これからのくらしを考える へや×生活
[後編]団地の暮らしってどうやって守られているの?URの安心・安全の秘密がつまった「スクエアJS」
お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります
UR賃貸住宅の安全、安心、快適な暮らしを支えている日本総合住生活株式会社(略称「JS」)は、団地の清掃や植栽の管理、住宅の修繕、改修などに日々対応しています。そんな縁の下の力持ちのような存在であるJSのさまざまな取り組みが分かる複合施設「スクエアJS」に行ってきました。今回は後編をお届けします。
住宅の維持・管理のプロをつくる教育訓練施設
前編では「スクエアJS」内にある、企業の歴史や、開発品が展示されている「JSギャラリー」、「昭和40年代の標準的なUR賃貸住宅」が再現された「リフォーム提案モデル」などを案内していただきました。
まだまだ広い「スクエアJS」内には、JSやJSの協力会社の従業員が、集合住宅の維持管理、修繕に必要な技術を学ぶ場所、「JSトレーニングセンター」があります。
JSトレーニングセンターにはさまざまな訓練スペースがあります。
1階には、UR賃貸住宅の原寸大模型(モックアップ)が展示されています。これは住宅がどのようにつくられていたのかを学ぶための教材。壁の中や床の下がどのようになっているか、設備配管などがどのように収められているのかなどを知ることができます。
自分たちが普段暮らしている家の中も、実はこんな風になっているのかと想像しながら、真剣に見てしまいました。
建物の3階と4階には実技を行う訓練室があります。
壁紙や床の張り替え、塗装などの訓練を行うための訓練台や、トイレや洗面化粧台、お風呂、電気設備など、住宅が備えるさまざまな設備の取り付け、交換などを訓練するための機器が並びます。
同じ用途の設備機器でも複数のメーカーが製造している場合や、設置する住宅によっても仕様や方式などが異なるものが採用されるため、訓練台はさまざまなメーカー、仕様・方式のものが用意されています。
団地の維持管理、修繕の技術は、JSトレーニングセンターでの訓練によって磨かれているのですね。
「JSトレーニングセンター」は建物について学ぶ場所として、そのほかにもさまざまな工夫がされています。
例えば、建物のさまざまな場所には、建築図面で表記されている部位の仕様や寸法が実際に記載されていて、仕様の質感やサイズ感を体感できます。
そのほかにもエレベーターシャフトの中が見えるようにエレベーターのカゴに窓を設けたり、各階の照明の色温度(光の色を表す数値)を変えるなど、建物全体が教材となるよう考えられています。
団地に住む人たちの毎日を支える仕事
次に訪れたのは「水質検査室」。ここでは、技術開発研究所環境グループが、団地などの水道水の安全性を日々検査、分析しています。
同じくスクエアJSに設置されている「緊急事故受付センター」では、24時間365日体制で水漏れや設備機器の故障など、団地にお住まいの方からの緊急時の問い合わせを受けています。
家では、誰もがほっと安心して過ごしたいもの。UR賃貸住宅での安心、安全、快適な毎日の生活は、JSのさまざまな業務に支えられていたのですね!
URで叶えられるあたらしいくらし方
「スクエアJS」では集合住宅の維持管理、修繕等技術の研鑽(けんさん)を行っている
- ・ 「JSトレーニングセンター」では、集合住宅の維持管理、修繕のための技術を学ぶため、さまざまな訓練台、教材が用意されている
- ・「JSトレーニングセンター」は建物そのものが教材となるよう、建物の設計にも工夫がなされている
- ・スクエアJSには団地などの水道水を検査、分析する「水質検査室」や、緊急時の問い合わせを受ける「緊急事故受付センター」もある
スクエアJS
埼玉県さいたま市桜区田島7-2-3
日本総合住生活の施設。
集合住宅の修繕や改修に必要な技術を研究している「技術開発研究所」、団地に住んでいる方からの緊急時の問い合わせを受けている「緊急事故受付センター」、職員などの技術力を養成するための「JSトレーニングセンター」で構成される複合施設です。
くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります