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2DKのレイアウト例。部屋づくりのポイントや賃貸物件を探すコツまで

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2DKは二つある部屋の使い分けなどにより、幅広い暮らし方のニーズに対応しやすい間取りの一つ。部屋のレイアウトも、家族構成や自分たちがイメージする暮らし方によって、家具の配置を変えるなど工夫の余地が大きいのも特色です。一方、暮らし方に合わない間取りを選ぶと、入居後に苦労することも…。そこで、暮らし方の違いによる部屋のレイアウト例も紹介しながら、2DKの部屋づくりと賃貸物件を探すコツを紹介します。

2DKの特徴とメリット

2DKには二つの部屋とダイニングキッチン(DK)があり、各部屋やDKの使い方次第で、単身、二人、子供がいる家庭など、多様な家族構成に合わせた暮らし方が可能です。

●2DKの特徴

2DKは二つの居室とダイニングキッチン(DK)がある部屋を指します。居室とは、キッチンやリビングルーム、寝室、子供部屋のように居住や作業、娯楽などの目的で継続的に使用する部屋のこと。玄関、トイレ、浴室、洗面所といったスペースは居室に含まれません。ダイニングキッチンは、ダイニング(食堂)とキッチン(台所)が一緒になった居室のことです。

また、ダイニングキッチンの広さは、不動産業界の自主的な基準※で、「2DKのように居室が2室以上ある場合、ダイニングキッチンは6畳以上が目安」とされています。居室の機能も加わったリビングダイニングキッチン(LDK)は「10畳以上が目安」となるため、一般的には6畳以上、10畳未満がダイニングキッチンの広さといえます。

一方、居室の広さは特に決まっておらず、物件によって2DKや2LDKの全体の広さはまちまち。物件探しのときは、間取りと同時に床面積も確認しましょう。ただ、ダイニングキッチンよりリビングダイニングキッチンの方が広いため、一般的に2DKよりは2LDKの方が広いことが多いと考えられます。

2DKは、一人で住むなら1室を寝室に、もう1室をリビングにするなどのほか、入居者が二人のときは2室をそれぞれの部屋にすることもでき、一人暮らしや二人暮らしで使いやすい間取り。ダイニングキッチンを挟んで二つの部屋が個別に配置された間取りなら、1室を夫婦の寝室、もう1室を家族で過ごすリビングにするなどで、小さな子供がいる家族でも十分利用できるでしょう。

※出典:不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」〔DK・LDKの広さ(畳数)の目安となる指導基準〕より。1畳当たりの広さは1.62平方メートル以上

●2DKの部屋を選ぶメリット

2DKは1980年代に主流だった間取りのため、物件は新築や築浅よりはやや古めが多いと考えられます。このため同程度の床面積を持つ1LDKなどの新築や築浅の物件より、家賃が安めの傾向にあるようです。少し広めの部屋に割安感のある家賃で暮らしたい人には、適した選択肢といえるでしょう。しかも、現代の暮らしに合うようリフォームやリノベーションを行った物件もあり、以前に主流だった物件だからといって住みにくいとは限りません。

2DKの使い勝手として、キッチンとダイニング、寝室、リビングと目的ごとに部屋が分けられるので、家具や持ち物が整理しやすく、壁などの仕切りが多いことから収納スペースもつくりやすい点はメリットでしょう。また、調理・食事のスペースと寝室を仕切っておけば、食べ物のにおいが寝具に移りにくいのも安心できます。

2DKのレイアウト例

同じ2DKの間取りでも、部屋の使い方や家具の配置などを変えれば、さまざまな暮らし方が可能です。ここでは一人暮らし、二人暮らし、子供のいる家族の例を紹介します。

住む人数にかかわらず、居室の主な使い方は睡眠、食事、くつろぐための生活スペースに大別されます。住む人の人数や部屋の使い方で、これらを2DKでどんな家具配置にするかが変わってきます。なお以下のレイアウト例では、押入れやクローゼットといった室内に備え付けの収納スペースは省いています。

●一人暮らしのレイアウト例

一人暮らしの場合、一つの部屋を寝室にすれば、残りの部屋で食事と生活のスペースを自分の好みで考えれば良く、使い方を工夫する余地が大きくなります。通常通りダイニングキッチンとリビングとして使う以外に、ダイニングキッチンに食事と生活のスペースをまとめ、もう1室をリモートワークなどでも使える仕事の部屋にしたり、趣味を楽しむ専用の部屋にしたりもできます。洋服が好きな人なら1室をウォークインクローゼット代わりにすることも考えられます。

