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賃貸物件の選び方の秘訣。希望にぴったり合う住まいを見つけるには?

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賃貸物件を選ぶとき、どのように探していますか? 物件情報のサイトや不動産会社のホームページで路線や条件を絞り込めば、間取り図も写真もある物件がたくさん候補に挙がり、希望通りの住まいが簡単に見つかったような気もします。ところが、いざ一つに決めようとしても、何を決め手にすれば良いか分からず悩んでしまう可能性も…。自分の希望にぴったり合う、後悔しない住まい選びのステップを紹介します。

賃貸物件の選び方(1) 確認しておきたい条件

まずは、賃貸物件を選ぶときに考えなければいけないことを整理してみましょう。以下のような項目について、自分の希望をはっきりさせておくと、物件探しは格段に楽になります。

●間取り

ライフスタイルや家族の人数に合わせて選びましょう。
例えば、一人暮らしの大学生なら、家でゆっくり過ごす時間は少ないでしょうから1R、1K、1DKなどで十分ですが、友人と二人で住んだり、カップルが一緒に暮らし始めたりするのであれば、1LDKや2DKくらいは欲しいものです。
また、新婚夫婦やファミリー世帯なら、ベッドルームとくつろぐスペースを分けられる2LDKや3LDKなどが良いですね。
子どもがいる場合は、伸び伸びと遊べるように、広めのリビングダイニングがあるとなお良いでしょう。間取りは不動産会社の店頭やウェブサイトなどで確認できます。

●立地

家族構成や生活スタイルによって、どんな立地を選ぶかは違ってくるでしょう。一人暮らしやDINKSで、通勤の利便性を求めるなら駅から近い方が良いでしょうし、ファミリー世帯で周辺環境の静かさや、買い物のしやすさを重視するなら、スーパーやコンビニ、飲食店などの施設に近い方が便利です。
子どもがいる家庭には保育園や幼稚園、学校などに通いやすい場所、徒歩圏内に公園や図書館などがある物件も人気です。

●設備、性能

自炊をするなら、コンロがガスなのかIHなのかは気になるかもしれません。調理スペースやシンクの大きさなど、使い勝手も確認しましょう。
キッチンと同じくらいこだわる人が多いのが、バス・トイレ。二人以上で住むなら、別になっている方がストレスなく暮らせます。
また、最近ではインターネット回線、宅配ボックスなどを完備した物件も増えつつあります。設備と家賃のバランスを考え、妥協できるもの、できないものを整理すると良いでしょう。
女性の場合、気を付けたいのが防音性能と収納スペースの問題。内見(内覧)時も意識しておかないと判断しづらく、住んでから後悔することもあり得ます。特に防音に関しては、騒音や生活音トラブルだけでなく、生活ペースを知られて犯罪につながることも考えられるので、壁や床の厚さ、音の漏れ具合などを不動産会社に確認しておく方が安心です。

●家賃

いくら気に入ったからといっても、当初の予算をオーバーした家賃の部屋を契約してしまうと、毎月の支払いが大変になり、生活費にもしわ寄せが来てしまいます。そのうち引っ越しせざるを得なくなり、引っ越し費用や諸経費など高額の出費が必要になってしまうことも…。一般的に家賃は手取り収入の3分の1程度で収めるのが良いといわれていますが、これはあくまでも目安。ライフスタイルに合わせて、無理のない出費の範囲内にしましょう。

●築年数、構造

日本人は新築物件を好む傾向が強いため、築年数が浅い物件ほど人気が高く、それだけ家賃も高くなります。
かつては築古だと「バス・トイレが一緒、エアコンなし、温水洗浄便座なし、部屋は畳」で、築浅なら「バス・トイレ別、エアコン付き、温水洗浄便座あり」など設備に差があり、家賃の違いも仕方なしといった面もありましたが、ここ20年でその差はかなり縮まりました。
中には、築古でもしっかりリフォームされている物件もあり、それらはお得な物件ともいえます。選ぶときは自分が重視したいポイントを整理し、築年数と家賃のバランスを考えることが必要です。
また構造には、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)などがあります。防音性などは、不動産会社に直接確認した方が良いでしょう。
日本は地震が多い国ですし、多くの被災を経て、耐震基準は以前より厳しくなっています。最新の耐震基準を満たしているかも確認しましょう。安心・安全は生活する上で重要です。

●階数

階数の違いによって、メリット・デメリットがあります。1階のメリットは、エレベーターや階段を使う必要がないので、日常的な出入りがしやすくなります。特にエレベーターがない物件では、荷物の搬入などが便利です。ベビーカーなどの出し入れがしやすかったり、バリアフリーでシニアの負担も軽減できたりします。また、階下に住居がないので、大きな足音などの生活音にあまり気を配らなくても良いというメリットもあります。対して、外の目線が入りやすく、防犯上の心配も大きくなります。上階に比べて、虫が入りやすいというデメリットもあります。では、上層階はどうでしょうか。階数が上がるほど周囲の建物が障害とならず、日当たりや風通しが良くなります。外からの侵入がしにくく、防犯性が高まるメリットもあります。デメリットとしては、エレベーターの待ち時間や荷物の搬入が手間になる点が挙げられます。また、2階以上になると階下に部屋があるので、子どもが走る足音などに、気を配る必要があります。

