ゆたかなくらしって? ひと×生活
色の専門家に聞く!快適な生活空間をつくるための色の選び方
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部屋の模様替えをするとき、家具や配置と合わせて「どんな色にしよう」と悩んだことがありませんか? 人間の目で見分けられる色の数は、750万から1000万色。色のスペシャリスト・花岡ふみよさんに、色の使い分けによる快適な空間・住まいつくりを教えていただきました。
部屋の目的に合わせて、暖色、寒色、中性色をセレクト
- Q.色はどのように分類されるのですか?
「色は、まず『色がある色』と『色がない色』に分けられます。“色がない”とはつまりモノクロのこと。白・黒・グレーですね。“色がある”とは赤・黄・青・緑などの虹の中に入っているカラフルな色のことです。
一般的に虹の色といえば7色と言われますが、人間の心と体に影響を与える色という意味で整理すると、赤系・オレンジ系・黄色系・緑系・青系・紫系の大きく6つに分けられます。さらにこの6つを、温度感という視点で分けると、暖色、寒色、どちらでもない中性色となります。暖色は赤・オレンジ・黄、寒色は青、そして中性色は緑と紫です。」
- Q.住空間の中ではどのように色を選べばよいですか?
「色が人間の心と体に与える影響は大きいので、目的に合わせて効果的に使うと、快適な日常生活を送れるようになります。
例えばダイニングルームは、食事や家族団らんのスペースなので、オレンジや黄などの暖色系の方が、気持ちが盛り上がり、消化吸収が促される効果があります。アクセントに赤色を使うのもいいですね。
逆にベッドルームを赤系にすると興奮したり、オレンジだと楽しい気分になったりして眠れなくなってしまいます。ここでは寒色の青系が一番。眠りを誘う効果があるので、カーテンやベッドのリネン、ピローケース、壁など、視界に入るものに使うと落ち着いた気持ちになり、深い眠りにつけます。
室内を単に自分の好きな色でそろえるのではなく、空間に合わせて適切な色を客観的に選ぶことによって、心地よい暮らしに変えることができますよ。」
部屋の目的に合わせて暖色・寒色・中間色を使い分けることで、もっと心地よい暮らしに!
- ・色は、温度感という視点で見ると、暖色(赤・オレンジ・黄)、寒色(青)、中間色(緑・紫)に分かれる
- ・ダイニングルームは気持ちが盛り上がるオレンジや黄、ベッドルームは眠りを誘う効果がある青を使うと効果的
今回の先生:花岡 ふみよさん
カラー&イメージコンサルタント。株式会社ラピス代表取締役。
1万人を超えるカラー診断の実績を持ち、カラーとイメージアップに関する講演、セミナー、企業研修などを全国で行う。東京と大阪にて、カラーコンサルタントとイメージコンサルタントを養成するスクール 「ラピスアカデミー」の 校長も務める。
くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
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