また、間取りによってはダイニングキッチンと居室の間の仕切りを開けたままにして、広いLDKのように使うことも可能でしょう。

●二人暮らしのレイアウト例
(A)
(B)

二人暮らしは、ダイニングキッチン以外の部屋をどう使うかがポイントです。その代表例が、2室とも二人の共用スペースにしたパターン(A)と、2室を各自の個室にしたパターン(B)です。どちらのパターンにするかは、同棲や結婚のカップル、ルームシェアといった状況と、入居する二人の考え方次第。最初に話し合うのはもちろん、入居後も必要なら途中からレイアウトを変えるなどして、お互いが無理なく暮らせるようにしましょう。

パターン(A)は1室を寝室、もう1室をリビングにすることで目的に応じた部屋が用意でき、部屋ごとに雰囲気を変えるなどの楽しみも増えます。二人の眠る時間帯が異なるなどの場合、寝室にする部屋が広めなら、ベッドはシングルを二つ入れる方が良いかもしれません。また、このレイアウトでは一人になりたいときの場所を見つけるために工夫が必要になりそうです。

パターン(B)は、それぞれが自分の生活スペースを持て、部屋の雰囲気も自分で決めることができます。二人の生活リズムが異なる場合も快適に過ごすことができるでしょう。また、主にダイニングキッチンが二人の共用スペースになるため、どんな雰囲気にするのかは二人で話し合い、多目的に使っていく工夫が必要になるかもしれません。

●子供のいる家族のレイアウト例

子供がいる場合は、居室のうち1室を家族全員の寝室、1室を家族全員の生活スペースにするほか、このレイアウト例のように1室を子供中心の部屋にして、もう1室の居室とダイニングキッチンを二人の共用スペースにすることもできます。テレワークなどの在宅勤務なら、子供の部屋にデスクを置いて仕事をすることも考えられます。

なお、フローリングの床よりは畳の方が柔らかく、子供が転んだときなどの安全面では、洋室より和室の方が子供用の部屋に向いているといえます。物を落としたときの音や足音なども畳の方が小さくなるので、その点でも和室の方が安心かもしれません。

また、子供が少し大きくなったら、ダイニングキッチンで一緒に過ごす時間も増えるでしょう。そのときはダイニングテーブルにベビーチェアを入れる以外に、ローテーブルでいすをなくして動きやすさを確保するなども考えられます。

2DKでインテリアをレイアウトする際のポイント

使い方次第でさまざまなパターンが考えられる2DK。そのレイアウトでありがちな使いにくさ、雰囲気のまとまりのなさなどを解消するポイントを解説します。

●生活動線を意識する

どの部屋をどう使うかが決まった後、家具の配置などを考えるときに生活動線を意識することが、部屋の使いにくさを軽減させるコツです。部屋の中での移動、部屋から部屋への移動などが、なるべくスムーズになるように考えてみましょう。特に各部屋からトイレや浴室などに向かう動線、食事でみんなが集まるダイニングキッチンなど、人がよく通る場所には余計な物を置かないことが基本。また、ダイニングのテーブルは角型より丸型の方が周囲にスペースができて動きやすくなります。

動線をより具体的に考えるには、使うシーンをイメージすることが何より大切です。特に忙しい朝は、起きてから出かけるまでの流れの中で、物を置く場所や収納方法を考えてみましょう。クローゼットがある寝室、洗濯機も置いた洗面所、調理や食事をするダイニングキッチンは移動の要。なるべく動線を妨げない家具の配置にすることが重要です。また、毎日使うハンカチなどの小物は玄関近くに置くよう収納術を工夫すると、玄関で気付いて部屋に取りに戻るといった無駄が省けます。

また、食材を出し入れする冷蔵庫、調理や洗い物に使うシンク、煮炊きをするコンロは、横一列に並べるより、小さめのトライアングルになるよう配置すると動きに無駄が出にくいといわれます。賃貸住宅ではシンクとコンロは横並びが多く、冷蔵庫の位置で工夫が必要かもしれません。洗濯では、重くかさばる洗濯物を持って移動する距離を減らすことも大事。洗濯する場所と干す場所、収納する場所が近くなるような部屋の使い方を考えましょう。こうした点を間取りの検討時から意識しておくことも、入居後の動線をスムーズにするポイントの一つです。

