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[前編]団地の暮らしってどうやって守られているの?URの安心・安全の秘密がつまった「スクエアJS」

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UR賃貸住宅の安全、安心、快適な暮しを支えている日本総合住生活株式会社(略称「JS」)は、団地の清掃や植栽の管理、住宅の修繕、改修などに日々対応しています。そんな縁の下の力持ちのような存在であるJSのさまざまな取り組みが分かる複合施設「スクエアJS」に行ってきました。前・後編にわたってレポートします!

半世紀の間、暮らしをバージョンアップ

中央はC棟。研究開発などに活用するため、昭和40年代の住棟を模して建設された

JSは、団地の住民が快適に暮らせるよう、全国にあるUR賃貸住宅の維持管理をサポートしています。今回訪れた「スクエアJS」は、埼玉県さいたま市にあるJSの複合施設で、技術開発研究所、緊急事故受付センター、JSトレーニングセンターなどが集まっています。

D棟「JSギャラリー」
中央の展示は昭和40年代に建設された洗濯機置場のない住宅において、洗濯排水を浴室に排水するための改修工法「洗濯機用サイホン排出管システム」

「スクエアJS」で、まず案内してもらったのは、D棟にある「JSギャラリー」。ここにはJSの歴史や、集合住宅の修繕、改修に関する開発品や工法などが展示されており、集合住宅とJSの変遷や、最新の取り組みを知ることができます。
その中で特に目を引くのは、開発品の数々! お風呂だけでも、安全性の向上やシャワーの設置、ゆったり入れるように浴槽を大きくする工夫など、時代に合わせて改良されてきたことがうかがえます。
そのほかにも、洗濯機用サイホン排出管システムや膜天井など、さまざまな修繕、改修のために開発された技術や工法に驚かされます。

懐かしい気持ちになること間違いなし!?昭和40年代の部屋

次に訪れたのは、「リフォーム提案モデル」。ここには、「昭和40年代の標準的なUR賃貸住宅」が再現されており、足を踏み入れると、まるで建設当時に戻ったような感覚になります。間取りは3K。
昭和40年代は特に多くの住宅が建設されたため、同年代の団地が全国にはたくさんあります。

JSでは、この時代と同じつくりの住宅をあえてスクエアJSに建設し、これを使いながら修繕や改修の新しい開発品や工法の実験や検証を行っています

  • C棟にある昭和40年代に建設された住宅を再現した部屋
  • 建設当初のUR賃貸住宅では木製の風呂桶が設置されていました

部屋が新しく生まれ変わるリフォームを提案!

昭和40年代に建設された住宅のリフォーム事例(C棟302号室)

「リフォーム提案モデル」では、「昭和40年代の標準的なUR賃貸住宅」を現代の暮らしに合わせたリフォームの提案も見ることができます。
一つ目のリフォーム提案モデルは、「二人で生活を送るシニアの夫婦」をイメージ。従前では和室とキッチンに分かれていた部分の壁を取り払い、ダイニングキッチンに改修。和室は畳をフローリング、押入れをクローゼットとすることで洋室化。トイレや玄関に手すりを設置し、また、床の段差を極力少なくすることで、シニアの方が住みやすい工夫がなされています。

  • 奥に見えるのが住棟のバルコニー側に後付けされたエレベーター(C棟302号室)
  • 押入れをクローゼットに改修(C棟302号室)
二つ目のリフォーム提案モデル(C棟502号室)

二つ目のリフォーム提案モデルでは、住んでいる方の中に介護状態が重くなった方がいる場合を想定した提案です
足腰にやさしく遮音性の高いフローリングを採用したり、洗面所には座った姿勢で使えるように高さを変えられる洗面台が設置してあります。

階段室側に設置された後付けエレベーター。エレベーターシャフト(青い部分)は工場で製作した部材を現場に搬入して積み上げている

また、昭和40年代の多くの集合住宅にはエレベーターがありません。ここでは建物に後からエレベーターを設置する方法も見ることができます。
階段室側に設置した場合とバルコニー側に設置した場合の2タイプがあり、階段室側に後付けするエレベーターでは、現場での工事期間をなるべく短くするため、エレベータの筒の部分(エレベーターシャフト)を工場で製作し、現場で組み立てる工法を開発したそうです。

「スクエアJS」には、水道水の安全性を検査する「水質検査室」や、 JSや協力会社の従業員が技術を習得するための「JSトレーニングセンター」も!
後編の記事でレポートします。

記事のまとめ

「スクエアJS」では、団地の生活や部屋がどのように変化したのかを知ることができる

  • ・日本総合住生活は団地の住民が安全、安心、快適に暮らせるよう、全国にあるUR賃貸住宅の団地の清掃や植栽の管理、住宅の修繕や改修などに取り組んでいる
  • ・「スクエアJS」には、団地を再現した建物と部屋があり、修繕や改修の技術開発においては、実際の団地と同じつくりの建物で開発品や工法の実験・検証を行っている
  • ・UR賃貸住宅は修繕や改修を行いながら、時代のニーズに応えるために進化している

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