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オートロック付き物件のメリット・デメリットと、内見の確認ポイント

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住まい探しで気になるポイントの一つがセキュリティー。一人暮らしの女性や子どもがいるファミリーには、駅からの距離や周辺環境だけでなく、建物のエントランスのドアを自動で施錠するオートロックが設置されているかどうかを重視することも、多いかもしれません。
まずは、オートロックにより防げるリスクと、防げないリスクを知って、安心できる暮らしに役立てましょう。また、停電時など、いざというときの注意点についても解説します。

オートロックの基礎知識

賃貸マンションやアパートなどの賃貸物件で、「オートロック付き」とはどんな意味なのか、詳しく紹介します。

●オートロックとは?

そもそもオートロックとは、住人以外が入ってこられないように、マンションやアパートのエントランスにある自動で施錠される扉のことです。「外からドアを開けるためには、鍵や暗証番号などを用いるか、住人などに内側から鍵を解除してもらう必要がある共用玄関のドア」と、国土交通省によって定義されています。自動で施錠されるため、住人・関係者ではない外部の人間が入りにくくなり、防犯効果の高いセキュリティーシステムといえます。

※出典:国土交通省住宅局「平成30年 住生活総合調査結果」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001358448.pdf
●住戸の入り口はオートロックではない?

建物エントランスの扉がオートロックであっても、各住戸の玄関ドアは自動で施錠されるオートロックではなく、居住者が鍵を用いて開閉する玄関ドアである場合が一般的です。ちなみに、鍵の側面に刻みの入った旧式の鍵は容易に複製できますが、鍵の本体にくぼみのついたディンプルキーは複製が難しく、合鍵による侵入やピッキングなどの被害を受けにくいという高い防犯性があります。

オートロック付き物件のメリット・デメリット

オートロックは、防犯対策として一定の効果が期待できます。逆に、オートロックがあるために不便に感じることもあるようです。

●メリット
・犯罪に巻き込まれるリスクを減らせる
オートロックが付いている物件は、原則として、住人もしくは管理人や管理会社のスタッフなど、鍵を持っている人、もしくはそれらの人が、来訪者と認めた人しか立ち入れません。
不審者が、知らないうちに自宅ドアの前までやってくるような心配を減らせるのは、大きな安心材料になるのではないでしょうか。
・訪問営業を受けにくい
訪問営業などのセールスや勧誘に悩まされにくくなるというメリットもあります。
オートロック付きの物件では、基本的に訪問者は、エントランスのインターホンから住人に連絡をして、オートロックを開けてもらう必要があります。
このため、突然誰かが訪ねてくることは減り、モニター付きの物件なら、部屋にいながら誰が来たかが分かります。
訪問営業などを受けたくないなら、モニター越しに断れば良く、話をするのも嫌なときは、不在を装うこともできます。訪問営業をする側としても、エントランスで断られる可能性を手間に感じて、敬遠することが考えられます。
●デメリット
・新聞をエントランスまで取りに行く必要がある
新聞を購読している家庭で、オートロックがない物件は、玄関先まで配達してもらえることが多いのですが、オートロックが付いている建物では、エントランスの集合ポストへの投函となります。
そのため、毎朝新聞を読むためには、一度エントランスまで下りる必要があります。
中には、マンションの管理会社などと協議し、配達時間にオートロックを解除する設定にしたり、暗証番号を教えたりして、部屋まで配達してくれるケースもあるようです。
・家賃が高めに設定されている
オートロックが付いている物件は、比較的築浅であることが多く、さらにエレベーターホールなどの共用部分に防犯カメラが設置されるなど、セキュリティー設備を整えていることが少なくありません。オートロックのない物件に比べて、セキュリティー設備を設置するための費用がかかるため、家賃や管理費・共益費は、どうしても高めになりがちです。
また、こうしたセキュリティーがしっかりしている物件は、人気があり競争率も比較的高いので、築年数がたっても、家賃が大きく下がることは期待しにくいでしょう。
・ロックの解除が2度必要になる
オートロック付きの物件は、エントランスと部屋でそれぞれロックを解除するのが、面倒に思うかもしれません。
それぞれが別の鍵の場合、外出の際には、基本的に二つの鍵を持ち歩く必要があり、うっかり部屋の鍵だけ持って出かけてしまうと、自分の住む建物内に入れないというトラブルも起こります。
来客の際も、エントランスと部屋とで2度のロック解除が必要になります。ホームパーティーなど大勢の来客があるときには、少し煩わしく感じるかもしれません。