●コーディネートでは統一感を大切にする

それぞれの部屋を目的に合わせて使用できる2DKの間取り。インテリアレイアウトを考えるときは、全体を一つのテイストに統一する以外に、部屋ごとに以下のようなテーマを決めてコーディネートする方法もあります。

・北欧スタイル
北欧諸国でよく見られるデザインテイストとして知られ、一般的にはシンプルなデザインで、木素材のナチュラルな家具と明るく温かみのある色合いの家具・小物を組み合わせるなどの特徴があります。
・モダンスタイル
モダンは、それまで主流だったデザインとは異なる新たなデザインの総称。アメリカンモダンデザインは「ミッドセンチュリー」とも呼ばれ、工業技術の発達から生まれた曲線的な形やポップな色調が多く見られます。一方、イタリアンモダンは直線的でシャープな形、モノトーンや原色に近い強い色合いなどが特徴の一つ。賃貸住宅では、イタリアンモダンのようにシンプルでシャープなデザインの家具・小物でまとめ、モノトーンを基調にした部屋がつくりやすいでしょう。また、和のテイストを現代の暮らしに合うようアップデートしたデザイン、洋室に和のテイストを取り入れたデザインは和風モダンとも呼ばれます。
・ナチュラルスタイル
木目を生かした床、家具・小物を使い、部屋全体を白や生成り、明るめのベージュ色などにまとめたスタイル。カーテンやソファなどの生地にもコットンや麻といった天然素材を使うことが多く、テーブルや部屋の各所に植物を置くとアクセントになります。

こうしたデザインテーマを参考に家具・小物を選んで配置すると、まとまりや落ち着きのある部屋づくりがしやすくなります。

また、色は「寒色」と「暖色」、寒色と暖色に挟まれた「中性色」、色味のない「無彩色」(白・黒・灰色)に分けられ、統一感を持たせるならブラウンとベージュのような同系色か、暖色系同士の組み合わせ、寒色系同士の組み合わせといった類似色のコーディネートがおすすめです。このほか、明度(色の明るさ)や彩度(色の鮮やかさ)を同程度にそろえれば、同系色や類似色でなくても比較的まとまりやすくなります。

一方、北欧デザイン、モダンデザインなどは、暖色系中心の部屋に寒色系をアクセント色として使うといった工夫もできます。ただ、どのデザインテーマを目指すにしても、色を使い過ぎると落ち着かない印象になりがちなので注意しましょう。

●大型家具の配置に注意する

2DKは、一人暮らしの場合を除いて、一般的に大型家具をいくつも置くようなスペースはあまりつくれません。高さのある家具、大型の家具を置くときは壁際に寄せるなど、部屋での圧迫感を減らすようにしましょう。もちろん、前述の生活動線上に置かないことが前提です。

大型家具に限らず、部屋に置く家具が多いとレイアウトの自由度が減り、「仕方がないけどここに置こう」と納得のいかない配置になることもしばしば。大きさによらず、家具はなるべく少なくして、床が広く見えるような配置にしてゆとりを持たせることが、おしゃれな空間をつくる基本です。

ゆとりがあってレイアウトしやすいUR賃貸住宅の魅力

さまざまな間取りの物件があるUR賃貸住宅では、ゆとりのある2DKやそれ以上の間取りの部屋も見つけやすいのが魅力です。

●2DK以上の物件が見つかるUR賃貸住宅とは

UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構が管理する賃貸住宅で、全国各地にさまざまなタイプの物件が豊富にあり、ライフスタイルや好みに合った住まいを自由に選ぶことができます。2DKが主流だった1980年代にも多くの物件を造ってきたため、2DKやそれ以上の間取りの物件が豊富な点も特長。一定の年数を経た部屋の設備を更新したり、部屋全体をリノベーションしたりしているので快適に住めるでしょう。

どんな部屋がすぐ入居できるのかは、URのHPで住みたいエリア・沿線と間取りを指定して探してみましょう。

さらにURには、礼金・仲介手数料・更新料・保証人がすべて不要という「4つのメリット」があります。このため、契約時に必要なお金は、敷金(月額家賃の2カ月分)と、入居日から月末までの日割り家賃、日割り共益費のみ。新規契約時の初期費用を大幅に抑えることが可能です。

契約更新時の更新料の負担もなく、自動更新で手続きが不要なため、安心して住み続けることができます。同じ場所でずっと暮らすことを考えている人におすすめです。保証人だけでなく保証会社も不要なため、依頼や手配を行う手間もかかりません。

