです(※2)。

地域によってかなり違いはありますが、これらを見ると二人暮らしの家賃は7万円以上かかることが考えられ、生活費全体では27?35万円くらいは必要になりそうです。

なお、これらの金額にはクレジットで買い物をした後の支払い、社会保険料や税金の支払いなどは含まれていません。

※1:総務省『2019年全国家計構造調査』家計収支に関する結果 勤労者世帯のうち「夫婦のみの世帯 夫30歳未満」、「夫婦のみの世帯 夫30~39歳」それぞれの消費支出から住居費を除いた金額
※2:アットホーム株式会社発行・アットホームラボ株式会社分析『全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向(2021年3月)』 1都3県の金額

●生活費の内訳

では、二人暮らしの生活費の主な内訳はどう変わるのでしょうか。下表を見ると、二人暮らしの生活費は一人暮らしでかかっていた生活費の1.4~1.6倍ほどに収まる項目が多く、一人当たりで考えると大体70?80%程度になる計算。二人で暮らしても生活費が2倍になることはあまりなさそうです。

しかし、携帯電話の費用が含まれる通信費のほか、医療費など各自で使うことが多い項目は、二人暮らしをすると約2倍かそれ以上になるケースもあるようです(夫30~39歳の世帯の医療費は、年齢が高くなった影響も考えられます)。一方、二人暮らしでは各自で自動車を保有するより、世帯ごとに1台になる場合が多いせいか、自動車関係の費用では一人暮らしに比べて1.2~1.4倍程度と穏やかな増え方になっています。

二人暮らしに最低限必要な生活費とは

家計を極力節約して、二人の生活に最低限必要と思われる項目だけで暮らすことを考えた場合、「最低限の生活費」は約11~13万円プラス家賃となります。

●最低生活費の算出方法

自分たちがあまり重視しない項目は節約して生活費を減らし、好きなことに使いたい、将来のために貯蓄したいというカップルもいるでしょう。その場合は、まず生活費の項目で「これは削れない」、「これは削れる」と仕分けすることから始めてみましょう。

削れない項目としては、食費、家賃、水道・光熱費、洋服代、日用品費、医療費、通信費、交通費、そのほかの消費支出のうち衛生用品・清潔用品など。家賃を除いて、これらを合計した最低限の支出を前述の調査から計算すると、約11~13万円になります。

ただし、公共交通機関が発達した都市部のような地域以外では、日常生活に自動車が欠かせない場合もあります。そうした生活がベースなら、自動車などの費用も最低限の生活費に含めた方が良いでしょう。

この約11~13万円の支出(必要なら自動車などの費用もプラスする)に、家賃を加えた金額が「最低限の生活費」と考えられます。食費や水道・光熱費、通信費などは工夫次第で節約可能ですが、住み始めた部屋の家賃を途中で下げることは困難。二人暮らしを始める前に、どれくらいの家賃の部屋に住むのかをしっかり考えて、物件を探すことが重要です。

●10万円で二人暮らしをする際の注意点

しかし、上記の「最低限の生活費」は教養娯楽費、化粧品代やアクセサリー代、交際費などを含んでいません。もし、二人暮らしを10万円くらいの生活費でやりくりしようと考えるなら、それらにお金を使わない、かなりの節約生活が前提になる点は覚悟しましょう。

支出を抑えるという意味では、生活費の中で大きな割合を占める家賃の節約も効果的です。勤め先が社宅を持っていたり、家賃補助を行っていたりするなら、家賃は0円または格安になる可能性があり、生活費10万円で暮らせるかもしれません。また物件によっては、収入、年齢、家族構成など一定の条件を満たす入居者を対象に、家賃を値引きしている場合もあり、これも生活費を抑えるのに役立ちます。

なお、暮らしに自動車が必須といわれる地域では、自動車関係の費用が月平均で1万数千円は必要になるため、生活費を10万円に抑えるのはかなり難しいかもしれません。

二人暮らしの生活費を抑えるポイント

最低限の生活は難しいけど、生活費はなるべく抑えたい。そう考えるカップルは、食費や水道・光熱費の節約のほか、引っ越して家賃を節約することも検討しましょう。

●食費は上手に自炊して節約

食費は比較的節約しやすい支出項目といわれ、一般的には外食はできるだけ避けて、自炊を心掛けることで食費が節約できるとされています。特に重要なのは食材の買い方です。事前に1週間の献立を考え、必要な分をまとめ買いして、食材を使い切ることが基本です。

