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「UReshiiごはん」Interview AUTUMN コウケンテツさんに聞く!実りの秋の食事会でさりげなく「食の楽しさ・大切さ」を子どもたちに伝えるヒント

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実りの秋がやってきました! UR賃貸住宅にお住まいの方同士、親子で団地の集会所で秋の味覚を楽しみながら、食の楽しさ、大切さに触れる機会を設けてみませんか? みんなで集会所に集まって楽しめるレシピ記事「UReshiiごはん」を連載中の料理研究家・コウケンテツさんに、「食育のきっかけになる食事会」のヒントをうかがいました。

※集会所でパーティーなどを開催する場合は、周りの迷惑にならないよう配慮が必要です

身近なところから、食で季節を感じてみよう!

「秋はおいしいものが豊富。四季の中で一番、食で季節を感じやすいのではないでしょうか」とコウさん。

「僕の場合、母(料理研究家の李映林さん)のお弁当で四季を覚えました。春になると菜の花、夏はカラフルな夏野菜、秋は栗ごはん…。母は直感で、いわゆる食育的なことをしてくれていたんでしょうね。また、韓国から日本に来て、四季の移ろいの美しさに驚いたそうで、子どもたちにも伝えたかったのだと思います。」

すてきな体験だったと振り返りますが、自分が親となってみて、同じことをするのはなかなか大変だとも感じたといいます。

「ただ、手の込んだことをしなくても、食で季節を感じることはできますよ。手軽に食べられる果物を親子で味わうのはどうでしょうか? また、僕が子どものころ、家族でスーパーや商店に行ったのは楽しい思い出の一つですし、自然とさまざまな旬の食材を見かけました。ぜひ買い出しは、子どもと一緒に行ってほしいですね。」

教えるのではなく、「感じてもらうこと」を大切に

コウさんはこれまで、多くの子どもたちに料理を通して食の楽しさ、大切さを伝えてきました。その経験で学んだのは、大人があえて教えなくても、子どもは、大切なことなら自然と感じ取ってくれるということ。

「子どもは空気を敏感に察するので、大人が何か教えようとすると、すぐに逃げてしまいます(笑)。大切なことは、まず大人たちが楽しく集まって、ごはんを思い切り楽しむことじゃないでしょうか。子ども時代、わが家にも大人たちがごはんを食べに集まり、わいわいやっていた思い出が強く残っています。食べるって楽しい。そんな記憶が僕にとって、一番の食育だったと感じています。」

大人の食事会は、子どもたちが今まで出会ったことのない食べ物を知り、体験する良い機会に。
「子どもが食べる、食べないに関わらず、テーブルに料理が並んでいる様や大人が食べている姿が目に触れるだけで良いんです。子どもは興味津々でしょう。食卓に並ぶ調味料や道具もしかりです。例えば、韓国のスプーン『スッカラ』は日本のスプーンとは形が似て異なりますし、用途も広いので、『これ何?』と子どもたちが興味を持つと話が広がり、食文化に触れるきっかけになります。」

コウさん愛用の「スッカラ」。学校給食でも人気のメニュー「ビビンパ」を混ぜて食べるとき、またスープを飲むときなど食事に使うだけでなく、肉を切ったり、目玉焼きを返したりと、便利な調理道具としての一面も。

みんなが集まる場所で子どもたちは、さらに幅広いことを学べます。「野菜が苦手でも、ほかの子たちが食べていたら、ちょっと恥ずかしいから食べてみようと、普段は食べない食材にチャレンジするきっかけを与えてくれます。また、僕も経験がありますが、大人の会話や行動が、『あんな風にしちゃいけないな』と反面教師になることもある(笑)。社会性やコミュニケーション力を身に付ける、良い場になるでしょう。」

集会所で集まるからこそ、子どもたちに教えられることがある

「集会所って、こんな良い場所ないと思うんですよ」とコウさん。

「誰かの家や店で集まったり、キャンプに行ったりすれば、場所の確保や準備も大変です。でも、みんなで気軽に集まれる場所が身近にあって、しかも食材や料理を持ち寄れば手間も省ける。それって、すごくすてきだなって。今日、UR賃貸住宅の集会所におじゃまして、改めて感じました。」

楽しい食事会を1回で終わらせずに、何度も催すことで子ども達たちにとっても意味のあるものになります
「例えば、最後に必ずパパもママも子どもたちも、みんなで片付けをすると良いですよ。子どものころから習慣化すると、当たり前になりますから。すると大人になったとき、家事が男女関係なく自分ごととして考えられるようになります。」

集まるとなると、どうしても子どものことを優先して考えがちですが、コウさんは大人ファーストをすすめます。
「パパたちだけ、ママたちだけという会もあって良い。本人たちが楽しんで帰ってきたその空気感を、子どもたちはまた感じ取りますから。さらにそれがどこかのお店ではなく、子どもたちも知っているあの集会所で、ということでも親近感を覚えたり、興味をもってくれたりするはずです。」

「食育」と大人が肩の力を入れなくても、みんなで集う気さくな食事会の機会をつくれば、子どもたちは自然とさまざまなことを学んでくれる。コウさんはそう教えてくれました。

コウさん流・子どもたちへの「食育」五つの心得
  • ・手軽にできることで、食から季節を感じてみよう
  • ・大人が何かを教えるのではなく、子どもに感じ取らせて
  • ・一番の「食育」は、子どもの前で大人たちがわいわい食を楽しむこと
  • ・大人たちの集いの場は子どもの学びの場。定期的に開催して
  • ・食事会は大人たちが楽しむことを最優先にして良い

教えようと思わず、みんなで食事を楽しむことが一番

UR賃貸住宅の「集会所」は気軽な集いの場

写真は「港北ニュータウン メゾンふじのき台」の集会所。2018年、開放的でバリアフリーな空間に、大規模改修。1階は開放的なキッチン付き集会所や、壁一面の黒板が設置された多目的室があり、団地にお住まいの方たちの交流の場になっている。

UR賃貸住宅の集会所は、みんなが集まれる場所。「みんなでパーティーをしたい」、「何でもない日だけれど、ちょっとみんなで集まりたい」、そんな場合でも、UR賃貸住宅にお住まいの方なら、予約が入っていなければいつでも利用できます。1時間当たり数百円のお得な料金設定も魅力。テーブルやいすなどのほかに、一部の集会所にはキッチンやウッドデッキなどの設備が備わっている場合もあります。(一部集会所のない団地もあります。)

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