●セキュリティー

新生活で気になるのは防犯対策です。特に、女性の一人暮らしや子どもがいる家庭は気になるポイントでしょう。モニター付インターホンやオートロック、防犯カメラ、警備システムなどはあればあるほど安心ですし、それらが設置されていることで犯罪の抑止効果も期待できます。
駅から物件まで、物件の入り口から部屋までの明るさも大切なポイントです。昼間の内見の印象だけでなく、帰宅時間帯の様子なども重要ですね。
鍵は複製しづらいディンプルキーの方が安心です。

●ペットの条件

賃貸でも、猫や犬をはじめ大切なペットと暮らしたい人もいるでしょう。そうしたニーズに応え、最近では、同居も可能な物件も探しやすくなりました。同居できるだけでなく、犬を散歩から連れて帰ったときの足洗い場、猫の爪で傷付きにくい壁紙など、ペットと暮らすために便利な設備を備えた物件も増え、賃貸物件情報サイトの検索にも、「ペットと同居可」といった項目が用意されていることも。

賃貸物件の選び方(2) 内見時のチェックポイント

実際にその物件を訪れて、部屋の内外をチェックする内見。日当たりや実際の広さ、周辺環境など、間取り図だけでは分からない、押さえておきたいポイントを紹介します。

●日当たり

人気の高い物件の条件としてよく挙げられるのが、南向きの日当たりの良い部屋です。自然光で冬場の暖房費用が抑えられるほど部屋が暖かくなり、ベランダの洗濯物がよく乾くといったメリットがあります。風通しも良ければ、湿気が原因となるカビの発生も抑えられます。
ただし、いくら南向きの物件でも、すぐ近くに大きな建物などがあると、時間帯によっては日差しが全く入らないことも。内見時には窓を開けて、周囲の状況を確認しましょう。

●家具や家電を運ぶ搬入・搬出経路

冷蔵庫やソファなど、大きな家具や家電の搬入経路を確保するために、あらかじめエレベーターや階段、玄関や部屋のドア、廊下の幅と高さを計測しておきましょう。その際、荷物が引っかからないように、ドアのノブを計算に入れることも重要です。

●コンセントの位置

「テレビを置こうと考えていた場所にコンセントがないので、計画通りに家具や家電を配置できなかった」そんなことにならないよう、内見時には間取り図にコンセントの場所を書いて、後で家電や家具をレイアウトする際の参考にしましょう。

●居住地域の治安

物件の良し悪しは部屋だけでなく、建物周辺の環境も大きなポイントです。最寄り駅から物件までを歩いてみた印象や、周辺にあるお店の雰囲気、街灯の数は十分かなども確認しましょう。

賃貸物件の選び方(3) 注意点

次に、どうやって候補となる物件を絞り込んでいくか、そのポイントを紹介します。一つ一つの手順を丁寧に踏んでいくことが、賃貸物件探しに失敗しないためのコツです。

●条件の優先順位を決める

最寄り駅からの距離が近くて間取りにゆとりがあり、最新設備で、かつ家賃が安い…すべての条件が満点となれば、当然人気が高く、家賃が高くなります。
そこで、「静かに暮らしたいから駅から遠い物件も検討してみよう」、「コンパクトな部屋で効率良く暮らせば家賃も抑えられるな」など、一番自分が重視している条件を大事にしつつ、ほかの条件はある程度ポジティブ思考で柔軟に考えてみてはどうでしょう。希望条件を全部出した上で、“どうしても譲れない条件”と“妥協できる条件”を明確にしておくと、物件選びがスムーズに進むはずです。

●内見時には周辺環境もチェックする

最近では、ウェブサイトで間取りや外観、各部屋の写真などを見ることができるため、実際に見に行かなくても部屋の様子が分かった気になるかもしれません。
しかし、それでも必ず現地に足を運ぶことをおすすめします。というのも、最寄り駅から物件までの道のりを歩いたり、周辺施設を訪れたりすると、そこでの生活イメージがつかみやすくなるからです。駅から近いが暗い道を通ることになるとか、近くのスーパーの閉店時間が早くて通勤の帰りでは買い物ができないなど、実際に来てみないと分からないことはたくさんあります。
さらに平日と休日、昼間と夜間など条件を変えて複数回来てみると、夜道の明るさをはじめ、周囲の環境や近隣の部屋の様子をより正確につかむことができます。

●人間関係や住み心地も大切な選択ポイント

せっかく物件を見学するなら、周囲の雰囲気もよく確認しましょう。
昔からある団地なら、人と人とのつながりや人情味が感じられ、近隣との人間関係も良好なことも考えられます。
一方で最新式のマンションで、近所付き合いも少なく、人間関係はドライというところもあるでしょう。もちろんそうした関係を好む人もいるでしょうが、例えば大きな災害が起こったとき周囲の人が自然に助け合う、そんな雰囲気かどうかも大切です。
散歩をしている人の笑顔、こちらを見てあいさつしてくれる人の表情でも、自分にとって住み心地の良い環境かどうかを感じ取ることができます。