とはいえ、献立にこだわり過ぎて、高い食材ばかり使うのでは逆効果。季節を通じて安定して安く手に入るもの、価格が安くなった旬の食材、期間限定の特価品などをうまく活用できる献立を考えましょう。さらに、保存しやすいおかずをまとめて作って冷蔵・冷凍すれば、安く買った食材を無駄なく使うことができます。

●水道・光熱費は二人の暮らし方も節約のカギに

電気代は、エアコンの設定温度を適切に調整する、使わない家電品のコンセントを小まめに抜くなどの節約術があり、後者はスイッチ付きの電源タップを使えば、いちいちコンセントを抜く手間も省けます。場合によっては、消費電力が大きい古い家電を買い替える、お得な電気の契約プランに変更するなども検討しましょう。

また、二人が起きている時間帯、食事や入浴のタイミングなどを、なるべく合わせることも水道・光熱費の節約に役立ちます。それぞれのライフスタイルはあっても、一緒にいられる時間が増えることにもなるので、一度話し合ってみましょう。

●家賃に影響する住環境の見直しも

二人で住んでいる部屋の家賃より、もっと安い部屋を探して引っ越すのも生活費の節約に効果的です。家賃は基本的に毎月支払う固定費なので、食費や水道・光熱費のように使うたびに工夫しなくても、引っ越せばずっと節約効果が続くのもうれしいポイントです。

安い家賃といっても、物件探しでどんな条件を重視するかによって、今より居心地の良い部屋に住める可能性も十分にあります。例えば、リモートワークの活用などで以前より出勤する機会が減ったのなら、通勤に便利な場所より、郊外でゆったり暮らせる間取りの部屋を探しても良いでしょう。駅から少し離れていても、周囲に商業施設などがあって暮らしやすい立地の部屋を選ぶことも考えられます。

●キャッシュレス決済を中心にお金を管理

ダイレクトな節約効果はありませんが、収入・支出をうまく管理することはお金の使い方の見直しにつながるでしょう。例えば、現金での支払いを減らし、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス決済を活用すれば、支出の履歴を自動的に残すことができます。

オンラインの家計簿サービスやスマートフォンの家計簿アプリの中には、設定によりキャッシュレス決済の履歴を自動で取り込んでくれるものもあり、収入・支出の履歴を手軽にまとめることも可能です。

しかもキャッシュレス決済の運営会社では、決済した金額などに応じてポイントを付与し、それを買い物に使えたり景品に交換したりできるサービスを提供しているケースも多くあります。これを活用すればお得に買い物ができます。

二人暮らしに便利なUR賃貸住宅のプラン

UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構が管理する賃貸物件です。二人暮らしにも向いた間取り、結婚前の同棲カップルも入居しやすい制度があり、引っ越しの初期費用が抑えられる点も魅力です。

UR賃貸住宅は、全国各地にさまざまなタイプの物件があり、ワンルームからファミリー向けまで多様な間取りがそろっています。もちろん、二人暮らしのカップルからのニーズが高いとされる1LDK、2DK、2LDKなどの部屋も選べます。

●ハウスシェアリング制度

二人暮らしの部屋選びは、まず「二人以上で入居できる」物件を探す必要があります。注意したいのは、二人以上といっても夫婦、親子、きょうだいなどの親族が対象で、結婚していない同棲カップルは入居が難しい物件もあることです。

URの場合、「ハウスシェアリング制度」を利用できる部屋なら単身者同士が共同で生活でき、もちろん同棲カップルもその対象になります。入居する二人とも契約名義人になるため、入居の資格確認の際には、それぞれに収入などを証明する書類、住民票の写しなど所定の書類が必要です。詳しい条件はURのホームページで確認してください。

●初期費用を抑えて引っ越せるUR賃貸住宅の魅力

生活費の節約を考えて引っ越そうと思っても、敷金、礼金、仲介手数料をはじめとした初期費用を負担するのが難しい、と悩むカップルもいるかもしれません。

その点、URは礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要という「4つのメリット」があります。契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。そのため新規契約時の初期費用を大幅に抑えることが可能です。特に、退去時に所定の費用を除いて返還される敷金とは異なり、基本的に戻ってこない礼金を払わずに済むのはうれしいですね。

