これからのくらしを考える ひと×コミュニティ
地域との連携で子育てパパ・ママもシニア世代もみんな安心!アーバンラフレ鳴子と鳴子団地の「ウェルビーイング」な暮らし
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若者世代から、子育て世代、シニア世代まで、みんなが「URに住んで良かった」と思うような住まい・まちづくりに取り組んでいるUR。さらに、地域にお住まいのみなさんまで心身共に良好な「ウェルビーイング(well-being)」であることを目指し、全国のUR団地ではさまざまな取り組みを行っています。
京都府の洛西ニュータウン、千葉県の花見川団地に続き、愛知県名古屋市にあるアーバンラフレ鳴子と鳴子団地での「ウェルビーイング」に関する活動を紹介します。
「鳴子フェスタ2024」のテーマは防災!
団地や地域に住む人々にとって、より豊かで「ウェルビーイング」な暮らしを目指し、さまざまな取り組みを行っているUR。周辺に便利な施設がそろっているアーバンラフレ鳴子と鳴子団地では、地域に住むみなさんの交流を目的に年に1回「鳴子フェスタ」が行われています。
今回で3回目となるこのイベントは、鳴子団地自治会とUR都市機構が中心となり、地域の関係者などと共催しています。鳴子団地自治会会長の加藤さんに、「鳴子フェスタ2024」についてうかがいました。
今年発生した能登半島地震を受け、防災意識を高めるためにイベントのテーマを防災にしました。この団地は小高い丘の上に位置しているため津波の心配はほとんどありませんが、ライフラインが止まったときの対応など、参加者が災害時のことを考える機会になれば、と考えています。
最近は団地でもご近所付き合いが減りつつあります。このイベントが近隣にお住まいの方々の顔を知り、交流のきっかけになることを願っています。
防災に関する企画として、UR防災専門家による防災講座や、防災グッズの展示、ごみ袋を使ったポンチョ製作、防災絵本の読み聞かせなどが行われました。
さらに、落語会やオカリナ演奏会、フリーマーケットや出張駄菓子屋、キッチンカーの出店などもありました。
学生が多世代間のコミュニケーションに参加!
アーバンラフレ鳴子と鳴子団地では、名古屋市立大学の医学部、薬学部、看護学部の学生が、地域参加型学習として鳴子団地自治会の活動に参加しています。
今回のイベントでは、その活動の一つとして、学生たちが「フレイル予防講座」を実施。フレイルとは、年齢を重ね、体や心の働きや社会的つながりが弱くなった状態のこと。フレイルの説明や予防法である旗揚げ体操を行いました。
「フレイル予防講座」を担当した名古屋市立大学の学生である佐々木さんに話をうかがいました。
鳴子団地自治会の会議に定期的に参加し、この地域やイベントをどのように盛り上げたら良いかといった議論をしています。今回のイベントの告知については、チラシだけでなく、若い世代にも知ってもらえるようSNSを活用する提案をしました。医療を学ぶ私たちにとって、この活動が地域コミュニティを現場とする在宅医療を身近に感じられる機会になっています。
今回のイベントでは、地域を活性化するには世代間交流が重要だと考え、子どもからシニア世代までが楽しめ、身体機能の回復にもつながるゲームや運動を企画しました。旗揚げ体操をみなさんが一緒にやってくれたのがうれしかったです。
団地には「名古屋市立大学鳴子コミュニティ・ヘルスケア教育研究センター」(通称:鳴子CHCセンター)があります。このセンターは、名古屋市立大学の医療系学生の地域活動や研究拠点としての役割のほか、鳴子団地自治会の事務所およびコミュニティスペースとして団地住民の方々の「憩いの場」として、活用されています。
ここでも、別の学生グループによって、指を動かすことで認知機能の低下を防ぐゲーム「ドキドキトライアングル」や、転倒予防に効果的な「名古屋どえりゃあ体操」などが行われていました。
さらに、シニア世代に向けた取り組みとして、週に1回「土曜日サロン」を開催しています。名古屋市緑区社会福祉協議会と地元ボランティアによる悩みごとを相談できる会で、コーヒーとお菓子が提供されるほか、カラオケ大会や健康体操、ワークショップなどを実施。知り合いと話せるこの機会を楽しみにしている方も多いそうです。