オートロック付き物件で暮らすときの注意点

セキュリティー面での、心強さが期待できるオートロック付き物件ですが、弱点があることも知り、住む場合は、その対処法も考えておきましょう。

●不法侵入を完全に防げるわけではない

通常、エントランスの自動ドアは、一度開くと数秒程度そのままの状態を保ちます。住人や来訪者が、エントランスの鍵を解錠して入館する際、すぐ後ろに続いて不審者が入ってくる可能性もあります。これを“共連れ”と言います。
また、暗証番号式の場合、誰かが押しているところを見て、番号を知ってしまえば、次から簡単に開けられてしまいます。
出入りする際は、エントランス付近に長時間いるなど、明らかに行動が怪しい人がいないかチェックし、続けて入られないようにしましょう。
暗証番号式が採用されている場合は、人が周りにいないか確認し、手元を見られないように素早く入力します。建物によっては2~3カ月ごとに、暗証番号を変えるようにしていることもあります。
また、部屋ごとに暗証番号を設定できる場合は、各自で定期的に番号を変えるとより安全です。

宅配便などを装って、オートロックを開けさせるケースもあります。インターホンで誰からの荷物かを確認し、心当たりがない場合は、受け取りを拒否するなどの対応も考えられます。
解錠して入館させた場合も、送り主が確認できるまでは、部屋の玄関ドアにチェーンをかけたままで対応しましょう。

また、内部から自動で開錠される仕組みを利用して、チラシなどの紙を玄関ドアの隙間に入れて、センサーを誤作動させてドアを開ける悪質な手口もあります。オートロックが付いているからと油断して、自宅玄関の鍵や、窓を開けっ放しで出かけるのは、絶対にやめましょう。
ごみを出しに行く、新聞や郵便物を取りに行くといった短時間の外出でも、必ず玄関の鍵をかけることが大切。もちろん、部屋の中にいるときも、施錠が基本です。

●停電時に部屋に入れなくなる可能性がある

地震や落雷などに伴う停電で、トラブルが起きる可能性もあります。というのも、オートロックシステムは、停電すると電気錠が作動しなくなったり、自動ドアが動かなくなったりする場合があるからです。
なお、オートロックには停電時、自動的に「解錠されたままになる機種」と、「施錠して開かなくなる機種」の2種類があります。解錠されるタイプの場合は、停電時には手動で扉を開閉して出入りすることができます。
ただし、非接触ICカードやスマートフォンのICチップを利用するオートロック装置の場合は、自宅の玄関ドアの施錠・解錠までできなくなって、部屋に入れなくなる可能性もあります。
携帯性の高さが魅力ではあるカード型ですが、外出時は鍵の本体も持ち歩くようにすると、万一のときには、鍵で解錠できるので安心感があります。鍵の柄の部分にICチップを搭載したタイプもあるので、ぜひ検討してみましょう。

【主なオートロックの種類】
・集合キー式
自宅玄関のドアを開ける鍵が、そのままエントランスの鍵になるタイプ。賃貸物件に設置されたオートロックの中では、広く普及しています。
・暗証番号式
0~9の数字の付いた押しボタンで、4桁の数字を入力する暗証番号で解錠するタイプ。住人全員が同じ番号の場合と、部屋ごとに異なる場合の2種類があります。
・カードキー式
IC認証カードを鍵として使用するタイプ。カードリーダーに通すタイプと、読み取りセンサーにカードをかざす非接触タイプの2種類があります。
・指紋認証式
自分の指の指紋を登録し、鍵として使用する仕組み。一部の物件などで導入されています。

オートロック付き物件の内見時に確認しておきたいポイント

オートロックが付いた物件だからといって、防犯面ですべてが安心というわけではありません。オートロック以外のセキュリティーも十分対策されているか確認しましょう。

●セキュリティーシステムの確認

エントランスなどの共有部分に防犯カメラが設置されているか確認しましょう。防犯カメラがあるだけで不審者への抑止力になりますので重要です。何かトラブルが起きた場合も、映像が残っていると解決しやすいですね。防犯カメラが設置されていることに加えて、死角になるような場所がないかもチェックが必要です。古いオートロックですと、センサーが正常に反応しないこともあるので、注意しましょう。

●共用玄関以外の侵入経路の有無

玄関はオートロックで厳重なセキュリティー対策がされているのに、玄関以外の場所から侵入できる物件もあります。たとえば、物件を囲む塀が乗り越えられる高さだと、外からの侵入も簡単。特に道路に面している物件は注意が必要なので、共用玄関を通らない出入口がないか不動産会社に確認しましょう。鍵のかかっていない勝手口や非常口があれば、たとえオートロックがあっても、その物件の防犯性は高いとはいえません。

●マーキングサインの有無

あまり聞いたことのない言葉かもしれませんが、訪問販売員が営業をしやすくするために、住人の特徴を残したサインのことです。空き巣が使用するケースもあります。表札や郵便受け、ガスや水道のメーターなどに不明な文字が残っていたら注意が必要です。

