ゆたかなくらしって? ひと×コミュニティ
ハリー杉山さんの団地のイメージが変わった!?人とつながり、ヒントで毎日が楽しくなる「Hintmation(ヒントメーション)」って?

お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります
J-WAVEをはじめとするJFL5局で放送中のラジオ番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』。2025年4月で10年目を迎えることを記念するスペシャルプログラム「JFL SPECIAL UR LIFESTYLE COLLEGE~WITH THANKS EDITION~」内の1コーナーとして、タレントのハリー杉山さんが東京都北区にある「ヌーヴェル赤羽台」をレポート!
2024年、住棟の1階にコミュニティ拠点「Hintmation(ヒントメーション)」がオープン。ここには「ヒントさん」と呼ばれるキーパーソンがいます。
団地で過ごす楽しみを広げるコミュニティ拠点
JR「赤羽」駅から徒歩圏内で、自然に囲まれた広場、ゆとりのある空間、モダンなデザインの住棟が印象的な「ヌーヴェル赤羽台」。東洋大学が隣接しており、幅広い世代の人々が行き交っています。
この団地にあるのが、コミュニティ拠点「Hintmation」。「ヒントさん」こと、株式会社URコミュニティ ウェルフェア業務部 事業管理課の山田智之さんにハリー杉山さんがお話をうかがいます。


ヒントさん、今日はよろしくお願いします! 赤いハットが目を引きますね。
さっそくですが、「Hintmation」はどのような場所なのでしょうか?

ありがとうございます! みなさんに親しんでもらえるよう、毎日この格好で「Hintmation」に常駐しています。
ヒントメーションは“ヒント”と、情報や案内所といった意味の“インフォメーション”をつなげた造語です。団地や地域にお住まいのみなさんが気軽に立ち寄って、赤羽台での暮らしを楽しむヒントを得られる場所になるように、という思いを込めています。
「ヌーヴェル赤羽台」は都心の大規模団地であるがゆえに、住んでいる人同士が知り合いになりにくい状況です。「Hintmation」をハブとして、顔見知りが増え、緩くつながることができる関係づくりをサポートしています。


具体的にはどのような機能があるんですか?

メインは「HINT COUNTER(ヒントカウンター)」で、団地でやってみたいことの相談、地域の情報提供など、まさに暮らしを楽しむヒントのやりとりができる場所です。団地でやってみたいことを聞き出すために現在は「あなたの十八番(得意なこと)を教えてください」という企画もしています。
カウンター横の「ヒントさんの本棚」は、本のシェアリングコーナーになっていて本を自由に持ち帰ったり、持ち込んだり、読んだりすることができます。
「Hintmation」の入り口には掲示板「HINT BOARD(ヒントボード)」があり、ここで地域のイベントなどの告知をしています。
ヒントさんの本棚


「SWITCH STAND AKABANE」というコーヒースタンドもあるんですよね? オーツミルクを使ったカフェラテなど、体にやさしいメニューもありました。

この場所に立ち寄りやすくなるよう、コーヒースタンドを併設しています。団地内の菜園で採れた野菜を使ったメニューを提供していることもあるんですよ。
飲食スペースでもある「MEET ROOM(ミートルーム)」は、イベント、会議、撮影などで貸し切ることもできます。
コーヒースタンド「SWITCH STAND AKABANE」


日当たりが良い「Hintmation」横の広場ではキッズたちが遊んでいますね! ご家族もいらっしゃるので、ここからコミュニケーションが生まれそうです。

この場所では、けん玉、縄跳び、輪投げといった外遊びグッズの貸し出しをしています。子どもたちが遊んでいると親御さん同士も自然と顔見知りになっているのを見かけます。
夏には、団地にお住まいの方にいただいたビニールプールを設置し、水遊びができるようにしました。水遊びが終わった後に、片付けを手伝ってくれる子どもたちもいて、つながる小さなきっかけができました。

音楽、ビール、ハンモック!?団地外からも人が集まるイベント
「Hintmation」では、イベントやワークショップなどさまざまな活動が行われています。


「Hintmation」では、日々の運営のほかにどのような活動が行われているんですか?

定期的にイベントを開催しています!
「秋の庭カフェ」というイベントでは、団地の屋外空間を満喫してもらうため、人工芝を敷き、クッションやハンモックを置いて外での新しい過ごし方を提案しました。
また、お住まいの方でDJが得意な70代の男性がいるので、夕方からジャズミュージックを流していただくなど、団地でやってみたいことを披露し、緩やかにつながることができる場を提供しました。


DJですか! 僕が持っていた団地のイメージが変わりました!
イベントには団地にお住まいの方だけでなく、地域の方も参加されているそうですね。

約3割は団地にお住まいではない方が来場されています。
「面白いことをやっていると聞いて来ました!」という方もいらっしゃって、この場所を接点に地域と団地の垣根がなくなってきているように感じています。
イベント後のアンケートでは「人が集まりにぎわって、団地の雰囲気が明るくなった」、「子どもにいろいろな経験をさせることができてありがたい」、「公園以外で子どもが立ち寄れる場所ができ、親としても生活に広がりができて楽しい」といった感想をいただいています。


この場所から、子どもたち、お父さん、お母さん、シニア世代のみなさんも手をつないで同じ方向に向かっているような空気感がありますね。
イベントだけではなく、日常的な企画もあるそうですね?