しかも、URはすべてが自社物件のため、入居者との直接契約になり、仲介手数料が不要なのも大きなメリットです。一般的に家賃の約0.5?1カ月分を支払う仲介手数料を節約できます。

さらに契約更新時の更新料の負担もなく、自動更新で手続きが不要なため、安心して住み続けることができます。同じ場所でずっと暮らすことを考えている人におすすめです。保証人だけでなく保証会社も不要なため、依頼や手配を行う手間もかかりません。

●ライフステージに応じたお得な家賃プランも

URには、二人暮らしを始めるカップルにぴったりのお得な家賃プランがあります。このほか、子供が生まれた、親と近居生活を始めるなど、ライフステージに応じて引っ越すときにも、それぞれに適した家賃プランが用意されています。

<U35割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は契約者が35歳以下の世帯で、夫婦、子育て世帯のほか、学生、単身者も含まれます。なお同居できるのは配偶者もしくは35歳以下の親族(一定の条件があります)です。
※3年間の定期借家契約。契約期間満了の通知(期間満了の1年前から6カ月前までに実施)の際に、UR都市機構が再契約可能と判断する場合は、契約者に対して再契約の案内が行われます
<そのママ割>
3年間限定で、お得な家賃で借りられます。対象は妊娠中を含め、現に同居する満18歳未満の子供(孫、甥、姪なども可)を扶養している世帯です。
※3年間の定期借家契約
<子育て割>
新婚世帯は最長3年間、子育て世帯は最長6年間、その二つを切り替えた場合に最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)がサポートされます。対象は結婚5年以内の新婚世帯、または18歳未満の子供がいる世帯。いずれも所得合計が月25.9万円以下の場合となります。
<近居割>
募集家賃から5年間、5%減額されます。対象となるのは同じUR内、もしくは半径2km以内の別々のURで、親世帯・子世帯の二世帯が近居する場合で、新たに契約した世帯の家賃が減額されます。また、二世帯同時に契約する場合は、両世帯とも減額されます。
<URライト(定期借家)>
契約期間を入居開始可能日から3年とし、契約の更新はありませんが、その代わり月々の家賃を通常よりも抑えることができます(契約期間が3年を超える場合は、一部を除き通常家賃と同額です)。

こうした家賃プランに加え、URでは家賃支払いでPontaポイントがたまります。家賃500円ごとに1Pontaポイントがたまり、子育て中は子供の誕生日に追加でポイントがもらえるサービスも。たまったポイントはPonta提携のいろいろなお店での買い物に使えます。

二人暮らしの生活費を決めるのは二人の話し合い

これまで紹介した生活費の平均値や最低限必要な金額のように、二人暮らしでかかるお金の目安は、データなどからある程度把握することができます。ただ、実際に暮らしてみると、「お互いに食べるのが好きで食費が予想以上にかかった」、「家賃を折半にするかなど、生活費の分担方法があいまいだったのでもめた」など、計算通りにいかないことやお金に関係する悩みが出てくるかもしれません。

価値観やライフスタイルが異なる二人が一緒に暮らすのですから、あれこれギャップが出てきて当然。それにどう折り合いをつけるかを二人で話し合って決めていくのが、二人暮らしで大事なポイントになるはずです。食費を無理に平均値と同等になるまで減らすより、ほかの費用を節約した方が楽、などお互いがちょうど良い生活費のバランスを見つけて、二人が納得のいく「二人暮らし」を築いていきましょう。

UR賃貸住宅は、多様な間取りから二人の暮らし方に合う部屋を探すことができ、生活費を抑えるのに役立つお得な家賃プランなども用意されています。これから二人暮らしを始めるカップルの住まいの有力な候補になってくれるでしょう。

監修/平野 泰嗣

記事のまとめ

二人暮らしの生活費は家賃を除けば20万円前後。ただし内訳は暮らし方によって異なる

  • ・家賃を除いた生活費の目安は約19万3000円(30歳未満の世帯)、約22万9000円(夫30~39歳の世帯)など。家賃は地域差が大きい
  • ・二人暮らしの生活費は一人暮らしの約1.4~1.6倍。ただし内訳によってはさらに増えるものもある
  • ・食費、水道・光熱費などは節約しやすい項目。家賃は引っ越しを前提にすれば大幅な節約も可能
  • ・UR賃貸住宅は初期費用が抑えられ、お得な家賃プランもあるなど、家賃の節約にも役立つ

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