〈マーキングサインの例〉
  • ・「S」:一人暮らし、「F」:ファミリー
  • ・「M」:男性、「W」:女性
  • ・「R」「ル」:留守が多い、「9-19」:留守の時間帯

オートロック付きの物件もあるUR賃貸住宅

オートロックを備えた物件をはじめとして、セキュリティーを強化した住まいを、UR賃貸住宅は多数そろえています。

●全国に約72万戸もあるUR賃貸住宅

このようにオートロック付きの物件にはメリットもデメリットも考えられるため、「オートロックは必須」とこだわり過ぎず、賃貸物件を選ぶ目安の一つととらえることで、選択肢が広がってトータルで満足できる住まい選びにつながるはず。

例えば全国に約72万戸あるUR賃貸住宅にもオートロック付きの物件はあり、全国のURの物件を検索できるWebサイトでは、「さらに詳しく条件を指定する」の設定を利用して、「防犯カメラ」、「オートドアロック」、「モニター付きインターホン」などの有無を指定して検索することもできます。

また、一部の住宅には、従来の鍵だけでなく、交通系ICカード、スマートフォン、暗証番号設定の3パターンで開錠できるスマートロックも設置されています。

●セキュリティー強化のためドアガードやインターホンも設置可能

立地や間取り、周辺環境はとても気に入ったのに、オートロック付きの物件ではないことが少し不安…。そうした場合、入居後に自分たちでドアガードやインターホンを付けるなどして、セキュリティーを高めることもできます。URの場合、住人が自分でドアガードやインターホン(モニターの有無を問わず)を設置しても、退去時の原状回復義務が免除されている(退去時に取り外して入居時の状態に戻す必要がない)ため、比較的気軽に設置できるのもメリットと言えます。

なお、原状回復義務が免除されるのは、以下の条件を満たし、事前に管理事務所などに所定の手続き(申請書の提出など)を行った場合なので注意しましょう。

  • ・使用する材料、仕様、施工方法が、URの定める仕様に合致していること
  • ・インターホンをテレビモニター付きのものに取り替えるときは、非常押しボタン付きのものに限り免除
●宅配ボックスが設置された物件もある

せっかくオートロック付きの物件に住んでも、インターホンで宅配便などを装って建物内に入ろうとするケースもあります。しかし、建物1階などに宅配ボックスが設置されていれば、わざわざ建物入口のオートロックを解除しなくても、非対面・非接触で荷物を受け取ることができます。

現在、国土交通省では商品の宅配ニーズが増加する中、配送の効率化を図るため、団地や商業施設などに宅配ボックス設置に関する支援策を打ち出しています。URもその対象の一つで、「UR賃貸住宅に宅配ボックスを設置する改善工事に対する支援」も活用しながら、整備が進められています。

オートロックの理解を深めて安心できる毎日を

オートロックにはさまざまなメリットとともに、使い勝手の面でデメリットも存在します。また、オートロックがあるからと油断して、住人の防犯意識が低下しがちな点にも注意が必要です。
オートロックは不審者の侵入を減らし、安心できる暮らしの一助となる便利なシステムですが、決して過信せず、オートロックの安全性を高めるよう行動しましょう。
また、集合キータイプやカードキータイプは、いずれも紛失・盗難には十分に注意しましょう。住人の一人が集合キーを紛失して、万一不審者に侵入されるようなことがあれば、住人全員が危険にさらされるという危機感を持つことも重要です。なお、鍵の種類・オートロックの種類によって、停電時の対応などが変わってきます。オートロック付きの物件を探す場合には、内見の際、付いているオートロックがどのタイプのものかを確認しておくと良いでしょう。

UR賃貸住宅はオートロックのある物件はもちろん、防犯カメラの設置や不正開錠が困難な鍵を採用するなど、セキュリティー対策にも力を注いでいます。心地よい暮らしは、守られている安心感があってこそ。ご自身のスタイルにあったお住まいを見つけてください。

監修/佐伯 幸子

記事のまとめ

オートロックも不法侵入を完全には防げない。デメリットを理解して日頃から注意を

  • ・オートロックのメリットは、不審者が建物内に入りにくい、訪問営業を受けにくいなど。デメリットは、ロックの解除が2度必要、停電時に中には入れない可能性があるなど、使い勝手に影響が出ることが考えられる
  • ・オートロックでも、不法侵入を完全に防ぐことはできない。オートロックだからと油断せず、戸締まりはきちんとするなど日頃から安全に配慮を
  • ・UR賃貸住宅には、オートロックのほか、モニター付きのインターホンなどを備えた物件もあり、URのホームページでそうした設備の有無を条件に検索ができる

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