●ゆとりのある物件が見つかる理由

URには広めの部屋や使い勝手の良い部屋がある物件も多く、都市部などでは商業施設と一体になったタワーマンションなどもあります。さらに必要に応じて、部屋ごとの設備の更新はもちろん、現在のライフスタイルに合わせた部屋全体のリノベーションも行い、快適な住まいを維持するよう整備されています。

また、URでは敷地内に集会所が設けられた物件もあり、イベントや習い事など入所者を中心とした多世代交流・地域コミュニティの拠点にもなっています(一部集会所のない物件もあります)。こうした共用スペースが充実しているのもURの魅力の一つです。

URのように2DKやそれ以上の間取りで、広さにゆとりのある物件なら、ダイニングキッチンや居室の使い方でさまざまな工夫ができ、部屋のレイアウトを楽しむことができます。子供のために広めの部屋を考えたい家族、住みやすい間取りを探している人も、ニーズに合った物件が見つけやすいといえるでしょう。

●DIYで自分に合ったレイアウトを実現できる

部屋のレイアウトやインテリアを考えるだけでなく、内装をもっと自分の好みにしたい人には、DIYも可能な「UR-DIY」の物件も検討すると良いでしょう。この物件は、一般的な賃貸住宅で必要となる「原状回復義務」が免除になるのが特長で、DIYができる範囲の違いで以下のラインアップがあります。

※申込時に渡される「DIY住宅の手引き」の範囲を超えた施工、DIY承諾書に記載のない工事などについては原状回復義務が発生します。

●生活利便性が高く、敷地内は緑も豊か

URでは建物同士がゆったりした間隔で建てられ、敷地内に緑豊かな公園や広場が設けられた物件が多いのも特長です。また、敷地内には木々や草花が植えられ、自然が身近に感じられる環境です。こうした緑豊かな環境、清潔でクリーンな状態を守るために、URではグリーンマネージャーやクリーンメイトが活動。クリーンメイトは、建物の共用部分やごみ置き場、敷地内の道路などをほぼ毎日清掃しています。

さらに多くの物件は歩車分離の考えをもとに設計され、敷地内には許可を得た車しか入れないエリアが設けられています。近隣地区への移動もなるべく車道とは違う道を使えるようにするなど、安全に十分配慮されています。緑の豊かさや歩車分離の設計など、子供が安心してのびのびと遊べる場所が確保されたURは、子育てもしやすい環境といえるでしょう。

このほか、URにはスーパーや教育・保育施設が敷地内または建物内に設けられていたり、医療機関が敷地内または隣接地に設けられていたりする物件もあるなど、便利で安心できる暮らしを提供しています。

2DKの物件は暮らし方に合った間取りを選ぶ

2DKは住む人数や暮らしで重視するポイントによって、適した間取りや部屋の使い方が違ってきます。一人暮らし、二人暮らし、子供のいる生活など、入居後の暮らし方に合わせた間取りを考えながら物件を選ぶ方が、入居後に「これはレイアウトが難しい」と悩む部分が減るでしょう。

例えば居室の1室とダイニングキッチンをつなげて使いたい場合は、ドアより引き戸でつながった部屋の方が、開けたままにしやすいので便利です。二人暮らしでそれぞれの個室をつくりたいなら、キッチンが中央にあって二つの居室が独立している間取りが適しているでしょう。

URには、こうしたニーズに応える多彩な間取りの物件があり、入居後の暮らし方に合った部屋が選びやすいのも魅力。引っ越しの初期費用が低く抑えられ、インテリアを充実させる費用に回せるのも、暮らしを充実させたい人にはメリットでしょう。UR賃貸住宅の間取りや設備などはURのHPで確認できるので、まずは空室の状況をチェックしてみましょう。

監修/加藤 哲哉

記事のまとめ

2DKは部屋の目的を分けて使えるなど便利な間取り

  • ・2DKは居室2部屋とダイニングキッチンがある部屋のこと
  • ・居室とダイニングキッチンを目的に分けて使うなど暮らしやすい。一人暮らし、二人暮らし、ファミリーにも対応可能
  • ・部屋のレイアウトは生活動線を重視。コーディネートは部屋ごとにテーマを決めるなどで統一感を
  • ・UR賃貸住宅では2DKの物件が豊富で間取りも多彩。DIYでカスタマイズできる物件もある

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