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ゆたかなくらしって? ひと×生活

正しい知識で快適な睡眠を!寝具選びや寝室環境のポイントとは

睡眠改善インストラクターとして、セミナーなどでアドバイスを行っている山品善嗣さん。快適な睡眠を得るためのポイントを教えていただきました。

眠りに関する悩みを持っている人も多いようです。何をすればよいでしょうか?

「まず、眠りに関する正しい知識を持つことがポイントですね。すると、『今眠いのは当たり前だな』とか、『最近眠れないのはこれが原因じゃないか』など、自分でその理由を分析できるようになります。『そのうち眠れる』と思えるようになると、睡眠のよいスパイラルが生まれていきます。」

まず、睡眠について知っておくべき基本的な知識とは何でしょう?

「睡眠の基本的な性質は二つあります。一つ目は、睡眠は食欲と同じように、その欲求が高まらないと眠れないということ。つまり、眠くならないと眠れないんです。もう一つは、人間には、“夜寝て朝起きて昼活動する”という体内リズムがあるということ。この二つの性質を知って生活していくことが大切だと思います。例えば、寝不足だと、つい電車でうとうとしてしまいがちですが、午後3時以降はガマンが肝心です。そのときの睡眠の欲求を夜まで持ち越すことで、体内リズムが保たれ、よい睡眠をとることができるのです。」

睡眠の質を高めるための寝具の選び方を教えてください。

「よい睡眠をとるためには、寝返りしやすい、動きやすい環境であることが大切です。そのためには、1年を通して、寝返りがスムーズにできる寝具を選ぶとよいですね。冬は厚めの掛け布団になりがちですが、重いと寝返りしにくいので、軽くて暖かい羽毛素材がおすすめです。さらによいのが、敷布団の上に敷くパッドを工夫すること。そのほうが寝返りしやすく、暖かくなります。夏は、敷布団やマットレスを選ぶとき、通気性を重視しがちですが、実は寝返りのしやすさのほうが重要です。体と寝具との接点が蒸れるので、ゴロンと寝返りをしてこもった熱を逃がすことで、快適な温度と湿度を保てるんです。」

寝室の環境はどう整えるとよいですか?

「眠りには、寝室の湿度と温度が大きく影響します。冬は温度も湿度も低くなりますので、空調を利用して、温度は16~19℃、湿度は50%を目安に調整するとよいでしょう。加湿することで、風邪やインフルエンザを予防する効果もあります。逆に夏は温度、湿度ともに高くなり、これが寝苦しさの原因になります。空調を嫌う方も多いのですが、風が直接体に当たらないように工夫して、温度は26~28℃、湿度は50%以下にコントロールするのが望ましいですね。」

冷え性の方におすすめの入眠対策はありますか?

「私たちの体は、体の深部体温(心臓や脳など身体の深部の体温)が下がると眠くなるようになっています。わかりやすいのは赤ちゃんですね。手足がポカポカ温かくなってきたら、眠いんだなとわかります。これは、深部体温を下げるために、手足で熱を逃がしているためです。冷え性の方は手足が温かくなりにくく熱の放射が困難なため寝つきが悪くなりがちです。湯たんぽなどで布団を温めたり、ゆるめの靴下を履いたりして、手足の冷え対策をするとよいでしょう。」