子育て世帯が安らげる場づくりも
団地や地域に住まう親子向けにも新しい取り組みが始まっています。その一つが子育てサロン「Kira☆Kuru」です。月に1回、団地の集会所で乳幼児を遊ばせながら保護者がひと息つける空間を提供しています。
「鳴子フェスタ2024」では防災絵本の読みきかせを行っていた、「Kira☆Kuru」の発案者で運営にも協力している木村さんに話をうかがいました。
数年前、この地に家族と引っ越してきたときに子育てサロンがなく、知り合いもおらず孤独を感じていました。その後、地域のママたちと出会ったことで、親子向けになにかできないかと考え、子育てサロンを開くことなりました。
家にないおもちゃがある快適な空間、気楽なママ友がいるという環境をつくることができ、毎回団地内外の親子が参加してくださっています。
長くこの活動を続けられるよう、今は一緒に動いてくれるボランティアさんを募集しているところです。
月によっては、参加者からの要望が高い英語の歌を歌ったり、栄養士を招いて相談会を開いたりしています。
日本赤十字社との連携で実現!子ども向けの夏休み企画
さらに団地では、2024年8月に子育て世帯にうれしい企画「夏休み みんなの空き地プロジェクト in アーバンラフレ鳴子集会所」を開催。UR都市機構中部支社が、子育て支援、シニア世代の健康増進、多文化共生といった点で同じビジョンを持つ日本赤十字社愛知県支部との間で包括協定を結び、実現しました。
このプロジェクトでは、家庭や学校以外で安心して過ごすことのできる第三の居場所を子どもたちに提供し、食事や学習支援、だんらんなど多くの体験を通じて、子どもや子育て世帯を支援することを目指しています。開催日は学生スタッフの協力も得ながら、室内外での遊びや夏休みの宿題、自習のほか、焼きそばを作ったり、流しそうめんをしたりしました。(2023年の水草団地の様子はこちら)
地域の関係者と連携し、多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まいやまちを実現しつづけているUR。アーバンラフレ鳴子と鳴子団地でも、この場所に集う一人一人から、この団地をさらに元気で気軽に声を掛けあえる場所にしていきたいという思いを感じることができました。
アーバンラフレ鳴子と鳴子団地で「鳴子フェスタ」などさまざまな取り組みを実施
- ・「鳴子フェスタ2024」では、団地や近隣に住む方々の交流のきっかけとなるようなコンテンツを実施
- ・名古屋市立大学の学生が鳴子団地自治会の活動に参加
- ・シニア世代向けの「土曜日サロン」を開催
- ・子育て世帯向けに子育てサロン「Kira☆Kuru」や「夏休み みんなの空き地プロジェクト」も行われている
- ・URでは多世代が生き生きと暮らし続けられる住まい・まちを目指し、「ウェルビーイング」を推進
愛知県名古屋市緑区鳴子町1-52 ほか
地下鉄桜通線「鳴子北」駅から徒歩11~13分、地下鉄桜通線「相生山」駅から徒歩19~22分。「鳴子北」駅からは団地の近くに着くバスが運行しています。
「鳴子北」駅から「名古屋」駅へは約30分、「久屋大通」駅へは約25分です。
暮らしに欠かせないスーパーマーケットやドラッグストア、医療機関、介護施設、幼稚園、保育園、小学校などが徒歩圏内にあります。
愛知県名古屋市緑区鳴子町1-5 ほか
地下鉄桜通線「鳴子北」駅から徒歩7~15分、名鉄名古屋本線「鳴海」駅からバス12~15分、徒歩4~10分。
団地内に介護や障がい者支援、保育園事業、生活支援サービスなどの事業を実施している「NPO法人 たすけあい名古屋」、そして、小規模多機能型介護施設「鳴子のおひさま」が開設されています。
くらしのカレッジ編集部は、「くらし」に関するさまざまなヒントをお届けすることを目的に、インテリア、リノベーション、DIY、子育て、イベント情報など、生活を豊かにするアイデアや日常的に楽しめるコンテンツをご紹介しています。
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