物件の住みやすさを支える管理状況を測るのに、共用部分のごみ置き場を確認するのも一つの手です。清掃が行き届いていない場合や、指定日以外のごみが放置されている場合は、大家さんや管理会社による管理が行き届いていないことや、マナーの良くない住人が存在することが分かります。

●家賃だけでなく初期費用の総額までチェックする

新生活は引っ越し代を含め初期費用もかなりの出費になりますから、そうしたお金も考慮しましょう。一般に不動産会社が仲介すると仲介手数料が0.5~1カ月分かかり、礼金の額は0~2、3カ月など幅があります。中には契約条件に応じた家賃サポートなどがあるケースも。物件選びでは家賃だけでなく、初期費用の総額もしっかりチェックしてください。
また、初期費用には火災保険の支払いも含めて考えましょう。日本での賃貸借契約では、もらい火で被害を被ったとしても、相手に重大な過失がない場合を除いて、賠償請求ができません。火災保険への加入を義務としている物件も少なくありません。
そのほか、契約時に保証会社への契約が必須となる場合は、保証会社への保証料の支払いが必要となります。

初期費用がお得なUR賃貸住宅

引っ越しを検討している人は、一般の賃貸住宅だけでなく、一定の条件を満たせばお得な家賃で借りられるUR賃貸住宅も検討してみましょう。
UR賃貸住宅は全国に約72万戸もの住宅があり、一人暮らしにぴったりな1Rやファミリー層向けの3LDKなど、さまざまな間取りのタイプがそろっています。礼金や仲介手数料、更新料、さらに保証人不要のため、保証料も必要がなく、初期費用が安く抑えられるのも魅力。
また、全国のUR賃貸住宅を管理するURは、ほとんどの物件に「管理サービス事務所」を配置し、内見時だけでなく、入居後も修理の依頼などの受け付け、トラブルの相談に対応しています。
このほか、エリアごとに置かれた「住まいセンター」では、住まいに関する問い合わせを受け付けています。
清掃員による週6日の敷地内清掃など、日々の暮らしを快適にしてくれるサービスも充実。緊急時には「緊急事故受付センター」に電話で連絡すれば、スタッフが24時間対応してくれるため、万一のときも安心です。

UR賃貸住宅のお得な家賃プラン

さらにUR賃貸住宅では、一定の条件を満たした場合に、お得な家賃で物件を借りられるプランがあります。

<近居割>
家族が住んでいる団地に引っ越したり、半径2km以内の別のUR賃貸住宅に入居したりすると、家賃が安くなるプランです。満18歳未満の子どもと同居している子育て世帯か、その親世帯となるシニア世帯が対象で、条件を満たせば、5年間にわたり家賃が5%減額されます。親や子どもの近くに住めるという安心感に加え、家賃までお得になるので、条件に合う人はぜひ検討すべきでしょう。
<U35割>
契約者が35歳以下の場合、3年間の定期借家契約で家賃がお得なプランです。契約名義人が35歳以下であれば、単身、学生、夫婦、子育て世代のいずれでも対象になります。
<そのママ割>
満18歳未満の子どもと同居していれば、3年間の定期借家契約で家賃がお得なプランです。申し込み時に妊娠している場合も適用され、また、満18歳未満であれば孫や甥、姪などでもOKです。
<子育て割>
満18歳未満の子どもと同居している子育て世帯、もしくは結婚して5年以内の新婚家庭が条件を満たせば、最長9年間、家賃の最大20%(所得に応じた減額となります。上限2万5000円)のサポートが受けられます。

「こんなはずじゃなかった!」とならない賃貸物件の選び方とは?

自分に合った賃貸物件選びはなかなか難しいもの。住み始めて「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためには、まず物件を見極めるためのコツを学びながら、自分が住まいに求めることの優先順位をはっきりさせ、候補物件は実際に現地に足を運び、ウェブサイトだけでは分からない部分を確認しましょう。

UR賃貸住宅なら、その人のライフスタイルに合う間取り、安心して暮らせる高品質な設備やサービス、お得な家賃で住めるプランなどが用意されているため、納得のいく物件が見つかるかもしれません。新居で毎日快適な暮らしが送れるよう、後悔のない住まい探しをしたいものですね。

監修/上野 典行

記事のまとめ

自分の希望をはっきりさせておくと、物件探しは楽になる!

  • ・賃貸物件選びで気になるポイントは人それぞれ。求める条件に優先順位を付けておくと物件選びもスムーズ
  • ・内見時には周辺環境や地域の雰囲気(昼間と夜間)、周囲との人間関係なども要チェック
  • ・UR賃貸住宅では「管理サービス事務所」を配置し、入居後のサポートも充実。清掃員による週6日の敷地内清掃などもある
  • ・UR賃貸住宅には、一定の条件を満たすとお得な家賃で借りられるプランがある

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