1日限りのイベントとなると、都合により参加できない方も多いため、日常的な企画を1~2週間または1カ月間の期間で実施しています。例えば、窓ガラスにペンで絵を描く「窓ガラスドローイング」を定期的に開催していて、水族館、動物園などテーマを決めて、みんなでドローイングを楽しんでいます。通りすがりの大人から声を掛けられることもあり、話をうかがっていく中で「昔、写真家をやっていて…」、「趣味で手芸をやっていて…」など、さまざまな年代のみなさんの得意なことを知るきっかけにもなっています。


僕も先ほど、参加させていただきました! キッズたちがドローイングをしている横で絵を描けて、なんだかほほ笑ましい風景ですよね。

「窓ガラスドローイング」をきっかけにイラストレーターで漫画家の方とつながることもでき、CHRISTMASドローイングという企画ではガラス一面にクリスマスツリーを描いていただきました。そこにみんなでオーナメントを描き足してクリスマスツリーを完成させたんです。
完成したクリスマスツリーの前で写真を撮る方がいたり、近くにある幼稚園や保育園の園児たちが散歩で立ち寄るスポットになりました。

コロナ禍の課題意識から生まれた場所
日々コミュニティの輪が広がり続けている「Hintmation」。新たな活動もどんどん始まっています。

そもそも「Hintmation」オープンのきっかけはなんだったのですか?

「ヌーヴェル赤羽台」は、昭和30年代に建設された赤羽台団地の歴史や文化を引き継ぎリニューアルされました。当時からの住民、最近引っ越してきた方、学生などさまざまな人が行き交いますが、コロナ禍の影響もあり、世代間の交流や地域活動の機会が減少していました。広場や通りに、人けがないことも多く、豊かな団地空間をもっと使えないかという課題意識を感じていたんです。
UR、東洋大学、URコミュニティ、日本総合住生活株式会社で検討を進め、「Hintmation」の構想に至りました。


2025年春に2年目を迎えますね。
最後に、この先どんなビジョンを描いているのかを教えてください!

おかげさまで「Hintmation」も「ヒントさん」も少しずつ地域に浸透してきましたが、まだまだ誰かとつながるきっかけを探している人がいると思います。
最近では、趣味や好きなことの情報交換ができる大人の部活「赤羽台部」や東洋大学ボランティアサークルと合同開催した「ボードゲーム体験会」、お住まいの方の「やってみたい」から始まった「理科工作ワークショップ」など新しい活動が動き出しました。
このような活動を知った方から「やってみたい!」の連鎖が生まれ、Hintmationをきっかけとして、それがどんどん外へと広がって、緩やかにつながっていく風景をみなさんとつくっていけたらなと思っています。
「赤羽台部」 「ボードゲーム体験会」
「団地は可能性が無限大の場所!」


「Hintmation」のように誰でも自由に立ち寄って参加できる場って、コミュニティづくりではとても大切ですよね。そこにヒントさんがいて、「こういったことができるかな?」という相談ができて、きちんと実現できる場所だと思いました。ここだったら自然とさまざまな世代の方々が集まり、ポジティブなアイデアが生まれそうです。
僕だったら、ランニングのコースをつくってみんなで楽しめるリレーマラソンをやってみたいですね。走らない人も給水所で水を渡したり、応援の言葉を掛けたりと楽しめます。ヒントさん、どうでしょう?


地域のみなさんが気軽に立ち寄り、暮らしを楽しむヒントを得られる「Hintmation」
- ・「HINT COUNTER(ヒントカウンター)」、コーヒースタンド「SWITCH STAND AKABANE」、「HINT BOARD(ヒントボード)」などがある。外遊びグッズも貸し出している
- ・「HINT COUNTER(ヒントカウンター)」には、ヒントさんが常駐。「団地でやってみたいこと」などを相談できる
- ・随時イベントを開催。この場所に立ち寄る人から寄せられた「団地でやってみたいこと」を元に企画が行われることも。毎日緩やかなつながりが生まれている
東京都北区赤羽台2-3 ほか
JR埼京線、JR京浜東北・根岸線「赤羽」駅から徒歩6~11分、東京メトロ南北線「赤羽岩淵」駅から徒歩11~17分。
昭和の名作・赤羽台団地のレイアウトや樹木などを生かしながら、複数の建築家が設計を担当してつくり上げた団地。その敷地内には、団地のシンボルであるスターハウス住棟が、1962年の建設当時のまま残されています。2019年、団地建物として初の登録有形文化財(建造物)に登録。

Hintmation(ヒントメーション)
東京都北区赤羽台2-1 ヌーヴェル赤羽台15号棟1階
コミュニティ拠点。「HINT COUNTER(ヒントカウンター)」、コーヒースタンド「SWITCH STAND AKABANE」、「HINT BOARD(ヒントボード)」などがある。
駐輪スペースあり。車いす、ベビーカー利用の方も安心して立ち寄れます。イベントなどの最新情報は、Instagramを確認してください。- 【定休日】日曜日、月曜日、祝日
- 【開設時間】10:30~18:00 ※ヒントカウンターのみ17:00まで
- 【Instagram】
https://www.instagram.com/hintmation_akabane/
ハリー杉山さん
司会、リポーター、モデル、俳優など。
日本語、英語、中国語、フランス語の4カ国語を操る卓越した語学力を持つ。
テレビ番組では、CX「ノンストップ!」(月~木 9:50~11:30)、NHK BS「ランスマ倶楽部」(隔週金 23:30~)、NHK「どーも、NHK」(日 11:20~11:54)、テレビ東京「東京GOOD!TREASURE MAP」(火 21:54~)、BS11「WEEKLYワールドサッカー」(木 23:00~23:30)などに出演。
ラジオ番組では、J-WAVE「POP OF THE WORLD」(土 6:00~7:50)のナビゲーターを務めている。


くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
お使いのブラウザによってリンクが機能しない場合があります

